毎年言ってますが、「今年も1年早かった」。
それだけ充実した日々を過ごせていることなんだとは思います。
今年は特に、夏休み以降を論文書きにあてて、2つの論文を投稿できたのが私としては満足でした。
プレプリントとしてはすでに公開しています→以前の記事。
その他に、もう少しで投稿できそうな論文が1つ、春くらいには投稿したい論文が1つ書き途中です。
書籍の分担執筆や日本語解説も依頼していただき、思い返してみるとたくさん文章を書いた年だったとも言えます。
その分、ブログの投稿数も少なかったと思うのですが、更新されない時は、がんばって執筆活動をしていると思ってください
また、授業アンケートでも高評価をいただいたようで、全体的に、なんだか過分な評価をされた1年の気がします。
というわけで、今年も良い一年だったと思います
あとは、いつも見ているはずのアリでも、知らなかったこと、気が付かなかったことがたくさんあるんだということを実感した1年でもありました。
と、ここで、1年前の記事を見返してみると、「長年アリの研究をしていますけど、普通種でもまだまだ知らないことばかりだなと思った一年でした。」 と書いていて、笑ってしまいました。
どんなに長く研究しても、どんなにポピュラーな生き物でも、不思議がたくさんで楽しいです。
多分来年も同じ感想をもちそうです(笑)
私はアリのことを、まだなにも分かっていないのです。
来年は、引き続きアリのことを少しでも知れたらいいなというのと、引き続き論文執筆、あとは体力作りもしておいた方がよいのかなと思っています。
皆さま、良いお年を!

それだけ充実した日々を過ごせていることなんだとは思います。
今年は特に、夏休み以降を論文書きにあてて、2つの論文を投稿できたのが私としては満足でした。
プレプリントとしてはすでに公開しています→以前の記事。
その他に、もう少しで投稿できそうな論文が1つ、春くらいには投稿したい論文が1つ書き途中です。
書籍の分担執筆や日本語解説も依頼していただき、思い返してみるとたくさん文章を書いた年だったとも言えます。
その分、ブログの投稿数も少なかったと思うのですが、更新されない時は、がんばって執筆活動をしていると思ってください

また、授業アンケートでも高評価をいただいたようで、全体的に、なんだか過分な評価をされた1年の気がします。
というわけで、今年も良い一年だったと思います

あとは、いつも見ているはずのアリでも、知らなかったこと、気が付かなかったことがたくさんあるんだということを実感した1年でもありました。
と、ここで、1年前の記事を見返してみると、「長年アリの研究をしていますけど、普通種でもまだまだ知らないことばかりだなと思った一年でした。」 と書いていて、笑ってしまいました。
どんなに長く研究しても、どんなにポピュラーな生き物でも、不思議がたくさんで楽しいです。
多分来年も同じ感想をもちそうです(笑)
私はアリのことを、まだなにも分かっていないのです。
来年は、引き続きアリのことを少しでも知れたらいいなというのと、引き続き論文執筆、あとは体力作りもしておいた方がよいのかなと思っています。
皆さま、良いお年を!

女王アリの精子貯蔵メカニズムに関する論文をプレプリントとして公開しました!
ワクワクがとまらなかった実験結果(1, 2, 3の記事参照)を論文としてまとめました。
プレプリントとは、研究結果をとりあえず論文形式にまとめたものです。
通常は、査読という、研究者同士で研究内容を精査する過程を経て、認められれば学術雑誌に掲載されるという流れになるのですが、それにすごい時間がかかるので、とりあえず情報としてネット公開しようという流れからプレプリントという制度がはじまったそうです。
私が論文を書く大きな理由に、論文にまとめるのが研究者の当然の義務という考えも大きいですが、それよりも自分が知り得た情報を自分が抱えたままなのが嫌で、どこかに残したいというのがあります。
割と個人で研究していることもあり、私の身になにかあったら、本当にデータが埋もれるんですよね。
その前にどこかに残して、何年か後の誰かが発掘してデータを使ってくれたら良いなと思っています(使われるかは別にして)。
そういう意味では、私はプレプリントとの相性が良いのだと思います。
とりあえず、アップロードしたら安心するので。
とはいえ、きちんと査読付き論文には投稿します。
学術雑誌に掲載されたら、あらためて解説を行いたいと思います。
研究テーマの企画後、トライアンドエラーでなんとか進めるのも大変なんですが、結果が出た後に論文を書き上げるのもすんごい大変です。
私の場合は、データが出ていない段階でも、実験方法などの書けるところは空き時間にちょこちょこ書いています。
ただ、まとまったデータが出てくると、それに応じて結果や考察などもまとまって書くので、伝えたいことが溢れてしまって、言葉が大渋滞になります(笑)
しかも、その渋滞状態の中、その情報をここに書くなら、事前にこういう説明をこっちに入れといた方が良いよね、などとなり、あっちもこうしなきゃこっちもこうしなきゃと、ますます渋滞が進んでしまいます。
それでなんとか渋滞を解消して、ひとつの論文が出来上がるんですが、その時は「あ、できた」と若干放心状態になります。
私の場合はそこにあまり感情がなくて、ただ単にやるべきことの一つをこなすことができたという気持ちが大きいです(この後、学術雑誌に投稿しないといけないのもあるので、プロセス的には全然終わりではない)。
しかも、論文にしないといけない研究がまだあるので、終わりません…。
というわけで、今後の展開をお楽しみに!

写真は、論文を書いていて、疲れてふと左側を見た時の景色です。
真ん中の植物は熊童子で、好きな多肉植物です。
ワクワクがとまらなかった実験結果(1, 2, 3の記事参照)を論文としてまとめました。
Gotoh, A. (2022) Proteomic analysis of spermathecal fluid reveals factors related to long-term sperm storage in ant queens. bioRxiv 2022.11.02.513948 →リンク
Gotoh, A., Takeshima, M. and Mizutani, K. (2022) Near-anoxia induces immobilisation and sustains viability of sperm in ant queens: Novel insights into prolonged mechanisms of sperm storage. bioRxiv 2022.09.08.507031 →リンク
プレプリントとは、研究結果をとりあえず論文形式にまとめたものです。
通常は、査読という、研究者同士で研究内容を精査する過程を経て、認められれば学術雑誌に掲載されるという流れになるのですが、それにすごい時間がかかるので、とりあえず情報としてネット公開しようという流れからプレプリントという制度がはじまったそうです。
私が論文を書く大きな理由に、論文にまとめるのが研究者の当然の義務という考えも大きいですが、それよりも自分が知り得た情報を自分が抱えたままなのが嫌で、どこかに残したいというのがあります。
割と個人で研究していることもあり、私の身になにかあったら、本当にデータが埋もれるんですよね。
その前にどこかに残して、何年か後の誰かが発掘してデータを使ってくれたら良いなと思っています(使われるかは別にして)。
そういう意味では、私はプレプリントとの相性が良いのだと思います。
とりあえず、アップロードしたら安心するので。
とはいえ、きちんと査読付き論文には投稿します。
学術雑誌に掲載されたら、あらためて解説を行いたいと思います。
研究テーマの企画後、トライアンドエラーでなんとか進めるのも大変なんですが、結果が出た後に論文を書き上げるのもすんごい大変です。
私の場合は、データが出ていない段階でも、実験方法などの書けるところは空き時間にちょこちょこ書いています。
ただ、まとまったデータが出てくると、それに応じて結果や考察などもまとまって書くので、伝えたいことが溢れてしまって、言葉が大渋滞になります(笑)
しかも、その渋滞状態の中、その情報をここに書くなら、事前にこういう説明をこっちに入れといた方が良いよね、などとなり、あっちもこうしなきゃこっちもこうしなきゃと、ますます渋滞が進んでしまいます。
それでなんとか渋滞を解消して、ひとつの論文が出来上がるんですが、その時は「あ、できた」と若干放心状態になります。
私の場合はそこにあまり感情がなくて、ただ単にやるべきことの一つをこなすことができたという気持ちが大きいです(この後、学術雑誌に投稿しないといけないのもあるので、プロセス的には全然終わりではない)。
しかも、論文にしないといけない研究がまだあるので、終わりません…。
というわけで、今後の展開をお楽しみに!

写真は、論文を書いていて、疲れてふと左側を見た時の景色です。
真ん中の植物は熊童子で、好きな多肉植物です。
低酸素研究会2022という研究会で、「女王アリの長期間にわたる精子貯蔵メカニズムの解明に向けて」というタイトルでお話しさせていただきました。
できたてホヤホヤのデータもお話しに入れられてよかったです
現在、精子貯蔵に関する論文が出来上がる寸前で、今週か来週には投稿に持っていきたいです!
大変勉強になり、参加させていただいてとても良かったです。
できたてホヤホヤのデータもお話しに入れられてよかったです

現在、精子貯蔵に関する論文が出来上がる寸前で、今週か来週には投稿に持っていきたいです!
大変勉強になり、参加させていただいてとても良かったです。
みなさん、今年もキイシリシーズンがやってきましたよー!!!
昨夜は途中から大雨になったにもかかわらず、オスと、2匹の女王を見つけました。
フライングで飛んでしまった感じですね。

今夜はけっこう飛んでいました
キイロシリアゲアリに馴染みのない方は、この時期の赤みがかった羽蟻で、飛んで翅を落とした後に地面で群れている集団はヒアリではありませんので、駆除せずに暖かく見守ってください。
詳細は、「ヒアリと誤解されるアリの紹介」で!
昨夜は途中から大雨になったにもかかわらず、オスと、2匹の女王を見つけました。
フライングで飛んでしまった感じですね。

今夜はけっこう飛んでいました

キイロシリアゲアリに馴染みのない方は、この時期の赤みがかった羽蟻で、飛んで翅を落とした後に地面で群れている集団はヒアリではありませんので、駆除せずに暖かく見守ってください。
詳細は、「ヒアリと誤解されるアリの紹介」で!
甲南大学には、クロオオアリがたくさんいます。
それらの個体が同じコロニーかと思いきや、けっこう複数のコロニーがあるようで、以前あまり考えずに近い場所でとった働きアリを一緒にしたら喧嘩しはじめました。
人間にとっては狭い範囲なのですが、きっちり縄張りがあるようです。
先日、1匹のクロオオアリの脚に、かみついているクロオオアリを見かけました。

写真の右下が噛み付いている方で、すでに死んでいました。
がっつりと脚をとらえていて、噛みつかれた方ははずせないんですね。
噛みつかれた方は、働きアリ1匹分の重さをかかえながら歩き、本日のお仕事(餌探し)をしていました。
たまに、胴体が離れてしまって頭だけになった働きアリを引きずっている個体も見かけます。
まさに、死んでも、頭だけになっても、なにがなんでも離さない状態です。
それらの個体が同じコロニーかと思いきや、けっこう複数のコロニーがあるようで、以前あまり考えずに近い場所でとった働きアリを一緒にしたら喧嘩しはじめました。
人間にとっては狭い範囲なのですが、きっちり縄張りがあるようです。
先日、1匹のクロオオアリの脚に、かみついているクロオオアリを見かけました。

写真の右下が噛み付いている方で、すでに死んでいました。
がっつりと脚をとらえていて、噛みつかれた方ははずせないんですね。
噛みつかれた方は、働きアリ1匹分の重さをかかえながら歩き、本日のお仕事(餌探し)をしていました。
たまに、胴体が離れてしまって頭だけになった働きアリを引きずっている個体も見かけます。
まさに、死んでも、頭だけになっても、なにがなんでも離さない状態です。
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甲南大学でアリ(たまにハチ)の研究をしています。
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