2011年10月28日

フリーのHDR合成ソフトの勝手なまとめをしてみる(1)


フリーソフト(フリーウェア)やドネーションウェア(寄付歓迎ソフト)のほか、「○日間お試し可能」ではなく、ロゴマークなどが入るけれどもずっと無料で使えるというHDR(ハイダイナミックレンジ)のソフトを集めてみた。マークが入るものは、その後の加工でマークを消去することができたりするので、努力しだいでフリーソフトと同じように使えるからだ。

ロゴが入る位置によりけりだが、サイズを変えて処理したり、回転させたものを処理したりして、それをあとで合成するときにマークを消しゴムで消す、というような方法がとれるだろう(レイヤーが使えるレタッチソフトが必要)。回転させると処理結果がずいぶん違ってしまうものもあるが、ふつうはそれほど違わない。
ソフトによって処理に得意不得意があったりするので、作業を別々のソフトで分担する、というのもいい。合成にはPhotomatixProを使い、トーンマッピングにはLuminanceHDRやほかのソフトを使う、ということもできるし、お勧めしたい。いつも必ずそうなるとは限らないが、そのほうが(位置合わせから合成の過程が)早くて正確だったりするからだ。たとえばLuminanceHDRがフリーだからといって、最初から最後までそれで作業をしなくてはいけないということはない。
トーンマッピングの結果は(じつはHDR合成の結果も)ソフトによってずいぶんと異なるので、好みが決まってくるまでいくつものソフトを導入しておく、というのもアリだろう。いちど合成した32ビットファイルを保存しておけば、いろんなソフトでトーンマッピングできる(対応してないものについては不可)。
ただし、同じソフトのバージョン違いについては、ふつうは共存する形でのインストールはできない。インストールフォルダを変えても、なにかしらトラブることがある。うまくいったらおなぐさみ、という感じだ(どちらかが正常にアンインストールできなくなることもあるが、プログラムフォルダ内を確認して残っていたらインストールしなおし、そして正しくアンインストールするとよいと思う)。

それぞれのさらにくわしい特徴や使い方については、検索して調べてほしい(割れるつもりの人も自分で調べてほしい。タダで使いたいというのが眼目の記事であっても、そこまではフォローしない……つか知らない)
Mac用(専用)に関しては注釈をつけてあるが、Win用とMac用の両方があるものなどは、いちいち書いてない。


※いちおう順不同(iPhone用のアプリとか動画ソフトは除外)。また、必ずしも書いてあることが正しいとは限らないと思うが責任はとれないので詳細は自分で調べてほしい。なお、新発見のものや使ってみたのを適宜追記していったりもしてるのでヨロシク。あなたがいま見てるのは1ページ目です。2ページ目も見てください。


【用語についてのおことわり】
HDR処理とかHDR加工とかいう用語については、広い意味でとらえてわりとイイカゲンに使っている。
しかしながら、複数の写真から32ビットHDRファイルを作ることは(狭い意味で)HDR合成、そのファイルからJPGのいかにもな写真を作る画像処理のことはトーンマッピングと、なるべく具体的に呼ぶようにしている。そうしないと、それらを別々のソフトでやらせようというような話が通じなくなるからだ(トーンマッピング=HDR合成と誤解してる人も多そうだが、そこらへんはなんとか理解してほしい)。
人によって使い方に差があるようだが、HDR関係の用語の定義(や原理)についてはほかで調べてほしい(うちにもHDRの原理の記事がある)。
なお、ブレンドとかフュージョンとかコンバインとかいわれる合成方法は、露出合成で統一した(露出コンポジットとかいう人もいるが、私の中でコンポジットといえば平均合成とほぼイコールなので、ちょっと遠慮したい)。あと、アライン(Align)のことは整列と呼ぶことが少なくない(アドビが整列と言ってるからか?)ようだが、私は違和感を感じてイヤなので、位置合わせとかズレ修正・補正とか呼んでいるのであしからず(「自動整列機能でズレを正す」みたいなことならいいが、並んでもいないのを整列させるとかはかんべんしてほしい。レイヤーは「並んでいる」のではなく「重なっている」んだ)。
明暗合成とか平均合成とかの言葉も勝手に作って使っているけど察して。



※出力画像に入るロゴマークの消し方はこちらに写真付きでまとめて紹介した。

※位置合わせ機能がない、または性能が貧弱なHDRソフトを使う場合、こちらの位置合わせツールを併用するといいと思う。マニュアル操作なので、よっぽどのことがない限り、できないということはないと思う。

※16年6月重要な追記:Nikがグーグルに買収されて、ソフトの値段が下がったりしてましたが、16年3月、HDR Efex Proを初めとして、すべてのソフトが無料になりました。これは使わないと損です(導入に関してはこちらを参考に)。サイトはこちらです。https://www.google.com/nikcollection/

HDR Efex Pro 2についてはこちらこちら、Color Efex Pro 4の威力についてはこちらの記事参照。





●PhotomatixBasic 1.0 および 1.2.1

Photomatixの機能制限版だが、いまやメーカーも提供してない(と思う)という古いもの。いくつかのダウンロードサイト(アップローダー)に残っているだけではないだろうか。
じつのところ、1.0はただの「HDR合成ソフト」であって、トーンマッピング機能は搭載してない。だから、合成した32ビットHDRファイルの出力はできるが、トーンマッパーで画像処理したJPGとかを出力することができない。そういったふつうの画像を出力できるのは、明暗の2つの画像からの露出合成(ハイライト&シャドウ=明暗合成)か平均合成(露出合成の平均化=アベレージ=加算平均)だけだ。
ただし、そのHDR合成や平均合成、明暗合成のバッチ処理ができるという点で、フリーソフトとしては進んでいるかも。
また、位置合わせも平行移動のみと傾きを修正する2つの自動モードがある(ズレまくるけどね)。手動で「この画像のこことこちらの画像のここを一致させる」という指定ができるadvancedモードもあるが、うまく合わせてくるかどうかは別問題だ。なぜならマウスの矢印で1ピクセルのズレもないように指定をするのはきわめて困難だからだ(そのうえ、ゆがみを補正するわけでもない)。
いっぽうの1.2.1はさらに進んだ機能を搭載しているかというと、そうではない。バッチ処理はできず、位置合わせも自動しか搭載していない。
ただ、ドラッグ&ドロップでの入力ができるようになり、ゴースト除去の機能も搭載した(それほど性能は高くない)。
トーンマッピングもできるようになっているけど、できるのはふつうのトーン圧縮だけで、細部強調の「HDRらしい」絵は作ることができない(明暗合成と平均合成は変わらず搭載されている)。
フリーソフトとして作られているので、なにをしてもロゴマークが入ったりすることはない(バージョン違いではなく別ソフトなので、Proとの共存インストール可能)。
明暗合成はわりと使えるという印象だが、これはProの評価版で作ってもロゴは入らない(ので、そっちを使えばいいと思う。位置合わせもできるし。ただし、位置ズレのない素材を平均合成か明暗合成で処理する場合は、ProよりもBasicのほうが圧倒的に早い。専用モードなので、32ビットHDRファイルを作らないからだ)。

【特徴】
使ってみての説明
のうてんき雑記帳 : 無料で簡単HDR

【ダウンロード】
調べればいくつも出てくるが、メーカーによる公式配布ではないので、セキュリティ対策については各自で責任を持つこと
Download PhotomatixBasic.rar in Ziddu(ここのは1.0)
Photomatix - Download(ここのは1.2。最初は専用のダウンローダーが起動し、それはAskツールバーを勧めてくるが、不要ならチェックを外すこと)




●Photomatix Pro 3.2
ジャングルから日本語版が出ている(購入者は4.0へアップグレードできる)。
ウォーターマークが入る体験版をダウンロードするにはメアドが必要。
こちらのほうがいい絵が出てくるという話も聞かないし、4.0の体験版を使ったほうがいいのではないだろうか。
※販売は終了してます。

【特徴】
製品レビュー
ジャングル「Photomatix Pro 3.0」

【ダウンロード】
ジャングルのサイトからはマニュアルも落とせる
Photomatix Pro 3.2 体験版 - 株式会社ジャングル




●Photomatix Pro 4.0.2
日本語版を使いたいなら、これがいちばん新しいバージョンだと思う。体験版では出力にロゴのウォーターマークが入るが、フリーとして使うにしろ買うにしろ、とりあえずこれを使って操作に慣れることを勧める。→ 13年追記:4.2になってます。→14年6月追記:バージョン5の日本語版も出ました。
トーン圧縮など、フリーのBasicに搭載されていた処理モードではロゴは入らないし、細部強調でも横799ピクセル以下ならマークは入らない(横位置写真でも縦にして処理することをお勧め。なお、過去のバージョンでも同じかどうかは知らない)。
HDR合成だけでもロゴは入らないので、合成ソフトとして使うのもよいだろう(「処理前に32bit HDRイメージを表示」にチェックを入れ、合成した段階で保存すれば、そのファイルをLuminanceHDRなどの他のソフトにわたすことができる)。いちおう、PhotomatixProは位置合わせやゴースト除去など、イチバンかどうかはわからないが、かなり性能がよくて処理速度も速いと思う(相性の問題か、だめなときはだめだが)。
マークを消す方法はいくつか提唱されているが、これが楽だと思う。トーンマッピングしたらそれを保存し、その後にアンドゥで合成画像(画像入力時のダイヤログで、32ビットHDRファイルを表示するように設定しないと出てこない。ま、最初に出てこないというだけで、アンドゥで戻せば出てくるが)に戻して180度回転(90度回転を2回)、またトーンマッピング……できた2枚の画像をフォトショやGIMPで重ねて、消しゴムツールでロゴを消す。これなら逆さにした素材を別に用意して合成しなおす必要はない(露出合成の場合はこの方法ができないので、入力した画像すべてを回転させないといけない)。回転してもまったく同じに作ってくるかというとちょっと微妙だが、見分けがつかない程度には似ている(モノによってはほぼ同じになる)。それが気になるようなら、買うしかないと思う。
1枚JPGもトーンマッピングできる(たぶん、これより前のバージョンでもできると思うけど、Proシリーズすべてで可能かどうかは知らない)。

【特徴】
ここのマニュアルを見よ
Photomatix日本語版 ドキュメント&サポート | HDRsoft社

【ダウンロード】
Photomatix Pro 4.0 日本語版 ダウンロード | HDRsoft社




●Photomatix Pro 4.1.2
英語版のため、いきなりこれに手を出す前に、日本語の4.0を使って操作に慣れることを強く勧める。
合成の前に位置合わせをするわけだが、そのときに画像のゆがみ(パースのゆがみ)を補正するモードができたところが大きな違いだろうか。おそらくは、その他の機能も性能アップしていると思う。
4.0の日本語版で慣れておけばだいたい使えると思うが、トーンマッピングのパラメータなど、細かい部分が変わっている。
モードやサイズによってウォーターマークが入るというのは同じ。
なお、機能の違いだけではなく、トーンマッピングの結果が少し違っているようで、前のバージョンのほうがいいという人もいるかもしれない。使ってみて好みを判断するとよいと思う(それこそ評価版の正しい役目だ)。
いずれにしろ、他のHDRソフトでは暗いところのディテールは出してくるけど、白飛び寸前のところを平気で飛ばしたりする。でもPhotomatixはそこを出してくる、落としてくる、中途半端だったりするけど。あるいは暗いところほど余計に明るくするので明暗のバランスがおかしくなる、わりと大きな範囲で明暗が接していると、そこのコントラストを高めてくるくせに、微細なところのコントラストはそれほどでもない……などという、自分でもなに書いてるかわからなくなったけど、そういう独特の一種変態的な味付けをできるのがPhotomatixならでは(素材や作り方、そして後処理にもよるけど)。
これに「芸術性」を感じる人もいれば、「(写真じゃなくて)絵みたい」と思う人もいるだろう。ヘンなところのコントラストが高まるので、そこに目が行ってしまうが、そこは強調したいところじゃない、などということもあるかもしれない。全体的に「目にやさしい」絵になりがちで、シャープ感が少ないかも。好きじゃない人は好きじゃないだろう(「味付け」なく写真の白飛びや黒つぶれを改善したいなら、それは露出合成の出番であって、トーンマッピングをともなうHDR合成は適してないのだけどね、と思う)。
とにかく使ってる人が多いソフトだけど、夜景など暗い写真の合成ではノイズが出やすい。そういうときはさっさと違うソフトを使ったほうがいい(HDR合成を違うソフトでやるということ)。
1枚JPGもトーンマッピングできる。

【特徴】
特徴というよりも、前のバージョンからの変化について
Architectural HDR : Photomatix Pro 4.1 検証レポ1
Architectural HDR : Photomatix Pro 4.1 検証レポ2

【ダウンロード】
ここから各機種用のダウンロードページにいける
Download HDR photography software Photomatix

※12年6月現在、4.2.2が最新バージョンとなります。低スペックパソでは重い(処理自体はあいかわらず早いが表示がカクカクしてしまう)かもしれないので、そういうパソのユーザーは4.1シリーズの最終である4.1.4がいいかもしれないです(そういう過去バージョンもメーカーサイトから入手できます。が、目立つバグがあるようなものは出してないようです。あまり大きく変わってないものについては新しいものだけ、ということなのかもしれませんが)。

※13年11月追記:現在、Photomatix Proは5.0のベータ版が配布されています(かなり違ってます。以前のように粉っぽくて低コントラストになるものばかりじゃなく、けっこうクリアでシャープになるモードとかもあるみたい)。→ 正式版がリリースされました(5.0はトーン圧縮でもロゴが入るようになりました。あと、4.2からトーンマッピング後にアンドゥで戻して回転させるというワザができなくなくなってるので、合成したファイルをいったん保存して、それを読み直して回転させるしかありません。そのトーンマッピングは4.2と同じみたいですが、そもそも4.1から4.2になったときにびみょーに変わっているようです。1枚RAWを擬似的に露出合成することができるようになってますが、お勧めはコントラストオプチマイザーですね。「HDRアート」みたいなゲロゲロHDRを作りたいなら関係ないでしょうが。くわしくはこちら)。→14年追記:バージョン5の日本語版も出ました。




●Photomatix Proの古いバージョン
機能性能については知らない。
いまのと同じく、フリーで使う場合はロゴの透かし(ウォーターマーク)が入ると思う。
あのバージョンのトーンがよかった、などがあるのなら、こういうのを使うといい。
位置合わせ機能などが弱ければ、それは最新バージョンでやるといいだろう(作った32ビットHDRファイルを渡す、という方法。すべてそれに対応しているかどうかは知らない)。

【ダウンロード】
このページから各機種用のページに飛ぶと、下のほうに旧版のダウンロードリンクがある
Download HDR photography software Photomatix




●Photomatix Essentials 3
PhotomatixProよりも安いバージョンとして売られているみたいだけど、フリーで使わせてもらうのに高いも安いもないので、Proのほうを使えばいいと思う。
合成に使う写真が5枚までとか、32ビットHDRファイルの読み書きができないとか、半自動でのゴースト除去ができないとか、フリーで使うにしても(天下のPhotomatixであるから余計に)イマイチに思えてしまう(買った場合は、差額を払うことでProにグレードアップできるようだ)。
これもフリーとして使う場合、作品にロゴが入るとのこと。
そのほか、Photomatixにはフォトショップのプラグインもあり、評価版ではウォーターマークが入るのは同じだ(ライトルーム用のプラグインはProに同梱されている)。

【特徴】
Photomatix製品の特徴比較一覧表
Features Comparison - Photomatix Pro compared to Photomatix plugins for Aperture and Photoshop

【ダウンロード】
このページから各機種用のダウンロードページに飛ぶ
Download HDR photography software Photomatix


 


●Luminance HDR(qtpfsgui)
残念ながら日本語版はないものの、フリーのHDRソフトとしてはもっとも知られているし、使われているものではないだろうか。現在のバージョンは2.1.0で、ずいぶんと「売り物」みたいに洗練(?)されてきたと感じる。→ 14年追記:こちらに日本語化ヘルプファイルを置いておきます。
調整のしかたやトーンマッパーにもよるとは思うが、Photomatixと比べると(できたのを混ぜた場合)けっこう細部のコントラストの高い絵ができるのが特徴か。Photomatixのような細かな調整はできないので、作った画像をフォトショやGIMPなどで混ぜたり調整したりしたほうがいい(派手に作るにしろ自然に作るにしろ)。
最新版なら、ファイルのパスに日本語が入っていても、回転ズレの補正はできる……が、正直いって、画像のHDR合成はPhotomatixを使ったほうが賢明だ。LuminanceHDRではトーンマッピングだけやればいい(合成時にノイズが出やすいということもある。とくに夜景などでは使い物にならないほどノイズまみれになったりすることがある)。
ちなみに、LuminanceHDRなどHDRソフトに入力する素材にはEXIF情報があったほうがいいのだが、レタッチソフトで画像を縮小したりすると消えてしまうことがある。そのEXIFデータを元画像からコピーするツールがあるのは便利だ(順番どおりに並べていけば、何枚でも同時にコピーできる)。ま、データがなくとも露出補正量を入力してやればいいだけの話だけど、マニュアルでブラケットした場合など、補正量がよくわからんことになる場合もあるだろう。
リアルタイムでのプレビューではなく、パラメータの設定を変えたら1回ごとにボタンを押して処理させるというのをイヤがる人もいるだろうが、私のようにパワー不足の古いパソを使っていると、そのほうが動作がギクシャクしないでストレスがなかったりする(それに、パラメータを変えた画像の比較ができる。リアルタイム描画だと比較できない。ただ、fattalを選ぶと、サイズによる仕上がりの違いがひどすぎるので、プレビューの意味が薄い)。プレビューを切り替えるたびに、パラメータも動けばいいのにと思うけど。
ソフトそのものは重くはないが、トーンマッピングには時間がかかる。これで1枚処理する間に、Photomatixなら何枚も処理できる。低スペックのパソではきつい(サイズを落として出力すればいいのだが)。
1枚JPGもトーンマッピングできる。

【特徴】
けっこういろんなサイトで説明してるから、使い方などは検索して
フリーのHDR合成ソフトLuminanceHDRが2.1.0になったった

【ダウンロード】
ここから各機種用のファイルがダウンロードできる
Luminance HDR

※12年7月追記
現時点では2.3.0のβ版正式版が出てる。こんなふうに更新されても、どこが変わったかが(日本語で)アナウンスされないので、よくわからない。試用している人がいると思うので、検索して調べてほしい。どうもfattalのトーンマッピングの結果が今までとかなり異なるらしく、これは乗り換えには大きな支障になるかも(ただし処理は早くなっているもよう)。→ 追記:旧バージョンと新バージョンではHDR合成の性能がかなり違っている……というより完全に別物になっている。→ 2.4.0はさらに改善してる。→トーンマッピングした画像をレタッチソフトで重ねるってのが定番の使い方なんですが、それについてはこちらの記事を見てください。→17年4月追記:2.5.0が出てますが、64ビットマシン専用になってしまいました。いまだに32ビットマシンを使っているので、私はこのバージョンを使うことはできません(その後、すぐに2.5.1になってます)。



●Fusion
現在のバージョンは2.1.1で、けっこうバージョンアップのペースが速いみたいだ(2.1.2になったけど、こういうことがあるので、個人的にはあまりお勧めできない)。
露出合成(正しい意味の露出合成ではないと思うけど)ができるのはフリーソフトとしてはめずらしいかも(HDRではなくSUMというモードが露出合成。SUMとはsummationのことで、合計するとか加算するとかいう意味、らしい)。
EXIF情報がいらないとか、うまくいけば自動位置合わせの性能はすごい(ゆがみも補正してくるし、その性能はPhotomatixよりもすごい)とか、いろいろと長所がある(位置合わせをしたものを保存できるのもすばらしいし、新しいのはEXIF付きで出力してくれる。位置合わせソフトとして使われることを自覚している)。逆に、偽の露出情報を与えることができないとか、間違ったときのゆがみがひどいとか、そこは短所にもなるが。
HDR合成&トーンマッピングの結果は、イマイチよくない、というのが正直なところ。トーンがどうとかこうとかの前に細部の乱れ(エッジの強調をしすぎているなど)が多く、離れて見ればいいけど近づいて見るとがっくり、ということが多い。フリーだからしょうがないかもしれないが、これではとうてい売り物にはならないと思う(露出合成はがっくりこない)。プレビュー画像と本番との違いも大きい(サイズによりけりだけど)。
これもLuminanceHDRと同じく、できたものをフォトショなどで混ぜるといいかもしれないと思っている(大きいサイズで処理し、少しぼかしてから縮小することで、ピクセル単位の乱れはごまかせるし)。
独自路線(?)を行くけっこうユニークな特徴のあるソフトなので、今後も注目しておきたい(32ビットHDRファイルの読み書きができないのは残念だが、そういう処理をしてないのだろう)。
1枚JPGもトーンマッピングできるし、露出合成(?)もできる。

【特徴】
フリーのHDRソフトFusionのいいところわるいところを考えた

【ダウンロード】
Fusion - HDR image processing program 下記追記参照

※12年6月追記
最新の2.3(以降)はついに有料のソフトになったもよう(メーカーサイトにもある2.2.2まではフリー。それより過去のバージョンは各種ソフトのアップローダーに残っていると思うので、検索すれば出てくるはず)。未確認だが、買わないと使えないというものではなく、買わないとロゴが入るというタイプらしい。そのロゴは画像の下に入るようで、あらかじめ画像を大きくして(余白を作って)おけば、あとで切り取って消すことができるかもしれない。使い勝手や出力画像の質がどうなっているかはわからない(追記:使ってみたけど、以前から使っている身としては、トーンマッピング後の絵はかなり違ってると感じた。売り物になっただけはあるかも)。あと、バッチ処理ができるようになったみたいだ。

※14年2月現在のFusionのフリーバージョンである「F.1」は、トーンマッピングオペレータもサンメーション(露出合成)オペレータも1種類しか搭載してません。おそらく有料バージョンとの差別化のためでしょう。有料化する前の旧バージョンである、2.2.2のインストーラパッケージを置いておきますので、必要な人は落として使ってください。このブログはうpできるファイルの種類に限りがあるので、拡張子はwmvにしてあります。落としたらファイル名をefsetup.msiに変えてインスコしてください。

efsetup

なお、いまの有料バージョンはトーンマッピングオペレータが4種類ありますが、この2.2.2は3種類です。露出合成のモードは同じで、2種類(平均合成=加算平均のようなものとふつーの露出合成)があります。このFusionの加算平均については、正しい加算平均ではないことは、こちらの記事で確かめています(ただ、当時とはバージョンが違うからなんともいえませんが)。
HDRの仕上がりについては……これだけバージョンアップが激しいので、同じわけはないと思ってください。→追記:こちらの有料バージョンのロゴを回避する方法の記事に、日本語化ヘルプファイルを置いておきます。

14年追記:いまの有料バージョンは、HDRのオペレータが5種類6種類、SUMのオペレータは3種類あります。

14年末追記:フリーバージョンのF1がF2に変わりました。UIは同じですが、中身がびみょーに違っているように思います。あと、古い2.2.2とかもサイトに置くようになりました。F2の試用レポートはこちら。→16年追記:いまのフリーバージョンはF3になってますが、これは実用になると思います。紹介記事はこちら

17年6月追記http://ns-point.com/ ←こちらのサイトは使えません。URLが変わっています。Fusionのことを調べたりダウンロードするには、こちらのサイトに行ってください。→ http://fusion-hdr.com/home




●Picturenaut
現在のバージョンは3.0。
インストール不要でけっこう軽いソフトだと思う。32ビットHDRファイルのビュワーとしても優れている(HDRパノラマの鑑賞用?)。もちろん、ふつうのJPGなどのビュワーとしてもよい。
合成にはfileから呼び出さなくてはならず、ドラッグ&ドロップは使えないのが少し不便。
また、トーンマッピングは派手になるものがない。自然なHDR画像をねらう人にはいいかもしれないけど、いかにもな派手なもの、異様なアート作品的なものを作りたい人には向いてないと思う(パノラマソフト寄りの考え方なのだろうと思う……というか、ディテールエンハンスのトーンマッピングではなく、ほぼトーン圧縮なのだと思う)。
そのHDR合成の性能はかなりよく、LuminanceHDRやPhotomatixがうまく合成できないものでも、破綻なく合成してくることがある。暗いところのノイズ(トーンマッピングではなく、合成時のノイズ)が強調されることも少ない。
トーンマッピングがソフトによって性能が違うように、HDR合成も性能が違う。それをおぎなう意味でも、このソフトは持っておいてよいのではないだろうか、と私は思う(うまく合成ができるかできないかの話であって、ほかのソフトと同じ画質で合成できてるかどうかはわからない。なお、合成のときに自動の色補正ができるのはPicturenautぐらいではなかろうか)。
残念なのは回転のズレを補正できないことだ(ごくわずかな量なら補正するかもしれないが未確認。あらかじめFusionで位置合わせをしておくことでなんとかなる場合がある)。
1枚JPG(ドラッグ&ドロップで入力可)についてはいじれないと思っていたのだが、Imageからモードを32ビットに変更することで、各種のフィルター(プラグイン)も使えるし、トーンマッピングもできることがわかった……が、ロクな絵になるものがない(16ビットモードで扱われるRAWも、同様に32ビットモードでいじることができる)。
なお、32ビットに変更したら、そのファイルをHDRやTIFで保存できる(16ビットTIFも可)。つまり、フォーマットの変換ソフトとして使える(変換してもダイナミックレンジは広がらない)。1枚JPGのトーンマッピングができないソフトでも、これでHDRファイルに変換しておけば、無理やりできるかも。
32ビットHDRファイルをトーンマッピングしたものを、再び32ビットで保存することも可能だ。他のソフトで細部強調のトーンマッピングをする前に、32ビットHDRファイルを少し調整できる(彩度やコントラストやガンマなど)ということになる。まあ、しないほうがいいかもしれないが。
Picturenautと同じサイトにオープンカメラコントロールなるものが出ているけど、これはおもしろいねぇ。

【特徴】
この記事の後半が説明
Fusion2.0 vs Picturenaut3.0 自動ズレ補正&ゴースト除去対決

【ダウンロード】
Picturenaut Overview

※追記
バージョンアップして3.2になった。目に見える大きな違いは、ちゃんとインストールするようなソフトになったことがいちばん。中身の違いとしては、画像の回転や上下左右の反転ができるようになったり、明るさを変えられるHDRビュワーのようなHTMLを吐けるようになった(HDRHTMLエクスポーター)り、アルファチャンネルの表示ができるようになった(らしいのだが、グレーアウトしたままなのでやり方がわからない)というあたりが大きいだろうか。
画像の回転ができるということは……ということで少し期待したのだが、HDR合成のときに、入力画像の回転ズレを補正することはできなかった(平行移動ズレのみ)。
エクスポーターは、元になる32ビットHDRファイルがあるフォルダ(任意指定も可能)にHTMLを出力するが、そのパスに日本語が入っているとエラーになるようだ。出力されたHTMLのイメージフォルダには、明るさ別に分離された数枚のPNG(またはJPG)ファイルが入っている。すなわち、いちど合成された32ビットHDRファイルを、ふたたび8ビットLDRファイルに分解できるということになる。これはおもしろいかもしれない(けど、活用のしかたが思いつかない)。→追記:こちらの記事で紹介してます。
HDR合成のときでもドラッグ&ドロップでの入力ができるようになったのは便利。
ま、こんな感じで機能が追加されていくのはいいが、あまり重いソフトにはならないでほしい。

※さらに重要な追記
Picturenautは入力画像のExif情報からISO感度を読まないようなので、ブラケットの中に感度が違うものが混ざっていると、画像の明るさを誤認したまま合成してしまう、と思う(それでも、合成結果がおかしくなったりはしないが、少なくとも正しい合成はできてないと思う)。感度設定が異なるカットがある場合は、bias欄に補正量を入力しなくてはいけない(たとえばISO200のブラケットに50のが混ざっていたら、それを-2にする)。ISO感度を自動に設定してオートブラケットをすると、途中で感度を変えてくるカメラもあるので注意。




●Dynamic-Photo HDR
現在の最新バージョンは5.2.0とのこと。
わるいんだけども、下の【特徴】に出しているサイトと同じ意見で、とにかくめんどくさい。
なにがめんどくさいかというと、ズレてる写真の位置合わせ。まずは自動で合わせてくるんだけど、まったく合ってないし、その後に微調整を手動でするんだけど、表記が英語だからということもあってしくみが理解できない(原理的にはPhotomatixBasic1.0のadvancedモードと似ていると思うのだけど)。だから、この次はなにをすればいいの? という感じになってしまう。誰かがやさしく教えてくれれば別だけど、気の短いオジサンには無理。
なので、私はPhotomatixで合成した32ビットHDRファイルを読ませてトーンマッピングだけしている(という感じで少しは使っていたのだがアンインストールした)。位置合わせとか、Photomatixでとくに不満はないしね。ただし、最初から32ビットHDRファイルを読ませちゃうと、露出合成はできない(露出合成には複数ファイルが必要)。
フリーで使う場合は、出力された画像の下に帯状のロゴマークが入る。このソフトはHDRファイルの回転ができない(素材としてのJPGを入力する場合は、そのときに回転できる)ようなので、他のソフトで180度回転させたものを作っておいてそれぞれトーンマッピング、フォトショやGIMPで合成してロゴを消すといい(最初から下側に余白を作っておくというのもいい。あとで切り取れば簡単だ)。
空とか肌とかを滑らかにする(?)3Dフィルターなるものがあるのはおもしろい。ほかにも細かい調整がいろいろできる(ダイナミックライトペイントとか)みたいで、これらをいじろうと考えると、やはりめんどくさくなる。しかも、こっちの調整はスライドバーで、こっちはダイヤル、こっちはグラフの線をいじる、これを調整するにはボタンをクリックして……と、ソフトをいじくり倒したい人にはいいかもしれないが、もはや頭が柔らかくない人間にとっては、見るだけでうんざり(いうまでもなく、すべていじる必要はどこにもないのだが)。
基本的にワイドモニター向けのようで、昔ながらの4:3のモニターだとトーンマッピング画面がはみ出すのが、古いパソのユーザーには悲しいところ(サイズ変更ができない)。
フォトショップ用のPSD形式(マルチレイヤー可だけど、フリーだとシングルのみ)で出力できるのはユニーク。
合成した32ビットHDRファイルを保存することはできない(買わないとだめ)。
1枚JPGでもトーンマッピングできる(PseudoHDR=擬似HDRと呼んでいる)が、その場合のトーンマッピングメソッドは3種類になる。

15年追記:現在はバージョン6が出てます。5とは使い勝手がかなり違うし、多機能になってるように感じます。ちょー簡単な紹介記事はこちら

【特徴】
ここを見よ(ほかにも検索して調べてみて)
Media Chance Dynamic-PHOTO HDR 5 ダウンロード版のレビューと評価: 簡単・お手軽…では無かった  [coneco.net 商品レビュー]

【ダウンロード】
「Buy Now」ではなく「Try it for FREE!」をクリックすること
Dynamic Photo-HDR, high dynamic range software




●VDR
バリアブルダイナミックレンジということだし、トーンマッピングっぽいことはしてないから、これはもしかしたら露出合成のソフトなのかもしれない(平均合成かと思ってテストしてみたらそうでもなかった。なにをどうやってるんだかわからない)。
ま、詳しくは下の【特徴】のページを見てもらうとして……はっきりいって、使う価値はないと思う。
調整してもたいしたものができないし、Photomatixの明暗合成やFusionのSUM合成のほうがよっぽどマシ(色の強調はけっこうすごいけど)。

【特徴】
ここの「2.お薦めフリーソフト・VDR(可変ダイナミックレンジ)」を見よ
DW10Oct755

【ダウンロード】
上の【特徴】のページ参照




●Artizen HDR 改め Fhotoroom HDR
現在のバージョンは3.0.4とのこと。
ArtizenHDRがFhotoroomHDRになったのか、別シリーズなのか、そこらへんのいきさつは知らない。ArtizenHDRのバージョンが2.9.8あたりまでしかないところから察するに、3になると同時に改名したんだろう(ArtizenHDRもいろんなダウンロードサイトから入手できる)。
ともあれ、FhotoroomHDRというのはHDRソフトというよりも、フォトショップ(とは違うけど)のようなレイヤーが使えるそこそこ高機能のレタッチソフトであって、それにHDRプラグインを入れたというイメージだろうか(そのプラグインがArtizenHDRという感じか?)。
そのトーンマッパー(ArtizenHDR)が起動すると、プリセットの見本が13個も生成される(パラメータを自分で調整することもできる)。プリセットを選ぶだけでよいのであれば、かなり簡単だと思う。
これは有料版と無料版とがあって、無料のやつだと出力画像にロゴの透かしが入る(有料のは入らない)。
その透かしをなくすべく、180度回転したやつを作って重ねて……というワザを、画像を保存せずにソフト内でやろうとすると、できない(透かしが消えない)。レタッチソフトなんだからできてもよさそうなものだが、それができると誰も買わなくなるのかもしれない。なので、いちど外部に保存する必要がある(と思う)。
しかし、そもそも180度回転させると、同じプリセットを選んでも仕上がりがかなり違うのは困ったものだ(重ねるのが不可能なほどは違わないが、ロゴを消す部分は大きくぼかさないと目立つ)。
まあ、HDRの結果(HDR合成は色調が浅く、寒色系に出してくるし、ノイズも乗りやすい)が気に入らなくとも、フリーのレタッチソフトとして持っておくのもいいかもしれない。流行り(?)のチルトシフト加工っぽいこともできる(これもプリセットあり)し、古い写真っぽく加工するフィルターはなんかスゲェ。文字のインポーズもできるけど、選ぶときにフォント名が文字化けするし、縦書きができない(←盲点だった)。こんな感じで日本語モノじゃないから、使いやすいとはいえないけどね。しょぼいパソだとかなり重いし。→ くわしくはこちらの記事を。
1枚JPGのトーンマッピングも可能で、そのときはウォーターマークは入らない。ただし、ドラッグ&ドロップかfileからopenした場合で、HDR'sから画像を開くと入ってしまう。また、バッチ処理をさせても入ってしまう。
バッチ処理のとき、いっしょに32ビットHDRファイルも保存できるようなのだが、無料版だからか、せっかくできたファイルが自動的に削除されてしまったり、中身が壊れていたりする(それがまともなら、LuminanceHDRに渡してトーンマッピングのバッチ処理ができると思うのだが。まあ、合成のバッチ処理はPhotomatixでできるけど)。
バッチ処理でも画像処理のようすがプレビューできるのは楽しいと思う。いかにも「自動で一生懸命に働いてる」という感じの演出だ。
ついでにいうと、トーンマッピングしなければ32ビットファイルをいじってもロゴは入らないようで、これはつまり32ビットファイルを扱えるフリーのレタッチソフトということになる。すばらしい(色が変わっちゃうのが難点だが)。→ だから、こんなふうに32ビットで加算できたりする。
※重要な追記:このソフトで画像を180度回転させると、サイズが変わる(たとえば幅が1ピクセル大きくなる)という、とんでもない現象がおきることがあることが発覚したので、要注意である。

【特徴】
日本語のいいサイトがないのでぐるぐる翻訳
Fhotoroom HDR | SCI Fhotoroom

【ダウンロード】
上の【特徴】のページ参照




●Essential HDR Community Edition
フリーのはこのコミュニティエディションであって、スタンダード版は有料。
機能制限版といえば制限版なんだけど、大きな画像を入れても、出てくるのがとても小さくなっちゃうので悲しい。
なので、これは「お試し版」というわけではないのだろう。「お遊び用にどうぞ」みたいな感じか。
800×600のモニターの時代ならともかく、こんなに小さいのかよと思って、ちょっと試してすぐアンインストールしてしまった。まあ、ブログに載せるには充分な大きさかもしれないけど。
どういう絵だったかは忘れた。

【特徴】
日本語のいいサイトがないのでぐるぐる翻訳
Essential HDR, the Revolutionary HDR Tonemapping Software from Imaging Luminary, LLC

【ダウンロード】
上の【特徴】のページのダウンロードをクリック




●FDRTools Basic
このBasicがフリー版だけど、出力画像にウォーターマークが入ってもいいのなら、有料版のAdvancedも無料で使い続けることができる。
どっちを選ぶかはご自由に。
これはまったく使ったことがない……わけじゃないけど、いちど入れてみて使ったらわけわからん(使い方がわからん)状態になったので、すぐにアンインストールしてしまった。なんか、ごちゃごちゃして洗練されてないなぁ、と感じた(慣れの問題だろうけど、日本語じゃないソフトは、そもそもがとっつきにくい)。

【特徴】
使い方もふくめてこちらの「1. フリーソフト・FDRTools(HDR)の使用説明」を見よ
DW07Jul979

【ダウンロード】
どちらのバージョンもここから
FDRTools - High Dynamic Range HDR Imaging Digital Panorama Photography Software




●なんちゃってHDR
あくまで「なんちゃって」であって、HDRでもなんでもない。
その考え方は、1枚の写真の明るいところを落とし、暗いところを持ち上げるという、つまりはトーン圧縮だ(結果としてコントラストは落ちる)。
いちおう細部強調もできるようになってはいるけど、HDRソフトでやるトーンマッピングとは違う。エッジのコントラスト強調(ハイパス?)のような感じで、やりすぎると諧調のバランスがおかしくなって目がちらちらする。
いわゆる「HDR画像」のようなものは作れないが、製作者本人も言ってるように、トーン圧縮によって明るいところや暗いところが少し見やすくなるという効果はかなりあると思う。ダイナミックレンジの狭いモニターで見たり、印刷したりするときの調整としていいかも。
まあ、明部と暗部の明るさを独立にコントロールできるレタッチソフトで処理しても同じかもしれない(あるいはトーンカーブによる調整とか)が、これはこれでおもしろい。ただ、真っ白と真っ黒は助からない(あらかじめ「明るさ」調整で上げたり落としたりしておくと変化するが、グレーになるだけだ。諧調がないところはどうしようもないということ)。

【特徴】
Vector: なんちゃってHDR - 新着ソフトレビュー

【ダウンロード】
なんちゃってHDRの詳細情報 : Vector ソフトを探す!



この下を読まずにその2の記事へ行く人はこちら


     ○      ○



PhotomatixはうまくHDR合成できないことがよくある

※追加の注
これは4.1.2のバグだったようです。同じのを使っている人はすぐにバージョンアップしましょう。
↑ と思ったのですが、4.1.4は4.1.2よりマシ(最新の4.2以降は知りません。重いので使ってないから)だけども、だめなものはだめでした。どうもこれはPhotomatixProのHDR合成の独特のアルゴリズム(?)に起因するような気がします(調べてみると他の一般的なHDRソフトと違うのです)。いいときはそれが特長となるのかもしれませんが、裏目に出ることもある、のかもしれません。

これ、いったいなにがわるいのかというと、こういうことみたい。すなわち、自動のゴースト除去をさせるとその除去範囲を広くとりすぎてしまい、いろんなところの除去範囲がつながって、そこになにをとち狂ったか、いちばん明るいカットをはめ込んで無理やり明るさを合わせようとするのがいけないみたいです。ほとんどすっ飛んでるようなカットをいくら暗くしても、出ないものは出ないです。それがモヤモヤの原因。除去範囲が広すぎるってのが根本的な問題。なので、このトラブルが出たら、手動で除去範囲を設定する必要があります。他ソフトの自動ゴースト除去は、これはこれで除去範囲が狭くて、けっきょくゴーストが残ったりすることもありますし……なかなかうまくいかないもんです。


これは
こーゆーことです。





おつかれさまです。
いいのはあったでしょうか。
このあたりでだいたい半分くらいですが、一休み。

この4枚の素材をPhotomatixにHDR合成させます。

PA021716_00



こうなってしまいます。もやもや。

PA021714_6_7_9ph_tonemapped_1



原因はわかりませんが、明るすぎるものがあるのがいけないのかも。明るい部分のフレアというかハレーションというか、つまりは「光のにじみ」を現実の物体だと誤認して合成してしまうのかもしれません。
だけども、それぐらいの露出をかけないと、暗いところが写ってこないなんていうシチュエーションは当たり前にあるわけで、う~む……という感じです。
そういうフレアの出ない(少ない)レンズを……といっても、コンデジではレンズ交換ができません。

輝度差が大きいのでうまく行かないのかもしれませんが、たった2段離れているだけの2枚を合成するときでも、だめなときはまったくだめで、やっぱり原因は不明です。

範囲が狭い場合は、半自動のゴースト除去を利用して、その場所のHDR合成をやめちゃえばいいのですが、範囲が広かったり複雑な形状だったりするとむずかしいです(場合によっては、ゴースト除去をしたところのノイズが増えますし。ただ、一部をカットするだけで、広い範囲のもやもやがなくなることがあります。理由は不明です)。
 

 

そういうときは……続きはコマーシャルのあと!

 


(2)につづく

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この記事へのコメント

あまり参考にならない情報なので、先にお詫びしておきます。

Top 10 Best HDR Software Review にもランクインしている、HDR Projectというドイツ製のHDRソフトに、フリー版があるのを発見して早速入手して試用してみました。
メルマガ購読を申し込むとダウンロードリンクを知らせて来るという形でした。
ゴースト除去はブラシで塗るタイプ。32ビットhdrファイルの書き出しは出来ませんが、読み込みは出来ます。フリー版の割には豊富なトーンマッピングプリセットが有りました。
期待して使ってみたのですが・・・ワタシのWindows10環境ではエラー連発。全く使い物になりませんでした。Top 10 Best HDR Software Review で上位にランクインするほどのソフトのフリー版なのだから、たまたまワタシの環境に合わなかっただけかもしれません。
1. Posted by KMJ at 2017年06月09日 14:07
事情があってお返事が遅くなりました。
私もいくつか新しいのをためしたことがあるのですが、これいいなと思ったのはなかったです。
というか、使い方がよくわからなかったりとか(笑)。
まだダウンロードしただけで入れてないというソフトもあるのですが、あんまり気が進みません。
そんなにいろいろためしてもしょうがない、みたいに思わないではありません。
2. Posted by ふぉれ at 2017年09月17日 00:37

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