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「メッシじゃないよ」微笑むチャナティップは 日本で大きく成長した

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今年27シーズン目を迎えているJリーグは、現在、じつに多くの国から、さまざまな外国籍選手がやってきてプレーするようになっている。彼らはなぜ日本でのプレーを選んだのか。日本でのサッカーや、日本での生活をどう感じているのか? この連載では、彼らの本音を聞いていく。

◆ ◆ ◆

タイ語の通訳のティワーポンさんに質問を投げかけたあと、チャナティップ・ソングラシンの顔に目を向ける。すると彼は大抵、笑顔を浮かべながら回答に頭を巡らせ、答え終えたあとにはこちらをじっと見つめ返す。

おそらくその視線と同じように、彼はまっすぐフットボールに取り組んできたのだろう。スマイルを忘れず、ポジティブに。

「あなたも知っているかもしれないけど、タイ人はいつも笑顔で明るいんだ。ほかの人と一緒に盛り上がったり、知らない人と触れ合ったりするのも好きだね」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191018-00874840-sportiva-socc

日本でのプレーについて語るチャナティップ


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微笑みの国とも呼ばれるタイから、この小兵アタッカーが北海道コンサドーレ札幌にやってきたのは2017年夏のこと。当初、身長158cm、体重56kgの体格や東南アジアの選手への先入観から、懐疑的な目線も向けられていた。タイでしかプレーしたことのない選手がJリーグで通用するのか。それにあまりにも小柄すぎやしないか、と。

チャナティップはそうした声を完全に鎮めた。史上初のタイ人Jリーガーは半年でリーグと環境に適応すると、翌2018年には完全なる攻撃の主軸となり、リーグ戦で30試合8得点をマーク。シーズン途中には翌2019年からの完全移籍を勝ち取り、シーズン終了後には、J1ベストイレブンにも輝いた。

そして今シーズンも同じ役割を担い、クラブ史上初のACL出場権獲得を目指すチームを牽引している。

チャナティップが初めて日本に降り立ったのは、2013年11月。当時所属していたテロ・サーサナ(現ポリス・テロ)がパートナーシップ契約を結んでいた、清水エスパルスに練習参加した時だった。

「日本に来て最初に感じたのは、空気がとてもきれいで、どこも清潔だということ。それから料理はとてもおいしく、街では欲しいものがすぐに手に入る。タイからも多くの人が旅行に訪れる人気の国だけど、その理由がすぐにわかったよ」

その時は清水と契約に至ることはなかったが、およそ3年後に札幌から声がかかった。

「札幌からオファーを受けたのは、自分のパフォーマンスが評価されたからだと思う。それがすごくうれしかった。清水に練習参加したとき、いつかJリーグでプレーしてみたいと思った。ここではきっと、自分が大きく成長できると思ったからね。その願いが叶ったんだ。迷うことなく、すぐに引き受けたよ」

チャナティップが思い描いていたとおり、日本とJリーグは彼の成長を促した。それは数字にも現れている。途中加入のリーグ1年目は0得点1アシスト、2年目の昨季は8得点2アシスト、今季はここまですでに4得点6アシストだ。

「成長できたのはすべての面だ。とくにミシャ(ミハイロ・ペトロビッチ監督)の指導によって、効果的なポジショニングを取れるようになったし、規律も覚えて守備にも貢献できるようになった。それから、シュートの精度とパワーも上がったね。ミシャのスタイルを簡潔に言うと、チームの全員がスムーズに攻撃するためのやり方。この超攻撃的なフットボールを気に入っているよ。やっている選手も、お客さんも楽しめるものだね」

プレーするのが好きだから、他の人の試合はあまり観ない


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ではチャナティップの目には、3シーズン目を迎えるJリーグはどう映っているのだろうか。

「それぞれのチームのクオリティーが高く、ハイレベルに拮抗している。順位表の下にいるチームでも、上位陣に勝つことは珍しくないよね。プレーの内容で際立っているのは、やはり規律面だと思う。誰もが与えられたタスクを遂行し、チームのために力を尽くしている。それから運営側もすごくプロフェッショナルで、ピッチやスタジアムなど、施設はすごくきれいに整えられている。タイやほかのアジア諸国が学ぶべきところだね」

そんな風に話すチャナティップは、常にリラックスした表情を浮かべている。天真爛漫な26歳のアタッカーは、ときに自信も垣間見せる。これまでに対戦したDFで、もっと手を焼いたのは誰ですかと訊くと、こんな答えが返ってきた。

「(にやりと笑って)ひとりもいないね」

語る人が語れば、過信にも捉えられかねない発言だ。けれど、愛らしい笑顔で彼にそう言われると、そこに居合わせた誰しもが声を挙げて笑わずにはいられなかった。そして笑いが収まった頃に、次のように続けた。

「手強いのは、鹿島アントラーズと川崎フロンターレ。鹿島は常にとてもアグレッシブで、プレスは激しく、ボールを奪った後のカウンターも鋭い。川崎はパス回しがとても巧みだね。スペースのつくり方と使い方がうまくて、いとも簡単に決定機を創出する危険なチームだ」

そんな風にピッチで対峙した相手チームを分析するチャナティップは、外からフットボールを観ることはあまりしないという。少年時代に憧れていた選手は、ディエゴ・マラドーナ。つまりリアルタイムの選手ではない。タイではプレミアリーグが人気だが、1試合をテレビでフル観戦するようなことはほとんどないという。

「プレーするのが好きだから、他の人の試合はあまり観ない。それに自分はプロになれたのだから、観るよりも、観られるようになりたい。かつてはマラドーナに憧れていたよ。今では(リオネル・)メッシが好きだ」

初来日の際に頻繁に紙面を賑わせたのは、"タイのメッシ"というニックネーム。そんな風に呼ばれることもありましたね、と返すと、チャナティップはまたスマイルを浮かべてこう答えた。

「いや、メッシじゃないよ。タイのチャナティップだよ」

L字型の親指と人差し指をアゴに置いて、タイのスーパースターはまたニヤリと笑った。
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チャナティップ・ソングラシンChanathip Songkrasin/1993年10月5日生まれ、タイ・ナコーンパトム県出身。北海道コンサドーレ札幌所属のMF。2012年にテロ・サーサナでプロデビュー。同年にタイ代表でもデビューを果たし、AFFスズキカップ(東南アジア選手権)で大活躍。2014年と16年大会ではMVPを獲得している。2017年7月に日本へ。テロ・サーサナ(現ポリス・テロ)→ムアントン・ユナイテッド

コメント一覧

    • 1
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月18日 13:38
    • ID:tsZrKEb60
    • タイは若手の成長株もいて面白い
      ソングラシンもいいやつだし
    • 2
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月18日 13:46
    • ID:XpuK4x3.0
    • タイ人がJリーグを夢の舞台にしてくれてるのが嬉しい
      ティーラトンもマリノスでいま凄い活躍してるよ
      あれほど偽SBの動きが上手い選手は日本人にはいないと思う
    • 3
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月18日 14:53
    • ID:7IYH4.T10
    • ティーラトンって守備ダメで穴扱いされてたやつ?
      横浜行って化けたのか?
    • 4
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月18日 14:58
    • ID:5omE9OWU0
    • >>3
      守備は相変わらずダメだな(笑)ガンバ戦だったかな?(間違ってたらゴメン)あのシュートは良かったね!その後、2試合連続ゴールだったと記憶してるけど…神戸在籍時よりアグレッシブさが増したね。
    • 5
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月18日 15:01
    • ID:jWlNBh5x0
    • >>3
      初期は本当酷かった
      でも守備は山中以上にはなったし、マリノスのサイドバックでは松原の次に2番めに上手いかも
      広島戦とかもカウンターストップさせることが何回かあった
      すごく上手いわけではないけど許せるレベルにはなった
    • 6
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月18日 15:02
    • ID:oR735MYd0
    • いまも守備たまに軽いけどガチで化けてるぞ
    • 7
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月18日 15:27
    • ID:7c2HiIvD0
    • ティーラシンももう少しいて欲しかったな!
    • 8
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月18日 15:30
    • ID:ZKrNbpZi0
    • チャナティップとめまくるdfなんていないもんな笑笑
    • 9
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月18日 20:47
    • ID:9RXdFwyJ0
    • チャナティップはタイ選手たちのロールモデルになりうるね
      身長は高くなくても走力で剥がす
      一度距離あけて加速させちゃうとなかなか止められない あのスタイルは手ごわい
      あれをタイ代表11人で90分通してやれるようになったらアジア上位国に食い込んできそうだ
    • 10
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月19日 00:20
    • ID:Wn7Jl9Ie0
    • チャナティップ居ないから今日も札幌負けたぞ
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