大人の発達障害

大人の発達障害について

発達障害 | 2018/11/20

発達障害(9)

17歳女子。ADHDがココナッツオイル・フェルラ酸含有食品・保険薬で劇的改善

4月に母親と初診した高校生である。父親がアスペルガーと思われる。偏差値の高い高校にいるのだが、国語の学習障害がある。無意識に夜中にしゃべり続ける、怖がる、笑うなど二次障害と思われる心配される症状が付随していた。

楽器演奏部にいるのだが、一度隣の友人が共用の楽譜をめくり忘れたためパニックをおこしてできなくなったことがある。予定外のことがおきると対応できない発達障害の特徴がみられた。

コンサータ、ストラテラの併用で、朝の朦朧がなくなり、いい感じだと言っていた。ココナッツオイルは好きではないだ、易怒がなくなり、土曜日曜は死んだように自宅でぐったりしていたのが改善し、なんと他のクラブにも入り、土曜日曜は学校で練習するようになったという。緊張すると手が震えるというのは続いているが、まずは母親が驚くほどの最善である。外来でも笑うようになった。

現在、フェルラ酸含有食品、ココナッツオイル、コンサータ18mg、ストラテラ10mg×2、ウインタミン4mg×2である。ウインタミンの1日総量は、14mgから8mgにへらすことができた。このように抑制系減量効果を狙ってココナッツオイルを使っている

H30.11.6

39歳女性。3回目の結婚、ADHD。ダイエット成功(-2.5kg/2か月)

 初婚のときも2回目の結婚の時も掃除をしなかった方。3人兄弟で妹と両親がADHDである。仕事のうっかりミスを治したくて当院初診。ストラテラでミスがなくなり、客への言い忘れが減ったという。その後、ストラテラ20mg(開始規定の半分)で十分効果があり、体重が52.8kgということで、ケトンダイエットを推奨。

 2か月後、きっちり2.5kg減らしてきた。ココナッツオイルを採用し朝は絶食にしているという。もともと血圧は105だったのでココナツオイルによる血圧低下はなかったが、ストラテラ25mg朝で増量しなくていいとのことだった。頻回に診察する必要もなく、7週ごと診察とした。

 ケトジェニックな体になることで、保険薬が不要になるのが理想であるし、二次障害への移行も予防できるのではないかと思っている(H30.11.6

47歳男性。職場の騒音に悩むADHD。ダイエット成功(-3.2kg/5週)

 高速道路運転中にドアを開けたくなる衝動があるという。アスペルガー合併のADHDと思われ通院中だが、体重が79.5kgになってきたためケトンダイエットを推奨。コンサータとストラテラで、まだ少し改善しただけだが、まず神経細胞をケトジェニックにすることにした。

 5週間後きっちり体重を落とし顔つきがシャープになった。今後もBMI22を目指してゆく(現在27)。(H30.11.16

54歳女性。夜間無呼吸、ADHD+AS。ダイエット成功(-3.5kg/2週間)

 短大を卒業し、父親と兄弟3人がすべてADHDである。量販店に努めているが副店長が嫌いである。お客さんと話しながらの作業でミスが出る。

 小学校時代にいじめられたトラウマがあり、怒りが爆発する。つまりアスぺルガーの合併もある。68.1kgと肥満だったので保険薬開始とともにケトントリートメントで一気に治そうと思った。CTで海馬萎縮は0.5+であり、本人には認知症の予備軍ではなく発達障害ですよと説明すると納得しましたとのことだった。

 コンサータが合わないといけないので2週間後に来てもらったのだが、驚くことにこの短期間で3.5kg落としてきた。ココナッツオイルを採用して朝絶食、昼も少なめにしたという。血圧も130119と低下。予想通りの効果が出ていた。膝が楽になり、しゃべり方も機関銃でなくおだやかになった。睡眠時無呼吸はまだ改善していないが腹の内臓脂肪をもっと減らせば横隔膜の圧迫が減り、改善するはずである。

コンサータは27mgに引き上げ、ウインタミン4mg夕は6mgにした(H30.11.9

58歳男性。レビー小体病+対人恐怖症。ケトントリートメントで-5.2kg減量。

 13か月通院している。ココナッツオイルは1日大匙2杯飲んでいる。真面目な性格でケトントリートメントの効果を 試験紙で(ケトン体増加)調べているという。プラミペキソール、ドパコール、緩下剤を処方しているのだから、バリバリのパーキンソニズムなのだが、発達障害が否定できていない。改訂長谷川式スケールは29.5

 DLBADHDの関係は疫学的に間違いないのだが、彼もそういう部類なのかと思っているが、問診上ADHDの症状が乏しい。味覚過敏などアスペルガーの決定的なものもなく、逆に嗅覚鈍麻があり認知圏を思わせる。(H30.11.8

58歳女性。統合失調症。ケトントリートメントで隣人と話せるようになった(4kg/1か月)

 聴覚過敏があってご主人が見るテレビの音が大きく感じられて苦痛だという。もちろん典型的な統合失調症だから幻聴もある。発病は38歳のときだった。過食の時期があって、当時糖質制限をしたことがあったという。

 彼女は、ADHD,ASをベースとした統合失調症に間違いない。精神科から投薬されている(エビリファイ、セロクエル、サイレース)が私はさらにウインタミン4mg×3を処方し、根本的に神経細胞をいやすためにケトン食をするように助言した。フェルラ酸含有食品も開始。

 1か月後彼女はきっちりと4kg落としてきた。ココナッツオイルを採用し、朝は絶食である。幻聴は続いているものの隣人とおしゃべりができるようになったとのこと。何が効いたのかわからないが、患者としては1日も早く治したいだろうから、抗酸化物質で一気に治せばいいと思う。(H30.11.9

64歳女性。脳出血による「他人の手兆候」。ADHDだと気づいた。ダイエット成功(-3.9kg/77日)

 3年半、独身の娘さんと通院している。もの忘れというより、脳出血で神経連絡が絶たれたために右手が勝手に動くという奇妙な動作がおきてしまい、歩いていても道端で他人をつかんでしまうほどである。握手もできなかった。それを私は、グルタチオン点滴で15分後に治すことができたのだが、ずっと「変わったキャラクターだな」と感じていた。ウインタミンが必要である。

 最近彼女は、離婚していること、娘さんはオタク系で独身であることから、整理整頓が若いころからまったくできないことを聞き出した。体重が57.8kg(BMI24.05)だったため神経細胞を改善するためにケトンダイエットを推奨した。

 11週後、彼女は3.9kg落としてとても美人になった。娘さんが言うには、姿勢がとてもよくなったという。失礼な言い方かもしれないが、田舎のおばさんが都会のOLになった感じである。ココナッツオイル採用し、朝はちゃんと絶食にしている。

最近、発達障害だと聞くと、よけいダイエットは成功しやすいと感じている。彼らはルーチンワークにはまると、熱心に遂行できるという特性を持つのだ。私がダイエットに成功したのも発達障害の傾向があるからかもしれない。家族から「よく飽きないね」と言われる(H30.11.12

69歳男性。不安神経症におからダイエット(-1.2kg/1か月)

改訂長谷川式スケール27.5でデパス、レキソタン、リボトリールでうまくいっている男性。BMI24.42に上がってきたのでケトンダイエットを推奨。彼は、絶食にはしなかったものの、おからを買ってきてフライパンで水分を蒸発させ、パウダーを作って料理に振りかけていたという。その結果減量できた。ココナッツオイルは採用していない。ゆで卵は意識して多く食べているという。(8368

糖質制限は、総カロリー制限ではない。炭水化物を減らしてタンパクと脂質を増やす方法である。彼のようにゆで卵を増やしても太ったり心筋梗塞が増えたりはしない。

74歳女性。不安神経症。ケトン・トリートメントで5時間留守番できた(-4.6kg/2か月)再掲症例

 長年通院していて診断に難渋してきた女性である。改訂長谷川式スケールは、1221.5と推移してきた。兄が自殺し、本人も大量服薬したことがある。

心配性で留守番ができないためご主人が白内障手術もできないという。彼女の体重は52.2kg(BMI 23.83)と初診時よりかなり太ってきていたのでダイエットを指示。神経細胞をケトン体運営させればストレス耐性も向上すると考えた。

 1か月後体重が2.9kg落ちた。朝絶食でココナッツオイル採用。次の1か月でさらに1.7kg落ちて合計4.6kgの減量に成功した。予想通り「メンタルが強くなった」とのことである。なお、海馬石灰化がありてんかん放電による怒りも考慮してカルバマゼピンを処方。そのほかはコントミン、プレタール、桂枝加朮附湯、人参養栄湯、クロチアゼパムを処方中である。(H30.11.12

75歳男性。アルコール依存は発達障害からくる。生活改善が必要

 3年半通院している方。13年前に大腸がん。現在血圧158.体重は66.7kg。BMI23.63とやや肥満。改訂長谷川式スケールは現在22.5で年間3点のペースで落ちてきた。彼の病名は、アルコール関連認知症。断酒すれば認知症は解消するはずだ。
20181120

 3か月前に減量を指示したがおこなわなかった。初診時は67.4kgだったから増えてきたわけではないが、大腸がん、高血圧、肥満は生活習慣改善で予防、治療できるものである。彼の時計描画は、ADHDを示している。前頭葉萎縮も結構強く、このままだと悲惨な老後になりかねない。いまケトンダイエットすれば彼の人生は変わったはずだった。

78歳女性。ADHDダイエット成功(-1.6kg/70日)

 もの忘れを主訴として長年通院しているが、改訂長谷川式スケールは272424と推移し認知症予備軍と思っていたがADHDに診断が固まった。元気で明るい方であり、いつも1人で来院する。

 体重は59kgだったし膝が痛いと言うのでダイエットを指示し、1.6kg落としてくれた。いったんは6kg落としたのだが、胃腸が悪くなり胃腸科の先生からそれほど急激に体重を落としていけないということで、ダイエットは緩くしたという。もともと、自分でもダイエットしていた方で、今回の糖質制限はより効率よく落ちることはわかったという。(H30.11.10)

78歳男性。ADHD、ダイエット成功で-3kg

 改訂長谷川式スケール23.5で当初ピック病かと思っていたが、生活能力の低下がなくADHDに診断変更した方である。水道を止めるのを忘れるという。BMI24.19だったのでケトントリートメントを指示。6週後、ちゃんと3kg落としてきた。奥さんも一緒に行って2kg落とした。ココナッツオイルを採用し、朝は絶食である。(H30.11.13

84歳男性。レビー小体型認知症。ダイエットで1.9kg落とした。

 改訂長谷川式スケール2426と推移している方である。BMI 23.34ということでケトントリートメントを指示。6週で1.9kg落とすことができた。ココナッツオイルは途中でやめて、朝は少し食べているが、体重を落とすコツを覚えたようだ。

MCTオイルステイツクタイプ、名古屋フォレストCLで販売中

 ココナッツオイルの主成分は中鎖脂肪酸(MCT)で、これが60%入っている。MCTオイルを90%くらいの濃度で製品化したものもあり、ココナッツのにおいが苦手な方は、MCTオイル7オレンジアロマという商品がお勧めです。これを飲むことで、空腹感がおきにくくなるため、ダイエット成功のカギを握っています。私も、cecilココナッツオイルかMCTオイルを毎朝コーヒーに入れています。いま私はシャツの総入れ替えをしています。10kg痩せるとほとんどの衣服が着られなくなります。ベルトもだめです。先日紳士服の青山で、体を測定しなおして3着買ったら、5着くれました。買い取り業者によると、名前のついた背広は、ブランドでも買ってくれません。名前をつけないことが肝心です。結局、six padはまるで役立ちませんでした。

名古屋フォレストクリニック 河野和彦

発達障害 | 2018/11/06

発達障害(8)

22歳男性。ADHDはちゃんとダイエットできる性格だ(-4.4kg/6週)再掲症例

 コンサータ18mgで増量せずにうまくいっている彼である。熟睡できる、頭痛なし。ココナッツオイルで血圧も121108mmHgと低下。明らかにコンサータを飲んだほうが調子が良い。ダイエットも続けたいと、精悍になったマスクから笑顔が出て医師のほうもちゃんと見るようになった。

 

初診時はストラテラを処方したのだが、記憶改善がなかったためにすぐにコンサータにスイッチして成功している。発達障害の治し方も慣れてきたと思う。コンサータは決して怖い薬ではない。(H30.11.2

 

23歳女性。ADHDのダイエット成功(-1.7kg/1か月)

 3年前からコンサータ18mgを処方されている女性が1人でやってきた。当方の近くへ引っ越してきたのでネット検索して名古屋フォレストクリニックにコンサータをもらいにきた。それだけのことである。

 

 それだけでは、芸がないので67kgの彼女の体重をなんとかしたいと思って、ケトンダイエットで易怒もなくなるからと推奨したら1か月後にちゃんと1.7kg落としてきた。彼女は体重を落とせたことに自信を深めたようで、次回までにまた落としますと言ってきた。

 

 コンサータを増量せずに長期間効果が持つのだろうかと疑問に思い、ストラテラを併用してみますか?と聞いたところ、以前飲んで便秘になって体がだるくなったとのこと。おそらく既定の40mgを出されてしまったのであろう。ストラテラの用法規定は全く理解できない。私なら10mg錠を2個という処方で、決定的となっている。数多くの患者経験からである。

24歳男性。肥満、逆流性食道炎のADHD。ダイエット成功(-1.9kg/2週)

 酒飲みで肥満の父親と、ADHD+ASの母親から生まれた青年である。過敏性大腸の慢性下痢型で食欲がありすぎる。血液検査では脂肪肝が疑われた。幸い食後血糖は113であるが将来糖尿病を発病するおそれがある。

 

 逆流性食道炎は肥満に関係している。彼は寝足りないとのことで過眠の傾向があり非定型うつ病と診断されかねない症状がそろっているが、ベースはADHDの記銘障害を主訴として初診したのである。コンサータを開始しダイエットを指示。非定型うつ病と言う病気はなくて、実はADHDのことであると主張する精神科医もいる。

 

 2週間後にちゃんと1.9kg落として精悍な顔でやってきた。701.kg68.2kg。コンサータはまだ効いていないので27mgに増量。ココナッツオイルを飲んで朝も絶食にしているがつらくないという。これだけ食欲のあった彼が絶食できるのだからココナッツオイルの威力である。

 

 発達障害の方は、ルーチンにもってゆくときっちりできる特性がある。だからダイエットは成功しやすいのではないかと思う。(H30.11.5

 

48歳女性。幼少時からアスペルガーの母親に虐待され、いまはその母を介護しなければない。ココナッツオイルで精神安定。救われた!

 体重は300g落ちただけだったが、彼女は診察室に入ってきてすぐによくなったと感じた。姿勢がよくなり、自信に満ちた明るい顔になっていたのである。処方は変えていないのでココナッツオイルのおかげですと言っていた。

ちなみに、処方はストラテラ、スルピリド、鉄剤である。(H30.10.29

 

84歳女性。ADHD-DLBラインの方でもダイエット可能(-2.8kg/6週)

 レビー小体型認知症の47%は、そもそもADHDであるから、LPCの病態を示し介護抵抗する。ケトン食にも抵抗するのかと思ったが、すんなりやってくれた。

 

 彼女の体重は42kgだったからダイエット目的でなく、神経細胞を改善するためにココナッツオイルを推奨したのだが、体重も2.8kg下がった。家族が炭水化物を減らす代わりにタンパクを増やすことをしなかったので、これからは卵をたくさん食べないといけないと説明しておいた。血圧は13732mmHgと下がっていた。(H30.11.2

 

85歳女性 ADHDMCI-VDの改訂長谷川式スケール推移

 

 33か月の間に改訂長谷川式スケールはいったん落ちてから、またあがってきた。脳血管性認知症ではありうることだが、彼女は元気する老人―ADHDがベースにある。

 ADHDだと自信を持って言える材料の1つに、時計描画で3本針を描いてあわてて1本消すというADHD症状を示し、それがチアプリドで改善したことであった。

 アメリカでは、CDTと言えばATD検出の代名詞の検査であるが、私は発達障害患者の書き損じ、慌てぶりが表出するのを期待して行っている。コウノメソッド2019がさる1027日(土)に公開された。名古屋フォレストクリニックのHPから入って行けるが、ここにADHDの3本針は紹介されている。図1
20181106 (1)

熊本講演大成功

図2 11月3日と4日に2時間講演を行い、発達障害の話も入れました。50人以上の医師も参加し、熊本でのコウノメソッド普及を誓いあいました。主催者も送迎してくれた5年目の医師も自分たちはADHDに間違いないですと笑っていました
20181106 (2)

コウノメソッド2019公開しました。発達障害編が参入。

http://www.forest-cl.jp/method_2019/kono_metod_2019.pdf

 

名古屋フォレストクリニック院長 河野和彦

 

発達障害 | 2018/10/21

発達障害(7)

22ADHD。初診からケトンダイエット指導し成功。-3.6kg/3 weeks

 高校時代に両親が離婚しトラウマを残している男性です。朝方の生活でパソコン依存もないが、大勢のいる場所は不得手であり、整理整頓はできず、会社員どうしの飲み会は好きではないといいます。

 食欲はあり、甘いものを食べるわけではないですが、BMI 23.6と多少肥満でした。ストラテラを処方したのですが、同時にココナッツオイルとダイエットを助言しました。

 彼は薬では何も変化がなかったものの、ケトンダイエットを完璧に履行してくれて、体重は65.662.0Kg、血圧も121103と落ちました。わずか3週間で体重が3.6kgも減ったのです。朝食ぬき、昼は野菜だけ。ココナッツオイルはちゃんと飲んでいます。体のだるさがとれたとのこと。

 あとは記銘力をよくしたいということなので、コンサータに切り替えました。(H30.10.12

36ADHD+AS、肥満の男性。ダイエットで-2.2kg/month

 発達障害に対して、保険薬とケトンダイエットをいっきに始めるという手法をやり始めています。病状が改善した場合、保険薬とケトン食のどちらが効いたかわからなくなりますが、私は臨床試験をやっている研究者ではなく、1日も早く治すプロです。マッチしそうな方には、初日断行します。

 彼は奥さんと2人の息子と同居しています。長男は多動。彼は成績は良くて注意力が散りやすいといいます。肥満のためいびきをかき、酒は強いほうです。段取りがつけられなくて仕事の速度が遅くなったということで初診しました。ほかの人が1人ですませる仕事を2-3日かかるので治療対象です。

 コンサータ18mgと白澤式ダイエットを開始。4週後に彼は体重を2.2kg落としてきました。ただ、開始1週間後に背部に帯状疱疹を発生させたため、念のためココナッツオイルを中止。朝の絶食は軽食に戻したそうです。ココナッツオイルで少し便秘になったそうです。

 体は動きやすくなったし、精神的に仕事がやりやすくなり、コンサータは増量しなくてよいと満足されていました。もし、ダイエットとコンサータの両方が効いたとすると、ダイエットをしなかったらコンサータをもう一段階増やそうかということになった可能性があります。そうすれば、コストもかかるし、やはり薬は少ないほうがいいと思います。

 コンサータが効く患者は60%といわれますが、肥満の方なら絶対にケトンダイエットの併用がお勧めです。当院では総合的治療で改善率85%をめざしています。

コンサータ54mg59ADHD。ダイエットで-3.1kg/month

 非常に前頭葉萎縮が強く、多動のめだつ方です。工場内で走ってしまったり、薬を飲み忘れたりします。ウインタミン、人参養栄湯、バルプロ酸のほかにストラテラ、コンサータが必要で長年うまくいっています。

 まもなく定年ですが嘱託になるために、障碍者枠の職場へ移動の話が出ています。彼は上司から「障碍者の気持ちが分かるのでリーダーになってくれ」と誘われたとのこと。高望みすると壊れる病気ですから、私は上司になってはならないと助言しました。

 彼はケトン体を増やすと神経細胞保護できるとの私の提案に納得し、白澤式ダイエットをまじめに行いました。1か月後体重は3.1kg減り、不調になることはなく続けていきたいとのことでした。(H30.10.20

30ADHD。初診からケトンダイエット。-4.2kg/1 month。症状改善。

 通院している精神科では発達障害という認識がなく、炭酸リチウム、オランザピン、アナフラニール、睡眠薬2種が処方されている。母親が当院を誘ったが、もう通院しているからいいと拒否したという。

 そこで母親が自費で相談にきたのは1か月前。大学時代は誇大妄想的で精神病のニュアンスも強く精神科医が発達障害を見落としやすい状態だった。就職したときの会社の産業医が、うつ病圏と診断したため、地元に帰ってきてからもその診断を精神科医が引き継いだ。

 もともと整理整頓できない子供で、物事を決めつけて相手を論破してしまうところがアスペルガー要素もあって、社会では阻害される状況である。つまり私の見立ては、ADHD+AS+二次障害(双極性障害)である。

午前中の居眠りが激しいため会社では睨まれている。朝起きられないので出勤の日は家族が起こしている。会社としては、自分から辞めるというように仕向けているようで、草むしりを指示されたりしている。

私が、彼を治せると思ったのはいびきがひどいほど太っていて、体重は70kgだったことである、それならケトンダイエットで病んだ精神構造も一気に治せると思った。フェルラ酸含有食品(弱)とケトンダイエットを提案した。

最初ダイエットに抵抗した彼だというが、一度興味を持ち出すと熱心にやってくれるというアスペルガー体質を利用できた。5日後からダイエットに同意してくれて野菜ばかりになっていった。サプリメントは拒否していたが昼のサラダにふりかけると摂取してくれた。

体重が1か月で4.2kg落ちると、彼は朝自分で1階へ降りてくるようになり、いびきも消えた。会社でもホームページを作る仕事を与えられ、辞めずに継続の希望ができてきた。  (H30.10.12

 名古屋フォレストクリニックでは、精神科に通院しながら当院からは食事指導させていただき、精神科の治療をお邪魔することなく治癒への協力をすることが可能です。本人が当院への受診に気が向かない場合は、自費にてご家族が相談に来られることも可能ですから電話予約の上ご来院ください。

86歳女性のADHDを初診で見抜くことができた

 86歳の元気な女性が次男の奥様につれられて初診しました。改訂長谷川式スケールは17.5しか取れないですが、その割に元気で30年間OLをやっていたとのことです。

 元気すぎる老人には要注意です。30年も会社でもまれた知性、整理整頓できずため込む癖があり、60歳の長女は独身のまま行方不明、次男(55歳で大腸がんの肝転移で他界)どうもこの2人がADHDです。

 CTでは海馬萎縮が0.5+図1)。この女性は認知症の合併がない純粋なADHDで記銘力障害のためにもの忘れ外来に来たものと考えました。このことをお嫁さんに説明すると「なるほど」と深く納得されました。
20181021

 さすがにストラテラ開始の勇気はなく、まずレミニール2mg×2、チアプリド25mg夕と糖質制限を開始し、次回ストラテラをかぶせることにしました。

 2年前から発達障害の勉強をして、150人を超す発達障害の方々から学ばせていただき、高齢者のADHD単独例を初診で気づけるようになりました。コウノメソッド実践医におかれては、急増する発達障害に対応するため、認知症で培った鑑別能力と低用量処方の技術をいかして、スクランブル発進していただくことを希望しています。

名古屋フォレストクリニック院長 河野和彦

 

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