前回の続きです。
ソース:Ex-BVB-Keeper Mitch Langerak im Interview: "Ich habe nie mit Thomas Tuchel gesprochen"


前回の記事:ドルトムントのGKコーチ「ランゲラックがドルトムントの第一GKになるのは時間の問題だった」はこちらから↓




元ドルトムントキーパー ・ランゲラックのデビュー戦(対バイエルン)について


クロップのもとでプレーするのはどんな感じ?とりわけ君がスタメンでないとき、彼はどのように君のやる気を出させた?それから彼は控え選手に全幅の信頼を置いていたと思う?


ー選手への話し方ですね。誰もが自分は重要な人間なんだという気持ちにさせられるんです。彼は日常の何気ない事を皆に話しかけます。我々は当時、世界最高のチームの一つで、プレーできるのは14人だけです。残りの選手は、チャンスを待つしかありませんでした。


君の最初のチャンスは、
2011年2月に行われた
ドイツのチャンピオン決勝戦であるバイエルン戦で、3-1で勝利しました。この日のことを、どのように覚えてる?


ーヴァイデンフェラーが怪我をして、試合前日に自分がプレーするということが分かりました。キーパーとして、長期間、実戦から離れた後プレーをするのは難しいことです。(アウェーの)ミュンヘンで、そのシーズンでおそらく一番重要なゲームでデビューし、20年ぶりに勝利したのはとても興奮しました。


クロップとチームメイトは、試合前、君に何か言いましたか?


ークロップは落ち着いていて、ジョークを言ってました。まるでこれから親善試合をするかのような感じでした。僕は、その試合がどれほど重要なのか分かっていませんでした。僕はまだナイーブだったんです。僕はこんな風に思ってました、もし勝てたら素晴らしいけど、僕達にはまだ来年もあるしねと。若いオーストラリア人として、それが僕のメンタリティーでした(笑)マルセル・シュメルツァーが近寄ってきて言いました、「君はこれまでに、90分間フットボールをプレーしたことがあるし、大きな試合でプレーしたこともある。それと同じ90分さ。それ以上でも、それ以下でもないよ。」と。僕たちは本当に良いグループで、やりやすかったですね。


グループの中で君の一番のチームメイトは誰ですか?


ーヌリ・シャヒンは素晴らしかったです。でもロベルト・レヴァンドフスキや、ネベン・スボティッチや、マリオ・ゲッツェのような素晴らしいプレーヤーもいました。


トレーニングで最も手こずったのは誰?


ーおそらくイヴァン・ペリシッチ、彼は素晴らしかったです。マルコ・ロイスや、レヴァンドフスキも。


ランゲラックのドルトムントにおける第1GKをめぐる戦いについて


 2014/15 シーズンの前半戦の終盤、チームの低迷後、君が4試合ヴァイデンフェラーの代わりにプレーしましたよね。そのことは(ヴァイデンとの)関係性に影響を及ぼしましたか?


ー全くです。クロップが誰がゴールを守るか直前に決めることはよくありました。僕とヴァイデンフェラーの関係はずっと素晴らしかったです。彼は、僕がトラブルを引き起こしたり、彼のグローブにワセリンを塗りつけるような人間ではないと分かっていましたからね(笑)


驚いたことに、2015年のシーズンの終わりに、クロップはチームを離れることを発表しました。チームは、このことをどのように受け止めましたか?


ー僕たちはそのことを想定していなかったので、それは大きなショックでした。僕は家にいて、それをニュースで見ました。その当時、世界最高のコーチの1人が、世界最高のクラブの1つを去っていくということを、はっきりと理解するのは難しかったです。彼は僕達のキャリアに、多くの事をしてくれました。でもそれがプロのフットボールです。非常にプロフェッショナルな環境で、泣きながらトレーニングに来たものは誰もいませんでした。


結果として、トーマス・トゥヘルが引き継ぎ、ドルトムントは新しいGKロマン・ビュルキと契約を交わしました。それは、あなたの将来の見通しに、どのような変化をもたらしましたか?


ー僕は馬鹿ではありませんので、新しい監督と一緒に、新しいGKが来たら、僕にとって非常に厳しいだろうということは分かりました。だから僕のアドバイザーに、他のオプションを探す必要があるかもしれないと告げました。まさにその日、シュトゥットガルトが僕にコンタクトを取ってきたんです。


そして君は最終的に(シュトゥットガルトとの契約に)サインしましたードルトムントで第1GK争いをしたいとインタビューで答えた後に。


ー勿論そう言いました。僕の休暇中に全てが起きたんです、他に何と言えば良かったんですか(笑)


ドルトムントはビュルキの事を事前に君に伝えてなかったの?


ー移籍が発表される一週間前に聞きましたが、それはそれでOKでした。実際ポジション争いをしたかったんです、でもその時、シュトゥットガルト移籍の好機が訪れ、この挑戦を受け入れたかったんです。


トゥヘルについて、クロップのアドバイスと約束

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ランゲラックインスタより



ドルトムントで多くの成功の年月の後、君は勝負に勝てるとは感じなかった?

ーもし僕が残っていたら、勝てたかもしれません。でも新しい監督が、自分と同じポジションの新しい誰かと契約したら、状況を正しく理解しなければなりません。自分が自分自身をどう評価しようが、どんなに自分が上手いと思っていようが関係ないのです。もし市場に良いGKがいるのなら、彼に目にかけるのはクラブの仕事です。


君の決意の後、トゥヘルはどのように反応した?


ー彼(トゥヘル)には会ったことも、話したこともありません。ビュルキと一緒にトレーニングしたこともありません。夏季休暇中にすべてが起きたんです。僕はミヒャエル・ツォルクと話しました、そして彼に全て説明しました。彼は悲しみましたが、理解してくれました。


クラブに裏切られたと感じた?


ー全くないです。ドルトムントに恨みはありません。
さよならを言ったとき、みんなを抱きしめ、ありがとうと言うことができてうれしかったです。


(クラブに裏切られたという質問の補足)
前回のブログにもあるように、ヴァイデンフェラーも30代半ばに差し掛かり、GKコーチも、第1GKと第2GKが入れ替わるのは時間の問題だと言っていました。実際2014/15シーズン当時、
ヴァイデンフェラーがランゲラックにスタメンを奪われる試合も増え、シーズン終了後にヴァイデンフェラーがクラブを離れると、早くから話題になっていました。ヴァイデンの後はミッチが正GKになるのが規定路線で、クラブとはそういう契約になっているのだろうという認識がドイツであったゆえの質問だと思います。ただクロップの突然の辞任と、トゥヘルの就任により、ランゲラックがドルトムントを去り、クラブを去ると言われていたヴァイデンフェラーは、新しく来たGKビュルキとスタメン争いをするためクラブに残りました。

続きは次回