Sponsored Link

清水のクラモフスキー監督が語る日本。 「W杯で優勝してもおかしくない」

1
清水エスパルス ピーター・クラモフスキー新監督インタビュー(2)(※インタビューは就任発表直前に行なわれたものです)

J1を制した横浜F・マリノスで昨シーズンまでヘッドコーチを務めた、ピーター・クラモフスキー氏をインタビュー。このインタビューのあと、新シーズンから清水エスパルスの監督を務めることが発表された。長年コンビを組んだ、横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督との関係や、日本サッカーに対する印象などを訊いた。

前編:清水エスパルス新監督が明かす、 Jリーグで成功する秘訣
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200115-00883530-sportiva-socc

自身のサッカー観や日本について語る、ピーター・クラモフスキー氏


2
─アンジェ・ポステコグルー監督との出会いについて、教えてもらえますか?

「私がまだ選手だった頃の2004年に彼と出会い、すぐさまその教えに魅了された。プレーする側としても、本当に楽しめるものだったんだ。自分もこんなスタイルのフットボールを教える側になりたいと思い、ほどなくして指導者を志した。アンジェはこのスタイルを20年前から信じ続けている。おそらく指導者の道を歩みだした時から、同じフィロソフィーを抱いているのだと思う。私は彼の補佐として、このユニークなスタイルを最も近くで目にしてきた。本当に幸運だよ。今ではそれが血肉となっている」

─あなたの少年時代のアイドルは?

「私の両親はマケドニア出身で、その影響で東欧のフットボールをよく観ていた。いちばん好きだったのは、1990年に欧州チャンピオンズカップ(欧州チャンピオンズリーグの前身)を制したレッドスター(旧ユーゴスラビア)だ。その頃の私はストライカーだったので、ダルコ・パンチェフが大好きだった。マケドニア出身のFWは、その欧州制覇にも貢献していた」

─あの頃のレッドスターには、パンチェフ、シニシャ・ミハイロビッチ、ロベルト・プロシネツキ、ヴラディミル・ユーゴビッチなど、優れたタレントが揃っていました。そして、多くの試合で複数得点していたように、攻撃に特長を持ったチームでした。

「観ていてすごく面白いチームだった。特大の才能に恵まれた選手たちが揃ったチームは、欧州中の強豪を次々に倒し、大陸の頂点に立った。しかもメンバーはほぼ全員、ユーゴスラビア人だった。あの偉業は、今でも鮮明に覚えているよ。

 ただし、フットボールは進化し続けている。当時のレッドスターは観ていて楽しいチームだったけれど、それは主に個々の輝きによるものだったと思う。一方、現在のフットボールでは、個人能力だけで成功を収めることはできない。

 もちろん私も、欧州のトップレベルのフットボールを観ている。近年では、バルセロナやバイエルン、リバプール、そしてマンチェスター・シティらが、フットボールを大きく進化させてきた。そうしたチームのよい部分を自分の指導に取り入れることもある。けれども、アンジェと私が率いたマリノスは、どこかを真似たわけではない。彼が長年培ってきた哲学とメソッドに、ほかのモダンフットボールチームのよい部分を組み合わせてできたチームと言える」

─横浜FMはマンチェスター・シティの姉妹クラブですが、昨シーズンのとくに終盤戦は前線からの激しいプレスが冴え渡り、どちらかというとリバプールに近い印象を受けました。

「そうかもしれないけど、私はほかとは比較しない。もちろん、いい意味でね。世界中のフットボールを見ているが、このマリノスと似たチームはどこにもないと思う。アンジェ・ポステコグルーのオリジナルだ。ずいぶん前から、彼はこのスタイルを掲げ、信じ、貫いてきた。そして豪州でも、クラブと代表で成功を収めてきた。今のマリノスのフットボールにも、彼の哲学が反映されている。コーチだった私やほかのスタッフ、そして選手たちは、それを心から信じ切っていた」

─あなた自身のフィロソフィーを教えてもらえますか?

「選手たち、指導陣、そして観ているファンも楽しめる攻撃的なフットボール。重視するのは、スピード、リズム、テンポ、スキル、ハードワーク、チームスピリットなど。いかなる困難に直面しても、その信念を貫くことが大事だと考えている」

─プロのフットボールの指導者として、最もすばらしいことはなんでしょうか?

「すべてだよ。何よりも好きなことを仕事にできているのだから、自分は本当にラッキーだ。それは私だけでなく、フットボールを職業にしている人に共通する思いだろう。プロの指導者の生活も大好きだ。毎日のトレーニング、芝生の匂い、試合の緊張感、ファンの大声援──。最高の職業に感謝している」

─Jリーグと日本のサッカーの印象は?

「スキルフルでスピーディーな選手やチームが多いよね。日本はアジアの盟主として、この地域を牽引してきたわけだが、実際に来て、その理由がわかった。育成年代では、高校サッカーが広く受け入れられており、私も彼らのプレーに心を動かされることがある。大学サッカーも盛んだし、小学生や中学生の競技人口も多い。もちろん、クラブのアカデミーも充実している。このように、日本にはすばらしい土台がある。

 だからこそ、そのトップレベルであるJリーグや日本代表のレベルが高いのだと思う。個人的には、日本代表はW杯で優勝してもおかしくないと思っている。次ではなくとも、そう遠くない将来に」

─日本で生活を始めておよそ2年が過ぎました。日本にはどんな印象を持っていますか?

「美しい国だ。人々は親切で私のような外国人を快く受け入れてくれる。人々は他者を敬い、どこも清潔で、すばらしい文化がある。私は以前から、いつか日本で仕事をしてみたいと思っていた。だからアンジェがマリノスからオファーを受けて、一緒に日本に行こうと言われた時は、念願が叶ったと小躍りしたよ。

 実際に生活を始めると、その想像さえも超えるすばらしい日々が待っていた。私の2番目の子どもは日本で生まれた。私の家族にとって、日本は第二の故郷になった。いや、その娘にとってはオーストラリアよりも馴染みのある国だね」

ピーター・クラモフスキーPeter Cklamovski 1978年10月16日生まれ、オーストラリア・シドニー出身。2008年にギリシャのパナハイキFCで指導者のキャリアをスタートさせ、その後オーストラリアのクラブや世代別代表チームのコーチや監督を歴任。2018年より2シーズン、横浜FMのヘッドコーチを務めた。12月に2020年シーズンから清水エスパルスの監督となることが発表された。

コメント一覧

    • 1
    • Posted by
    • 名無し
    • 2020年01月15日 18:51
    • ID:7k5ZoRbw0
    • 強豪に移籍する選手はどんどん増えてくるだろうけど、移籍するだけじゃなくそこでスタメンに定着しないといけない。
      今はヨーロッパに出ていく選手が多いけどスタメンで主力として出て結果を出してる選手は多くない
      その現状踏まえても強豪でスタメンは不可能ではないだろうけど今から更に時間がかかると思う
      強豪でスタメンで活躍をしてそのチームで重要な存在になる選手が増えてきて
      更にサブの選手もヨーロッパの一部でスタメンで結果を出してようやくW杯ベスト4ぐらいじゃないかな。
      後は監督だったりコンディションだったり色んな要素があるけど、不可能ではないにしろまだまだ先は長いと思うな優勝を目標にするとね。
    • 2
    • Posted by
    • 名無し
    • 2020年01月15日 20:37
    • ID:GOrJ32aw0
    • 言ってる事は間違ってないと思う。日本もワールドカップ優勝してもおかしくないと思うし、他に30カ国くらい優勝してもおかしくないって感じ。トップとの差は埋まってるって事だよな。
    • 3
    • Posted by
    • 名無し
    • 2020年01月15日 21:33
    • ID:UbNPeBy60
    • 日本が進んでる間に、世界も加速してるわけだしね とりあえず、優勝うんぬんの前にベスト8の壁を突破して、そこの常連になれるようにならないとね
コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
最新記事
記事検索
カテゴリ別アーカイブ
月別アーカイブ
おすすめRSS
ページアップ