
去る5月21日にパリ・サンジェルマンと2025年6月までの新契約を締結したキリアン・エムバペ。契約満了を迎える今夏でのレアル・マドリー移籍が既定路線と見られてき23歳の決断は、世界に小さくない驚きを提供した。
そんなヤングスターの“ある発言”が波紋を広げている。事の発端となったのは、5月23日(現地時間)に南米全体にネットワークを持つアルゼンチンの放送局『TNT Sports』のブラジル版で公開されたインタビューでのコメントだった。
エムバペは、インタビュアーから「今年のカタール・ワールドカップで優勝候補になる5チームを教えてください」を問われ、「そりゃあ、もちろん一番はフランスだよ」と笑顔で回答。そして続けざまに、こう論じたのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfe76f5cf5ab689db5df519fb34a4a986a16d74f
そんなヤングスターの“ある発言”が波紋を広げている。事の発端となったのは、5月23日(現地時間)に南米全体にネットワークを持つアルゼンチンの放送局『TNT Sports』のブラジル版で公開されたインタビューでのコメントだった。
エムバペは、インタビュアーから「今年のカタール・ワールドカップで優勝候補になる5チームを教えてください」を問われ、「そりゃあ、もちろん一番はフランスだよ」と笑顔で回答。そして続けざまに、こう論じたのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfe76f5cf5ab689db5df519fb34a4a986a16d74f
パリSGとの契約延長で話題となったエムバペ。彼の率直な意見が物議を醸している

「ヨーロッパのいくつかのチームも候補になると思う。僕らには常にハイレベルの試合をプレーしているというアドバンテージがあるからね。たとえば、UEFAネーションズリーグとかね。ワールドカップになっても僕らは準備ができている。でも、アルゼンチンやブラジルはそのアドバンテージがないでしょ。南米ではヨーロッパほどサッカーが進んでいないから、過去の大会を見ると、常にヨーロッパ勢が勝っている」
本人にしてみれば、ヨーロッパの競争力の高さを強調したいだけだったのかもしれない。しかし、このフランス代表FWが公の場、それも南米の放送局で放った率直な意見は、SNSなどを通じてあっという間に拡散されると、“失言”として南米でプレーする選手たちの怒りを買った。
「それは違う。全く簡単なんかじゃない!」
そう反論したのは、リバプールに所属するブラジル代表MFのファビーニョである。かつてモナコでエムバペとプレーした経験を持つ28歳は、米スポーツ専門局『ESPN』の取材に対して、次のように強調した。
「フランスがボリビアでプレーしたことがあるかは知らないけど、ああいう場所で僕らは戦わないといけないんだ。たしかにヨーロッパほど各チームの質は高くはないかもしれないけど、彼(エムバペ)が言うほど、南米でプレーするのは簡単じゃないよ。もしも、アルゼンチンとブラジルがヨーロッパ予選を戦えていたなら、あっという間に予選を通過して、ワールドカップの優勝候補になるさ」
また、現役時代に31クラブを渡り歩いた経験を持つ“ジャーニーマン”も欧州の俊英に苦言を呈している。元ウルグアイ代表FWセバスティアン・アブレウは、「ヨーロッパ勢がワールドカップで勝つのは、そもそも行けるチームが多いからだ」と断じた。
「いったいフランスにいくつのタイトルがあるっていうんだ。EUROでさえ15回も勝っていないだろう? ウルグアイはワールドカップが2回で、コパ・アメリカは15回も勝っているんだ。エムバペはどうやらウィキペディアから見直してきた方がいいね。ヨーロッパでプレーしているからといって、ヨーロッパがトップレベルとは限らない」
本人にしてみれば、ヨーロッパの競争力の高さを強調したいだけだったのかもしれない。しかし、このフランス代表FWが公の場、それも南米の放送局で放った率直な意見は、SNSなどを通じてあっという間に拡散されると、“失言”として南米でプレーする選手たちの怒りを買った。
「それは違う。全く簡単なんかじゃない!」
そう反論したのは、リバプールに所属するブラジル代表MFのファビーニョである。かつてモナコでエムバペとプレーした経験を持つ28歳は、米スポーツ専門局『ESPN』の取材に対して、次のように強調した。
「フランスがボリビアでプレーしたことがあるかは知らないけど、ああいう場所で僕らは戦わないといけないんだ。たしかにヨーロッパほど各チームの質は高くはないかもしれないけど、彼(エムバペ)が言うほど、南米でプレーするのは簡単じゃないよ。もしも、アルゼンチンとブラジルがヨーロッパ予選を戦えていたなら、あっという間に予選を通過して、ワールドカップの優勝候補になるさ」
また、現役時代に31クラブを渡り歩いた経験を持つ“ジャーニーマン”も欧州の俊英に苦言を呈している。元ウルグアイ代表FWセバスティアン・アブレウは、「ヨーロッパ勢がワールドカップで勝つのは、そもそも行けるチームが多いからだ」と断じた。
「いったいフランスにいくつのタイトルがあるっていうんだ。EUROでさえ15回も勝っていないだろう? ウルグアイはワールドカップが2回で、コパ・アメリカは15回も勝っているんだ。エムバペはどうやらウィキペディアから見直してきた方がいいね。ヨーロッパでプレーしているからといって、ヨーロッパがトップレベルとは限らない」
