引用元:http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1454959392/



2016210-7




1: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)04:23:12 ID:ued
彡(゚)(゚)「中国春秋時代についてワイが書いていくスレやで」

彡(゚)(゚)「春秋時代は実は350年間もあって、中国はもちろん漢字文化圏の文化の源流もこの時代にあると言ってええ」

彡(゚)(゚)「めちゃくちゃ面白くて奥深い時代なんやで」

彡(゚)(゚)「とはいっても、ワイはただの歴史マニアやから、内容に間違いはあるかもしれん。専門家ニキはどんどんツッコんでや」




2: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)04:25:49 ID:ued
彡(゚)(゚)「今日は春秋時代の始まるところを書いていくわ」

彡(゚)(゚)「こういうスレ建てんのは初めてやから、文力の貧しさは堪忍してな」




3: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)04:26:49 ID:mWr
歴史スレは楽しみやで




4: ■忍法帖【Lv=15,さまようよろい,UNR】 2016/02/09(火)04:28:16 ID:Btf
期待やで




5: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)04:28:32 ID:ued
でも一応その前に、春秋時代のおおまかな構造の話だけしとくわ




6: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)04:31:55 ID:ued
春秋時代は、その前の西周時代と後の戦国時代もあわせて、全部まとめて周王朝の時代なんやわ。

周王朝ができたころ、中国は人が少なく工学技術も未発達で、まだまだ無人の荒野が多かった。

とても1つの国が中国全土を支配することはできへんかったんや。

そこで、周の王族は子供をたくさんつくって、それぞれを未開の地に派遣して開拓させた。

するとやがてはそこが一つの国になる。




7: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)04:37:23 ID:ued
そうやってできた国は、初めの方こそ周の言う事を聞いとるんやけど、次第に力をつけて、やがては周より強い国になってしまうんや。

すると、もう周のいいなりにはならへん。利害が衝突すれば隣同士で勝手に喧嘩するし、場合によっては周にさえ刃向うようになる。

ついには周をはるかに超える大国になって、そいつらが時代を牛耳るようになってしまうわけや。


最初の平和な時代が西周時代、最後の無法状態が戦国時代、中間が春秋時代、と大まかに理解しといてほしい。




8: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)04:38:23 ID:OXl
キングダムは戦国時代?




9: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)04:39:33 ID:ued
では、その西周時代の終わりの話からしていくわ


>>8
せやな
戦国も末期、秦が他国を併呑しとる頃の話やな




10: ■忍法帖【Lv=15,さまようよろい,UNR】 2016/02/09(火)04:40:55 ID:Btf
彡(゚)(゚)コイツ使てやってや




11: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)04:42:56 ID:ued
紀元前780年
王都鎬京

彡(゚)(゚)「ワイの名前は涅。第十二代周王や。去年急死したパッパに代わって即位したばかりやで。」

彡(-)(-)「しかし、ジッジやパッパの失政で周はかなり弱ってしもた……諸侯は言う事聞かへんし、北や西から野蛮人共がちょっかいかけてきよる……」

彡(-)(-)「……これから一体どうしたらええんやろか…」


……ゴ………ゴ…………

彡(゚)(゚)「ん?これ何の音や?」

……ゴ………ゴゴ……ゴゴゴ…

彡(゚)(゚)「ファッ!?地震やんけ!!しかもこれ無茶苦茶でかいやないか!!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



彡()()


周の第十代厲王は専売制と重税で暴利を貪り不満を力で押さえつけたため、大反乱が勃発し、厲王は王都を逃げ出して客死する。
しばらくして子の宣王が即位するが、魯の後継問題に介入してこじれさせたり、杜伯という諸侯を無実の罪で殺したりと悪手を連発。
さらに異民族討伐に力を入れるが、前789年に千畝の役で西戎に大敗し、周の威令は一気に萎んだ。
あげく、なんと宣王は杜伯の怨霊に殺されてしまう。
急遽即位した子の涅(諡:幽王)だったが、即位後すぐに大地震が発生。この時、周発祥の地である岐山が崩れ、一部の者は周の滅亡の前兆だと騒ぎ始めた。

涅より幽王の方が名前として有名やから、以降は幽王で統一するやで




13: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)04:47:41 ID:ued
後宮

彡(-)(-)「地震で国土はめちゃくちゃや…おまけに雨も降らんし河まで涸れてしもた……」

(*^◯^*)「気にすることはないんだ!私と父はいつでも陛下の味方なんだ!」

彡(゚)(゚)「ああ、お前か。そうかありがとな。」棒

彡(゚)(゚)(こいつは申侯の娘や。后にしてやったけどもうワイはとっくに愛想尽かしとる。)


彡(゚)(゚)「あーなんかええことあらへんかなー」


(?_?*)「陛下、どうかなさいましたか?」


彡(゚)(゚)「なんやお前、いきなり話かけるなんざ無礼やn…」


彡(●)(●)


幽王は、諸侯の一人である申侯の娘(申后)を正室に迎え、宜臼という男子を産ませてこれを太子と定めていた。
ところがやがて褒姒という絶世の美女を寵愛するようになり、伯服という男子を産ませる。
ちなみに褒姒が竜の涎から生まれたいう伝説もあるそうな。




15: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)04:53:23 ID:ued
ちなみに、諸侯というのは、さっき書いた子供らが開拓して作った国の領主のことやで

一応格付けがあって、公・侯・伯・子・男の五つに分類される

この頃の主な諸侯は、燕・宋・鄭・虢・斉・秦・晋・魯・衛・曹・陳などや。




16: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)04:54:51 ID:ued
例えば、申侯は、申という国の侯の爵位をもっている領主、ということになるわな




18: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)04:57:41 ID:ued
彡(゚)(゚)「褒姒が全然笑ってくれへん……真顔でもあんな美人やのに、笑顔になったらどんだけ素敵やろか…」

彡(゚)(゚)「こうなったら意地でも笑わしたるで!!!」

彡(゚)(゚)「くらえ!!!!」


ゆうおう は おいしいもの をくりだした

(?_?*)

こうかは ないようだ


ゆうおう は すばらしいおんがく をくりだした

(?_?*)

こうかは ないようだ


ゆうおう は きちょうなたからものとおおきなきゅうでんとめずらしいどうしょくぶつと…………

(?_?*)

こうかは ないようだ


ゆうおう は せいしつをほうじにかえる をくりだした

(?_?*)

こうかはないようだ


(*^◯^*)「…え!?最後のやつマジで言ってるんだ!?」

彡(゚)(゚)「マジや!!お前は子供連れてさっさと実家へ帰れ!!!」

。・゚゚・(*^◯^*)・゚゚・。「そんなあああ!!うえええええん!!パパァァァァァァ!!!」


褒姒は笑わない女だった。幽王は八方手を尽して褒姒を笑わせようとしたが、それでも彼女は笑わない。
しかし幽王の寵愛が冷めることは決してなく、ばかりかなんと幽王は、申后と宜臼を追い出して、褒姒を正室、伯服を太子に据えてしまったのである。
これに申侯は激怒し、周に復讐すべく機会を覗いはじめた。




20: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)05:02:18 ID:ued
彡(;)(;)「こんだけ頑張っても褒姒は笑ってくれへん…」

彡(;)(;)「絹の裂ける音には少し微笑んだんやけど、そのうちそれも効かへんようんなってしもた…」


カーンカーンカーンカーン

彡(゚)(゚)「ファッ!?何事や!!何の警報や!!!」

(`・ω・´)「ぼくは鄭公だよ!!異民族が侵入したという連絡をうけて、王都を救援するため参上したよ!」

「同じく諸侯A!」「同じくB!」「C!」「D!」「E!」「F!」「G!」

(`・ω・´)(まあ僕自身は司徒だからいつも王都にいるんだけどね)

彡(゚)(゚)「何言っとんねん。どこにも敵なんかおらんぞ。」


彡(゚)(゚)「どうやら誤報やったみたいやな。みんなすまんゴ。」

(´・ω・`)ショボーン


………オホホホホホホホホホ

彡(゚)(゚)「ん?この声は……まさか!!」

(^o^*)「オホホホホホホホホホハハハハハハハハハハ」

彡(●)(●)(笑っとる!!どんな頑張っても笑わんかった褒姒が諸侯のショボン顔見て笑っとるやないか!!!)


周は千畝での敗戦以降、軍事力が低下し、諸侯の援護なしでは王都すら守れない状態であった。
そこで、異民族の侵入に際して素早く諸侯に情報を伝えるため、烽火を使った伝達制度を整備していた。
ところがある時、手違いによって誤報が流れ、諸侯は王都に集結するも全くの無駄足となった。すると、なんと、諸侯の形相を見た褒姒が突然笑い始めたのである。
ちなみに司徒とは現在の首相のような役職。某ロボアニメのアレではない。鄭公は宣王の弟で、鄭という国は彼が始祖になって興したもの。




21: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)05:04:11 ID:ued
彡(゚)(゚)「褒姒の笑顔はそれはそれは綺麗やったんゴねえ」

彡(゚)(゚)「あの笑顔をもう一度見てみたいもんやわ…」

彡(^)(^)「せや!!もう一回誤報流したろ!!!!」


カーンカーンカーンカーン

(`・ω・´)「鄭公だよ!!異民族が侵入したという連絡をうけて、王都を救援するため参上したよ!」

「同じく諸侯A!」「同じくB!」「C!」「D!」「E!」「F!」「G!」

彡(゚)(゚)「すまん誤報やったわ!!悪いな!!」

(´・ω・`)ショボーン

(^o^*)「オホホホホホホホホホ」


彡(^)(^)「wwwwwwwwwwwwwwww」




22: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)05:05:08 ID:ued
カーンカーンカーンカーン

(`・ω・´)「鄭公だよ!!」

「同じく諸侯A!」「同じくB!」「C!」「D!」「E!」「F!」「G!」

彡(^)(^)「すまんな!!」

(´・ω・`)ショボーン

(^o^*)「オホホホホホホホホホ」


カーンカーンカーンカーン

(`・ω・´)「鄭公だよ!!」

「A!」「B!」「C!」「D!」「E!」

彡(^)(^)「すまんゴすまんゴwwww」

(´・ω・`)ショボーン

(^o^*)「オホホホホホホホホホ」


カーンカーンカーンカーン

(`・ω・´)「鄭公だよ!!」

「A!」「B!」

彡(^)(^)「すまんゴwwwwwwすまんゴwwwwwwww」

(´・ω・`)ショボーン

(^o^*)「オホホホホホホホホホ」


(´・ω・`)(あれ?なんか少なくない?)




23: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)05:07:37 ID:ued
そのころ申では

申侯「王都を落として周に復讐したる…」

申侯「せや!異民族の力も借りとこ!!」


幽王は、褒姒の笑顔見たさに誤報を繰り返し、次第に諸侯の信頼を失ってしまう。
交通事情が悪く、兵農分離も進んでいないこの時代、急報を受けてから農民を集めて武器を与え、兵糧を携えて悪路を王都まで進軍するのは、諸侯にとって大変な負担であった。
そのため、やがて諸侯の集まりは悪くなっていった。

一方の申侯は、王都を攻め滅ぼすため、西方の犬戎や驪戎といった異民族と同盟。着々と準備を整えていた。




24: ■忍法帖【Lv=15,さまようよろい,UNR】 2016/02/09(火)05:08:46 ID:Btf
うーんこの無能




25: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)05:11:03 ID:ued
>>24
すまんな
たしかに後の説明文が長い気はしてた




26: ■忍法帖【Lv=15,さまようよろい,UNR】 2016/02/09(火)05:12:26 ID:Btf
>>25
ちゃうちゃう

幽王の事や




27: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)05:13:09 ID:ued
カーンカーンカーンカーン

(`・ω・´)「鄭公だよ!!」

「A!」

彡(^)(^)「すまんゴwwwwwwブオッwwwすまwwwwwwwんゴwwwwwwww」

(´・ω・`)ショボーン

(^o^*)「オホホホホホホホホホ」


(´・ω・`)(最近は王都に集まる諸侯もほとんどいなくなってしまった…)

(´・ω・`)(次はもうぼく一人になるかも…たった一人じゃ役に立たないし、意味あんのかな…)

(`・ω・´)(いやいや、ぼくは陛下の叔父だ。死んだおにいちゃんに代わって、僕が絶対に陛下を守るんだ!!)




28: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)05:16:23 ID:OtE
原ちゃんホントかわいそう




29: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)05:16:41 ID:ued


申侯「王はすっかり諸侯に見放されたようやな…」

申侯「今こそ出陣!!」


王都


カーンカーンカーンカーン

彡(゚)(゚)「ん?今日は誤報流せとは言ってへんはずやぞ?」

申侯「よろしくニキーwww」

異民族「よろしくニキーwww」

異民族、異民族、異民族、異民族「よろしくニキーwww」


彡(●)(●) 「ぎゃあああああああああああああああああ」

彡(゚)(゚)「せや!!諸侯や!!諸侯はどこ行ったんや!!!!」

(´;ω;`)「ぼくしかいないよ」


5998afcc

前771年、とうとう申と西戎の連合軍が王都を攻撃した。救援に駆けつけたのは鄭軍のみで、大軍の前にはどうすることもできなかった。
なんとか王都は脱出するも追撃され、結局驪山の麓で幽王、褒姒、伯服、鄭公その他王臣たちは悉く討死した。


幽王編おしまい




30: ■忍法帖【Lv=15,さまようよろい,UNR】 2016/02/09(火)05:17:23 ID:Btf
残当




31: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)05:18:22 ID:OXl
都に諸侯の兵を常備しとけばええのに




33: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)05:20:17 ID:ued
>>31
諸侯の兵は普段農民やから、王都に常備ってわけにはいかんのや

それに諸侯の領地も絶えず異民族の脅威に曝されとる




32: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)05:19:53 ID:OXl
叔父さんかわいそう




34: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)05:25:30 ID:ued
さて、幽王は死んだ。

歴史区分ではこれを以て西周時代が終わり、春秋時代に移行したものとする。


勘違いせんでほしいんやけど、幽王が死んだからって周が滅んだわけやない。
申には宜臼という子がおるやろ。その子がちゃんと継いでいくんや。

ただ、この一件の後は、もう周はほんまに並の諸侯以下の存在になってしまう。
時代を動かすのが周王でなくて諸侯になる時代が来るんやわ。




35: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)05:28:12 ID:ued
さて、これからも歴史は続く。むしろここからこそワイが書きたいところなんやけど、今夜はもう書きためた分がないから終わりにするわ。

次の主人公は晋の文侯か鄭の武公のつもり




36: ■忍法帖【Lv=15,さまようよろい,UNR】 2016/02/09(火)05:29:06 ID:Btf
乙やで




37: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)05:29:33 ID:OXl
これからやと思ったのに
楽しみに待ってるで




39: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)05:35:35 ID:OtE
今夜…?

41: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)16:43:49 ID:ued
さて、続き書くわ

今回は晋文侯編や




42: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)16:46:46 ID:ued
前785年
晋都翼

ピクチャ 5

晋の穆侯薨去


彡(;)(;)「パッパ…安らかに眠ってや…」

彡(;)(;)「晋はこのワイが必ず立派に継いでみせるからな…」


彡(゚)(゚)「ワイの名前は仇。晋侯の長男に生まれた。」

彡(゚)(゚)「晋は、初代周王やった武王の子供の唐叔虞を始祖とする国や。」

彡(゚)(゚)「唐叔虞は第二代成王とは小さいころよく遊んどったらしい。」

彡(゚)(゚)「ほんで、ある日成王が遊びのつもりで、木の枝を持って唐叔虞にむかって『これを以て汝を封ぜん』と言ったんや。」

彡(。)(゚)「そしたら、史官がこの言葉を公文として記録してしもて、唐叔虞は本当に領地を与えられることになった。」

彡(゚)(゚)「それが今の晋や。」

彡(゚)(゚)「史官は、それを通じて『王者に二言なし』という教訓を成王に教えたんやな。」

彡(^)(^)「以上、豆知識やで☆」




43: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)16:48:49 ID:ued
彡(-)(-)「さて雑学はさておいて、ワイのパッパは死んでしもた。」

彡(゚)(゚)「これからはワイが君主として頑張らなあかん。」

彡(゚)(゚)「叔父さんも頼むで!!」

(●▲●)「あ」


(●▲●)「ああ、そのことだけど、次の晋侯は僕だよ。」

彡(゚)(゚)「……は?何言っとるんやおっさん」

(●▲●)「さあわかったらさっさと出ていけ出ていけ」ハモノダシーヘイタイヨビー

彡(゚)(゚)「…え?…いや…ちょ…」

(●▲●)「さあつまみ出せ!!」

彡(゚)(゚)「うわああ!お前ら何をするやめくぁwせdrftgyふじこlp」

(●▼●)「わっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」


彡(●)(●)「糞がああああああ!!!覚えとれよおおおお!!!!」ジタバタ


仇(諡:文侯。以下文侯)は晋の穆侯の長男である。
しかし穆侯薨去に際し、穆侯の弟が強引に即位したため、彼は一旦国外退去を余儀なくされた。
勢力を集めて再び入国し、叔父を斬って自ら即位するのは、その4年後のことである。
ちなみに、彼はいわゆる春秋五覇の一人の晋の文公ではない。文公は文侯から100年ほど後の人物である。




44: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)16:50:46 ID:ued
彡(゚)(゚)「ふう、やっと即位できたわ。パッパはまさかこんなことになるとは思わなんだやろな。」

彡(^)(^)「まさか自分のオトウットが叛乱おこすやなんてな。ハハハ…」


彡(^)(゚)「…ハ、いや待てよ…」


彡(゚)(゚)(ワイの死後にはそんなことが起きないとなんで言えるんや?)


彡(●)(●)(オトウットたち、中でも特にあいつには用心せんとな…)


(´・ω・`)(??)


文侯には成師という弟がいた。
兄:仇
弟:成師
どちらが名前として立派か、一目瞭然であろう。
実際に世の人々は、将来成功するのはきっと弟のほうであろう、と噂した。
文侯もそれを半ば信じたらしく、生涯に亘り成師を冷遇し続け、領地を与えなかった。
自分の死後、不満分子が成師を担いで叛乱を起こすことを恐れたのであろう。




45: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)16:52:27 ID:ued
前771年


彡(゚)(゚)「最近王都がきな臭いことになっとるな」

彡(゚)(゚)「まあ今の王がクズすぎるんが悪いんやけど」

(´・ω・`)「おにいちゃん、また王都に警報だってさ。」

彡(゚)(゚)「なーんやそんなもん。どうせ嘘や!!放っとけ放っとけ!!!」

彡(●)(●)「一々そんなしょうもない話持ってくんなやこのドアホ!!!!」バーン

(´;ω;`)「ご…ごめんなさい」ブワッ

彡(゚)(゚)「ったく…お前はいつもいつも…ブツブツ」


彡(-)(-)(堪忍な。これがワイのためにもお前のためにも結局一番ええんや。)


伝令「大変です!!先程の警報は誤報などではありません!!」

彡(゚)(゚)「ファッ!?ほんなら今王都はどないなっとんねん!!??」


前771年、申と西戎の連合軍によって王都は陥落。幽王・伯服・鄭の桓公などが戦死した。




46: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)16:55:14 ID:ued
彡(-)(-)「幽王と伯服は戦死。宜臼は申で即位、か…」

彡(゚)(゚)「よし、今すぐ兵を集めて申に向かうで!!」

彡(゚)(゚)「宜臼様をお守りするんや!!!」


(´・ω・`)(さすがおにいちゃん、判断が早いね。)


この時点で諸侯は完全に幽王を見はなしており、申侯の行動は、むしろ義挙として受け止められた。
本来は宜臼が太子だったのだから、宜臼が王位を継ぐことにはさほど抵抗はなかったのである。
むしろ素早く帰順することで、今後の新体制で重く扱われる可能性があった。
宜臼の諡は平王。以下これに統一する。




47: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)16:59:39 ID:ued



彡(゚)(゚)「ふう。大急ぎで来たから、まだ諸侯はそんなに集まってへんな。」

申侯「おお、晋侯どのやないですか。遠路はるばるどうもおおきに。」

彡(^)(^)「いやいや、ワイはこういうの得意ですねん!!」

彡(^)(^)「王のためなら千里の果てまでも参りまっせ!!!!」

申侯「実は、ついさっきとんでもない手紙が届きましてな…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
宜臼おにいちゃんへ

拝啓

おにいちゃん、お元気ですか。
ぼくは今、西虢公に保護されて携という場所にいます。
ぼくはパパを殺したおにいちゃんを絶対に許しません。
王位はぼくが継ぎますので悪しからず。

敬具

周王余臣より

追伸:西戎はもうぼくの味方だよ☆
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

彡(゚)(゚)「なんと…ほな、王都はもう余臣に押えられてしもたわけか…」


幽王には平王・伯服の他に余臣という子がいた。
申侯が王都で宜臼を奉ずると、それに対抗して携で西虢公が余臣を奉じた。
二人は共に王と称したため、天下に二王が並び立つことになったのである。
余臣(諡は携王。以下携王)は西戎を味方と同盟したため、平王陣営は王都に戻れなくなった。




48: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)17:02:00 ID:ued
彡(゚)(゚)「ワイらは結局、王都を諦めて東の成周へ向かった」

彡(゚)(゚)「ついて来とるんは、申侯・秦公・魯公・鄭公…」


彡(゚)(゚)「ファッ!?鄭公!?鄭公やんけ!!!」


(*^◯^*)「ぼくの名前は掘突なんだ!父は幽王と共に死んだから、桓公という諡をあげたんだ!」

彡(゚)(゚)「でも…平王と申侯は親の仇とちゃうんかい…」

(*^◯^*)「本来は平王が正しいんだ!父はそれでも幽王を守ろうとしたんだから、残念だけど仕方ないんだ!」

彡(゚)(゚)「…そ…そうか…そんなもんか…」


王都を失った平王だが、周の副都である成周を守っていた鄭公掘突(諡は武公。以下武公)が帰順したため、そちらに遷都することになった。
これにより、王都が西の鎬京から東の成周へと移ったことになる。
そのため、これ以前の周を西周、これ以降の周を東周と呼ぶ。
ただ、この時点では鎬京に携王が健在であるため、西周と東周が並立した状態が続いている。

ちなみに鎬京は後の長安、成周は後の洛陽である。




49: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)17:04:10 ID:ued
成周


彡(゚)(゚)「やっと着いたぞ。これでまずは一安心や。」

彡(゚)(゚)「でも申侯はさっさと引退してしまいおった。」

彡(-)(-)「仮にも周王に刃を向けたんや。男らしい振舞やな。」

彡(゚)(゚)「これからはワイが中心になって頑張らなあかん!!みんな協力してや!!!」

(*^◯^*)「わかったんだ!!成周より東はぼくに任せるんだ!!」

彡(゚)(゚)「よっしゃ!!ほなワイは余臣討伐に集中するで!!!」


成周到着後、文侯は鄭の武公と共に東周王朝の重鎮となり、強大な指導力を発揮して諸侯をまとめ上げた。
特に西周討伐に力を入れ、前759年、ついに携王を斬り西周を滅ぼした。
この功績によって、文侯は平王から西伯の称号を与えられる。
西伯とは、西方面の最高司令官のようなもので、当時としては最高の名誉であった。




50: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)17:05:24 ID:ued
前746年

彡(゚)(゚)「西伯か…ずいぶん登りつめたもんや…」

彡(゚)(゚)「パッパ見とるか…ワイはやったで…名前は変でも、名君として晋を治めきったんや…」

彡(-)(-)

5998afcc

  文侯薨去



???「…来た…」

???「ついにこの時が来た…」

???「今度はぼくの番だよね、おにいちゃん。」




(´^ω^`)「ねっ?」


晋文侯編おしまい




51: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)17:12:33 ID:wfc
弟を迫害したあたりからやらかす人物かと思ったら結構有能やったんやな




52: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)17:15:13 ID:ued
>>51
まあ文侯が有能やったから、成師は文侯の存命中はおとなしくしとったんやわ。
なお死後は




53: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)17:17:39 ID:ew6
イッチサンガツ

歴史好きやから楽しみに見てるやで




54: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)17:19:48 ID:ued
ほんならワイは用事があるからこの辺で

次は鄭の荘公のつもり




55: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)17:22:00 ID:VO6
春秋戦国時代が一番好きなワイ、大歓喜なスレ
続き楽しみにしとるで




57: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)23:08:39 ID:Yqv
三国志もええけど春秋時代が時代としてはおもしろいやね
期待しとるわ




58: 名無しさん@おーぷん 2016/02/10(水)02:21:58 ID:v0r
さて、続き書くやで~

今回は諸事情により途中までやけど、鄭の荘公について書いてくで




60: 名無しさん@おーぷん 2016/02/10(水)02:23:16 ID:v0r
前750年頃
鄭都新鄭


彡(゚)(゚)「ワイは寤生。鄭の太子をやっとる。」

彡(゚)(゚)「ワイの事を話す前に、まずこの新鄭の話から始めさしてもらうで。」

彡(゚)(゚)「新鄭はワイのパッパの掘突が築いた城や。」

彡(゚)(゚)「交通の要衝にありながら、三方を河に囲まれ、天然の要害の地でもある。」

彡(゚)(゚)「城の規模も非常に大きく、更に城壁の高さは二十メートル近い。まさに天下一の堅城や!」

彡(^)(^)「中国全土、いや世界中のどこを探しても、ここより安全な場所はあれへんで!!!」

彡(^)(^)「この城を本拠地として、鄭は今や中原最強の国にまで発展したんや!!!!!!」


鄭の桓公は死の直前、自国民を東?や?など、近隣の数ケ国に分散して預けていた。
桓公歿後、子の武公は平王に従って東周王朝の重鎮となり、その力を背景に各国へ国民の返還を要求する。
東?と?はこれを拒んだ結果、武公によって征伐され、預かった国民を奪い返されたばかりか、なんと国ごと鄭に併呑されてしまった。
こうして鄭は大国となり、新鄭を首都として繁栄を極めてゆく。
雲梯のないこの時代、断崖のような新鄭の城壁を越えられるのは鳥くらいのものだっただろう。




61: 名無しさん@おーぷん 2016/02/10(水)02:26:53 ID:v0r
彡(゚)(゚)「そんな新鄭で何不自由なく育ったワイやけど、ただ1つだけ悩みがあんねん。」

彡(-)(-)「それはうちのマッマのことや。」

彡(-)(-)「産まれた時からワイにはロクに口も利いてくれへん。そのくせオトウットはベタベタ甘やかしおる。」

彡(;)(;)「パッパは優しいけど、忙しくてなかなか帰ってこられへん。ワイはいっつもひとりぼっちや。」

彡(゚)(゚)「ワイが太子になる時も、マッマは滅茶苦茶反対したそうやし…」

彡(-)(-)「一体どうしたら許してくれるんやろか…」

彡(゚)(-)チラッ


(´・ω・`)オカーチャンボクイッヌトネッコガホシイヨウ

J('ー` )し エエモチロンイイワヨサッソクヨウイサセマショウ

(´^ω^`)アハハハハハハ

J(^ー^ )し オホホホホホホ


彡(-)(-)「ハァ…」


寤生(諡:荘公。以下荘公)は、武公と后の武姜との間に産まれた。武姜は申の公女である。
ところが、武姜は長男である荘公を全く可愛がらず、三男の段ばかり気にかけていた。
荘公は逆子であり(「寤生」は逆子の意味)、そのことが武姜の気に障ったそうだが、現代の我々にはどうにも理解し難い。




62: 名無しさん@おーぷん 2016/02/10(水)02:28:58 ID:v0r
前744年


彡(゚)(゚)「パッパが死んで、今日からワイが鄭公や。」

彡(゚)(゚)「鄭を更に発展させて、いつかきっとマッマに認めてもらうやで!!」


J( 'ー`)し「ちょっとアンタ頼みがあるんだけど」

彡(゚)(゚)「あっ!マッマ!どうしたの?」


彡(^)(^)(マッマが僕を頼ってくれとるで!!これを機に仲良くなれるやろか!!!)


J( 'ー`)し「今すぐ段に城をあげて。それもとびっきり大きいやつよ!ほら早くしなさい!!今すぐよ!!!!」


彡(゚)(゚)「…ェ…し…城ォ…?」


荘公即位後すぐに、武姜は荘公に対し、制という巨城を段に与えるよう求めた。
制は鄭の最重要軍事拠点であり、さすがに荘公は断ったのだが、すると武姜は今度は、京というこれまた大きな城を与えるよう求めてきた。
荘公は、母親に嫌われたくない一心だったのか、重臣の反対も押し切って京を与えてしまう。




63: 名無しさん@おーぷん 2016/02/10(水)02:29:41 ID:v0r



(´・ω・`)「マッマのおかげでお兄ちゃんの目の届かないところまで来れたよ。」

(´^ω^`)「もうやりたい放題だね!」

(`・ω・´)「近くの城を片っ端から制圧するよ!」


新鄭

(●▲●)「京で弟君がやりたい放題やっているようです。」

(●▲●)「早く何とかしないとまずいですぞ。」


彡(゚)(゚)「いや、あいつは昔からわがまま放題に育っとる。アホやから放っといても大したことないやろ。」

(●▲●)「…」


彡(゚)(゚)(アイツを追い出したらマッマは悲しむやろ…)

彡(-)(-)(そんなことはワイはしとないんや…)

64: 名無しさん@おーぷん 2016/02/10(水)02:31:44 ID:v0r
(`・ω・´)「兵を集めるよ!新鄭を急襲してぼくが鄭公になるんだ!」

(`・ω・´)「おかあちゃんにも知らせとかなくちゃ!」

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大好きなおかあちゃんへ

もうすぐ実行するよ。成功したらまた一緒にくらそうね。

段より
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J( 'ー`)し「おやまあ嬉しい。さっそく返事書かないと。」

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可愛い段へ

早くいらっしゃい。お前が来たら、私が城門を開いてあげるわね。

おかあさんより
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(`^ω^´)「やった!これで勝てる!」

(`・ω・´)「すぐに出陣するよ!!」


段は京に赴任するや否や、直ちに近隣の城を次々と服従させはじめ、ついには廩延という穀倉地帯を手に入れた。
しかしそれでも荘公は、武姜に配慮したのか、段に対し全く譴責を行わなかった。
これに勢いづいた段はとうとう挙兵の準備を始め、武姜も内応の手筈を整え始めた。




65: 名無しさん@おーぷん 2016/02/10(水)02:32:59 ID:v0r
前722年

(●▲●)「公!とうとう弟君が叛乱されましたぞ!だから言わんこっちゃない!!」

彡(゚)(゚)「そうか…すぐ迎撃の準備をせい。」

彡(゚)(゚)「ワイ自ら出陣するで。」


彡(;)(;)(とうとうこの時が来てしまった…)

彡(-)(-)(ワイが自分で出ていって、殺さん程度に加減して叩きのめして逃がしたろ…)

彡(゚)(゚)(マッマの悲しむ顔だけは見たくないんや…)


(`・ω・´)「さあお兄ちゃん覚悟!全軍突撃!!」

ワーワーワーワー

(´;ω;`)「なんで…全然歯が立たない…」


とうとう段は挙兵し、新鄭に迫った。ところが出撃した鄭軍にあっけなく撃破され、京に戻れば住民に叛逆される始末。
逃走した段は?という城に籠ったが、荘公の親征でここもあっさり陥落し、とうとう鄭の外へと叩き出されてしまった。
「夏五月 鄭伯段に 鄢に克つ」
春秋にはこう記録され、江戸時代の書生は俳句のように面白がって詠んだという。




66: 名無しさん@おーぷん 2016/02/10(水)02:33:53 ID:v0r
(●▲●)「母君はこの叛乱に内通しておられました!許してはおけません!!」

彡(゚)(゚)「わかった…マッマを幽閉しよう…」

彡(-)(-)「黄泉に行くまでもうマッマには会わんわ…」


彡(;)(;)(ごめんなマッマ…ワイはあんなこと言ったけど、本当は今すぐでも会いに行きたいんやで…)




彡(゚)(゚)「あー!!やっぱりあかん!!もう我慢できへん!!!なんとしてもマッマに会いに行くぞ!!!」

彡(゚)(゚)「地上じゃ会えないからトンネル掘るんゴwww」


段に内通していた武姜を、荘公は城潁に幽閉し、二度と会わぬと誓いを立てた。
しかし、どうしても母に会いたくなった荘公は、なんとトンネルを掘って会いに行ったのであった。




67: 名無しさん@おーぷん 2016/02/10(水)02:35:52 ID:v0r
続きはまた今度




68: 名無しさん@おーぷん 2016/02/10(水)02:36:14 ID:v0r
荘公の本領発揮はここなんやが…




70: 名無しさん@おーぷん 2016/02/10(水)02:37:32 ID:v0r
>>68

訂正

ここからが荘公の本領発揮なんやがな
話のキリがええから一旦ここで止めとくわ




69: 名無しさん@おーぷん 2016/02/10(水)02:36:39 ID:hJN
おもろいな




71: 名無しさん@おーぷん 2016/02/10(水)02:40:06 ID:hJN
乙やで




72: 名無しさん@おーぷん 2016/02/10(水)02:56:09 ID:lFB
小説十八史略と東周英雄伝のおかげで春秋戦国好きなんだよなあ
特に東周英雄伝の西施の話が切なかった




73: 名無しさん@おーぷん 2016/02/10(水)22:42:23 ID:oCE
いいゾ~これ