2010年01月13日

[和佐]今年の初物

いや、何と云ったって寒い!!感嘆符を連発させたくなる程に寒い(;´Д`)。が、水曜日は水曜日。釣りに非ず過ごしたら、きっと木曜日には後悔する。

昨夜は新年御例会の後、ちょいとVIPな方と同席し、帰宅したのが多分2時頃。記憶を失うほどの酩酊では無いが、6時に目覚めた時点では、明らかに酒が体内の残っていた。それから明るくなり、窓の外を見ると雪。逡巡した果て、午前9時に出陣の決断を下した。

先週の伊保田の中途半端な釣りで、餌も道具も、同じくアジを釣るつもりなら殆ど揃っている。コマセのジアミだけ買い足せば、たちまち釣り始めることが出来るのである。伊保田はしかし、もう良い。尺アジが大きく期待できるのは──。

前夜以前。「YELLOW TAILの独り言」をこっそりと読み、和佐の港で立派なアジを釣っていらっしゃる事を知っていた。目指すは和佐。沖家室島に惹かれる想いもあったが、根性を据えて片添海岸の手前でハンドルを左へ切った。

和佐。周防大島の南東に位置する鄙びた漁師町。近年は道路事情が改善され、港に近い海岸線も近代的に改築された。尤も、そのい親水公園のような設えが住民にとって必要な物なのか、外来者にとって有益な物なのか、量る術はないけれども、どこか滑稽に見えてしまう和佐の景色である。

ずっと以前、釣友と和佐で竿を出した事があった筈だが、ほとんど初めての釣りと云って良いだろう。港に着いた後も、ここが本当に和佐なのかさえ不安に感じてしまうほど、それは昔の事だ。

港の空き地へクルマを停めると、いま帰り支度をされている釣り人と出会った。

「寒いですねえ。もうお帰りですか?」
「ええ、もう帰りますわ。何にも釣れんけえ辞めました」
「やあ、そうでしたか。じゃ、気を付けて!」

『気を付けて!』どころではない。これから釣ろうと云う時に、まったく嫌な事を聞いてしまった。『ここはほんまに釣れるんじゃろうか・・・』一抹の不安を抱きかかえ、道具を持って堤防の先端へ歩いた。

クルマから降りて10分と経っていないのに、すでに、もう、どしたん『うわっ、寒ぁいわ!』。(;´Д`)

硬直した全身の筋肉を意識的に動かし、竿を取り出す。最初の仕掛けを投じるも、先の兄さんが話した通り、サシ餌は丸残り。何度やっても同じ事だ。ときおり凍てついた突風が、凄まじく吹き付ける。その度に身をかがめ、バッカンを手で押さえて竿を下げる。

『こりゃあ、いけん』。前日にH師へ本日の釣りを打診したところ、風が強いと思うので断念と師は云った。その選択が正しかった事を、身を以てして理解した。

心が折れそうになるが、突風が吹かない合間は柔らかい日射しを浴びて、瞬間的に天国へ昇天したような気分になる。バッカンの中には大量のジアミがあり、こいつを残しても使い道が無い。幾度も心につっかえ棒を差し入れ、ひたすら仕掛けを打ち返すのだった。

仕掛けは、特製サビキ付き底カゴ。棒ウキの下へ3本の枝張りを持つアジ用サビキを連結し、その下へワイヤー天秤+どんぶりカゴ。さらに1尋の4号ハリスを垂らし、アジ鈎9号を結んであるもの。

この仕掛けは、運が良ければ下の鈎に思わぬ上物──真鯛やクロ、チヌなどが喰い付く。

しかし、開始から2時間が過ぎても丸で釣況に変化が無い。動きが鈍くなる体を感じつつ、少しポイントを変えてみる。堤防の内側。波はそう高くないけれども、もしかすると湾内へ魚が入っている事も有り得る。

結果はダメ。餌盗りがゴソゴソとするだけで、ウキを引き込むようなアタリは出ない。

『堤防の先端がいけんのか?』

誰も居ない堤防を振り返ると、先端ではなく、中程に一本の古タイヤが置いてあった。波返しの上によじ登るために、誰かが運んでいた物だろう。と云う事は最近、少なくとも先達の一人は先端ではなく、中程で釣っていたという事だ。ちょっとした推理を働かせ、そこへ座を移す。


ついでに、餌盗りであれ何であれ、鈎に乗らないのでは勝負にならぬ故、特製サビキ底カゴを中止。ウキ+中カゴのシンプルな仕掛けに作り直す。喰わないとき用に1.5号のハリスまで支度をしておく。これでアタリが出せなかったら、今日は本当に魚が居ない。

波返しの上に乗ると、正面には大水無瀬島、小水無瀬島が見える。その右手の島が沖家室島。さらに手前の岬が牛ヶ首。つまり和佐は、沖家室島本浦のほぼ真正面に位置しているのである。本浦からいつも眺めていた景色の、いわば背景に立っているという事。なぜか不思議な気分。(笑)

さて、新たな仕掛けで堤防の中程から、正面へ15メートルほど投げた仕掛けが馴染んだ。

潮は午後6時の干潮に向かって引き続けている。不可解なことだが、引き潮は明らかに左へ通していて、予想とは逆。まあ、右でも左でも動かないよりはマシではある。

逆光で見えづらいウキが、いま確かに消し込んだ──「おっと、来たか!?」

尺アジと申すには口幅ったいが、25センチは優に超える良型だ。YELLOW TAILさんも、このアジを釣られたに違いない。時刻は2時頃か。夕真詰めにはまだ早い時間帯だけれども、潮の案配で廻ってきたのかも知れない。『時合いを逃してなるものか!』

それから1時間少々、同じようなアジが鈎に掛かる。中にはマッハでウキを持っていき、釣り揚げてみると鈎を丸呑みにするアジもあり、一時的に活性が高くなった事を示している。漸く忙しくなってきた。(^^;

複数の仕掛けが交互に入れば回遊するアジを足止めできるのだが、如何せん孤軍奮闘。多めのコマセを投入し、少しでもアジの興味を昂揚させておかねばならない。そのせいで残しておいた1/8のジアミはたちまち消耗。3時半になった頃、遂に全弾を撃ち尽くしてしまった。

ここまで25〜28センチ程度のアジが9尾。もう一尾、せめて──!(´Д`;)

カゴのコマセはもう無い。サシ餌のみを付けて、同じポイントへ投入。差詰めフカセ釣りなら、こんな案配ではないだろうか。

念じれば通じる。最後の最後、サシ餌のみの仕掛けを入れた三度めに、やはり同型のアジが喰らい付いた。(^△^)

これにて納竿。もはや両の手は脳の指令に応えられなくなっていた。12度程度の海水が生温く感じられる。4本の指を口に銜えて温めながら、道具の片づけを続けたのだった。

周防大島、和佐。相手はアジだけれども、一ヶ月ぶりに魚を釣った。(笑)



foujitas at 19:43コメント(2)TB(0)沖家室島釣記 | 潮待放談 
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コメント一覧

1. Posted by かっちん   2010年01月13日 22:23
大島釣行、お疲れ様でした。
ふじたさん=ヒラマサのイメージですので・・・・
ちょっと似合わない(笑) アジですが良型じゃないですか!!  笑
今年は大畠方面でも尺アジフィーバーらしいですね。
、先週末は会社の奴も尺アジを沢山ゲットしておりました。

しかし・・・ 何時になったら高島。。。
今回の大寒波は強烈ですね。
先程ですが、私の自宅近くは雪がボンボン積もっており、真っ白です。
かめや八木店は熱気で燃えてましたが・・・  笑

来週の水曜日に期待してます。
2. Posted by ふじた   2010年01月14日 07:17
かっちんさん^^
ほんっま、寒かったっすわ。(´Д`;)
実のところアジを釣って居ながら、ヒラマサとの引っ張り合いを夢想していました。あのウキが消し込んだときの感動までは思い出しましたが、「どりゃー!!」というような駆け引きも無く。(笑)

来週には寒波も一段落するとか。
北広島も豪雪だったらしいですね。
お気を付けくださいね。^^
来週は行きますよ、磯靴も新品!(笑)

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