すめらぎいやさか

カテゴリ:東雲 > TPP関連


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東雲です。
TPPシリーズ続きです。


 やよいちゃん。
突然ですが問題です。
小麦や乳製品などの食料品に多く掛かっている関税
ですが、この関税を負担しているのは誰でしょうか?
東雲


やよい
 えーと・・、日本に食料品を輸入している
業者ですか? 



 確かに関税を直接支払う形になるのは商品を輸入した
業者になるんですが、関税を最終的に負担しているのは
実は日本国民、一般の国内消費者なんです。
東雲



やよい
 え、そうなんですか?
でもわたし関税なんか払ってませんよ?



それが、輸入品に掛けられた関税はそのまま
商品の販売価格に乗せられて店頭に並びます。
つまり、私達が買っている商品の価格は関税が
含まれているんですよ。
東雲


 例えば関税が10%の商品を輸入します。商品の輸入価格が1000円だと関税は100円です。それを輸入業者の利益分500円を乗せて日本国内で販売すると、販売価格は1600円となり、消費者が1600円を支払って商品を購入します。

つまり、輸入業者が利益500円を受け取り、関税分の100円は政府が受け取りますので、その関税100円の出処は・・・もう言うまでもなく消費者ですよね。


やよい
 あ~!なるほど。消費税と同じですね。 



そうです。
私達は直接関税を政府に収めていませんが、
輸入業者が間接的に政府に関税を収めています。
消費税と同じ間接税ですね。
東雲

ちなみに2013年度の関税税収は1兆450億円だそうです。結構大きな負担ですよね。

しかも関税は生活必需品である食品に多くかかっているため、全消費財に対して一律に課税される消費税よりも逆進性が高くなる傾向があります。

 次のグラフは所得階層別に見た所得に占める食費の割合を示したものですが、年収940万円以上の高所得者層にくらべ、184万円以下の低所得者層は食材費の割合が約3倍も違います。つまり低所得者層ほど関税負担の割合が高いということです。


食材費

rxtypeさんのブログより

 低所得者層ほど収入に対する食費の割合
が大きいので当然そうなりますね。  
東雲


 消費税を否定しながら関税を肯定する人が
多くいるのですが、この事をきちんと理解した
上で関税を良し
と言っているのでしょうか。
ちょっと疑問ですね。
東雲


やよい
 確かにそうですね。
ダブスタっぽいです。



 ただ、これに関して・・・ 
東雲

「いや、関税はただ取っただけで終わっているわけではない。農家に対する補助金という名目で国民に再配分されているのでプラスマイナスゼロだ。消費に悪影響はないはずだ。」


 って、反論があるかもしれません。しかし、徴収した
税金を政府支出として再配分するのは消費税だって同じ
ですよね。
じゃあ、なんで消費税だと消費は落ち込むが、関税はそうは
ならないと言えるのか。非常に疑問です。
東雲


やよい
 なるほど。もし関税をゼロにして国民が1兆円の
税負担から開放
されたら、その分消費も増えて、
雇用も景気も回復しますよね?



 だと思います。
低所得者層は消費性向が大きいですから、浮いたお金は
消費に向かう可能性が高いです。
東雲


 でも、関税を廃止した代わりの農家の保護策は考えない
とダメですね。
欧州では農家に対して補助金で保護する手法が主流と
なってますので日本もそれに習えば良いと思います。
東雲


 そして、その補助金の財源は富裕層から徴収するという
形にすれば、富裕層から庶民への富の再配分としても機能
しますね。
東雲


やよい
なるほど!それはいい考えです!一石二鳥ですね。
それを考えると・・・弱者から関税という形で農家保護
のための財源を搾取する今の日本の関税制度は
完全に間違っていると思います。



 そうですね。ただ、急に制度を変えるのは
国民に負担がかかりますので、TPPを契機に
徐々に関税を引き下げ、補助金による保護
に切り替えていくことがベストだと思います。 
東雲


やよい
 その補助金も単なる所得補填ではなくて、
農作物の出荷量や品質に応じて支給する
方式にすると、農家が切磋琢磨して生産性が
上がりそうです。 



その通りですね。
競争や、生産性を上げることにインセンティブを
与えることは重要な事だと思います。 
東雲


やよい
 競争原理とか言うと「ネオリベ」とか
「新自由主義だ」とか言われて怒られるかも
しれませんよw 



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東雲です。
前回の豚肉関税に引き続いて小麦関税の問題について解説します。


やよい
 よろしくお願いします。 


 現在小麦の関税は252%となっており、1トン3万円の小麦を輸入すると関税分の7万5千円の負担がプラスされるので小麦1トンの輸入コストは10万5千円になります。

ところが、農水省はこの小麦を無関税で輸入し、1トンあたり17000円のマージンをのせて国内の各業者に卸しています。つまり・・・

 直接輸入した場合   1トンあたり10万5千円
 政府から買った場合  1トンあたり4万7千円

 小麦は政府、農水省から買った方が圧倒的に安くなるため、国内の業者が直接小麦を輸入することはなく、すべて政府から買っているのが実情です。

農水省は小麦の独占輸入ブローカーですね。
ちなみに農水省が小麦のマージンによって一年間に得られる利益(?)は約1000億円です。
ボロい商売です。

民間業者であれば完全に独占禁止法違反になるのですが、政府機関なのでお咎め無しです。

一応この財源は一応農家への補償のために使われるという事になっていますが、特別会計に組み込まれる予算であるため、あまり国会でもチェックが効いていません。
したがって、利権の温床になっている疑義が濃厚かと思います。

よく海外小麦の不作や、円安などで小麦が値上がりするというニュースを聞くことがあるのですが、その場合農水省はこの中間マージンを減らして対応すれば良いだけの話だと思うんですが・・・、消費者に不利益を発生させてもそれをやろうとしないのは、よほどこの利権が「おいしい」のだと思われます。

やよい
 え・・・、農水省は高い関税を設定して独占的に
小麦を輸入できる仕組みを作ってるんですか。
やりたい放題ですね・・・



 252%の高い関税は実質的には機能していませんよね。
ただ単に農水省を通さないルートでの輸入を防ぐため
の高関税率って感じです。
東雲


やよい
 うわ・・えげつないですね。  



 バターも小麦と似たような構造です。近年毎年のように
バター不足になっていますが、その原因の一つが農水省
による輸入統制の影響です。
東雲


やよい
 小麦、バター。色が白いから白モノ利権って言われて
るんですね。
なんだか、社会主義的な計画経済みたい。



 完全な時代遅れの制度と言わざるを得ませんね。
この制度によって一番被害を被っているのは消費者
と食品加工業者ですから。
東雲


やよい
 え、そうなんですか? 



 その辺はまた次回説明します。 
東雲


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東雲です。
これから少しTPPの話題にも触れていこうと思います。
まずは関税問題から。


差額関税制度の堅持を TPP報道受け、養豚協会が会見
『 日本養豚協会(志澤勝会長)は9日、環太平洋連携協定(TPP)で豚肉関税を大幅に引き下げるとの報道に対する会見を開いた。報道通りなら豚肉相場が大幅下落し、国内養豚は壊滅的打撃を受けるため、差額関税制度の堅持を求めた。』


東雲
 この記事を見るとTPP参加による豚肉関税の
引き下げ、特に差額関税制度の廃止が養豚農家
に大打撃を与えてしまうような感じがするのですが、
実際のところはちょっと違います。  



 え?そうなんですか?  
やよい


東雲
はい、豚肉の関税制度は農家を守っている
とは言いがたいですね。  



輸入豚肉にかかる関税は「差額関税制度」というものを採用しているのですが、この「差額関税制度」とは一体何なのかというと、基準価格547円/㎏以下の輸入豚肉に対して、その差額分を関税として徴収、基準価格以上の豚肉については4.3%の関税がかかる仕組みです。

少し複雑です。

 例えば、輸入豚肉の価格が200円/kgだった場合、基準価格である547円の差分347円が関税として上乗せされます。つまり、日本の畜産農家を脅かす「安い輸入豚肉」程高い関税がかかることになりますので、日本の畜産業の保護になる・・・というのが農水省の言い分なのですが、実際はうまく機能していません。

 日本に豚肉を輸入する業者の立場で考えてみれば理解できると思いますが、安い豚肉を日本に輸入すると高い関税がかけられるのが分かりきっているのに、わざわざ安い部位(もも、肩など)だけを輸入するようなことはしません。
 だから、普通は安い肉と高い部位の肉(ひれなど)を混ぜてキロあたりの単価を引き上げて輸入して、高い関税を逃れようとします。
 これをコンビネーション輸入と言うのですが、これが当たり前のように横行しているのが実情なのです。

 ちなみに2013年の豚肉輸入総額は3897億円。
 そして、豚肉関税税収の総額はだいたい180億円・・・ということはつまり

  180億/3897億=0.0461…

 関税税収は豚肉輸入総額の4.6%程度ということになります。

 この金額は基準価格(547円/kg)以上の豚肉にかけられる4.3%の関税率とほとんど変わりません。
 このことからもコンビネーション輸入が常態化していることが伺えますね。


 基準価格以下の安い輸入豚肉にかかる「差額関税制度」はほとんど機能していません。


 それどころか、コンビネーション輸入で一緒に日本に入ってきてしまう比較的高い部位の豚肉の輸入量が増えてしまい、日本の市場がかえって圧迫されているという意見もあります。


東雲
 また、このような脱税とかやられると嫌ですね。
これが氷山の一角でなければ良いのですが・・・
 脱税分は消費者が割を食う事になるわけですし。


豚肉輸入、社長を在宅起訴 関税11億円免れた罪
『 東京地検は27日、豚肉の輸入で関税約11億2700万円を免れたとして、関税法違反の罪で、群馬県桐生市の輸入販売会社の藤本昌弘社長(58)を在宅起訴した。

 起訴状によると、平成23年10月~25年2月、カナダなどから冷凍豚肉計約4800トンを輸入した際、約230回にわたって実際とは異なる輸入価格を申告し、関税約11億2700万円を免れたとしている。』

東雲
 2年間で11億の脱税ってかなりデカイですよ?
豚肉関税の総額って年間180億円ですから。



 うう・・・、
豚肉の関税制度って結構ザルなんですね・・・
やよい



東雲
 関税は今すぐ引き下げろとは言いませんが、
このような抜け穴だらけの制度はTPP関係なく
改善しなければならないでしょうね。



 そうですね。畜産農家と消費者が一番の
被害者ですから。
やよい



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