ダイエット(12)

白澤式ケトンダイエットの方法

●朝絶食、ココナッツオイルかMCTオイルを大匙一杯、ブラックコーヒーか紅茶に入れて飲む。昼は、生サラダに卵2個か蒸し鶏。夕は、まったくの自由で炭水化物OKです。ココナッツオイルで血圧が下がり、すべての血液データが改善。体重は1か月で男性4kg、女性2kg程度落ちます。運動する必要はありません。

●旅行などで自由に食べてしまうと1kg太りますが、もとのケトンダイエットに戻せば1週間で落とせます。自分が維持すべき体重を設定して、常に短期間でそこまで落とすことを繰り返しましょう。

BMI 22を維持することで、生活習慣病になる可能性が極めて少なくなります。中年以降に発病した糖尿病ならほぼ完治します。ただし、糖尿病の内服やインスリン注射を打つ時刻に絶食してはなりません。低血糖になります。基本的には糖質制限支持派の先生の指導のもとで行ってください。糖質制限反対派の先生もおられます。

ダイエット成功者が105人に。名古屋フォレストクリニック ロカボクラブ 図1
20181118

 デパートに行って、スーツの上下2着分の手直しを依頼した。ウエストと肩幅の縮小である。ウエストは座ったときに余裕があるように3.5cm縮小にとどめたが、実際ウエストは4cm以上減っている。腹部CTで確認したが、内臓脂肪はごっそりとなくなっていた。メタボリックシンドロームの判定に腹囲が重視されるわけがわかった。腹囲は、内臓脂肪量を反映しているのだ。

主治医が短期間で小さくなってしまったので、私のダイエットの推奨は患者さんたちにダイレクトに伝わっている。自分の過去を知っている彼らにダイエットを勧める絶好の機会だと思った。耐糖能異常の方の食後血糖が50近く落ちるのには驚かされる。だから絶食は、糖尿病治療薬を投与しない昼にシフトしてもらっている。

私も血圧の薬はやめてしまった。収縮期血圧が125を超すと不安になって念のためミカルデイス20mg飲むことはあっても、それは週に1回未満である。旅行では、節制せずに食事を楽しむことにしている。だから帰ってくると1kg増えている。しかしそれは1週間できっちりもとに戻している。

相変わらず、夕食は自由だからダイエット中も苦痛はない。15時間絶食はなんの苦痛もない。MCTオイルは空腹感をまぎらわすからダイエットにむいているとメアリー・ニューポート医師の著書にも書かれてあるとおりである。

メアリー・T・ニューポート 監修:白澤卓二: アルツハイマー病が劇的に改善した!米国医師が見つけたココナッツオイル 驚異の効能。 SB クリエイテイブ 2013.

71歳女性。脳血管性認知症。ダイエットで食後血糖が14895。(-3.2kg/84日)再掲症例

42日で1.6kg落とした時は、食後血糖が146148と変化がなかったが、さらに体重を落とした結果、95になった。朝飲んでいたメトホルミン1000mgを昼に移動して、朝を絶食にしたのである。今回メトホルミンは750mgに減量。BMIは、22.821.49と安全圏に入ってきた。15時間絶食で脂肪細胞からケトン体が出てくるのだから、朝を絶食にする。そのため低血糖を起こす内服薬は昼に移動するのである。

朝の絶食は体に良くないという説があるが、体内をケトジェニックにすることのほうがはるかに大事だと感じている。2食にすると、ドカ食いしてしまうという説があるが、ココナッツオイルが食欲を抑えるのでドカ食いにはならない。

彼女は改訂長谷川式スケール11の結構重い認知症であるが、動脈硬化が強くてこうなったのだから血糖管理は今後の認知症治療にも大きな影響を及ぼすはずである。近年の考えでは、動脈硬化はコレステロールだけでは説明がつかず、最も重要なのはインスリン抵抗性とのことである。(H30.11.13

71歳女性。アルツハイマー・糖尿病・血圧がダイエットで劇的改善(-1.1kg/2週)

彼女の初診は、わずか2週間前。改訂長谷川式スケール15.5ATDであった。65.9kgのかなりの肥満で糖尿病もある。3時間後の食後血糖は170で未治療。レミニール開始と同時にケトンダイエットを指示。

2週間後、体重は1.1kg減って食後血糖は135と著明に改善。血圧も142から120と落ちていた。たった2週間の改善劇だった。急に糖尿病専門医になったような気分。保険薬はなし。食事指導に要した医療報酬はなし、である。記憶もよくなるか2か月後に調査する(11070

77歳男性。レビー小体型。ちゃんと朝絶食でダイエット成功(-1.1kg/5週)

無口で真面目な彼にダイエットを推奨した。69.4kgでパーキンソニズムもでてきていたので、よけい歩行が遅くなっていたのだ。朝絶食でも文句言わず体重を落とすことができた。寝てばかりの生活が改善しそうである。(7029

83歳女性。アルツハイマー。ダイエットで速く歩けるように(-2.4kg/63日)

 59kgBMI 24.87だったためダイエットを推奨した。9週後、きっちりダイエットしてきて56.6kgになった。ココナッツオイルは採用しなかったのに空腹感はおきないという。抗うつ薬は太ることがあるので減らしましょうか?と聞くと、娘さんが減らさないでくださいとのことだった。

 彼女は改訂長谷川式スケール20.52121と良好に推移しており、セルトラリン12.5mg×2も絶妙に効いているようだ。(9294

83歳女性。アルツハイマー。2.9kg4.9kgとどんどん体重を減らしてこられた。再掲症例

 2.9kg減量してもらった時点で、まだBMI26だったのでさらないダイエットを続けてもらった。その結果、12週で4.9kg減らすことができた。いまのところ認知機能は改善していない(9670

83歳女性。アルツハイマー。パンを減らして血圧が16低下(-1.8kg/2か月)

 体重が56kgだったのでケトンダイエットを推奨し、2か月後にココナッツオイルとパンの減量でダイエットができた。収縮期血圧は、120104と低下した。(8504

86歳女性。アルツハイマー。ダイエットで改訂長谷川式も上昇(-1.8kg/6週)

 改訂長谷川式が2325と推移していた元気な方。海馬萎縮は1+なのでADHDという可能性は薄い。BMI23.64だったので22にするように指示。きっちり体重を落としたので改訂長谷川式をおこなうと26と良好だった。(9543)

87歳女性。レビー小体型。ダイエットで改訂長谷川式4点上昇(-1kg/6週間)

 私が認知症患者さんにケトントリートメントをお願いしているのは、もちろん中核機能の改善を主目的としている。その結果は現在調査中であるが彼女は1kg減少だけでも十分脳機能が改善した。ココナッツオイルは飲めなかったが、血圧も19低下し改訂長谷川式は14から18に上昇。サプリメントは内服していない。DLBは意識レベルの揺れ動きで改訂長谷川式は容易に揺れ動くため、慎重な評価が必要であるが家族によるとダイエット中に改善したという。
名古屋フォレストクリニック 河野

 

 

ダイエット(11)

名古屋フォレストクリニックは、白澤卓二先生が提唱したココナッツオイル+糖質制限のダイエットを患者さんに提案し、成功率9割で中枢神経系の症状改善を実践しています。

ついにやった。執念の10kg減量。人間ドックに行って本当に良かった。

 622日に毎年連続9回目の人間ドックにいきました。巨人の木村拓也コーチがクモ膜下出血で亡くなったのがきっかけで51歳から行き始めたのです。今年は、体重を絞ろうという緊張感がなく、過去最大の67.7kgまで増えていたので、最後の診察で老医師から脂肪肝なのに何をやっているのだとひどく叱られて目が覚めました。

 その日から自己流でダイエットをはじめましたし20分の散歩も続けました。朝はヨーグルトだけ、昼はそばだけです。しかし1kgしか落ちません。25日後、書店で白澤卓二先生の最新刊を読み、その通りにしました。あさ 絶食、ココナッツオイルは必ず飲む、昼は卵と生野菜、夜は自由。そして散歩するのは、やめました。どんどん下がって驚きました。

結局1日の総カロリーも落ちているわけだから落ちるのは当たり前と思うのですが、3か月後に5年前の腹部エコーを比較して、内臓脂肪がちゃんと落ちていたのでびっくり。やはり脂肪細胞からケトン体が出ているという実感が湧きました。図1
20181113 (1)

 一番大きかったのは、ココナッツイルが食欲を出さないようにしてくれたことです。だからリバウンドしなかった。ダイエットは、根性でなく理論。はっきりわかります。ちょうど岩田明先生からいまメールがきて12kg落としたとのことです。

 いま、衣服の総入れ替えを行っています。全部大きくてきれなくなったからです。エデイーバウアーに至っては、シャツはXS(一番小さい)がちょうどピタリ。昨夜妻に着てもらったら、ちょうど彼女の体にも合いました。ガリバー旅行記の逆のように、私は小さくなったのです。名古屋フォレストクリニックの患者さんも60人以上ダイエットに成功しています。

図2 私の患者さんで、皮下脂肪も内臓脂肪も多い女性がいます。脂肪肝とはどのようなものかお見せします。
20181113 (2)

88歳女性。SDNFT。ダイエット成功(-2.4kg/5週)

 長年通院している女性で改訂長谷川式スケール20.523.5と良好に推移しており、アルツハイマーではなくて進行の遅いSDNFTと思われる。非常にバストの豊かな方なので身長143cmに対して体重が60.1kgもあったのでケトンダイエットを推奨。将来、寝たきりにないようにという考えである。

 その結果、お嫁さんもいっしょにダイエットして、ココナッツオイルを採用し朝は絶食で体重は58.7kgになりBMI28.7に落ちてきた。臨床的になにか変わったということはないが、超高齢者へのダイエットが、どのような効果や弊害を生じるか、今後症例を増やしてゆき、ビタミン補充が必要になってくるかどうか調べてゆきたい。(H30.11.9

84歳男性。アルツハイマーがダイエット成功(-1.5kg/1か月)

 BMI 23.29でも今の私はダイエットしてほしいと思ってしまう。脳機能もよくなるのだから初診の彼にもいきなり糖質制限を推奨した。糖尿病で間食もやめられなかったが、結局1か月で体重は、56.7kg55.2kgと低下。ココナッツオイルは抵抗ないといっていた。

結局、2回で当院の役目は終わり、糖尿病専門医に戻ってゆくが、認知症専門医の指導のほうが体重減少に貢献したということになった。血糖もおそらく改善したはずだ。(H30.10.29

84歳女性。ADHDで脊柱管狭窄の肥満。ダイエット成功(-2.8kg/5週)

 最近、初診時からいきなりケトンダイエットを指導することも多くなった。そのほうが早く改善するからだ。彼女は体重78.4kg。おっちょこちょいで甘いもの好き。脊柱管狭窄が強く痩せるべきだと思った。

 5週後、きっちり2.8kg落としてきた。ADHDの方は、ダイエットに集中できるという特性があるようだから大いに利用できる。今後は小早川医院さんにバトンタッチする。

84歳女性。アルツハイマー、BMI 26.02からダイエット成功(-1.7kg/77日)

2年通院し、改訂長谷川式スケールは172021.5と順調な方である。体重が51kgあったのでダイエットを提案。ココナッツオイルも採用し朝は絶食し体重を1.7kg落とせた。とくに空腹感もおきなかったという。血圧は、110119と不変だった。(H30.11.10

81歳女性。アルツハイマー、BMI 27.3からの大幅ダイエットに成功。血圧も32落ちた!(-6.6kg/100日)

 改訂長谷川式スケール11.5でどんどん太ってゆく。保険薬はそれほど効かないから、彼女を起死回生に治すにはココナッツオイルだと思った。その結果2回目の外来で、体重が64.3kgから57.7kgに。血圧は156124になった。過去には腰を痛めて救急車を呼ぶようなADLだったのに、娘と一緒にすたすたと歩いてきた。(H30.10.29

80歳男性。ATD+NPH。ダイエット成功。歩行が早くなった(-1.2kg/5週)

 2年半通院している改訂長谷川式スケール10の方である。脳萎縮と正常圧水頭症の合併で、歩行をよくしようとダイエットを推奨。体重をちゃんと落として、早く歩けるようになっていた。今後の尿失禁予防にもつながるであろう。(H30.10.30

79歳女性。重症認知症で車いすになってもダイエット成功(-1.6kg/2か月)

 食欲があって、車いすになった認知症が、それから体重を落とすのは至難の業である。彼女は意味性認知症で始まり、いまや無言症になってしまった。最近は、食事の意味すらわからなくなり介助にて食べていた。保険薬、サプリメントでも彼女を治すのは不可能と思われたのでケトン食を提案。

 施設ではココナッツオイルは採用せず、炭水化物を20%へらしてくれたので、体重は55kgに減った。イーケプラを少しでも減らすとてんかんが起きる方なので、ケトジェニックになった体でてんかんも予防できているのではないか、と思った。(H30.11.2

78歳男性介護者。自力でダイエット(-1.4kg/2か月)

 認知症の奥さんにココナッツオイルを推奨した関係で、介護者のご主人もダイエットしたという。彼の場合はココナッツオイルも絶食もすることなく、食事中の白米を減らし間食を辞めたということで、体重67.2kgから1.4kg減らせたという。BMIは、まだ24.46なのでもう一段落としたいところである。目標を大きくするなら、白澤式導入がいいだろう。(H30.11.2

77歳女性。HDS-R 9のアルツミックス。きっちりダイエット成功(-2.4kg/5週)

過去最高時とくらべると3.5kg減っている。女性にしてはよく落ちたものだ。

 長年通ってきて改訂長谷川式スケールは15.5→9と低下してきた。体重が61.6kgBMI 25.97だったのでケトン食でATDを治すことにした。5週後ちゃんと朝は絶食でココナッツオイルも採用してくれた。

77歳女性のめまい症。ダイエット成功(-2.5kg/2か月)

 閉眼片足立ち試験はまあまあできるが眼振がある。原因不明のめまいだが、体重が56kgだったのでケトンダイエットを提案。ココナッツオイルを採用し朝はちゃんと絶食にして2か月で2.5kg減っていた。

 ダイエットの結果、横になることが減ったという。(H30.11.10

77歳女性。ATD。ココナッツオイルの降圧効果が証明された(138114mmHg

 56kgの女性であり、ケトンダイエットを推奨した。ココナッツオイルを採用し、朝も絶食にしたが、5週間後に体重は低下しなかった。しかし降圧はおきたので、ケトンダイエットによる血圧低下は、体重が落ちたからではなく、ココナッツオイルの直接作用だということが証明されたと思う。(H30.11.6

75歳女性。施設で裸になるピック。ダイエット成功(-1.3kg/1か月)49歳の娘さんも-3kg成功。

 改訂長谷川式スケール12.5の女性。BMI 26.31ということで施設に協力してもらい、ダイエット開始。ココナッツオイルも採用し、絶食ではないが炭水化物を減らしてもらった。ピックなのに、とくに空腹感で怒ることもなく、うまくいった。ピック病のダイエットというのは、医学書でみたことがない。

 1か月後体重は54.8kgに減り、娘さんも3kg落ちたのでとても喜んでいた。

74歳男性。超肥満のDLB。ダイエット大成功(-4.8kg/10週)

 腰痛もちで体重96.8kgだったのでダイエットを指示。70日後にはかなりダイエットしてきた。ココナッツオイルは、においが嫌なので途中でやめたという。それでも空腹感に悩まされることなくダイエットできた。

 そこで、MCTオイル7オレンジアロマを推奨しておいた。

73歳男性。食道がん既往のDLB。真面目な奥さんがダイエットを貫徹させてくれた(-3.4kg/5週)

 食道がん初期を治した過去がある男性。肥満で動作が遅くなってきたのでダイエットを指示。絶食とココナッツオイルをちゃんと採用し、68.5kg65.1kgになっていた。頭の切れがよくなり、帰るときに振り向いてちゃんと挨拶してくれた。不器用、不愛想な男性なのに初めて挨拶してくれたのである。

 そしてダイエットに成功した方は、みなハンサム、美女になってゆくから驚く

72歳男性。アスペルガーからアルコール依存。ダイエット成功(-2.3kg/1か月)

BMI 26.77だったのでダイエットを推奨。1か月後に体重は66kg63.7kgになった。

それよりも驚いたのは、研究熱心な奥さんが私の作ったダイエット法の紙をケアマネに見せたところ、彼女はそれをコピーしてデイサービス先のスタッフ全員に渡した。するとスタッフ全員がダイエットをはじめ、全員が減量に成功。頭の回転がよくなったと大好評なのだそうだ。こんなに簡単に成功するダイエットが過去にあっただろうか(H30.10.29

71歳女性。肥満のアルツハイマー。ダイエット成功(-1.4kg/70days

 3年通院し、改訂長谷川式スケールが1513と低下してきていた女性。体重が63kgとなったためケトンダイエットを推奨。ご主人が指示通りになってくれた。朝は絶食でココナッツオイル。昼は主食抜きである。

 体重は1.4kg低下。血圧は127126と不変だったが、空腹感で怒り出すこともなく順調にダイエットしてゆけそうである。現在、ドネペジル、メマリー、チアプリド、テラムロ、人参養栄湯を使用中である。(H30.11.1

63歳女性。車いすの重症認知症。MCTオイルで減量成功(-2.3kg/2か月)

 脳出血後遺症で車いす。いよいよ尿失禁が出てきたのでダイエットを助言。改訂長谷川式スケール9。1か月後、ココナッツオイルのにおいが嫌だと言うので、MCTオイルのオレンジフレーバーを推奨し、その1か月後ダイエットが成功した。

 そもそもココナッツオイルに期待される成分は、中鎖脂肪酸(MCT)。MCTだけを効率よく抽出した製品は、ココナッツオイル由来ではあるが、ココナッツのにおいがしない。

 一方ご主人(68)はアスペルガー症候群の嗅覚過敏があるため、MCTオイルでもつらいということで、-2.6kgの時点でダイエットを中断した。(H30.11.6)

58歳の娘さんのダイエット、ついに-7kg。美人になった!!(70日)

 86歳の認知症(母親)を介護している娘さん。母親のほうは、食欲が強くてなかなか減量できないが、娘さんは既報のように5kg/5週ダイエットしたあと、さらに2kg落としてきた。精悍な顔つきになるので、女性の場合美人にみえる。本当によかった。(2229

46歳の娘さんのほうがダイエットに成功(―3kg/2か月)

 75歳男性の前頭側頭型患者にダイエットを勧めたのだが、結局彼は体重が落とせず、かわりに娘さんがダイエットに成功し、友達にも助言しているとのこと。非常に喜んでいた。はじめてダイエットに成功したのだから、その方法に注目が集まるであろう(8125

参考資料 典型的な内臓脂肪、脂肪肝のCT所見

70歳女性。ADHDで通院中である。体重は66.8kgBMI 26.75である。肥満なのでいびきをかいているか聞いたら、昔からひどいという。総コレステロールも以前からずっと高いというが地元の主治医は処方を変えたりしない。採血のパターンでは脂肪肝だと言われている。腹部CTを撮影させていただくと、これは内臓脂肪が多すぎる。彼女にはウインタミンを処方しているので、脂肪肝は治しておかないとまずいと思いケトン食を提案した。著者は自分の肝臓で実証実験に成功したから、彼女も10kg落とせば脂肪肝も結構よくなるはずである。発達障害はルーチン(いつも同じ行動)に強いので、一度ダイエットに興味を持ってくれたら徹底的にやるはずだ。

BMIの計算方法―身長はメートルで計算―

 BMIは、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算します。例えば165cm60kgなら60÷1.65÷1.65=22.0となります。22前後が、死亡率や高血圧、糖尿病、心筋梗塞. など成人病の有病率が、最も低いと言われています。私はこの値を達成しました。すべての採血データが基準域に入り、画像的に脂肪肝が消滅したのです。ただし、スーツやスラックス、ベルトがすべてつかえなくなりました。ブランド物のスーツ、ネクタイは自宅訪問の買い取り業者が結構高く買ってくれます。スーツを作るときは絶対にネームを入れないように。買い取ってもらえません。

熊本講演おわる

図3 コウノメソッド実践医の安成先生が企画した2日間にわたる熊本講演が終わった。連休にもかかわらず、55人近い医師を含む大勢の医療従事者、一般の方が来場してくれた。
20181113 (3)
ポスターに使われた河野フィギュアの実物とも対面して感激。次回の講演を希望する方が多く、また熊本に行く日もあることでしょう。くまモンありがとう。図4 
20181113 (4)

コウノメソッド2019公開しました。巻頭になんとダイエットが!
http://www.forest-cl.jp/method_2019/kono_metod_2019.pdf
名古屋フォレストクリニック院長 河野和彦

 

 

 

 

 

 

ダイエット(10)

部分脂肪肝が改善したかもしれません(私の場合)

 脂肪肝は、CTでは黒ずんで見えますが、5年前と比べて黒ずんだ場所がなくなり、肝臓全体が脾臓と同じ色になっています。もしかしたら脂肪肝が少し改善したのかもしれないと思い、引き続き体重増加しないように気を付けていきたいと思っています。図1,2
20181027 (1)

20181027 (2)

90歳男性。アルコール関連認知症がダイエットで血糖値が50改善(-1.2kg/1か月)

 ARDのため改訂長谷川式は1418と良好な経過であるが、フルーツの食べ過ぎで、体重が増えてきていた。ケトンダイエットを推奨し、1か月後には54.1kg52.9kgと減少し、食後血糖も200150となったらしい。ココナッツオイルは採用していないため血圧は139138と同じであった。(H30.10.25

87歳男性。アルツハイマーがダイエット成功(-3.5kg/7週)

 高齢者のダイエットというのは、あまり語られたことはないのではないでしょうか。実際90歳近い老人に体重を落とせ、などという指導はしないですよね。それでも簡単に体重が落とせるのが白澤式ダイエットのすばらしさではないでしょうか。

 あきらかに肥満で杖を使っている認知症は、体重を落とすことによってADLが上がる期待ができます。それにしても認知症だから絶食しろといって素直に聞くだろうかという不安もありました。しかしココナッツオイルで空腹感に襲われないから、簡単にダイエットできるのです。

 BMI 29.75の肥満です。易怒のない老人なのでダイエットは素直にしてくれました。49日後、彼のBMI28.06でした。収縮期血圧も128102と低下。次回までにさらに2kg落とすように指示。本人も、やりますよと言っていました。(H30.10.22

87歳男性。前頭葉萎縮が強い高齢男性。1kg落として動きがよくなった。

 改訂長谷川式スケール18でさほど悪化せずに2年通院されています。体重が72kgになったためダイエットを推奨。もともと整理整頓できず、ADHDの傾向があったと思われる方で、興味を持ってくれればダイエットも成功します。体重は53日で900g低下して動きがよくなったと喜んでおられました。

86歳女性。SDNFTでダイエットに成功(-1kg/1 か月)

 1か月前に初診した超高齢者。改訂長谷川式スケール14の認知症である。レミニールを処方開始し、51.7kgの体重を少し落とそうと提言した。1か月後ちゃんとダイエットして体重を1kg落としてきた。血圧は148145と良好に推移している。

 お腹は減りませんでしたか?と聞くと、大丈夫です。つらくはありませんとダイエットの継続を約束してくれた。BMI24.1となった。

86歳女性。不安神経症・脊柱管狭窄でダイエット成功(2kg/1か月)

 痛みがあると不安神経症なのでずっと訴え続ける。脊柱管狭窄があるので体重を落とすように助言。1か月後に体重は、48.4kg46.4kgに減り、歩くのが楽になったと笑っていた。(H30.10.26

80歳女性。ADHDでケトン化に成功。血圧が16mmHg低下(-1.4kg/1か月)

 ADHDの怒りを治す目的でココナッツオイルを用いたダイエットを推奨した。体重は44.8kgと肥満ではないので、絶食せずに朝と昼を鶏肉+野菜にした。卵は嫌いだという。その結果、血圧は142126と下がり、体重は43.4kgになった。情緒は安定しており、うまくいっている。(H30.10.26

80歳女性。肥満のDLBがダイエットで情緒安定(-4.1kg/1か月)

 体重が64.1kgあったのでダイエットを推奨。血圧は112112と不変だったが体重がごっそり減って、怒らなくなった。朝のつらさがなくなったという。(H30.10.26

80歳女性。最初の1週間は文句。ダイエット成功し血圧29下がった(-2.8kg/7週)

 軽度認知障害の女性。63kgだったので認知症予防にダイエットを推奨した。7週後かなりスタイルがよくなり笑顔がみられた。息子さんによると最初の1週間は、ご飯が足りないとこぼしていたが、その後は完全に慣れて楽に体重をおとしているとのことだった。彼女はてんかんが疑われるので、その予防にもなる(H30.10.26

79歳男性。軽度認知障害がダイエット成功(-1.5kg/1 か月)

 改訂長谷川式スケールが272826と推移しているMCIです。64.8kgあったのでケトンダイエットを推奨。1か月後に1.5kg落としてくれました。もともと80kgの巨漢で50kgまでおとしたことがあったそうです。気を抜くとまた増えてくるのでケトジェニックな生活をされ、がん予防されるよう助言しました。現在、BMI25.35です。

78歳男性。ADHD+DLBライン。ココナッツオイルが下痢を治した

 シチコリン点滴で覚醒させないといけないほどのDLBである。神経細胞を賦活化するためにココナッツオイルを推奨。1か月後、下痢体質が治ってビオフェルミンがいらなくなったとのことだった。(H30.10.25

76歳男性。レビー小体型がダイエット成功(-1.2kg/6 週)

 彼は70kgあったので、ケトンダイエットを指示し、6週後に68.8kgになっていました。体重計に乗るのが楽しみだと笑顔。少し便秘になったそうなので緩下剤を出しました。パーキンソニズム+ココナッツオイル=便秘 になりますね。(H30.10.22

74歳女性。重症FTDがダイエットに成功(-1.4kg/7週)

 改訂長谷川式0で笑うだけの女性である。体重が60kgで手引き歩行になってきたのでダイエットを提案。7週後に1.4kg落としてきた。一時は3kg減らせられたが、いっしょにダイエットしていた娘さんが空腹に勝てずに2人でまた食べてしまったのだという。(H30.10.27

71歳介護者の男性が3kgやせた

 重症の認知症の奥さんを介護しているご主人が、本人と一緒にダイエットして、患者のほうはココナッツオイルで下痢になったため中止。ご主人のほうは順調に体重を落とすことができた。朝もしっかり絶食しており前かがみになるのが楽になったという。奥さんは尿失禁が出てきたのでダイエットに再挑戦である。(H30.10.27

                名古屋フォレストクリニック院長 河野和彦

↑このページのトップヘ