◆ 編集者紹介
古巣 鳴人(ふるす めいと)



HN:古巣 鳴人(フルス メイト)
Home:関西


フォースの導きから外れダーク
サイドに堕ちた、三度の飯より
CDを好むロッキンなナズグル。
主に暗い音楽(それ以外も好き
ですが)、ジャッキー・チェン、
ダリオ・アルジェント&ゴブリン、
横溝正史、カラムーチョ、グミを
こよなく愛する一児の父。
趣味は中古屋巡りと廃盤収集。
コメントやトラバなど戴けると
更新の励みになります!
是非お気軽に…。

お問い合わせはコチラ

【マイリンク】
古巣 鳴人のYouTube


古巣 鳴人のTwitter
◆ 記事検索
◆ index 【洋楽】
【A】
■ ACE OF BASE
■ AEROSMITH
■ ANITA MUI
■ ARCTIC MONKEYS

【B】
■ BAUHAUS
■ THE BEATLES
■ BELLE AND SEBASTIAN
■ BLONDE REDHEAD
■ BLUE ANGEL
■ THE BOLSHOI
■ THE BOMBORAS
■ BOSSA TRES
■ BOW WOW WOW

【C】
■ CAN
■ CHERRY FIVE
■ COCTEAU TWINS
■ THE CRANBERRIES
■ CRANES
■ CRYSTAL CASTLES
■ THE CURE

【D】
■ DAEMONIA
■ DAISY CHAINSAW
■ THE DANSE SOCIETY
■ DEFTONES
■ THE DEPARTURE
■ DEPECHE MODE
■ DIZZY MIZZ LIZZY

【E】
■ ECHO AND THE BUNNYMEN
■ ELASTICA
■ THE ESSENCE

【F】
■ FRANZ FERDINAND

【G】
■ GOBLIN

【H】
■ HOLE
■ HOOBASTANK
■ THE HORRORS

【I】
■ IPSO FACTO
■ IRON MAIDEN

【J】
■ JACKIE CHAN
■ JAMES IHA
■ JEAN MICHEL JARRE
■ JIMMY EAT WORLD
■ JUSTICE

【K】
■ KATE BUSH
■ THE KILLERS
■ KORN

【L】
■ LIBRA
■ THE LIVING END
■ LONDON AFTER MIDNIGHT
■ LOVE AND ROCKETS
■ LUSH
■ L7

【M】
■ MANHOLE
■ MARILYN MANSON
■ MASSIVE ATTACK
■ MEDICINE
■ MELANIE GARSIDE
■ METALLICA
■ MEW
■ THE MILLENNIUM
■ MISFITS
■ MONTY ARE I
■ MY BLOODY VALENTINE

【N】
■ NEILS CHILDREN
■ NINE INCH NAILS
■ NIRVANA

【O】
■ oOoOO
■ OUT OF MY HAIR

【P】
■ THE POP GROUP
■ PORTISHEAD
■ PUBLIC IMAGE LTD

【Q】
■ QUEEN ADREENA

【R】
■ RADIOHEAD
■ RASPUTINA

【S】
■ sayCet
■ SEAN LENNON
■ SEX GANG CHILDREN
■ SHIRLEY WONG
■ SIOUXSIE AND THE BANSHEES
■ SLAYER
■ THE SMASHING PUMPKINS
■ SNEAKER PIMPS
■ THE SOUTHERN DEATH CULT
■ THE STILLS
■ THE STROKES
■ SUEDE
■ SUNN O)))

【T】
■ THIRD EYE BLIND
■ TONES ON TAIL
■ TOOL
■ TRACI LORDS

【U】
■ UK DECAY
■ U2

【V】
■ VERUCA SALT
■ VIRGIN PRUNES

【W】
■ WARPAINT
■ WEEZER

【X】
■ XMAL DEUTSCHLAND

【Y】
■ YNGWIE MALMSTEEN

【Z】
■ THE ZOMBIES

◆ index 【邦楽】
【あ行】
■ AION
■ ASYLUM
■ ARS NOVA
■ いんど猫
■ X
■ AUTO-MOD
■ Of-J

【か行】
■ GARGOYLE
■ COLOR
■ GALAPAGOS
■ 黒夢
■ 黒百合姉妹
■ G-SCHMITT
■ ゲルニカ
■ COALTAR OF THE DEEPERS
■ kottur

【さ行】
■ サニーデイ・サービス
■ ZI:KILL
■ JURASSIC JADE
■ Gilles de Rais
■ Silver-Rose
■ GILLE' LOVES
■ すかんち
■ SCARE CROW
■ THREE EYES JACK
■ 聖飢魔II

【た行】
■ DIP THE FLAG
■ Deshabillz
■ DEATH SURF 2000
■ DEAD END
■ DER ZIBET
■ DOOM

【な行】
■ Kneuklid Romance
■ 人間椅子

【は行】
■ FACT
■ BLANKEY JET CITY
■ BOOWY

【ま行】
■ MOTHER GOOSE
■ THE MAD CAPSULE MARKETS
■ MEDIA-YOUTH
■ 猛毒

【や行】
■ 妖花

【ら行】
■ Laputa
■ L'Arc~en~Ciel
■ Lillies and Remains
■ LUNA SEA
■ LADIES ROOM

【わ行】

◆ index 【その他】
【サウンドトラック系】
■ AKIRAシリーズ
■ キングス・フィールド シリーズ
■ 金田一耕助 シリーズ
■ ジャッキー・チェン シリーズ
■ ドラゴンクエスト シリーズ
■ ブルース・リー シリーズ
■ オリジナル・サウンドトラック


【企画盤/V.A.盤】
■ ジャパメタ系
■ ヴィジュアル系
■ サッカー音楽
■ ポジパン/ゴス系


【クリスマスアルバム】
■ THE BEATMAS
■ CYNDI LAUPER
■ DRAMETAL
■ THE FAB FOUR
■ JACKSON 5
■ THE VENTURES
■ V.A.
■ X-MAS PROJECT

◆ index 【出身国別】
AUSTRALIA
BRAZIL
CANADA
CHINA
DENMARK
ENGLAND
FRANCE
GERMANY
IRELAND
ITALY
JAPAN
NEDERLAND
SCOTLAND
SWEDEN
USA
◆ タグクラウド
◆ MyPod

2010年12月27日

No.130 村井邦彦/悪魔の手毬唄(1998)

悪魔の手毬唄  【Title】
 悪魔の手毬唄

 【Artist】
 村井邦彦(むらいくにひこ)

 【Release】
 1977年

 【Label】
 WEA JAPAN(だぶりゅー・いー・えー・じゃぱん)
 


悪魔の手毬唄
市川崑監督の金田一耕助シリーズ第二弾のサウンドトラック盤。
前作の大野雄二より引き継いだ村井邦彦の手腕が光る、数ある横溝ミュージックの中でも誉れ高い一枚です。


空前の大ヒットを記録した前作『犬神家の一族('76)』から続投の市川崑監督による金田一耕助シリーズ第二弾が本作『悪魔の手毬唄('77)』です。
ただし前作のみが角川春樹事務所による製作で、本作以降の同シリーズは全て東宝による製作へと変更になっているため(理由はよく知りませんが…)、本作をシリーズ第一弾とし、前作『犬神~』は別モノと捉えられる方もいらっしゃるようです。
市川監督作品で金田一耕助=石坂浩二、脇を固める個性派俳優陣に加藤武、大滝秀治、三木のり平のシリーズ常連組が出演しているあたり、やはり僕は前作もシリーズのひとつと考えたいのですが……、ってまぁどーでも良いですよね(笑)、細かいことは置いておきましょう。


古来から伝わるしきたりや風習に縛られる村、対立する名家や旧家、一癖も二癖もある怪しい登場人物たち。
横溝ミステリーの世界を構成する要素は多々ありますが、そのほぼ全作品において重要な部分を占め、物語の核となっているのは「女の情念と悲哀、怨念、愛憎」といったテーマです。
時代設定が主に戦後が舞台となっているので男性上位社会を良しとする封建的な価値観が目につきますが、本作の原作も例外なくそれが主題として扱われ、幸薄く呪われた運命を辿った一人の女性が繰り返し行うことでしか乾きを癒すことが出来なかった血塗られた惨劇を名探偵・金田一耕助が見事解決する、という様が描かれています。


犯人でもあり一番の被害者でもあった薄幸のヒロイン、岸恵子演じる青池リカの抑えようもない激しい殺意とやり切れない倦怠感が物語の中心に据えられていますが、そのリカをシロだと信じてやまない磯川警部の抱く淡い恋心、それに気付きながらも捜査を進めなくてはならない金田一の苦悩、自らの命を犠牲にしてまで母の過ちを正そうとした里子の切なる想いなど、映画全編に満ち溢れているのは「どうすることも出来ない哀しみ」です。
おどろおどろしい怖さや華麗な殺人描写、謎解きといった横溝文学の醍醐味ももちろん健在ではありますが、悲しすぎる結末を迎えるリカの最期や、不器用な男二人の会話が涙を誘って仕方ないラストなど本作はミステリー作品という枠を超え、どこか文芸映画を思わす格調高い香りが漂っているような感じがするほどです。


この作品をさらに傑作へと昇華するのに一役買っているのが、前作での音楽担当者だった大野雄二からその役を引き継いだ村井邦彦のペンによるM-1「哀しみのバラード」とその他の曲でしょう。
前作での大野氏によるジャズや即興色の強い楽曲(「愛のバラード」を除く)は陰を潜め、よりリリカルにより映画音楽風に作られた楽曲は映像と直接リンクして、視覚だけでなく聴覚からも様々な想いをかき立ててくれます。
出来あがった映画を観てから作曲する方法は取られず、ある程度の情報を得た時点で音楽は音楽のみで製作されたからこその完成度の高さかもしれません。
また次作『獄門島('77)』からシリーズ最終作『病院坂の首縊りの家('79)』までの音楽を担当することになる田辺信一氏が、本作ではアレンジャーとして参加しているのも心強いところです。


ちなみに本作はジャケットなどが一新された98年の再発盤で、オリジナル盤のリリースは77年(LP)。
そのアナログ盤と初CD化された93年盤のジャケットは手毬唄を歌う白塗りの童女が描かれていて、物凄く怖くて衝撃的でした(出来たら再発盤もオリジナルジャケットが良かったなぁ)。
映像・音楽ともに間違いなく金田一耕助シリーズの最高傑作に挙げられる作品です。
ミステリー好きの方は是非原作を読んで、映画を観て、サントラを聴いてみてください。


◆ 関連記事
No.10 大野雄二/犬神家の一族('98)


M-1「哀しみのバラード
本作のメインテーマとして何度も登場する印象的なナンバー。
特にラストの総社駅で流れるヴァージョンは涙なしには聴けません…。
これは映画冒頭で流れるヴァージョンですが、映画挿入版とはアレンジが違います。



M-3「仙人峠
物語の鍵を握る老婆と金田一がスレ違う仙人峠という場所で聴くことのできるナンバー。
ワルツ調の明るい曲調は、今までの横溝音楽にはなかった新しさで賛否両論だったとか。



M-6「鬼首村手毬唄
鬼首村に代々伝わる伝承歌として創作された手毬唄。
のっぺりした白塗りの童女をバックにこの曲が流れるシーンが幼心に怖すぎました(笑)。



M-10「愛と憎しみの間
「哀しみのバラード」と対をなす、リカと里子の母子のテーマとも言うべきナンバー。
文字通り愛、憎しみの入り混じったやるせなさが悲しい。


fools_mate at 13:20│Comments(2)TrackBack(0)この記事をクリップ!1970年代 | サウンドトラック系

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by コハゲ   2010年12月27日 21:58
え!ラストって岡山の総社駅だったんですか?
実は高校生のとき、悪友が総社に住んでいるお爺ちゃんちに行くということで
勝手についていったことがあります。
何にも無いところで、一日中何にもすることが無かった記憶が・・・(笑)
と、調べたらロケは大井川鉄道だったみたいですね。ふむふむ。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1451965019

映画の方はもう内容を忘れてしまったのですが、横溝映画はなぜか無性に観たくなるときがあります。
あの地方特有のベタっとした暗さにときどき触れたくなるのは、日本人の性なんでしょうかね。
2. Posted by 古巣 鳴人   2010年12月29日 08:39
>コハゲさん

実は原作では総社駅ではなく確か大阪駅だったのですが(手元に原作がない為あやふや…)、
金田一が磯川警部に投げかけるとある質問が汽笛にかき消されるというくだりがあるんです。
で結局金田一はその答えを聞けずに物語は終わってしまうのですが、
磯川警部が答えられなかった代わりに駅名を「そうじゃ(総社=YES)」にした
という俗説が一般的だそうですよ。

いやしかし実際に総社駅に行かれたことがあるとは、何となく羨ましいです…。
何もすることがなくても(笑)、何となく風情のある街なんでしょうね~。
駅弁食いながら鈍行でのんびり行ってみたいです。

僕これだけ金田一好きながらDVD一本も持ってないんです…。
だからいつかBOXセット買います(笑)!
そしたらお貸ししますね(笑)!

コメントする

名前
URL
 
  絵文字