2010年07月07日

高島タカミ(釣行記1)剛弓また折れる!

「ベシッ!」乾いた音と共に、穂先が道糸を追いかけて飛んだ。

「うわっ、なんか、こんな時に!えい、畜生、しょうがないわ」(´Д`;)

よりにもよって入れ食いが始まった直後の事だった。大急ぎでスペアの竿に交換し、再び仕掛けを投入したが、やんぬるかなイサキの群は姿を消してしまっていた。それからタカミの長い闘いが始まった──。

梅雨も明けやらぬ7月初旬。先週の高島を断念し、火電沖波止へ赴いて幸運に巡り会った一週間後も、高島のイサキは平均ペースを保って釣れ続けていた。よって日々の釣り人は依然として多く、単独釣行では狙った磯へ上がれる好機は少ない。そんな折り、K先生と師匠が水曜日の高島を予定していると知り、さっそく恵翔丸へ電話を掛けてみた。

「明日はまだ5じゃねえ。10人ぐらいになるんかねえ」

『しめた!これならチャンスはある』。結果的に3人組が二つでジャンケンに負け、イケマかイワグチを考えていたが、磯着けの順序から考えた次候補であるタカミへ上礁した。K先生は単身、最終上礁でコスズメへ。師匠は底物の道具を仕立てて来ているので、実質的にタカミでカゴを放るのは単身という格好である。

船着きから磯をよじ登り、タカミの高手へ座を据える。いつものように、ここならイワグチ側、イケマ側の両方を釣ることが出来る。

さっそく道具を出し、午前5時ころが潮を窺う最初の投入だった。タカミの潮は上げ潮がぶつかる潮の分水嶺とって複雑極まる。釣り方を間違えると全てが裏目に出て、魚は居るのに釣れないスカを引く。潮を釣るカゴ釣りにおいてタカミは、その意味で上級磯と呼べるのかも知れない。


仕掛けは正面やや右。僅かにイワグチ寄り中距離へ着水。潮はジワジワと右へ通していた。一応の満ち潮に見える。

仕掛けは底カゴ。ハリス6号4尋チョイ、鈎はカゴスペ11号。それにフロートパイプ。タナは直近の情報から2本丁度から開始。

緩く流れていたウキが、いきなり沈んだ。

「おわっ、もう来たんか!」俄には信じられず、慌ててリールのハンドルに左手を掛ける。寄せてみるとレギュラーサイズのイサキだった。一投げめの仕掛けに食い付くとは、これは正しくイサキ祭りではないか!

タモは組み立ててあったのだが、このサイズなら抜き揚げる事ができる。高手の左下の取り込み場へ魚を抜いて下ろしたとき、鈎が口から外れた。『ぐわっ!』しかしもう遅い。前傾した磯を転がって、釣ったばかりのイサキをリリース。『なんちゅうこっちゃ』(´Д`;)

後悔は後ですれば良い。何が何でも、このいきなりの時合いを逃す手は無い。すぐさま次の仕掛けを同じ場所へ投入。予測通り、ウキはまんまと消し込んだ。わはは!本日の一枚め。しかしサイズダウン。(;_;)

魚をバッカンへ放り込み、次なる一手。それから魚を絞めるべく座を離れていた時、またしてもヒット。連荘である。ガハハ。(^△^)

今一度、同じ手順で仕掛けを投げ入れる。

カーボンが弾ける異音は、ここで耳に届いたのだった。『南無三!』

またしても──いや折れるのは仕方ないが、入れ食いが始まった好機にアクシデント。道具を仕立て直して群を追いかけるが、餌が入らなくなった後ではもう遅い。時合いを釣り切れなかった事は不運としか云いようが無い。

イサキの群と入れ替わりに、定点付近には餌盗りが姿を現した。タナ2本ではたちまちサシ餌が落ちてしまう。ややタナを上げてみるも結果は同じで、1本ほどまで詰めるなら、いっそタルウキを使ったほうが良いように思えた。

カゴとタルの切り替え時は大きな分岐点だ。周到な洞察から何かを閃き、そこでカゴに見切りを付けられれば良いが、闇雲に仕掛けを変更すると、打ち返す仕掛けに自信が持てなくなり、また元へ戻す。これを繰り返すと時間を失うばかりで多くの場合は上手く釣れない。

棒ウキを付けたまま、天秤のカゴ錘を外してタルウキを装着。即席のタル固定で海面を窺ってみる。たしかにサシ餌は残るが、反応らしい事は無い。3回の手返しで底カゴ続行の決断。時刻は、まだ午前6時半。そのうち潮も変わるだろう。

ゆるゆると動く潮に乗った棒ウキが、イワグチ横の正面辺りへ達したとき、フラフラとおかしな挙動を見せた。

『ありゃ、何か銜えたか?』一応、竿を起こして巻き寄せてみると、正体はタカベ。夏の風物とも云える、塩焼きの雄。こいつは良い土産が出来た。

緩く右へ通す潮は、東の風に吹かれてなかなか釣りづらい。

サシ餌が落ちるのでセオリー通り、少しずつタナを浅く釣る。また1本近くまで詰めて、仕方なく2本少々へ戻し、微調節を繰り返す。だが半時間も経つと潮はすっかり緩んでしまい、打つ手を失ってしまった。

アタリが途絶えて1時間ほどが過ぎた。時計を見ると午前8時。『どうするか』このまま群れの回遊を待つのは刹那いもの。いまのところクーラーへ入れたのは朝のイサキが2尾、タカベが1尾。『もう少し釣らにゃいけんのう』そうして昨夏の船釣りを思い出した。

釣った場所や環境が違うとはいえ、よしみ丸から下ろした仕掛けは50〜60メートル下の、つまり海底付近。昼間のイサキは底近くを回遊する、とは多くの解説に見られる記述だ。しかしながら釣っているのはタナ2〜3本。水深にすれば10〜15メートルでしかなく、しかもタカミの正面はかなり深い。ならば──

いまどきの高島のイサキはタナ2〜3本。ときにはタル固定のハリス3尋でも喰ってくる。こんな情報を持っていると、なかなか深いタナに考えが及ばないものだが、ここはK先生流の破天荒な発想を見習ってみる価値はある。

竿を脇へ担ぎ、リールのベールを開き、左手で道糸を解き出してウキ止め糸を動かす。そのタナは5本。

かくて仕掛けを投入すると、なんとした事かウキは滑るようにイワグチ方向へ引かれて行くのである。これは明らかに底潮を捕まえたカゴ錘が水中ウキの役割を果たしているに違いない。イワグチから投入されたウキを追い抜き、そして消し込んだ。

「BINGO!やったね」(^△^)

底潮が効いて運ばれた先にイサキは潜んでいた。この潮をトレースすれば行けるかも知れない。イサキが居る事が判ったなら、ハリスを6号から4号にサイズダウン。潮が行くので3尋半に仕立て、より効率良く釣るための一手を講じる。

やや大きなイサキが掛かった。タカミの高手の取り込み座へ降り、独りでタモを入れる最中に鈎外れ。(´Д`;)

結局このターンで小振りな数枚のイサキを追加し、アタリは途切れた。

つづく>> 高島タカミ(釣行記2)タカミの攻め手

foujitas at 18:53コメント(2)TB(0)高島回顧録 | 潮待放談 
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コメント一覧

1. Posted by S・JOE   2010年07月07日 21:22
 今日は忙しいところすみませんでした。どうしても気になって仕事が手につかず、そろそろ日も昇り、暑さで落ち着いてきたころかなと思い・・・。
 剛弓やっちまいましたか
つづきを楽しみにしています。
 追伸、タカベはどうでしたか?
2. Posted by ふじた   2010年07月09日 06:25
S・JOEさん^^
毎度ありがとうございます。
高島の釣況報告は大きなヒントになりますもんね。こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
竿の手当は、この後に考えねばなりません。予備の竿はあるのですが、手に馴染んだ剛弓が使い易く。
タカベは美味しかったと云って頂きました。当日の私は別の席で酔いしれておりました。(笑)

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