
サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会に出場する日本代表メンバー23人は、5月12日に発表される。
注目は「サプライズ選出」の有無だ。2002年W杯日韓大会で代表から遠ざかっていたベテランの中山雅史、秋田豊がまとめ役として選ばれるなど、過去のW杯では驚きの名前が呼ばれ続けてきた。
今回はザッケローニ監督が主力をほぼ固定してきた事情もあり、意外な選出はなさそうにも映るが、それでもサプライズに打って出る可能性は捨てきれない。その理由を3つ挙げてみた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140505-00000543-san-socc
注目は「サプライズ選出」の有無だ。2002年W杯日韓大会で代表から遠ざかっていたベテランの中山雅史、秋田豊がまとめ役として選ばれるなど、過去のW杯では驚きの名前が呼ばれ続けてきた。
今回はザッケローニ監督が主力をほぼ固定してきた事情もあり、意外な選出はなさそうにも映るが、それでもサプライズに打って出る可能性は捨てきれない。その理由を3つ挙げてみた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140505-00000543-san-socc
まず第1に挙げられる理由は、主力3人が故障明けだということ

現在、代表のレギュラーのうち、主将の長谷部誠(ニュルンベルク)と内田篤人(シャルケ)吉田麻也(サウサンプトン)の3人が故障からの復帰途上。所属先での試合に出られない状況が続いている。ザッケローニ監督は暑い気候や長距離移動に直面するW杯ブラジル大会で選手のコンディションを最重要視しており、回復状況次第では彼らを選外とする可能性も捨てきれない。
その場合、連係がものをいう最終ラインでの新顔抜擢(ばってき)は考えにくい。内田の右サイドバックには酒井宏樹(ハノーバー)酒井高徳(シュツットガルト)駒野友一(磐田)、吉田のセンターバックには森重真人(FC東京)伊野波雅彦(磐田)ら代表経験が多く、連係面の不安が少ないメンバーが起用されるだろう。問題は長谷部のボランチだ。こちらも山口蛍(C大阪)を筆頭に、細貝萌(ヘルタ)青山敏弘(広島)と代役候補はそろうが、この位置では現在、鹿島を引っ張る柴崎岳が絶好調。4月の代表候補合宿にも招集した21歳に声がかかる可能性は決して小さくない。
その場合、連係がものをいう最終ラインでの新顔抜擢(ばってき)は考えにくい。内田の右サイドバックには酒井宏樹(ハノーバー)酒井高徳(シュツットガルト)駒野友一(磐田)、吉田のセンターバックには森重真人(FC東京)伊野波雅彦(磐田)ら代表経験が多く、連係面の不安が少ないメンバーが起用されるだろう。問題は長谷部のボランチだ。こちらも山口蛍(C大阪)を筆頭に、細貝萌(ヘルタ)青山敏弘(広島)と代役候補はそろうが、この位置では現在、鹿島を引っ張る柴崎岳が絶好調。4月の代表候補合宿にも招集した21歳に声がかかる可能性は決して小さくない。
第2としては、新顔の抜擢をためらわない点だ

主力をほぼ固定して戦ってきたザッケローニ監督だが、それはレギュラー陣の活躍のたまもので、本来は新顔の抜擢にためらいのない指揮官でもある。代表例が元イタリア代表GKアッビアーティだ。ACミランを率いていた1999年、正GKが相手を殴打して5試合出場停止の処分を受けた際、代役の獲得を目指した首脳陣を説き伏せて当時21歳だった控えGKを起用。そのままレギュラーに据えたことがある。
日本代表でも親善試合を中心に宇佐美貴史(G大阪)原口元気(浦和)久保裕也(ヤングボーイズ)ら若手を積極的に招集。2012年10月の欧州遠征時には、故障した前田遼一(磐田)に代えて、それまで招集したことのなかったベテランの佐藤寿人(広島)を日本からはるばる呼び寄せたように、必要な戦力と見なせば年齢にも過去の招集歴にもとらわれず、代表入りさせてきた。
公式大会であり、集大成でもあるW杯はより手堅いメンバー構成にならざるを得ないが、就任後初の公式大会だった11年1月のアジア・カップではJリーグで好調だった李忠成(浦和)を初代表入りさせている。所属先で好パフォーマンスを披露し続ける選手には、自然とW杯への道が開けてくるだろう
日本代表でも親善試合を中心に宇佐美貴史(G大阪)原口元気(浦和)久保裕也(ヤングボーイズ)ら若手を積極的に招集。2012年10月の欧州遠征時には、故障した前田遼一(磐田)に代えて、それまで招集したことのなかったベテランの佐藤寿人(広島)を日本からはるばる呼び寄せたように、必要な戦力と見なせば年齢にも過去の招集歴にもとらわれず、代表入りさせてきた。
公式大会であり、集大成でもあるW杯はより手堅いメンバー構成にならざるを得ないが、就任後初の公式大会だった11年1月のアジア・カップではJリーグで好調だった李忠成(浦和)を初代表入りさせている。所属先で好パフォーマンスを披露し続ける選手には、自然とW杯への道が開けてくるだろう
最後は、ポジションバランスを度外視する可能性だ

ザッケローニ監督はこれまでの代表合宿で、基本的にメンバー23人を招集してきた。内訳はGKが3人で、フィールドプレーヤー20人は紅白戦が組みやすいよう、1ポジションに2人という配置にこだわった。好例が12年2月のW杯アジア3次予選・ウズベキスタン戦。1トップからあぶれる選手が出ないよう、直前のアイスランド戦で活躍した前田をあえて外し、李とハーフナー・マイク(フィテッセ)の2人に絞って臨んだ。
ただ集大成のW杯では勝負が最優先。55人に絞り込んだという代表候補の内訳を「半分まではいかないが、ほとんどはFW」と明かしたように、特長の異なる攻撃の駒をより多く持っていく意向があるようだ。米フロリダ州での事前合宿までは高校年代の練習生2人が同行するため、ポジションに多少の偏りがあっても、練習への支障は小さい。ジョーカー的役割を期待される攻撃的選手として、19歳の南野拓実(C大阪)や昨季Jリーグ得点王の大久保嘉人(川崎)ら、やや意外な顔が入るかもしれない。
ただ集大成のW杯では勝負が最優先。55人に絞り込んだという代表候補の内訳を「半分まではいかないが、ほとんどはFW」と明かしたように、特長の異なる攻撃の駒をより多く持っていく意向があるようだ。米フロリダ州での事前合宿までは高校年代の練習生2人が同行するため、ポジションに多少の偏りがあっても、練習への支障は小さい。ジョーカー的役割を期待される攻撃的選手として、19歳の南野拓実(C大阪)や昨季Jリーグ得点王の大久保嘉人(川崎)ら、やや意外な顔が入るかもしれない。

6月に開幕するブラジル・ワールドカップに臨む日本代表メンバー23選手は、5月12日に発表される。