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難点だらけのFWだったパトリックはなぜ首位広島を牽引する存在にまで進化できたのか

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サンフレッチェ広島は25日のFC東京戦で今季初黒星を喫したが、それでも2位と勝点6差で依然、首位を独走している。その躍進の立役者となっているのが、今季すでに6得点を決めているパトリックだ。

パトリックは2013年に来日し、川崎フロンターレへ加入。しかし風間八宏監督(当時)のスタイルにフィットせず、シーズン半ばにヴァンフォーレ甲府へ移った。

パトリックは8連敗を記録するなど、降格の危機にあった甲府を救う活躍をした。 当時の監督は広島で再会する城福浩。彼は5-4-1の1トップにパトリックを配置し、その強みを生かした。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180426-00039440-sdigestw-socc

城福監督のもとでプレーした甲府時代は抜群のフィジカルを持ちながら「決定力」が弱みに


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パトリックは189センチの長身で、跳躍力とパワーを兼備している。さらに圧倒的なスプリント力を持ち、繰り返しダッシュできるフィットネスもあった。彼が見せていた目立たなくとも重要な貢献は「セットプレーの守備」で、CKやFKをエリア外へ弾く能力は驚異的に高かった。

ただし当時のパトリックには難点もあった。ロングカウンターの先兵として素晴らしいスプリント、ドリブルを見せる一方で「ゴールを決める」部分が大きな弱みだった。甲府時代の彼は16試合で73本のシュートを放ちながら、得点は5ゴールのみ。「6.8%」という決定率はストライカーの数字とは言えないだろう。

また、このブラジリアンFWは狭いスペースでボールを動かせるタイプでもない。ボールを失えば相手のカウンターにつながる状況で「持たせる」ことも禁物で、必然的に一人で仕掛けるアクションが増えていた。

しかしパトリックは2014年の途中に加入したG大阪で、甲府時代のような「穴」を感じさせないプレーを見せる。城福監督はその時期、パトリックの活躍をこう分析していた。

「G大阪で彼のウィーク(短所)が出ず、ストロング(長所)しか出ていない理由は、彼以外にある。他の全員にポゼッションできるクオリティがあって、パトリックはG大阪の持っていないピースを持っていた。だから素晴らしいバランスのチームになった」

「運ぶ」「動かす」にエネルギーを割かず「抜け出す」「合わせる」に専念


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城福監督も2018年の広島で「パトリックの長所だけを出す」ことに成功している。指揮官にその理由を尋ねると、こういう答えが返ってきた。

「いい守備からのいい攻撃というのをずっとやっている。カウンター、相手陣深くでボールを奪い返してもう一度サッカーをするところで、彼がゴール前にいたらボールが入る」

今季の広島は4-4-2のオーガナイズで、高い位置からボールを狩りに行っている。強度の高い守備から「ショートカウンターにつながる奪い方」をする場面が多い。だからパトリックはボールを「運ぶ」「動かす」ところにエネルギーを割かず、「抜け出す」「合わせる」ことに専念できている。今季の6得点を振り返ると、得意のヘディングは3点あるが、そういう形をチームで作れている。

一方でプレーヤーとしての成長、成熟を感じる部分もある。4月11日の横浜F・マリノス戦で決めたループシュート、同21日のサガン鳥栖戦で決めたミドルシュートなどは過去にない「クオリティ」を感じるものだった。今のパトリックはDFの視野から消える動きなど、フリーになるための駆け引きにも長けている。

「賢さを感じる」という筆者の感想を伝えると、パトリックはうなずき、「年を取っていっているので、経験から学んだことがある。そういうことかな」と返してきた。

25日のFC東京戦で広島は1-3と敗れた。FC東京は早々に2点を奪ったことで、エリア内を固め、ディフェンスラインも下げていた。それは、パトリックの強みがあまり出ない状況だった。彼はそれでも7本のシュートを放ち、クロスへの飛び込みなどで「怖さ」を見せたが、4試合連続得点はならなかった。

しかし、パトリックに気落ちした様子はなかった。

「我々はまだ1位なので焦る必要はない。10試合で1度しか負けていないのだから、首を垂れる必要もない。まだまだたくさんいい部分を出せると思うので、上を目指していきたい」

彼はのべ6シーズンで、J1の4クラブを渡り歩いている。G大阪では14年の三冠や翌年度の天皇杯制覇に貢献した一方で、16年10月には右膝の重傷を負い、1シーズン近くを棒に振る苦難も味わった。つまり歓喜と挫折の両方を経験しているわけだが、今季の活躍ぶりを見ると、そのすべてを糧にしている。
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パトリックがメッシのようなテクニシャンに化けることは無いし、欠点の無いアタッカーになることもないだろう。ただ良いチームと巡り合えば彼の強烈な強みは生きる。何よりパトリックは30歳の今も成長し続けている。

コメント一覧

    • 1
    • Posted by
    • 名無し
    • 2018年04月27日 02:16
    • ID:zujlVIGx0
    • 一時期はもうパトリックは全盛期を過ぎてこれからはJ2やJ3でなんとか活躍するくらいなのかな?と思ってたけど分からないもんだなぁ
    • 2
    • Posted by
    • 名無し
    • 2018年04月27日 03:54
    • ID:QsOA0khM0
    • なんでか広島は外国人FWに点取らせるのうまいな
      ドウグラス、ウタカに続いてパトリックもか
    • 3
    • Posted by
    • 名無し
    • 2018年04月27日 03:57
    • ID:SdDWckI20
    • 広島は元甲府多すぎ
    • 4
    • Posted by
    • 名無し
    • 2018年04月27日 05:16
    • ID:fW9Grl800
    • 浦和←広島←甲府←?
    • 5
    • Posted by
    • 名無し
    • 2018年04月27日 07:02
    • ID:WPJydwm90
    • 監督次第なんだなぁ
    • 6
    • Posted by
    • 名無し
    • 2018年04月27日 09:57
    • ID:A5CF6tHv0
    • パトリックが上手くて決定率が高かったらそもそもJにいないしな
      パトリックは右サイドをひたすら走らせるか空中戦放り込むのが一番いい
      結局ガンバでも広島でもその単純な使い方が一番脅威なわけだし
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