2010年07月08日

高島タカミ(釣行記2)タカミの攻め手

つづき<< 高島タカミ(釣行記1)剛弓また折れる!

タカミの攻め手は多い。岬状に突き出した地形の座に立つと、右手はイワグチのワンドが広がり、正面は切り立って相当に深く、沖は水深40メートルにも達する。左手はイケマの瀬へと駆け上がりを成している。

真鯛、ヒラマサ、イサキとも磯際の数メートルを回遊するかと思えば、可能な限りの遠投で届く70メートル辺りでもヒットする。イワグチに釣り人が居なければ、延々と流すこともできる。満ち潮はタカミの正面辺りで複雑な動きを見せるので、高手から釣る場合、実際のところ攻め手に迷うことさえ在る。

朝一番の時合いに竿が折れて痛恨の見送り。その次ぎには深いタナを探って正解を拾い、さらには回収するとき数尾の小型イサキが食いついた。これも幸運。惜しむらくは、すでに良型2枚をバラしてしまっている。どうも詰めが甘い。orz...

しかし、迷ってしまいそうなタカミにあって、何とか大きなミスを犯さずアタリを引き出せた事は喜ばしい。

問題は、残された時間を如何に釣り切るか、だ。

ここまで高手から中距離の正面からイワグチ寄りを釣ってきた。足下の潮には見切りをつけ、イケマ側もほとんど仕掛けを入れていない。

イワグチで釣られるカゴ師方々の様子は、文字通り高みの見物ができるので、大いに参考にさせていただいた。それによると磯際から20〜30メートルの距離には、どうやらサンバソウが大量に泳いでいるらしく、それはおそらくタカミの磯際でも同じだろう。

こうした予測のもとに磯際は手を着けず、沖合の潮を狙い続ける。深いタナのアタリも一段落。今度は更に沖合だ。

やや押し気味に流れる潮も、渾身の力で遠投すれば素直な満ち潮があった。スペアに用意した竿はカゴスペ5号。イサキには不向きだが、実質的に24号のカゴを投げるには容易なもの。スプールの道糸を解き出し、タナ2本で沖合へ仕掛けを投じた。

その2回め。ウキが無い。「おっと」(^△^)

さほど強い引きではなく、小型のイサキを想像して寄せてみると、またタカベ。『いやいや、タカベは美味い。それに何にせよ、魚が見えるのは悪いことじゃあない』竿にエールを贈り、しっかり投げて打ち返す。

仕掛けを回収する間際に、また何かが乗った。「おろっ?!」これもタカベ。同じ位置へ仕掛けを投げ込み、同じような位置でタカベが掛かる。沖の海は、もうタカベだらけか。都合、タカベの4連発で遠くの沖を釣り終えた。


時刻は10時半。納竿まで、あと1時間半ほどだ。灼熱を放つ太陽を遮る雲は無く、非常に暑い。

メッシュになった帽子も頭部の熱を発散させるには役不足で、仕掛けを投げては腰を下ろす。頭や首筋に冷水を浴びせ、体力と集中力を欠かさぬよう奮い立たせる。それにしても正面の遠投にイサキの気配は無くなってしまった。

いま一度遠投を試みる。すると素直にサシ餌が残ってきた。それまでサシ餌の根っこだけが鈎についていたのに、丸々無傷で戻ってきたのである。『ヒラマサか?』直感的に想像が及んだ。なれば4号ハリスは危険。なにしろ竿は5号だ。スプールに巻き置いた6号ハリスに戻し、ヒラマサの来襲に備えて打ち返す。

何度かの手返しは空振りに終わった。やがてサシ餌は再び落ち始め、餌盗りが戻ってきた事を知らせていた。再び即席のタル固定を仕立て、引き続き遠投。しかしこれもたちまち餌盗りの生け贄となるばかりだった。

ものは試しにタカミの磯際へ、そのままの仕掛けを落とし込んでみると、しばらく浮かんでいたタルウキがズブリと沈んだ。『おわ〜、ここに居ったか!』ドラグに手を掛け、応戦に備える。ヒラマサなら慎重な遣り取りが必須だ。磯際の取り込み座までにじり降り、竿を立てて『さあ、来い!』。

だが、その獲物はバリだった。orz....


余計なエネルギーを消費してしまい、疲労感を伴いつつ磯をよじ登る。あと一時間。

高手に戻り、仕掛けを再び底カゴに戻す。残されたポイントはイケマ寄りの海域だ。師匠が低手で底物を釣っていて、頻繁に回収されるカゴが目の前を通過させるのは気が引け、ここまでイケマ側の海域は遠慮していたのだけれども、ラストの時間帯だけお邪魔させてもらおう。

再び4号ハリスに結び替え、タナ4本で10時の方角へ仕掛けを投じる。潮は押し気味に動いていた。体力が落ちた腕に5号竿は酷く重く感じられる。思わずピトンへ竿を委ね、腰を下ろしたとき、ウキが消し込む光景が見えた。

『おっと、こっちに居ったか』良型イサキの手応えを感じながら、小気味良く巻き寄せる。取り込み座へ移動する足は、しかしやや心許ない。タモを差し入れたところで、またしても鈎外れ。これで良型ばかり3枚もバラしてしまった。(´Д`;)

急いで次なるイサキを求めて仕掛けを打ち返す。ここでまごついたら獲物は無い。同じ手順で腰を下ろそうとしたとき、低手から師匠の声が掛かった。

「ほい、入っとるよ!」
「う〜わっ!」(´Д`;)

今度は首尾良くタモへ収まった。引き続いて、同じ位置へ投入。狙いは的中「ほい、もう一丁!」。魚に包丁を立てたまま、今一度。仕掛けが馴染んで「ドン!」。

とにかくアタリが出たら素早く釣るが信条。終了間際の三タテは、イサキ釣りの極意を踏襲した獲物だった。しかし、どうにも磯際のあしらいが雑で宜しくない。結局良型ばかりバラしてしまい、取り込んだのは大小合わせてイサキ8尾、それにタカベが5尾。

ポイント、仕掛け、潮の読み、タナ。攻め手が多い中で選りすぐった釣りは一応の格好が付いたか。ついに大物と出くわすことは無かったけれども、終始の流れにアタリを引き出す事ができたのは、ここがタカミであるが故に、その価値は大きい。

何となく苦手意識が拭えなかったタカミだったが、これにてクリア。暑さに参った一日だったが、納竿した後の気分は清々しい。

高島の夏の一日。



foujitas at 18:50コメント(6)TB(0)高島回顧録 | 潮待放談 
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コメント一覧

1. Posted by 根獅子   2010年07月09日 01:16
5 狙いの魚は違いますが、、今回も…高島での納竿までの残り1時間半の攻防戦が楽しみデス
ところで..高島では、ネリゴの魚信はいつ頃からでせうか?穫れるのでしたら〜キーパーサイズとネリゴの好物を・・皆様方には内緒で〜教えて戴けませんかo(^^o)
あくまでも…皆様方には〜ご内密でお願いします(笑)
2. Posted by ふじた   2010年07月09日 06:28
根獅子さん^^
いつもありがとうございます。
高島でもネリゴは出ます。昨年の私はダメダメでしたが、夏に見かける40センチまでのネリゴです。
えっと、その、どのような手段でお知らせ致しましょう。(^^;
3. Posted by 浜ちゃん   2010年07月09日 15:36
高島お疲れ様でした(*⌒▽⌒*)

竿はショックでしたねっ(ノ_-;)

さすがフジタサン(*^ー^*)あの餌取り見事攻略しましたねっ

最終釣果はどーだったんですか
4. Posted by ふじた   2010年07月09日 18:22
浜ちゃんさん^^
いつもありがとうございます。
竿は私の不注意でした。後を見ずに竿を煽って衝突。見た目には無傷でしたが、そこがポッキリ。(泣)
しかし釣友の部品取り竿から中古品として譲って頂ける事になりました。
餌盗りは運良く捌くことができました。結果的にイサキ8、タカベ5という釣果でした。中にはチビイサキも。(笑)
5. Posted by 浜ちゃん   2010年07月09日 20:37
なるほど(*^ー^*)

竿は助かりましたねっ(o^_^o)

あの餌取りの中本当見事な釣果ですね(*⌒▽⌒*)
あのタイムロスがなかったら釣果ももっと凄かったかもってのが心残りですね(´;ω;`)

自分は当分行けそうもないのでフジタサンのブログ楽しみに仕事頑張りたいと思います(≧×≦)
6. Posted by ふじた   2010年07月10日 10:03
浜ちゃんさん^^
毎度ありがとうございます。
タイムロスも悔しいですが、バラした3枚があったら二桁に乗せられたものを、勿体ないっす。(´Д`;)
もっと磯際を丁寧にしなくてはいかんのですが、どうも私は雑でいけません。(泣)
次週はどうやら雨予報。先の灼熱のタカミを思えば、雨もまた楽し。^^
波さえ大きくならなければ良いのですが。

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