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加速する若手の海外移籍――求められる語学力、適応力、メンタリティ。川島永嗣が指摘するのは「通訳が入ると…」

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レアル・マドリーから今月、ヘタフェに3度目のレンタル移籍に赴いた久保建英の活躍ぶりが話題になっている。

久保はご存じの通り、小学生の頃からバルセロナのカンテラに所属し、現地の学校に通って教育を受けた選手。幼い頃からスペインの生活環境に慣れていたため、18歳でFC東京からレアルに赴いた時も、一般的な「日本人若手選手の海外挑戦」とは捉えられなかった。

彼と同い年で、バルセロナから熱視線を送られた西川潤(C大阪)が「僕はスペイン語を話せないし、現地に馴染むのは簡単じゃない。いきなりスペインに行って試合に出られるタケとはベースが違うと思います」と話したことがあったが、全員が久保になれるわけではない。普通の日本人選手が異国に渡って成功を掴むには、まずは言語を中心とした「適応力」と「コミュニケーション力」が不可欠なテーマになってくる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/dae89819c2572b27571b2b1e76542d00d01d656d

海外移籍は27歳と遅かった川島だが、語学の習得は…


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Jリーグにやってくる外国人選手の場合、通訳が身の回りの世話をするのは普通だが、日本人選手が欧州に赴く場合、通訳がつくケースはかなり少ない。1月にベルギー2部・ロンメルへ移籍した斉藤光毅は日本人通訳に生活面を含めたサポートをしてもらっているようだが、そういう環境は長くても半年くらい。その後は言葉、文化、習慣の違いにひとりで向き合わなければいけない。そのハードルをどう超えていくかが肝心なのだ。

言語の課題を完璧にクリアしたトップ選手の代表格と言えるのが、川島永嗣(ストラスブール)だろう。

彼の場合、海外移籍は27歳と遅かったが、大宮アルディージャでプロキャリアを踏み出した当時のイタリア留学をきっかけに、語学学習を地道に行なっていた。最初は英語、イタリア語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語のテキストを一気に購入。毎朝30分間勉強してからトレーニングに通う習慣を身に着けた。そのうえで、ブラジル人選手とポルトガル語で話したり、毎年のように行ったイタリア留学先でイタリア語を操ったり、2004年に赴いた名古屋グランパス時代は英会話学校に通いながら、フェルホーセン監督やヨンセンなどと意思疎通を図った。

こうした努力の結果、リールセに移籍した時点では英語とイタリア語の日常会話は問題なくできたという。「語学の達人」はスタンダール・リエージュ時代にもフランス語も3年がかりで独学で習得。それもJリーグ在籍時に磨いた語学センスの賜物と言っていい。

海外挑戦前の準備の重要性は、本田圭佑や吉田麻也(サンプドリア)らも強調するところだ。吉田は「もともと英語の勉強は好きだったし、サッカーバカになりたくないと思っていた」と話していたが、その意識が高ければ高いほど、実際に現地に行ってから言葉で躓くことは少ないだろう。「シュツットガルト時代は高徳(酒井=神戸)がいたし、マインツ時代は日本語の話せるパク・チュホ(蔚山現代)がいて助かった」と言う岡崎慎司(ウエスカ)も、レスター時代は慣れない英語でインタビューに応じるなど、できる限りの努力をしていた。そうやって自分からアクションを起こさなければ、何も始まらない。

「通訳が入ると他のチームメイトとの距離感が遠くなりがち。スタンダールに後から入ってきた小野裕二(G大阪)と永井謙佑(FC東京)も3か月だけ通訳がいたんですけど、いなくなった後の方が自分から積極的に溶け込もうとしていました」と川島は言う。彼らが短期間で前向きに変化したように、「誰かが助けてくれる」という感覚から脱しなければ、本当の意味での現地適応は叶わない。さまざまな困難やストレス、失敗はあるだろうが、それを恐れずにチャレンジ精神を持つことが非常に重要だ。特に若い選手ほど強く認識すべきではないだろうか。

今の20歳前後の欧州組で、こうした能力に長けているのが菅原由勢(AZ)で、元々15~16歳の頃から大人とも対等に話せるタイプだったが、2019年夏にオランダに渡ってからはより社交性に磨きがかかったようだ。

「『適応するのが早いね』っていろんな人に言われます。それは僕自身の性格もあるし、AZのチームメイトやスタッフが快い対応をしてくれて、何も困ることがないなかでサッカーに集中させてくれているのが大きいと思います。まあ正直、『海外に行って何が困るんだろう』と思っていたくらい(苦笑)。英語も来た当初より聞き取れるようになったし、ミーティングもほぼオランダ語だけど、英語で言ってもらえる時もある。語学面はもっと頑張って、サッカーを楽しみたいですね」

移籍から4か月後の2019年10月、彼は心底楽しそうにこう話したが、その後もコンスタントに試合経験を積み重ね、2020年10月のカメルーン戦ではA代表デビューも果たすなど、順調なステップを踏んでいる。その菅原に触発され、同期の中村敬斗(シント=トロイデン)や鈴木冬一(ローザンヌ)らも意識を高めているはず。幼稚園時代からインターナショナルスクールで育った齊藤未月(カザン)も全く問題ないだろう。次なる海外移籍予備軍と目される西川や三笘薫(川崎)も英語の勉強を始めているという。
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そんな若い世代が増え、川島や吉田、長谷部誠(フランクフルト)らのように現地適応し、なおかつトップリーグに定着できる選手がさらに増えていけば、日本サッカー界の地位やレベルも向上する。いい流れを加速させていくことが肝要だ。
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コメント一覧

    • 1
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 06:22
    • ID:VX2FwSW60
    • 航さんもベルギーで語学が入り乱れて大変だと言ってたな
      北がオランダ語、南がフランス語、一部でドイツ語
      そのうえスペイン語まで入ってきて冨安とは日本語だしみたいな
    • 2
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 06:24
    • ID:IE4HRfh.0
    • 指導者は育成年代の時から語学勉強させた方がいい
    • 3
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 06:40
    • ID:t6Hc1YiW0
    • 菅原のあのコミュ力はほんと謎
      下手すると長友超えるんちゃうか
    • 4
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 06:44
    • ID:aEsntIwW0
    • 「英語勉強してきたけど、ドイツのクラブからしかオファーが無かった」となったらもう一回やり直しだもんなぁ。
      「欧州だったらどこでもいい」っていうスタンスから「3部4部で給料激減してでも自分はこの国のクラブにしか行かない」って決めて早めに語学勉強しておいた方がいいのかねぇ。
    • 5
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 07:02
    • ID:NqXlWyoJ0
    • >>4
      それは本末転倒でしょ
      むしろ日常会話英語プラス語学勉強法を移籍前に身につけて、移籍後にすぐ馴染めるようにするべきってことじゃないの
    • 6
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 07:57
    • ID:6c.Tr2nK0
    • というか中高6年英語の勉強を真面目にやったら普通は喋れるのよ。日本人は普段使わないから皆んな忘れていくだけでね。
    • 7
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 08:28
    • ID:kettJWYI0
    • お勉強英語を学ぶからだめなんだろうな。
      外国語として、それぞれの発音、文法の語順と、単語の意味する概念を覚えるってやり方なら、どこの言語でも通用するし、欧州の主要言語なら方言覚えるの延長くらいだろうし。
    • 8
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 08:47
    • ID:aKVDhKKr0
    • ウエメセコメント欄だっさ
    • 9
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 08:54
    • ID:zNIUKOLE0
    • >>4
      英語が喋れるなら、とりあえず英語通じる選手とはコミュニケーション取れる
      それに、ヨーロッパ系言語は一つマスターしてれば他の言語の習得難易度は大きく下がる

      ただしフランス語を除く
    • 10
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 09:05
    • ID:Yp1xAToL0
    • 実際に海外に出た大勢のスポーツ選手が語学が大変って言ってるのに
      学校で勉強すれば普通に話せるんだよとかネットで言われても苦笑しか出ないわ
      FPSやってるだけで戦争を語ってる奴らみたい
    • 11
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 09:24
    • ID:Hdvuiuhk0
    • ※10
      語学というより、『コミュニケーションを取る事が大変』って意味やと思うで。
      半島や大陸の人だと、知識量がなくて発音が変でも堂々とソレができるけど、日本人はできない人が多いからなぁ。
    • 12
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 09:27
    • ID:AtYOtvOV0
    • サッカーにも素質が必要な様に語学も素質が必要なんだよね。久保くんは別として、中田や吉田はその素質が高いと思うわ。基本は英語で充分だよ。後は現地で覚えればいい。
    • 13
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 10:50
    • ID:WSz.tE7Q0
    • >>4
      その2つの言語を並べてもう一回やり直しとか言ってる時点で教養が無くて語学学習に取り組んだことが無いって自己紹介してるようなもんだぞ
      ドイツ語と英語は起源が一緒で似てる単語やフレーズも多い
      「グーテンモルゲン」と「グットモーニング」とかがその例
      だから無駄になら無いし、日常会話程度ならすぐにやれる
    • 14
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 10:52
    • ID:WSz.tE7Q0
    • >>6
      喋れねーよw
      センター試験190点取ってたやつとかでも普通に喋れない
    • 15
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 11:05
    • ID:8AStT2P50
    • 喋れないではなく、喋らないだろ〜
      ミスってもいいからまずは喋ってみるが必要よ
    • 16
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 11:27
    • ID:Sel9r94J0
    • >>13
      ドイツに住んでてどっちの言語も使ったものとして言わせてもらうとすぐに話せるようになるほど甘くはない。オランダ語ならそうかもしれないけどね。そもそも英語とドイツ語では会話するのに習得しなくてはいけない単語数が2000くらい違う。
      でも全く無駄にはならないのは同意。それはヨーロッパの言語ならあてはまると思う。
    • 17
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 13:01
    • ID:d7I7lYdW0
    • >>6
      喋れるの定義によるけどな
      拙い英語でところどころ文法ぐちゃぐちゃでもある程度伝わればいいってことなら行けるんじゃないか?
      あとは喋る訓練がいるだろ
    • 18
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 13:03
    • ID:d7I7lYdW0
    • >>15
      確かにね
      外人に「日本語喋れますか?」って聞いたら「スシ!」とか言ってくるけど、日本人に「英語喋れますか?」って聞いても「喋れません」って言うもんな
      単語は沢山知ってるはずなのに

    • 19
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 13:35
    • ID:.JYt64uI0
    • 堂安がドイツ行ってから英語ですらすらインタビュー受け答えできてるのびっくりしたな。がんばってるなって。
    • 20
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 13:51
    • ID:5cwEDP4z0
    • 一つ喋れればコミュニティで孤立することはないもんな
      とっかかりがあれば適応は段違いに楽だろう
    • 21
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 15:50
    • ID:r7WuUkOk0
    • >>9
      ベルギー経由5大行き日本人が増えてるので、学ぶんなら英語とフランス語かねえ。

      オランダも英語話者が有利なイメージだわ。

      イタリア語は日本人でも発音しやすくヒアリングも身につきやすいので、とっつきやすいかも。
      川島がまず伊語を身に付けて慣れてから他の言語に手を出したのは、案外近道かも知れん。

      スペイン語は世界分布的に範囲が広いので、サッカーに限った話ではなく、覚えておけば後々有利。
      つーかスペイン人は英語が下手なイメージ。
      文法メチャクチャだけど、何となく意味はわかる英語をガンガン使ってくるので、相手にすると疲れる。
    • 22
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 16:21
    • ID:r7WuUkOk0
    • >>6
      ペーパー受験英語って暗記だったり、問題文をパターン解釈するのが主じゃね?

      あれ勉強しても、脳みその言語野に英語機能は自生しないっしょ。

      英語圏の6歳児とは、日常的に英語に触れる質・量ともに違うから、中高6年の英語学習と同一視なんて出来ないしね。
    • 23
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月25日 18:13
    • ID:zUojPIc90
    • >>6
      それは本当にそうだと思う。
      日本はほぼ全員日本語を話せるから人間関係にも不便せず、日本語で仕事もできるしテレビも音楽も日本語で楽しめるし、学問も大学の学部レベルまで日本語でできる。
      英米系の友達を作りたいとか、英米系の文化に非常に関心があるとか、学問を自分で論文を書くレベルまで究めないと英語はいらん。
      外国でも色んな民族がごちゃごちゃになりすぎて同じ国でも少し離れると土着の言語が通用しなかったり、学問も自国語だとまともなテキストがなくて仕方なく英語をやるしかない状況になっていて喋れる層も多いからね…。インドとか南アフリカとか、ヨーロッパだとベルギーとかスイスとか。
      そう思うと日本人は幸せかもしれん。
    • 24
    • Posted by
    • 名無し
    • 2021年01月26日 13:30
    • ID:lhmPz3ln0
    • >>8
      お前はまず日本語を喋ろうな。なんだよウエメセって
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