2006年08月07日

駅前の素顔

14450ecc.jpg今日は月曜日。どのような巡りか判らないのだが、店がある商店街で向かい合わせたパチンコ屋さんが、同時に休業される日が月に一度くらいある。こうなると往来が激減し、まったく物静かなアーケード街となって、夕暮れどきには薄気味悪い。

パチンコ屋さんのお客だけが人波を創っているのかと思うと、いささか切ないのだが、こればかりは事実。斜陽と云われて久しい駅前の素顔でもある。

さて、岩国の駅前エリアには、古くから大型店がバトンを受け渡すように君臨してきた歴史がある。時代による景気や消費価値観の変遷に応じて、古参の店が淘汰され、新たな店が繁盛する、まさに栄枯盛衰の様。

かつてユニードという名前の大型量販店があった。屋上にはレジャー施設を備え、衣料品や食料品を販売し、料飲店も軒を連ねていた。休日には家族でユニードを訪れることが豊かさの象徴であり、誰もが赴く場所だった。

やがてマルト百貨店が誕生した。食料品は無かったが、一格上の品物を並べ、地域に密着した品揃えと商いで人気を博した。やはり屋上には娯楽施設が備わり、当時流行していたゲーム機器が揃えられていた。とりわけピンボールゲームは得意とするところで、幾度も通って腕を上げたものだねえ。(ん? 私がだよ)

ユニードがひっそりと静まったころ、マルト百貨店を大きく凌駕する設備をもってニチイショッピングセンターが進出してきた。地上7階建て。駅前を一望するシースルー・エレベーターは、時代が大きく移り変わったことを告げていた。ペットショップにゲーセン、流行を意識したファッション衣料などが所狭しと並べられた。

続いてイズミが駅へ隣接して出店。食品を中心にして、日曜衣料雑貨を廉価に販売した。ユニードはすでに姿を消し、マルト百貨店も衰退。駅前はニチイ対イズミの戦国舞台となっていた。

ニチイの親元がマイカルグループに再編した折り、業績や将来性に応じて駅前のニチイもリストラクションされた。ニチイの跡地が社会問題となり、様々な物議を醸す中で、フジの出店が決まった。まもなくフジグランとして誕生し、大きな規模で駅前を牛耳ったのである。

その間にも、中央フードや丸久など中規模の食品スーパー、あるいは量販店が駅前に出店し、姿を消していた。

ニチイの跡地は結局、駅前──中心市街地活性化のかけ声とともに市が買い上げ、効果的な活路が検討され、現在は学校であるところのYMCAが立てられている。大勢の学生たちが出入りするのだが、しかし隣接していたロッテリアが突如の閉店。前後して駅前のモスバーガーも閉店してしまった。

駅前の活性化とは、いったい何処を目指して歩めば良いのだろうか。

常に街の中心であるJR岩国駅舎も未だ、たった一機のエスカレーターさえ備えられてはいない。

foujitas at 15:29コメント(2)TB(0) 
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コメント一覧

1. Posted by のぶ   2006年08月07日 22:36
駅前の栄枯盛衰、詳しく書いていただき有難うございました。
ユニードは岩国にもあったのですか。広島にもサンモールの前にありました。藤生にはふそう、南岩国にはサンライズというのもありましたね。
2. Posted by nob   2006年08月08日 11:05
 こうして振り返ると、駅前の顔もずいぶん変わりましたね。いま岩国では漸く、各地のバイパス道路の建設と共用が始まり、大きく地図が変わろうとしています。慢性的な交通網の渋化は、やはり消費経済の発展を妨げてしまったように感じています。
 路線の計画が実現されるまでに、交通事情や社会・住まい環境は大きく変貌を遂げ、いまとなっては効力の薄い路線もありそうです。やれやれ。

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