最近オーストラリアのスポーツサイトに、ランゲラックの長文インタビュー記事が掲載されていましたのでご紹介します。





サッカー界でユルゲン・クロップより魅力のある人物はほとんどいない。
彼の下でプレーするというのは一体どんな感じなのか。
ミッチェル・ランゲラックが我々の特集記事のため、そのドイツ人の魅力を詳細に語ってくれた。

注:ランゲラックは現在名古屋グランパスに所属するオールトラリア出身GKで、ドルトムント時代にクロップ監督の下で5年ほどプレーした経験があります。


2011年2月2日

ドルトムント対バイエルン、その一戦でブンデスリーガ勝者が決定することは誰もが知っていた。言い換えれば、その一戦は、2002年以来、初めてドルトムントがバイエルンから王冠を奪ってリーグ優勝するグランドファイナルであり、最も重要な試合であった。

アリアンツアレーナ(バイエルンの本拠地)のドレッシングルームで、緊張した選手達を前にクロップはこう言った。

「この試合は200ヵ国で放送されるよ。」

「全世界の人々がこの試合を見るんだ。」

クロップは一拍置き、
「ミッチ、この試合はオーストラリア時間で何時になるんだい?」


ミッチェル・ランゲラック、当時22歳のオーストラリア人ゴールキーパーは人生初の、そしてシーズン初のブンデスリーガの試合にのぞもうとしていた。


ランゲラックは答えた、「午前4時です。」


クロップ「OK、だったら世界中の人と、ミッチのパパとママがこの試合を見るね。」



ランゲラック、オーストラリア代表GKは語った、

「ぼくの最初の試合、デビュー戦でバイエルンとあたった時、ドルトムントは20年間そこ(バイエルンの本拠地)で勝ててなかったんだ。」


「僕はとても緊張していたし、チーム全員がナーバスになってた。僕たちはその試合で勝つとチャンピオンになれることを知ってたからね。」


「僕たちは皆クロップのジョークを聞いて爆笑したよ。そして皆、落ち着きを取り戻したんだ。」

(こういう時、気の利いたジョークを言える人ってうらやましいですよね。それにしても
ランゲラックのブンデスリーガデビュー戦は優勝がかったバイエルン戦、しかも20年間勝ててなかったアリアンツアレーナでの対戦なんて、相当プレッシャーだったでしょうね。


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(クロップと抱き合うランゲラック そしてそれを見ているグアルディオラ)

ドルトムントはその試合に3-1で勝利し、2010/11, 2011/12の2シーズンにおいてブンデス優勝を果たした。また2012/13シーズンにチャンピオンズリーズ決勝に進出したが、バイエルンに敗れた。


クロップはリヴァプールのボスとして、グラウンドのタッチライン上で、またインタビューや記者会見で、カリスマ性を放ち、人々を魅了し、スポーツ界において地球上もっとも好感度の高い人物になった。

でも本当の彼はどんな人物なのか?






ランゲラックは言った

「皆さんがテレビで見るのと、更衣室にいるときの彼は全く一緒だよ。」

「トレーニンググラウンドでも、クラブハウスでも、食堂でも、一緒にディナーを食べてるときでも、いつもエネルギーに満ち溢れているんだ。」

「彼は高性能のパーソナリティーを持ってて、彼と比べて残りの僕達は10%の脳力しか使ってないような気がする。彼は常に100%。全力。
それが彼の生き方であり、コーチングの仕方、そしてそれがチームにも伝わるんだ。

「僕は当時、それが非常によく機能したと思ってる。その年、僕たちはリーグ優勝したし、選手のほとんどが21・22歳だったから、まとまったいいグループだった。
20代後半と30代前半の選手が多分2~3人いてそれもよかったね。若くてエネルギッシュなグループで、一緒にいてとても楽しかったよ。誰もがお互いのそばに居たかったんだ。」

「半端ない緊張感と、注目度の高い状況の中に皆いたのに、そんなハイレベルな環境にいたなんて全然気が付かなかった。」

「それが彼の手腕だよ。」

ーーーーーー続くーーーーーー