2010年03月04日

高島コダン(釣行記2)これも高島の一日か

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ざわめきがちな海には、西寄りの風が吹いたかと思うと南から吹き付ける。昨夜見た、あの複雑な天気図を思い出し、『よく船を出してくれた』と船長に感謝しつつ、スズメの沖へかかっている恵翔丸を見遣った。

潮は、素直な上げ潮が通していたかと思うと、いつの間にか緩んでいる。

イケマから通す潮が沖へ離れたせいか、どうやらコダンの目の前では引かれ潮が出ていて、フケた道糸がイケマの方へ取られていた。30メートルほどの距離を境に、浮かんだウキは真反対の方向へ流れる不思議な風景があった。

それでもアタリは続く。餌盗りが出たことを察知した兄ちゃんはダンゴ鈎を取りだし、きっちりとウマヅラハギを釣り上げた。

「ハゲか〜、ええねえ。今はハゲの方が高いんてよ」(笑)

互いが腕を称えながら、思い思いに仕掛けを打ち返すコダンだった。時刻はまだ8時だ。

風が落ちた頃合いを見計らって、仕掛けは遠投したほうが良い。タナはおとそ3〜4本。やはり火電煙突を目安に、その潮上に投入し、潮に乗せて釣るのである。フケ糸の手当をしながら時々に誘いをかけ、サシ餌が残っている事を信じてウキを見届けていると、ちょうど煙突を過ぎた辺りでウキが消えた。(うはっ!)

「よっしゃ、入ったよ〜」(^△^)

本日2枚め。相変わらず小振りというか、寄せた真鯛はコダンのレギュラーサイズだった。型が伸びぬなら、数を伸ばすしかない。軽快にアタリが続くコダンのカゴ釣りである。

フナヒキ側の平たい座で火電煙突の方角を釣っていたSK師に待望のアタリ。時合いには、如何に効率よく仕掛けを投じるかが明暗を分ける。ちょうど真鯛を絞めていて座を離れていたので、今度はタモ助だ。

「なんか重たいんよ」竿を持つSK師。
「ヒラじゃ、ヒラ!」高手から覗き込んで師匠が云う。
「おわっ、ヒラかね!」タモ助に緊張が走る。(笑)

網を入れる場所を窺いながらコダンの裏側を右往左往。結局、低手の狭い座へ並んでタモを差し入れて確捕。『えがっだ〜(安堵)』(´Д`;)久しぶりに見たヒラマサは、中型のよく肥った獲物だった。

タモを手渡して座へ戻る。『あれが釣りたいの〜』(´Д`;)

「今日はどうなるかねえ」アタリが続くと磯は和む。
「まだ8時過ぎよ!」

イケマのウキが大きくマツガシタの前まで流れついていた。一方、スズメではK先生のウキが遠くの沖合へ着水しているのが見えた。コダンとマツガシタの境界辺りには、先週と同じようにカモメの群が飛び交い、浮いて溜まったオキアミを啄んでいたが、その海域にだけは仕掛けが入っていない。

『あの辺りを釣りゃあ効率がええんじゃないかのう』コダンの高手からでは狙いにくいポイントだが、少し気になっていた。


SK師のヒラマサを最後に、アタリは小休止。徐々に潮が弛み、9時を過ぎると遂には行かなくなってしまった。こうなると餌盗りが出始める。

イケマから掛かってきた電話を取った師匠によると、イケマは餌盗りだらけで苦戦しているという。一方、スズメから掛かったK先生の電話によると──

「朝の内のヒラだけよ。ワカナばーかり。そっちは赤いのがおるじゃろう。こっちは青いのだけで赤いのは一っつも居らんよ」
「こっちも朝だけですわ。餌が残らんようになったら全然いけん」

釣況情報を交換しながら、なんとか事態を打開しようと頭を捻る時間帯だ。タナを変えてみたりハリスを短くしてみたり──しかし杳として兆しは見えてこない。「こがあなタイいうて解っとりゃあ、ハリス落とすんじゃがねえ。でかいの思うたらそうも出来ん」師匠が漏らした一言に同意しながら黙々と打ち返す。

10時頃になると、俄に潮が動き始めた。すると申し合わせたようにサシ餌が残る。おそらく全員がそれに気付いていた事だろう。磯は再び期待を込めた活気が蘇った。

ハリス全交換。少しずつ切り詰めて調節していたハリスは3尋半になっていたので、これを真新しい4尋半へ戻す。『来い、勝負じゃ(^m^)』タナを計り直し、今一度3本からスタート。正面へ遠投したウキは少しずつ勢いを増しながら火電煙突の方へ流れた。

やはりサシ餌が残る。真鯛のセオリーに従い、打ち返す毎にタナを深く下げる。一投毎、どこかで当たってくる筈という期待感がさらに膨らむ。

タナ4本(^^)。タナ4本半(^^;、5本(^^;;、5本と1/3(´Д`;)、5本半(;´Д`)、6本(^-^;、6本半(・∀・)。『だーっ、魚は居らんかい!』(;´Д`)

隣の兄ちゃんがウマヅラを釣った。「お〜、それが欲しいわぁ」もう節操が無い。仲間の獲物を羨みながら、『こうなったらダンゴ鈎、出すしかないか』と余計な事を思いながらウキへ目を戻すと、そこでウキがヌルリと入った。「んー?」

寄せてみたなら、卑しい念力が天に通じたか、同型のウマヅラ。(笑)(有り難い)

魚の手当をしながら時計を見ると11時半を回っていた。『正味あと1時か』。

潮は行くが魚が居ない。この状況をどう打ち破るかが課題だ。あらゆるタナを探ってみてもサシ餌は完全な状態で戻ってくるのである。ハリスの長さを変えても変化は見られず、残った手は細いハリスと軽い鈎だが、その勇気が出ない。『そうか──』

もう一つだけ、あの誰の仕掛けも入っていないカモメの海域があった。本来なら下げ潮のコダンで有利とされる海域だけれども、K先生によると沖へ出る潮ならヒラマサの実績があるという。

高手に見切りをつけ、座を動く。マツガシタ寄りに座を取り直し、カモメが飛んでいた辺りへ仕掛けを入れてみると、明かに潮の勢いが異なり、ウキはグングンと流れる。

『我が意を得たり』。これだ、いやこの潮なら新たな可能性を秘めている。

「12時に撤収するかも知れんと、船長から」唐突にSK師が云った。
『ええっ?!』なんたる事か──。

僅かに残された時間を惜しむように定点へ仕掛けを投げ込むが、時計の針は無情に進み、午前11時50分に達した。後ろ髪を引かれる思いで納竿。

終わってみれば、朝のうちの真鯛だけが釣りらしい一日と相成った。しかも内一枚はスレ掛かり。何というか締まりのないコダンではあるけれども、まあ、今回は一日一枚を脱したには違いない。



foujitas at 08:31コメント(8)TB(0)高島回顧録 | 潮待放談 
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コメント一覧

1. Posted by yukimaru   2010年03月04日 11:00
こんにちは。
ご無沙汰しております。m(__)m

今年はマダイが綺麗・・・そう聞いてましたが、確かに綺麗なPINKですね。
不調だった「コダン」ですが、そろそろ本領を発揮するのでしょう。

カゴが楽しい季節になってきましたね。
次回は私もカゴ振ります!(笑)
2. Posted by ふじた   2010年03月04日 16:52
yukimaruさん^^
これはマスター、ご無沙汰しています。中途半端なコダンでしたが、一応の獲物を捕まえました。先週は連発していたみたいなのですが・・・。
yukimaruさんも次はカゴですね〜。またまたテクニックを勉強させてもらいます。いやー、これは楽しみです!^^
3. Posted by あ2   2010年03月04日 17:20
yukimaruさんの書き込みにもありましたが本当にきれいなマダイですね。深場にいるマダイの方が日焼けせずに色がきれいだということを聞いたことがあります。

釣られたマダイも深場からそろそろのっこんできたばかりの魚だったのかもしれませんね。

ウマヅラもなかなかの型でおいしい晩御飯だったのではないでしょうか?ウマヅラはウスバのように口から切込みを入れて絞めないのですね。魚が小さい分同じようにはやりにくいのでしょうか?

しかしマダイということはそろそろ季節は巡って春ですね。マダイ来たりなば春遠からずといったところですね。
4. Posted by かっちん   2010年03月04日 20:21
お疲れ様です。
良い真鯛じゃないですか!! ウマヅラも・・・・・

私、ひらめきました!!
ふじたさんの仰る「卑しい念力・・・」が自分には不足していました。  笑
次回より、常に念じてキャストしてみます。   爆
5. Posted by ふじた   2010年03月05日 01:35
あ2さん^^
いつもありがとうございます。この写真で見ると、本当に綺麗な桜色ですね。たしかに前週に釣った真鯛とは色が違います。写真の調整だけではなく、明らかに個体の差ですねえ。
ウマヅラは旧式に教わったやり方です。ウスバハギほど頭部が大きくないので、目の後ろの骨と動脈で絞めて血抜きをしています。キモが近くにあるので用心用心。(笑)
山陰は真鯛g早いのですが、周防大島で真鯛の姿が見えると、いよいよ春ですよねえ。ちょうど桜の花が散る頃に重なります。

ああ、(釣果の)春よ早く・・・。(^^;
6. Posted by ふじた   2010年03月05日 05:54
かっちんさん^^
げへへ、毎度ありがとうございます。
「卑しい念力」ですか?(笑)
釣りというのは、常に隣の芝生が青く見えるものでして、ウキを並べて釣られたいすると、もうオーマイガットな心境ですわ。(^^;
人事を尽くしたら、(卑しく)天命を待つ!(爆)
7. Posted by 釣りきち YMD   2010年03月05日 13:45
4 ふじたさんへ
うぅー読めば読むほど釣りがしたくなった(>_<)
釣り中毒で手が振るえてきます(爆)
真鯛の首ふりはなんともいえない期待感があります。スロットでいうと、ジャグラーでランプが付いた状態。『確定』
来週は船でメバル2連チャン。大型メバルを狙いますぞ。
8. Posted by ふじた   2010年03月06日 06:04
釣りきちYMDさん^^
いつもありがとうございます。
わはは。私はパチンコやスロットをした事が無いのですが、あれは真鯛の首振りに似ていますか!(笑)
釣りきちYMDさんこそ、拝見しましたよ。生湯のヤリイカ。あの夜は確か風も強く、けっこう寒かったのではありませんか。そんな中でも流石ですね〜。メバルもその調子でやっつけて下さいね。!^^

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