「女王アリをどうやって採集してるんですか?
という質問をよくされます。

 答えは、
「コンビニや自販機などの明るいところに集まった女王アリを
次々に指やピンセットでつまみ、ペットボトルにぽいぽい入れています。」です。 

指でつまむのは、初心者には難しいようですが、慣れれば
素早く優しく捕獲できるようになります

アスファルトのへこんでいる部分など、指でつまみにくいところに
女王がいる場合はピンセットを使います。
ピンセットは、柔らかくつまめるピンセットを使用しています。
解剖用ピンセットとは違うものです。
(世の中にはそれはそれはたくさんの種類のピンセットがあるのです
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よく驚かれるんですが、これはなんと4000円弱します。
外で落とさないように気をつけています

人によっては吸虫管という、息を吸って虫をビンにいれるという道具を
使っている研究者もいらっしゃるのですが、
私の場合はあまり肺活量がなくて吸い続けるのがツラいということと、
蟻酸でむっふっとなるので、ピンセットまたは指でつまむ派になりました。

キイシリ採集には香川大の学生さんも協力してくださってるのですが、
彼らは自作した電動吸虫管を利用しています。
うちの研究室でも電動吸虫管を作っているのですが、
吸う時にモーター音が響いて通行人に悟られてしまうので、
街中で女王アリ採集をするときは私は使いません。
ひたすら根性ですべてをつまみます。


ペットボトルはたくさん女王アリを入れられるし、
通行人に怪しまれない持ち物なので重宝しています。
(私は通行人に怪しまれないことをモットーとしています

500mLペットボトルにはふんわりとティッシュを2枚ほど入れます。
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ケアリ女王の場合はペットボトルに入れたら即座に上に登って
脱走しようとするので、たくさん女王を入れてフタをするまでの時間稼ぎと、
ペットボトルを持って移動する時の振動がストレスになるので、
それを緩衝するという役割をしています。
採集後に疲れて、採集したアリをすぐに研究室に持っていけない場合、
ペットボトル内のティッシュを少し湿らせると数日は持ちます。
アリによりますけど。

大量に女王アリが採れそうな日は500mLをたくさんと2Lペットボトルを
2本くらい、バッグに入れて持ち歩きます。

懐中電灯も欠かせません。最近は小さくて軽いものがあるので便利です。
大きい懐中電灯は持っていると怪しまれそうなので、
アリがいそうなところにパッと照らして、人が来そうになったらパッと消して手に隠すという、あくまでも通行人に悟られないスタイルを貫いております。

研究室に帰ったら、石膏巣にアリを移します。
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↑密集するキイシリ女王たち。
あとは石膏の水分に気をつけて、女王に卵を産んでもらうだけ
最初のワーカーが羽化するまでは、女王アリ自身が栄養分を
吐き戻して子育てするので、餌は必要ないです。

こんなアホみたいに女王アリを大量に採集&飼育する人は
ほとんどいないと思いますが、興味ある人は試してみてください