2010年05月11日

高島イワグチ(釣行記)悔恨の選択

連休が明けた10日、代休を設えて高島へ渡ることができた。好調が続くコダンの他はムラの多い釣果だが、ワンチャンスを活かすことが出来たら心に残る一日となろう。火電沖波止と比較して悩んだ果て、やはり恵翔丸に電話をかけた。

5月から乗船時刻は午前4時30分。例によって前夜の夜駆の後、大浜港で浅い眠りを摂って夜を明かした。船は恵翔丸のみ。3・2・と1が4つ。平日の雨予報もあるせいか、釣り人の姿は多くない。

磯割りのジャンケンに悉く負け、正真正銘のビリ。波は小さいが風があり、『潮が大きくなるにつれて磯を洗う危険性が高い』と船長の判断で、今日はコダン周りと西側がワレまでの磯で釣る運びとなった。残った磯はイワグチとマツガシタ、それにコスズメと相成り、躊躇せずイワグチ行きを決める。

明るくなった高島イワグチへ降り立ったのは午前5時半。意外に風が強く、朝から小粒の雨が混じる。コブ岩の上を独占するスタイルは悪くない。


かくて一投め。早朝から潮は立ち気味に動き、正面の40メートルほどに馴染んだウキは、ワレへ向かって流れ始めた。クエバに近寄るほど潮は速く、タカミへ近寄るほど遅い。やはりイワグチ正面の沖合には明かな複数の潮筋があった。

満ち潮ではっきり右へ流れるのは正面の右側。タカミ寄りの海域へ仕掛けを入れてみると、ウキは手前へ戻る。つまりワンドの中へ入り込んでいるような、タカミ側の潮だった。これで初期のポイントは決定。当然、沖へ運ばれるクエバ寄りの海域を釣る。

最初の6投は音無し。

それから2時間ばかりが過ぎた。依然としてタナは深いという情報を元に3〜4本を中心に流すが、ウキはざわめく波の間で見え隠れするだけで、大きな変化を見せない。タカミから流れてきたウキが目の前に達するところから、タカミもやはり苦戦を強いられているようだった。

イワグチの正攻法は、まずコブ岩の上から正面遠投、そして右へ流す。次がワレ側へ長く続く瀬の上をクエバ沖へ流す。そしてタカミの先端から延長線の沖へ向けて投げ入れ、タカミとのワンドを釣る。この三通りだ。

アタリを探りながら、早い時間帯は正面の沖を釣ることに決め、タナを変えながら定点へ仕掛けを投入。3本半でサシ餌が残るので、次に4本丁度にして投げ入れたウキが見えなくなっていた。漸くアタリ──小鯛だった。

魚をバッカンへ投げ入れ、次の仕掛けを直ちに打ち返す。しかしアタリは再び遠のいてしまった。

『さて、どうするか』。ここまでの仕掛けは通常の7号ハリス4尋半。鈎はカゴスペ12号。このまま手を打たぬまま過ごすのも芸がない。潮が立ってきたので、深いタナを探りつつハリスを6号に落とし、3尋に詰めてみる。

ワレへ向けて速い潮が走り始めた。もう少し沖へ出てくれたら釣り易いのだが、それでもこの潮にはヒラマサが回ってくるのではないか──仕掛けはクエバの前まで充分に達する潮の動きだった。

そして3〜4本のタナで落ちていたサシ餌が残り始めた。浅いタナではずっと残っていたサシ餌だったが、3〜4本のタナへ変化が見られたのは、これこそヒラマサの回遊ではないだろうか。

ここから約2時間。この潮を執拗に釣るが、ついぞアタリを引き出す事は出来なかった。時刻は11時になっていた。

その間、時々にタカミ側の潮や正面沖の潮を窺うが、磯際へ押してくるばかりで好転した様子は無い。6号ハリスは再び4尋へ戻すが、これも変化無し。いよいよ手詰めだ。

残るは禁断の4号ハリスだが──それは悪魔の囁きだった。

先のタカミの一日にS師は、スズメにおいて3号ハリスを駆使してヒラマサと真鯛の大当たり。こちらは6号のタカミでチャリコに沈んだ。『ダメ元でやってみるか』。竿ケースに忍ばせた4号ハリスのスプールから、6尋のハリスを解き11号の鈎を結びつけた。

いささか投げにくいが、風が落ちていれば何とかなる。

時々に窺っていた各所の潮に変化が見えた。潮は急速に柔らかくなり、タカミ側の沖合でも俄に左流れに動き始めたようだ。これなら釣ってみる価値はある。

4号ハリス6尋。大きく投げる向きを変えて遠投。サシ餌が残る。タナを4本半に下げ、再び同じ場所へ。大人しく浮いていたウキは、磯際へ押されながらやや左へ流れ、そして消えた。

「よっしゃ、思惑通りじゃ!」(^△^)

大きくフケていた糸を巻き取り、竿を起こす。11時45分の納竿まであと数分。最後の最後に天使が微笑んだ。

なかなかの手応えで抗う魚は、おそらく真鯛だろう。半ばまで寄せたところで、もう一度潜ろうとする。ドラグを緩め、また絞め戻し、竿を起こして踏ん張る。まだウキは見えてこない。

『そうじゃった、4号じゃった!』迷いが生じた。

魚は深く潜ろうとして強い力で抵抗をしている。しかしイワグチの磯際は瀬だらけ。ここで潜られたら4号では保たぬ。弓なりになった竿を見遣って考えた『どうする、糸を出すか?!』。

──手応えが消えた。

「ちくっしょう・・・」orz....

不慣れな4号ハリスで引っ張り合い、一瞬の判断を迷って敗北。情けない。これはもう腕が足りないとしか云いようが無い。そもそも4号ハリスなど持ち出したところから道を間違えていたのだ。

『ハリスを落としたら喰いが良くなる』。常識のように受け容れていた事を実践してみたのだが、本当にハリスを落とした事がアタリを拾い出したかどうか、少なくともこれまでの経験では立証していない。喰うときには、もしかしたら6号ハリスでもヒットしていたかも知れないのである。

アタリが無い事に焦り、余計な知恵を働かせてみた挙げ句の大バラシ。4号ハリスで取る腕を養ってから、それは成すべきだった。

仕掛けを回収してみると、ハリスはチモト切れではなく、鈎上の約1尋のところで僅かな傷を遺して切れていた。根に当たったのだろうか。いや、原因なんてもう、どうでも良い事だった。

落胆に暮れつつ、スプールに巻いておいた6号ハリスを結び、残る数分を釣ってみたが、哀れみが増すばかりでたちまち納竿。

99回めの高島決戦。雨のイワグチは、苦い思い出を残して幕を下ろした。

明日は高島100回記念。



foujitas at 06:54コメント(4)TB(0)高島回顧録 | 潮待放談 
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コメント一覧

1. Posted by yukimaru   2010年05月11日 09:16
おはようございます!

高島釣行、お疲れ様でした。
今まで食わなかった魚を食わせたのですから、ハリスを落としたのは正解ではないでしょうか。
タックルのバランスの事もありますが、いろんな仕掛け、釣り方にチャレンジする事は大切な事です。
私は食わせる事が一番だと思いますよ。
賛否両論ですが・・・。(笑)
2. Posted by ふじた   2010年05月11日 13:54
yukimaruさん^^
いつもありがとうございます。
yukimaruにそう云っていただけると救われます。しかしながら、あの状況でハリスを切られたのは、やはり力量と経験の不足。今回の苦い経験を次ぎに活かしたいと思います。
高島は一日毎の活況。そろそろ良い季節になってきましたね。今年はイサキ釣りに乗り遅れぬよう頑張りたいと思います。
でも、大物が釣りたい・・・(泣)
3. Posted by かっちん   2010年05月11日 22:42
お疲れ様でした。
ハリス切れは残念でしたねぇ〜。  汗

話は変わって、記事に掲載の写真を見ると・・・・
高島の海は浜田とは全く違う顔してますね。
いかにも大物が居そうな雰囲気が感じられます。
ふじたさんが夢中になるわけですね。  笑

で・・・明日もチャレンジですか!!
今度こそデカヒラの便りを待ってますね。
ファイト〜イッパ〜〜ツ!!
4. Posted by ふじた   2010年05月12日 00:22
かっちんさん^^
いつもありがとうございます。
今回はまるで不甲斐ない結果に終わってしまいました。何年釣っているのやら、我ながら情けないお手々を呪うばかりです。
しかし明日、私は神となって釣ってきます。わはは。ケンシロウが闘神なら、私は釣神。目に物言わせてやりましょう。
(お願い、私にも釣れて!(;´Д`))(笑)

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