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古巣 鳴人(ふるす めいと)



HN:古巣 鳴人(フルス メイト)
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フォースの導きから外れダーク
サイドに堕ちた、三度の飯より
CDを好むロッキンなナズグル。
主に暗い音楽(それ以外も好き
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ダリオ・アルジェント&ゴブリン、
横溝正史、カラムーチョ、グミを
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2010年07月27日

No.81 黒夢/生きていた中絶児(1992)

生きていた中絶児  【Title】
 生きていた中絶児

 【Artist】
 黒夢(くろゆめ)

 【Release/Label】
 1991年
 la miss(ら・みす) 

 【Origin】
 NIPPON(にっぽん)
 

清春(Vo)、臣(G)、人時(Ba)、鋭葵(D)
本作は結成初期の音楽性として展開していたジャパメタ寄りの要素が色濃く残る禍々しさに満ちた初期音源で、限定80本しか作らなかったため即完売した91年発表の2ndデモテープをCD化したミニアルバムです。
そんな訳でCDとしては3曲入りのミニアルバム(マキシシングル?)『中絶('92)』よりも後に発売されていますが、オリジナルリリース年を尊重してディスコグラフィー上の時系列を考えた場合はこちらを一作目と考えた方が妥当だと思われます。
ちなみに1stデモテープは「黒夢/& Die」の2曲が収録されていました。
僕は聴いたことすらありませんが、もし持っている方がいれば相当なレア物だと思われます。


後にSads(サッズ)でも活躍することになる清春(Vo)氏が在籍していたバンドとして黒夢(クロユメ)というを名を知らない人はそういないと思います。
本作のような初期の頃はメタルがかったサウンドに呪術的な歌詞が絡む暗黒世界を展開し、メジャー進出後は徐々にソフトな見た目に変わりながらキャッチーさを求めるグループへと変貌していきました(個人的には最初の頃の作品しか聴いていないので、メジャー以降のパンクっぽくなったという後期についてはあまりよく知りません…)。


当時よくカテゴライズされていたいわゆる「名古屋系」の筆頭としてもそうですが、何かと絡みも多かったL'Arc~en~Ciel(ラルク・アン・シエル)と共に一時代を築いたバンドのひとつで、特に初期のダークで陰惨な雰囲気は現在活躍している後続のバンドに計り知れない影響を与えたと思われます。
実際にDir en grey(ディル・アン・グレイ)のボーカル京氏、元 Laputa(ラピュータ)のボーカルaki氏などは一時黒夢のローディーをされていたこともある方です。
そんな風に今や若手の見本となった黒夢ですが、登場しだした頃はやれ「DEAD END(デッド・エンド)風のバンド」とか「LUNA SEA(ルナシー)的」というような紹介のされ方で雑誌に掲載されていました。
誰しも独自のオリジナリティを確立するには模倣の段階がある訳で、そういう意味では前述のように先輩バンドになぞっての紹介のされ方は一種の褒め言葉だったのかもしれません。
人に歴史ありとはよく言ったものです。


さて本作は黒夢のディスコグラフィー上最もヘヴィでダークな一枚になっていて、きっと後期からファンになって後追いで本作を聴いた人は「とても同じバンドとは思えん」というくらい音もイメージも違うハズだと思います。
それは当時のギタリスト臣(G)が持つメタリックな部分と人時(Ba)の描くコアな世界観が上手く融合した結果であり、ジャパメタ全盛期をリアルタイムで過ごした二人が作り上げたサウンドだったからこそ…だと思います。
そこに絡む陰惨で残酷な詞世界も並みのメタルをはるかに凌駕した壮絶なものがあり、当時は過激を通り越して衝撃的ですらありました(何つっても「中絶」ですからね笑)。
清春氏の喉に絡みつくような独特の歌唱法(後にヴィジュアル系ボーカルは全員真似します笑)も当時は斬新かつ画期的で、そのアブない詞世界と粘度の高い歌い方は独自の世界観を打ち出すのに一役も二役も買っていました。
あちこちで鳴るピッキングハーモニクスやバッキバキのギターリフ、うねるベースにタイトでファストなドラムなど、音だけ聴いていればもはやヴィジュアル系ではなく立派なメタルです。
そこに邪教を崇拝してるかのような禍々しい歌詞が加わり、ある意味サタニックメタルの域にまで達しているあたり、BELLZLLEB(ベルゼルブ)の解散ライブで前座を務めたのも伊達じゃありません。
僕的にはこのヘヴィ路線でもっとコアな存在でいてくれたらもう少し長い期間好きでいたかも知れません…。
やはり臣氏の脱退から何かが変わってしまいました。


…いやぁ、それにしても「中絶」に「生きていた中絶児」ですよ。
中絶もいい加減「うわぁ…」ですが、後者などはもはやホラーです(笑)。
もっと他に何か良いタイトルなかったんかいと思いますし、フェミニスト団体に半殺しにされても文句言えなさそうですが、当時のどのバンドと比べても強烈なインパクトを放っていたのは確かでした。
正直なところ、ロッキンfなどで広告を見る度に「インパクトあるタイトルやったら何してもエエ思たら大間違いやで」と冷やかな感想を持ち、友達(特に女の子)にも勧めにくいタイトルで敬遠していましたが、その硬派とも言える音を聴いてからは好きな一枚になりました。
ちなみに何度かプレスされ直している本作ですが、上記の白黒ジャケット画像は初回の通称“血のりジャケット”と呼ばれる物で、2ndプレスからはメンバー三人のカラー仕様に変更されています。
また初回に付属したM-6「鏡になりたい」のCDSは2ndプレスからは6曲目に追加収録されています(元々は臣が以前所属したGERACEE(ジレイシー)の曲)。


では全曲どうぞ。
個人的に好きなのはM-2「狂い奴隷」のリフです。
M-5「親愛なるDeathmask」は某ディルの某曲の元ネタだそうです。


■ 黒夢/生きていた中絶児('92)


fools_mate at 11:18│Comments(2)TrackBack(0)この記事をクリップ!1990年代 | ヴィジュアル系

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この記事へのコメント

1. Posted by かおもじ   2010年07月31日 09:43
ブラストですもんね!ブラスト!ビートが。ちょっ速。デスメタルを知らない人には多分衝撃でしたでしょうね。親愛なる~の血を吐くようなシャウト然り。中絶はギターがクリーントーンな辺りがデスメタルを聞き慣れた耳にもまた新鮮で面白いです。
2. Posted by 古巣 鳴人   2010年08月02日 00:01
>かおもじさん

「中絶」は速いのに激しいだけじゃなくって、哀しみとか色々な感情が聴いて取れたのが凄く新鮮でしたし、仰る通り、歪んでない音で速い曲を演ったということが素晴らしかったのかもしれませんね!

確かこの作品と中絶がコンパイルされた盤が昔出てたような気がします。
何だか急に欲しくなってきました(笑)。

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