2010年01月20日

高島地のゴウトウ(釣行記1)カゴ始め

思えばここ数年、6週間も山陰へ行かなかった事は希だった、いや無かったかも知れない。夜道をクルマで走ると、思わぬ場所で片側通行規制があったり、空き地に見知らぬ家が建っていたり、一ヶ月という月日は、世間の様々な事柄を変えていくものだ。

遠田のポプラへ立ち寄ると、イケメン兄ちゃんの店員が「久しぶりですね」と話しかける。是然々のワケで足が遠のいたと説明し、ちょっとだけ常連気分を感じてカップヌードルを食べる。なんたってカップヌードルの蓋止めシールを集めなくてはならない。(笑)(え?)

かくして大浜。どことなく懐かしさを感じつつ、誰も居ない港を進むと、駐車スペースに見覚えのある自動車が一台。「今日は高島らしいよ」と予め聞いていた大田の名手O師のクルマだ。そのまま三時間の仮眠をとり──

「おはようさん、久しぶり!」師匠だ。
「おはようございます!」
「今日は何処にするん?」2010年の高島の釣りが始まった。

前日になって調べた潮汐表によると、この日の外ノ裏は中潮三日め。『そこそこに潮は行ってくれるに違いない。しかし下げ潮の時間帯に釣り始め、およそ10時から11時にかけて潮が替わるだろう』予測は、こうだった。

恵翔丸へ荷物を運びつつ、船長「おはようございます。おめでとうさんです、今年もよろしく」。さらにブリッジに大船長「おめでとうございます。一ヶ月ぶりですわ。今年もよろしくお願いします」挨拶をして、キャビンへ腰を下ろす。

今日のマッチングは師匠と、師匠の釣友KM師で三名。恵翔丸の一番くじは確定していた。二番手が先のO師ら二名。

「タイがええらしい、タイ釣ろうや」先般の悠遊さんの情報による。
「タイがええねえ」師匠だ。
「マツザキ?」
「マツザキといや」
「マツザキでええよ」KM師。

一旦はマツザキに決めた今日の磯選び。だが、マツザキは釣った経験が無い。心の底で「フジタクン、地のゴウトウでのうてええんか?」と高島の天使が囁く。

地のゴウトウ。下げ潮になると沖を本流が通り、運が悪ければ本ゴウトウの餌撒き係になるが、マツザキからの潮が強くなると足下から潮が払い出す。これに乗せて釣れば大鯛やヒラマサの実績は高い。上げ潮に転じれば、無論絶好位。さらに穴の口側のワンドへヒラマサは入ってくる。

一方でマツザキは、下げ潮が立つと投げて届く範囲は潮が弛んでしまうように思えた。地のゴウトウや穴の口で釣ったときの印象なので、不確かな事ではあるが・・・。

「地のゴウトウ。地のゴウトウにしようや、やっぱり」
「ええよ、地のゴウトウ」師匠、快承。
「地のゴウトウでええよ」KM師、快承。有り難い!

やや強い南の風を受けた恵翔丸は、高島を目指して北進する。右舷の先に並ぶ島義丸が船足を延ばし、ゴウトウへ回り込んだ。『しめた、これなら行ける』恵翔丸は大きく回り込み、地のゴウトウへホースヘッドを押し当てた。

「海苔が付いとるけえ気を付けてよ〜」船長だ。

O師らをノヅキへ上げるためには、ここでもたついてはならない。大急ぎで上礁すると、バッカンが無い事に気付いた──が、それどころではない。後で運んで貰う覚悟で、大きく右手を挙げ、上礁完了の合図をブリッジへ送る。恵翔丸は全速力でノヅキへ突っ走っていった。

「バッカンがあるよ〜」大船長。「ありがとうございます〜」と感謝を述べてバッカンを受け取ったのは、ちょうどピトンを据え、竿を伸ばした直後だった。

真鯛を想定した仕掛けは底カゴ。大物に備えたハリスは7号で開始し、これを千切られたら10号の支度がしてある。修理成った剛弓の復帰緒戦である。ついでにバッカンもルーキーなら、磯靴もピカピカの一年生。いみじくも初物尽くしとなった、高島の竿始め。

座は、正面のセンター。高島を背に右のやや高手へKM師、本ゴウトウ寄りの低手へ師匠。角磯の地形を成す地のゴウトウでは、オールラウンドに仕掛けを入れられる座は少ないが、仲間内なら道糸を乗せて釣る事ができるので助かる。

最初の仕掛けは、セオリー通りのマツザキ方向45度の真鯛ポイント。タナは2本半で開始。


南の風は強いが、地のゴウトウは完全な風裏に入っているせいか、実に平穏。磯上がりしただけで汗ばむ気温だ。──最初の5投は空振り。如何にも喰ってきそうな気配を感じつつ、KM師の道糸を跨いで45度40メートル沖合にコマセを集中させる。

本ゴウトウ寄りの師匠が気になる。

明るくなって間もない時間帯はカゴのサシ餌が残っていたが、時間が経つと少ないが餌盗りが出るようで、師匠はそそくさとタルを出してきた。『うむー、タルか』。

師匠というのは野性的な本能というのか、勘があって、この人が違った事をすると決まって魚が掛かるのである。なぜそうしたか後で訊いてみても、「なんとなくね、餌が残ったけえね」とか、掴み所のない答えが返ってくるばかり。

師匠の、そのタルの、まさしく一投め──この日最初のヒラマサが掛かった。(´Д`;)常にこうなのだ。

地のゴウトウへ上がって、マツザキ側の45度を釣る。間違った釣り方ではない筈。だが、答えは師匠が投げ入れたポイントのタルウキにあった。『うはー』。

今年のフジタは意固地になって撃沈するほど馬鹿ではない。昨年の暮れにWD師のフカセ釣りに屈して、それはもう懲りた。(笑)

即座に仕掛けを変更。シンプルなタル遊動に切り替え、コマセを入れた45後も未練無く見捨て、正面の遠投に切り替える。これで良い。正面の60メートルほどに小さくウスくんが見えていた。

回収すると、やはりまんまとサシ餌は残っている。『師匠のヒラの連れが居るに違いない(^m^)』事はすべからく、前向きに考えるべし。打ち返した仕掛けも、ほぼ定点へ浮かんだ。そのタルを凝視していると、はっは、又まんまと──しかし今度はズブズブとタルウキが引き込まれたのである。(がはは!)

道糸を送り出す。一呼吸をおき、ベールを戻して勢いよく竿を起こす。

「よっしゃあ『のったぁ』!」(^△^)

この感触、この暴力的な引き、この竿の曲がり、このリールのハンドルの重たいこと!『わはは、これじゃ〜、この感覚じゃ〜ぁ』

修繕された剛弓もしっかり働いている。真新しい靴も大地を掴んで離さぬ。このヒラマサをとってこそ、高島の竿始め、今年のカゴ始め『何が何でも巻き切ったる!』。昂揚する気持ちを抑えつつ、漸くタルウキが穂先まで戻ってきた。師匠が海苔だらけの磯際へ降りてくれて、難なくタモ入れに成功。

「ありがとうございます!」(高島の釣りが始まった)

検寸はしていないが、65センチを少し上回る中型。しかし体高は充分にあり、ヒラマサらしい顔つきをした獲物だった。(^^)v


つづく>> 高島地のゴウトウ(釣行記2)先手必勝

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コメント一覧

1. Posted by shige   2010年01月20日 20:18
まずは、バイオレンスなヒラソ君のGETおめでとうございます^^
続きが気になりますが先走ってコメントいれました(笑)
現場へ向かう道中、大浜港を横目に、けっこう吹いとるのぉ〜と思い… 撤収有りかと思いましたが良かったですね♪
前日の潮は最悪だったみたいですが、日曜・月曜と釣友達が恵翔にて良型クロをやってました。
週末、小生は萩沖なんですが、後ろ髪を引かれる思いです。。
フカセでヒラソ!お見せいたしましょう!!(バラシを…)
2. Posted by ふじた   2010年01月21日 08:08
shigeさん^^
ありがとうございます!ようやく今年の両目が開きました。
当日は南風が強く、風裏の磯は平和でしたが、帰りの船はよく揺れました。(笑)
撤収にならんで良かったっす。
週末の萩沖、楽しみにしています!
フカセでヒラソ、かっちょえ〜!!(バラシ?(^^;)
頑張ってくださいね〜。

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