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中村憲剛が語るワールドカップの魅力とは?注目はやはり“あの国”

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川崎フロンターレの中村憲剛が、ロシア・ワールドカップを語る。第1弾は『今大会の注目国』。

みなさん、こんにちは。中村憲剛です。早いもので、もう6月――いよいよ目前に迫ってきましたね、ワールドカップが。そこで今回からロシア大会の見どころを3つのテーマに分けて紹介していきたいと思います。しばらく、お付き合いください。

さて、第1弾は『ロシアW杯の注目国』です。もっとも、僕が「極私的」に注目している、あるいは期待している国に焦点を当ててみようと。それこそ、独断と偏見で――。その点はあらかじめ、ご了承ください。で、本題に入る前に、ちょっと寄り道を。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180614-00010003-goal-socc

面白さは何もピッチの中だけにあるわけではありません。僕はいつも、そんな具合にW杯を楽しんでいます


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そもそもW杯の魅力とは何か。ひと言で言えば「魂」ですね。何しろ、祖国を代表するチーム同士の争いですから。局面ごとの争いは本当に激しい。生半可な気持ちではピッチに立てません。私利私欲を脇に置き、みんなの思いを背負って、タイムアップの笛が鳴る瞬間まで、とことん戦い抜く。そういう舞台ですね。

しかも、開催は4年に一度しかない。おまけにグループステージはわずか3試合。下手をすれば、たった2試合で敗退しかねないわけです。だから、1試合の持つ意味はとてつもなく大きい。歓喜と落胆、希望と絶望の落差も然り。1つのひらめき、あるいは1つのミスによって「天国と地獄」が入れ代わり、祖国の運命を、1人の選手のサッカー人生を劇的に変えることもある。だから、本当に一瞬たりとも目が離せないわけです。

短期決戦ゆえの「一瞬のドラマ」も醍醐味ですが、本大会へたどり着くまでの準備期間に思いを馳せれば、大河ドラマのような長編物語としての面白さもあるでしょう。いや、もっと長いスパンで見れば、強化や育成を含めた各国の事情、サッカー界の在り方も問われる大会です。例えば、前回大会で優勝したドイツ。2004年のEUROでのグループステージ敗退という不振に危機感を募らせ、国を挙げての育成改革に乗り出し、そこから多くの若いタレントたちが巣立って、ようやくブラジル大会で収穫期を迎えました。

王者(ドイツの優勝)は1日にしてならず――いや、4年にしてならず、でしょうか。代表チームの背景にある「お国事情」を密接にリンクさせながら、それぞれの戦いぶりを見ると、また違った味わいがあるものです。面白さは何もピッチの中だけにあるわけではありません。僕はいつも、そんな具合にW杯を楽しんでいます。

スペインのサッカーにシンパシーを感じる


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つい話が長くなってしまいました。そろそろ本題に。もう、いきなり「僕の本命」から話しましょう。まぁ、みなさんも薄々、気づいているんじゃないかと。ご想像のとおり、スペインです。優勝まで行く――というか、ぜひとも勝っていただきたい。

相手を見ながら、技術とビジョンをもって、主体的に(自分たちの方から)仕掛けていく。それもコレクティブ(集団的)に。そういうチームはもう、スペインくらいかなと。近年はフィジカル重視のトレンドが加速する一方で、オフェンス面も飛び抜けたタレントの個の力を前面に押し出すチームが多いですからね。集団(チーム全体)で崩していくというよりも、個人で何とかしてしまう。もちろん、良し悪しは別として。

選手目線で見ても、スペインのサッカーにシンパシーを感じてしまう。その他の列強となると、日本人にはなかなかマネできないですから。個人レベルで見ても、FWは速すぎるし、MFは強すぎるし、DFは高すぎる。日本人がそこを「あと追い」したところで、旨みはないんじゃないかと。そういう意味でも、スペインに目が行くんですよ。

イスコのような新しいタレントも台頭して、(アンドレス)イニエスタら歴者の勇者に「おんぶに抱っこ」というわけでもない。若い選手もヨーロッパで最も競争力の高いリーガエスパニョーラで揉まれていますから、それなりの力を備えているはずです。前回大会でチリやオランダにマンツーマンで守られて看板のパスワークが封殺されましたが、そういう相手をどう攻略していくのか。そのあたりのことも含め、とても楽しみです。

スペイン以外に「これ」という国がなかなか浮かんでこない……というか、読めないですね。現時点では。ただ、(リオネル)メッシやクリスティアーノ・ロナウドのようなビッグタレントに依存したチームよりも、個々の能力にバラツキの少ないチームの方が好成績を収めるんじゃないかと。2年前のEUROで8強入りしたアイスランドのような。

前回大会で言えば、コスタリカ(ベスト8)でしょう。飛び抜けた個人がいない代わりに、みんなが同じ目線で戦える。だから、総合力が高い。個々の力が高いレベルで「そろっている」のは連覇を狙うドイツやブラジルでしょう。ただ、前回大会からの上積みが少ないようにみえるドイツより、伝統の遊び心とフィジカルを両立させるハイブリッド型へ進化したブラジルの方が怖い。いや、スペイン目線で見ると(笑)

とにかく、スペインの大会になってほしいんですよ。多くの国々が武器とする「速さ、強さ、高さ」も十分に驚きを与えてくれますが、それ自体は他の競技でも味わえますからね。僕自身はやっぱり、足でボールを扱う「巧さ」にサッカーならではの魅力を感じるんですよ。それを強みにするチームがどんどん減っているからこそ、スペインには頑張ってほしい。スペインが勝てば、その流れも変わるんじゃないかと――。
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ロシアW杯が14日に開幕する。開幕戦はホスト国のロシア代表とサウジアラビア代表による一戦だ。日本時間今夜24時にキックオフする。

コメント一覧

    • 1
    • Posted by
    • 名無し
    • 2018年06月14日 19:18
    • ID:K9S3olKH0
    • スペインがメッシ、アグエロ等主力欠いたアルゼンチンとの親善試合は衝撃的。
      超ハイプレス、ショートカウンターにコスタが走り回ってるのに笑った。
      前後半ずっと凄い速さと運動量で囲んでチェックして、
      しかもテクニックがあるから取った後が無茶苦茶正確に回す。取られても早い。

      イスコはあれ完全にフリーマンで好きに組立から前線までやらせてんのかな、
      只運動量がめちゃあってさぼらないから問題なさそうだけど。

      監督はあれで栄光とれたろ、なぜ何だよ?
    • 2
    • Posted by
    • 名無し
    • 2018年06月14日 20:00
    • ID:.cn8kZhf0
    • スペインも突出したフィジカルをほとんどの選手が兼ね備えてるけどな
      ガリガリ難民バディが何故共感を持っているのか謎
    • 3
    • Posted by
    • 名無し
    • 2018年06月14日 20:43
    • ID:dngBue9r0
    • アルゼンチンかウルグアイに優勝して欲しい
    • 4
    • Posted by
    • 名無し
    • 2018年06月14日 20:50
    • ID:tUHaVvMy0
    • フィジカルは一朝一夕ではどうにもならないからスペインをお手本にするのはありでしょうね。クロアチアとかタレント陣の少ない南米とか。
    • 5
    • Posted by
    • 名無し
    • 2018年06月14日 21:53
    • ID:I1.Mm7dL0
    • 憲剛は監督になっても楽しみだ
    • 6
    • Posted by
    • 名無し
    • 2018年06月14日 23:13
    • ID:VLuEo.k50
    • ※2
      でスペイン代表で突出したフィジカルの選手って誰よ?10人くらいあげてくれよ

    • 7
    • Posted by
    • 名無し
    • 2018年06月15日 01:47
    • ID:uBzXydGL0
    • ジエゴゴリラとかは例外としてイニエスタ、イスコ、シルバあたりは欧州では細い方でしょ。
    • 8
    • Posted by
    • 名無し
    • 2018年06月15日 03:01
    • ID:7qwoK7AU0
    • 突出してたり、相手を吹っ飛ばすようなフィジカルの選手はあまりいないかもしれないけど、局面で踏ん張ったり、プレス、チェックをいなす体幹、軸の強い選手は多いよね。
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