2019年05月24日
高島スズメノコ(釣行記)強風にて
ここ数年、天候や気象状況が例年と異なる。豪雨災害や地震、噴火など、明かに地球の様子がそれまでとは変わっている事を思い知らされる。屋久島で避難が勧告されるなど、5月下旬にこんな大雨は聞いた事が無い。その影響か、高気圧は停滞しているのに、日本海は風が落ちず、予報を見る限り6〜10mの南西、または西の風が吹くという。
磯にあって10mの風は凄まじい。最大風速はそれを上回るので、タカイワのてっぺんに置いた竿ケースなど、運が悪ければ吹き飛ばされて海へドボン。手返しのたびに立てた竿が風に持って行かれる。この日も恵翔丸は強風撤収の懸念を抱えながらの出航となり、321の三番手でスズメノコへ上礁した。タカミを目指したがイケマから西はアウト。
さて、イサキが瀬に着くのはいつごろだろうか。先週のタカミのイサキはタナ3〜4本と噂に違わず深い。そんな印象からタカイワやコスズメ、マゴ辺りへババイサキが回ってくるのは6月に入ってからかも知れない、そう読んでのコスズメだった。

午前6時前。コスズメの初手。潮はゆっくり左流れで順当な形。これがマメヒラのシーズンなら、マゴの沖の瀬でウキが消し込むが、今日はまだ早い。その前に強風みあおられた仕掛けは距離が伸びず、思ったよりも手前に落ちる。30m圏内は餌盗りの嵐で、その沖を釣りたいが、仕掛けが届くのは境界のあたりが精一杯。先が思いやられる。
タナは3本。それも左の瀬に乗ったら仕掛けが藻に掛かってウキがしもる。したがってやや右前方の1時方向へ着水させ、潮に載せながらタナへ仕掛けを下ろす手段だけれど、潮と順方向の強風が道糸を引っ張り、タナへ届くまでに時間がかかる。するとウキはほぼ正面に達していて、仕掛けは駆け上がりへ至る。もういくらも流せない。
そんな中の5時45分、うねりの中で見え隠れする棒ウキが沈んでいる事を確認して、強風の中で竿を立てる。イサキだ。目の前の藻(ホンダワラ)は甚だしく成長していて、左から回り込む取り込みは不可能、大きく右へ竿を突き出し、藻の右を通過させて舟着で取り込む。

とは云ってもイサキは30センチ程度の中サイズ。とてもババイサキと呼べるような魚ではない。しかも(後で捌いてみたら)オスのイサキ。シーズン初旬にはメスが接岸し、追ってオスが混じるのがイサキ釣りだが、今年はすでに雄雌が入り乱れている。
風は落ちる気配がない。しかし爆風かといえばそうでもなく、『これならタカミに乗せてもらえば良かった』などと中イサキを絞めながら思うのだった。
波も落ちない。さっそく打ち返した仕掛けだが、やはり強風と潮の按配で思うような潮筋が掴めない。ウキが激しく上下して、糸も膨らみ捲り、どうにもアタリが取りづらい。ときどきタカイワ側の平らな底へ仕掛けを投じるが、魚の反応は無い。仕方なくまたタナを下げ、根掛かりを覚悟で正面へ投げ瀬へ向かって流す。
こんな手返しをしていると、時々ウキを見失うことがあり、回収するとチビイサキが付いてくるのだった。
早々に7号ハリスは取り止め。即席で6号段々鈎を仕度して、強風の中のヒラマサ一人取り込みを警戒するが、そんな必要はついぞ無かった。
鈎に掛かるのはウリボウの兄程度から35センチまで。成魚イサキと呼べるは5枚ほどで、あとは中学生、あるいはミニイサキ。尤も、食べる分にはイケるので、この際ウリボウ兄にもクーラーへ入って貰うことにした。

かくて8時を過ぎたころから風が強くなり、ミヤノシタ沖に泊まっていた恵翔丸はコンクリ沖へ移動。後で聞くと、風でアンカーごと流されて面倒だったとか。この頃になると、もうタカミなんて完全撤収に違いない。イケマでさえ波が洗っていて、眼前の海も白波が激しい。
それでも事故のようなヒラマサが掛からぬかと祈る思いで打ち返したが、杳として反応は出ない。他にする事も無いのでタルウキを出してみたが、これも海面のコマセが風に飛ばされて、案の定丸で役立たず。終盤に30センチ大の肥ったクロが底カゴを引っ張った。
結局、魚の数だけいえば17尾の魚がクーラーに収まったが、これは如何にも劣勢。だが仕方ない。一年ととして釣ればこんな日もある。また、極悪のコンディションの中でも高島の磯に立てただけで良しとすべし。コンクリとコダンではマメヒラが出たという。
午前11時30分。予定より半時間早く迎えの恵翔丸へ乗り込んだ。

磯にあって10mの風は凄まじい。最大風速はそれを上回るので、タカイワのてっぺんに置いた竿ケースなど、運が悪ければ吹き飛ばされて海へドボン。手返しのたびに立てた竿が風に持って行かれる。この日も恵翔丸は強風撤収の懸念を抱えながらの出航となり、321の三番手でスズメノコへ上礁した。タカミを目指したがイケマから西はアウト。
さて、イサキが瀬に着くのはいつごろだろうか。先週のタカミのイサキはタナ3〜4本と噂に違わず深い。そんな印象からタカイワやコスズメ、マゴ辺りへババイサキが回ってくるのは6月に入ってからかも知れない、そう読んでのコスズメだった。

午前6時前。コスズメの初手。潮はゆっくり左流れで順当な形。これがマメヒラのシーズンなら、マゴの沖の瀬でウキが消し込むが、今日はまだ早い。その前に強風みあおられた仕掛けは距離が伸びず、思ったよりも手前に落ちる。30m圏内は餌盗りの嵐で、その沖を釣りたいが、仕掛けが届くのは境界のあたりが精一杯。先が思いやられる。
タナは3本。それも左の瀬に乗ったら仕掛けが藻に掛かってウキがしもる。したがってやや右前方の1時方向へ着水させ、潮に載せながらタナへ仕掛けを下ろす手段だけれど、潮と順方向の強風が道糸を引っ張り、タナへ届くまでに時間がかかる。するとウキはほぼ正面に達していて、仕掛けは駆け上がりへ至る。もういくらも流せない。
そんな中の5時45分、うねりの中で見え隠れする棒ウキが沈んでいる事を確認して、強風の中で竿を立てる。イサキだ。目の前の藻(ホンダワラ)は甚だしく成長していて、左から回り込む取り込みは不可能、大きく右へ竿を突き出し、藻の右を通過させて舟着で取り込む。

とは云ってもイサキは30センチ程度の中サイズ。とてもババイサキと呼べるような魚ではない。しかも(後で捌いてみたら)オスのイサキ。シーズン初旬にはメスが接岸し、追ってオスが混じるのがイサキ釣りだが、今年はすでに雄雌が入り乱れている。
風は落ちる気配がない。しかし爆風かといえばそうでもなく、『これならタカミに乗せてもらえば良かった』などと中イサキを絞めながら思うのだった。
波も落ちない。さっそく打ち返した仕掛けだが、やはり強風と潮の按配で思うような潮筋が掴めない。ウキが激しく上下して、糸も膨らみ捲り、どうにもアタリが取りづらい。ときどきタカイワ側の平らな底へ仕掛けを投じるが、魚の反応は無い。仕方なくまたタナを下げ、根掛かりを覚悟で正面へ投げ瀬へ向かって流す。
こんな手返しをしていると、時々ウキを見失うことがあり、回収するとチビイサキが付いてくるのだった。
早々に7号ハリスは取り止め。即席で6号段々鈎を仕度して、強風の中のヒラマサ一人取り込みを警戒するが、そんな必要はついぞ無かった。
鈎に掛かるのはウリボウの兄程度から35センチまで。成魚イサキと呼べるは5枚ほどで、あとは中学生、あるいはミニイサキ。尤も、食べる分にはイケるので、この際ウリボウ兄にもクーラーへ入って貰うことにした。

かくて8時を過ぎたころから風が強くなり、ミヤノシタ沖に泊まっていた恵翔丸はコンクリ沖へ移動。後で聞くと、風でアンカーごと流されて面倒だったとか。この頃になると、もうタカミなんて完全撤収に違いない。イケマでさえ波が洗っていて、眼前の海も白波が激しい。
それでも事故のようなヒラマサが掛からぬかと祈る思いで打ち返したが、杳として反応は出ない。他にする事も無いのでタルウキを出してみたが、これも海面のコマセが風に飛ばされて、案の定丸で役立たず。終盤に30センチ大の肥ったクロが底カゴを引っ張った。
結局、魚の数だけいえば17尾の魚がクーラーに収まったが、これは如何にも劣勢。だが仕方ない。一年ととして釣ればこんな日もある。また、極悪のコンディションの中でも高島の磯に立てただけで良しとすべし。コンクリとコダンではマメヒラが出たという。
午前11時30分。予定より半時間早く迎えの恵翔丸へ乗り込んだ。

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