2010年10月13日

高島本ゴウトウ(釣行記1)上げ潮のち下げ潮

八月に一度、九月に一度。目指す高島は遠く、週一のつもりが、いつのまにか月一の釣りとなってしまった。先のイワグチから二週間が経ち、秋はさらに深まっている。海の様子も少しずつ変わっているに違いない。

期待を込めて大浜港に辿り着いたのは、いつものように午前2時過ぎ。仮眠をとるにも、寝袋を持参する時節だ。晴れ渡った星空に包まれて浅い眠りに墜ち、アラームで目覚めたのは4時半だった。

肌寒い夜明け前。恵翔丸に乗り込み、船長と大船長に挨拶をする。

「お早うございました。どこが釣れますかね?」
「んー・・・」
「ウスバ釣りに来たんですよ、ウスバ」
「ウスバならオススメはコダン(笑)」屈託のない談笑に恵翔丸は和む。

今日は中潮の4日め。潮は徐々に小さくなる中潮の最終日であり、満潮は午前2時半。干潮が正午前。丸々下げ潮に当たる時間帯となり、かつ潮位差は41センチ近い。

例によって下げ潮ならカメ。あるいはナベ。沖のマジマも悪くない。そこそこに活発な下げ潮を想定して上礁する磯を思案していた前夜、Y仙人と電話で話した「この中潮は上げがガンガン行くでぇ」。「ほうですかねえ」と応じ、ふと昨秋の本ゴウトウの釣りを思い出した。

高島回顧録を読み返してみると、下げ潮の予想に反して上げ潮が突っ走る釣行記が残っていた。『明日は上げかも知れん』。こうなるとナベやカメが一概に良いとは云えない。もしも上げ潮になるとカメは万事休す。ナベならチャンスが残されるが、時は十月。カツオとヨコワの可能性があり、やはり水深が深く潮通しの良い磯が気になる。

かくて恵翔丸に乗り込んだ後に悩み据える刹那。聞けば、1番くじの三名がナベを目指すと云われる。ならば──んー、腐ってもコダンか。いや、本ゴウトウのワンチャンスに賭けるか。こうして単身、本ゴウトウへ上がる事を決心したのだった。


いささかのうねりの中、本ゴウトウへ飛び乗る。クーラーや竿ケースなどを一つずつ確実に高手へ持ち上がり、およそ6時20分頃に最初の仕掛けを放り込む事ができた。仕掛けは、秋の東磯を想定した遊動タルだったが、すぐさまスペアの竿を底カゴに仕立て、早朝のカツオに期待を馳せる。

ゴウトウとの境界辺りへ落とした仕掛けは、淡々とした上げ潮にのって東の沖へ出た。

『よっしゃ、上げじゃ。これならええ!』予想通りの展開に、大きく期待は膨らむ。この潮が通しているのなら、彼是と各所の潮を窺うまでもない。徹底的に打ち返し、コマセを効かせる事が先決だ。

そうして20分余りが過ぎたとき、タモを組み立てている最中にウキが消し込んだ。

「よっしゃあ!」ピトンの竿に手を掛け、聞き合わせの後に巻き取り開始。さほど抗うでもない獲物は、足下まで寄せたところで痛恨の鈎ハズレ。『南無三!』致し方ない。手応えと、僅かに見えた魚影から、それは良型のイサキだったと悟った。仕方ない。

気を取り直して打ち返す。しかし徐々に潮は弛み始めているようだった。

半時間が過ぎ、再びアタリ。ウキがシモり、今度は抱えて待っていた竿を煽ってアワセをくれる。獲物は走らず、重たい手応えだけを感じて寄せると、少し丁寧に行き過ぎたせいか、本ゴウトウ正面にある瀬に入られてしまったようだ。またしても鈎ハズレ。こんどは姿見ずだが、どうやらウスバハギ臭い。

7時半。潮は急転直下の如く反転。いままで沖へ出ていたウキが、ほとんど巻き戻したようにゴウトウの瀬へ運ばれる。『こ、これは・・・話しが違う』(´Д`;)


まもなく潮は落ち着きを取り戻し、すっかり下げ潮に転じてしまった。本ゴウトウの下げ潮をどう釣れば良いのか、経験則が無く、暗中模索の釣りを余儀なくされる。

指をくわえて見ていても何も釣れないので、まずはゴウトウて達する潮に仕掛けを乗せてみると、その最初の仕掛けを回収して覚悟を決めざるを得なかった。『鈎が、無い』orz....

ウスバハギだ。明るくなった空に照らされた海面には、薄い褐色の背中が見える。しかも大型のウスバハギが4匹、いや、5、6匹と無遠慮に棒ウキの周りを取り囲んで泳いでいるのである。

直ちにロングハリスを収納。想定に従い白い道糸をセットしてある底カゴ用の竿に持ち替え、2本のタナにダンゴ鈎を投入。餌が盗られるばかりで、鈎に乗らない。徐々にタナを浅くしても、やはりダメ。試しにタルウキを放り込んでみると、同じようにウスバハギは包囲網を作るが、やはり鈎には掛からない。

『小癪な。タナが違うんじゃろうのう』再び底カゴ+ダンゴ鈎に戻し、今度はタナ零で放り込む。タナ零、すなわち棒ウキが遊動しないようにウキ止め糸を打って、海面下50センチ程度のタナを釣るという事。

ウスバハギは、まんまとウキを引きずり込んだ。「わはは!」(^△^)

ウスバハギの群は通常、ひとところへ停滞する時間が限られている。潮や時間、明るさなどを感知しているのか、目の前に居座っているときに釣っておかねば、『後で・・・』と思った時には姿が見えなくなっている場合が多い。

『しめしめ、いまの内に食材確保じゃ』(^m^)

>>つづく

foujitas at 19:47コメント(0)TB(0)高島回顧録 | 潮待放談 
グーグルの広告です

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
BLOG foujitas
高島回顧録


ADMIN


必読オススメBLOG(^^)

いろいろ報告…錦帯橋

【プロフィール】
ふじたのぶお


最新のコメント
  • ライブドアブログ