2013年05月08日

今日はテニスの試合における考え方のお話。
よく「全力を尽くす」という言葉を耳にしますがその「全力」というのは「目一杯」ということではありません。
格上の選手と対戦した時に自分ばかりミスをしていつものようにプレーができずに負けてしまったことがある方は多いと思います。
僕もそういう経験を何度もしてきました。
強い選手と対戦するとどうしても良いショットを厳しいコースに打たないとポイントが取れないと思いすぎて普段の力以上のプレーをしてしまいがち。
もちろんいいプレーをしようとすることはとても大切なんですがそもそも自分の実力以上のプレーはできるはずがありません。
ましてや試合となると緊張感もあり体が硬くなっています。
そんな状況で100%のプレーなんてそうそうできるわけないんです。
ではどうするのか。
試合では8割の力でプレーするように心がけることが大切です。
100%の力でプレーしようとすると自分に余裕がなくなります。
しかし80%の力でプレーすると少しだけ心に余裕が生まれます。
そうすると今度は相手をしっかり見ることができます。
相手を見て観察することができます。
相手を観察することができれば弱点なども見えてくるようになります。
80%の確率で成功するプレーを心がけることによって自分のミスが減り相手がプレーする機会が増え、相手のミスも引き出せます。

普段から自分の80%のプレーはどれくらいなのかを練習することも必要です。
テニスは自分をよく知ることから始まります。
自分には何ができて何ができないのか。
決して背伸びをせず出来ることに集中する。
そして相手をよく観察し自分ができる範囲内のプレーで勝負する。
それが本当の意味で勝つために「全力を尽くす」ということであると思います。

ちなみにその80%のラインを上げていくために練習では100%で練習することが大切です。
練習で手を抜いていると100%のラインが上がっていきませんからね。


(22:45)

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