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コンサドーレの小さな巨人、 チャナティップが思うタイと日本の相違点

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今年27シーズン目を迎えているJリーグは、現在、じつに多くの国から、さまざまな外国籍選手がやってきてプレーするようになっている。彼らはなぜ日本でのプレーを選んだのか。日本でのサッカーや、日本での生活をどう感じているのか? この連載では、彼らの本音を聞いていく。

◆ ◆ ◆

「札幌はすばらしい街だね。都会だけど空気が良くて、しゃれたカフェなんかもあって。休日はカメラを持って出かけて、街の写真を撮ったり、カフェでゆっくりしたりしているよ。ご飯もおいしいよね。好物はジンギスカンです」

北海道コンサドーレ札幌のチャナティップ・ソングラシンは2年以上を過ごす札幌の街を、「すごく気に入っている」と話す。Jリーグのピッチだけでなく、日本の生活にもすっかり順応した彼は、タイきってのスター選手ながら、普段はとくに華やかな生活を送っているわけではないという。

前編:「メッシじゃないよ」微笑むチャナティップは 日本で大きく成長した
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191019-00874870-sportiva-socc

日本の生活は快適だと語るチャナティップ


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「日本では快適な生活を送れている。でも生活そのものは、いつも同じサイクルだよ。練習、食事、練習、食事、睡眠、そして試合。この繰り返しだよ。シーズン中の日々にほとんど変化はないんだ。

オフには時々、ショッピングをしたり、街に出かけたり、カフェラテを飲んだりするくらい。長い休みがないかぎり、遠出をすることもほとんどない。チャナはいつも朝寝坊するから(笑)、誰かと約束して出かけることもないね。大体いつも、通訳の方(ティワーポンさん)と一緒にいるかな。先日、連休に東京へ行ったけど、銀座は買い物するだけで、ものすごく暑かった(笑)」

時折、自身のことをニックネームで呼ぶお茶目な小兵アタッカーは、日本の生活に不自由を感じていない。ただ時々、ちょっと窮屈に感じることもあると打ち明ける。

「ルールに対して、すこし厳しすぎると思うこともある。時間を守ること、車の運転もすべてきっちりしている。それから、日本人はプライバシーが高いというか、積極的に他人と関わろうとしない人が多いように感じる。ひとり暮らしの人も多いよね。そこはタイと異なるところだ。タイ人は家族と一緒に暮らす人が多いし、みんなで盛り上がるのも好きだから」

とはいえ、ホームシックを感じることはないという。代表戦などでたまに帰国すると、「もちろんリラックスできる。でもそれくらいだよ」と言う。「ただタイから日本に戻ってくると、(日本の方が)湿度が低いので肌が痒くなる」のが、ちょっとした悩みだとか。それでも、彼の口調にシリアスな響きはない。

日本でタイトルを取りたい。とくに今シーズンはチャンスがあると思う


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あくまでも自然体のチャナティップはピッチ上でも、「自分らしくプレーすること」を心がけており、Jリーグで結果を残せたことで、「自信も深まっている」。そんな26歳が見据える目標はどこにあるのだろうか。

「日本でタイトルを取りたい。とくに今シーズンはチャンスがあると思うからね。個人的には、もっともっとゴールを決めたい。それから、AFCチャンピオンズリーグにも出たいね。Jリーグの代表として、他の国のクラブと対戦できたら最高だよ」

近年は彼の母国タイのクラブも力をつけてきている。それについて質問を投げかけると、またいたずらっぽい微笑を浮かべた自信家の顔が浮かんだ。

「(タイのチームに)それほど苦しめられることはないと思うよ」とニヤリと微笑んでチャナティップは言う。「アジアのなかでは日本のチームがいちばん強いと僕は思っているからね」。

では、そんな日本のクラブへの移籍を考えている外国人選手には、どんなアドバイスをするだろう。

「頑張ってくださいね、とだけ(笑)」とチャナティップはまだジョークを飛ばす。

「それは冗談として、Jリーグのクラブからオファーを受けた選手ならば、間違いなくレベルの高い選手だと思う。でも実力と同じくらい大事なのは、チームメイトや監督の信頼を得ること。とくに日本では、規律や姿勢が問われることになる。だからしっかりトレーニングに取り組んで、試合ではちゃんと結果を残さなければならない」

途中加入の1年目に新天地に適応し、フルシーズンプレーした2年目にリーグベストイレブンに輝いた選手の言葉だけに、説得力がある。ではチャナティップ自身は、今後のキャリアをどんな風に思い描いているのだろうか。

「チャンスがあれば、いずれはヨーロッパでプレーしたい。さっきも話したように、僕はあまりサッカーを観ないので、とくに好きなリーグもない。だから、国はどこでもいいんだ。ただ自分はタイと日本でしか通用していないので、いきなりイングランドやスペイン、ドイツのような主要リーグで活躍できるかはわからない。それを考えると、少しずつステップアップしていくほうが賢明だろうね。今のところ、どこからもオファーはないよ。だからもっと注目してもらうためにも、ここでしっかり活躍したいんだ」

通訳の方が話し終えるまで、こちらをじっと見ていたチャナティップは、インタビューの終わりが告げられると、両手を合わせて頭を下げた。タイ出身のコンサドーレの小さな巨人はまた、いつもと同じサイクルの生活に戻り、パフォーマンスの向上に務めるのだろう。
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チャナティップ・ソングラシンChanathip Songkrasin/1993年10月5日生まれ、タイ・ナコーンパトム県出身。北海道コンサドーレ札幌所属のMF。2012年にテロ・サーサナでプロデビュー。同年にタイ代表でもデビューを果たし、AFFスズキカップ(東南アジア選手権)で大活躍。2014年と16年大会ではMVPを獲得している。2017年7月に日本へ。テロ・サーサナ(現ポリス・テロ)→ムアントン・ユナイテッド

コメント一覧

    • 1
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月19日 13:22
    • ID:jjJMHH4R0
    • コイツ好きやわぁ^_^
    • 2
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月19日 13:31
    • ID:45syVw1i0
    • ソングラシンはいつも笑顔でかわいい
    • 3
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月19日 13:33
    • ID:.hRmi7b00
    • 次のステップならオランダかベルギーかな
    • 4
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月19日 13:53
    • ID:.dm2.S2g0
    • オファーがないのはちょっと意外だな
      やっぱ身長がネックになるんかね
      チャナならカバー出来ると思ったけどな
    • 5
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月19日 13:54
    • ID:vPuz.piK0
    • Jでここまで活躍できるならオランダベルギーもそうだし、ポルトガルあたりでも通用しそうだな
    • 6
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月19日 13:54
    • ID:kFUoUxWK0
    • がんばれー!
    • 7
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月19日 15:27
    • ID:ttIztTIs0
    • スポンサーの名前がこれでもかってくらいあるねw
    • 8
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月19日 15:40
    • ID:wOO.rjR50
    • なまらバターバウムのCMが好きだわ、ミシャのサッカーって攻撃ばかりの印象だけどチャナとク・ソンユンは海外でやれるレベルに一気に伸びたよなぁ
    • 9
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月19日 15:47
    • ID:8oN2zw860
    • ヨーロッパ行きたいならゴール数が足らないのでは?
    • 10
    • Posted by
    • 名無し
    • 2019年10月19日 19:11
    • ID:UugD.WuE0
    • 4大の周辺なら身長のハンデがあっても活躍できる可能性はあるだろう
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