2019年07月18日
高島タカイワ(釣行記)イサキ祭のトリ
タカイワの釣りは、こんなに難しかったか。
高島の多彩な磯をそれぞれに攻略して獲物を釣りあげる醍醐味は承知。だが、元々、一つの釣り場や釣り座を繰り返して究める事を好むもので、タカイワ一本に集中する釣りもまた一考。同じ釣り場であっても、同じ潮は二度とは無いし、海況釣況によって趣が違う。そして、なによりもタカイワの隅々まで熟知してこそ、その磯を攻略した達成感も味わえる。
かくて、連続4回〜3週連続のタカイワへよじ登った。イサキが落ち着いてきた感覚もあって、この日は大潮。もとより西磯はサメの出没情報があって、初夏の終盤を釣るのは、やはりタカイワと狙いを定めて大浜へ向かった。3週連続の高島が4年ぶりなら、4回連続のタカイワは初めて。しかし夏の瀬を釣るイサキ釣りには絶好位と考えた。
恵翔丸は11名。浜田のイサキが噂になると高島は落ち着く。それでも梅雨前線の停滞で島表は風が落ちる日がなく、常にウネリが磯を洗っているらしく、この日は島義丸と二杯でコンクリからワレまでを埋め尽くした。
数年前のシーズン終盤のタカイワで30枚超えのイサキを釣った経験を思い起こし、まずは釣り座の仕度。生け簀や網などをセットして、底カゴ+6号3尋半、これにフカセヒラマサ鈎10号を結んで仕掛けを放り込んだ。結果的に今回の鍵は、この鈎にあった。

初手。潮はまったく動いておらず、正面40mほどに浮かんだウキは静止状態。それでもタカイワなら瀬で釣れる筈、と経験則から次の手を繰り出す。駆け上がり、深み、そして瀬の上。またタル固定などあらゆる手を尽くすが、最初のイサキがウキを引き込むまで半時間が経過していた。サイズは上々、しかし、ここからタカイワは沈黙した。サメだ。
あの黒くて細長いサメはなんという名か、奴らは1時間おきに2〜3尾で泳いできては邪魔をする。どうもアタリが遠のいてサシ餌が残るようになったと思うと、それから15分後に三画マークが海面を行く。サメの襲来があると、その前後30分はまったく釣りにならず、これが1時間おきに10時まで続いた。
潮は行かず、サメが現れ、なんとも釣りにくいタカイワだが、瀬に少々のイサキは居るらしい。サメの居ない間に丹念に仕掛けを打ち返すとタナ2本前後でウキが動く。
この日のイサキの特徴は、鈎の飲み込みが多いこと。閂を貫通した元気のよいアタリは3回程度で、あとはほとんどが居食い。釣り上げてみると、鈎はすべての喉の奥へ地獄掛かりしていた。つまり活性が低いという事だ。
前回のタカイワの釣りでも居食いが多かった事から、今回は6号ハリスと段々鈎の下鈎は、金龍のフカセヒラマサ。捻り鈎なので居食いに有効。この計画はジャズトフィットしていたようで、喉へ掛かったイサキのほとんどを取り込んだ。

終盤になって潮が変わり、まともな満ちが通し始めた。こうなるとイサキの活性が上がる。案の定、2〜3の入れ食いとなるが、このとき失策。潮が変わったことを受けて、段々鈎を入れ替えた。予備の段々鈎には捻り鈎ではなく、通常のイサキ鈎を結んである。そして瀬を流したところでゆっくりウキが入ったアタリを合わせるが、鈎に乗らず。これが2連続で起こった。
そのときは不甲斐なく思うだけだったが、後になって考えてみるに、あれが捻り鈎だったら鈎に乗っていた可能性はものすごく大きい。せっかく良いところに気付いて選んだ捻り鈎なのに、ここ一番の勝負処で使い忘れてしまうとは、まだまだ修行が足りん。

一方、釣況は、サメの襲来で餌が残り、サメが居ないときにイサキを拾い釣りというパターンが続く。まさしく、鬼の居ぬ間の洗濯。
タカイワの選択は間違っていなかったと思うが、この潮ではダメ。それでも大型のイサキが少なかったこれまでに比べると、少し上向いたか。12枚中ババイサキは6枚。中イサキが4枚。チビが2枚。
猛省すべきは、せっかく釣ったババイサキを生け簀から出して庖丁で絞めるとき、手が滑ってまさかの放流。ばんごはんのおかずを一枚、失ってしまった。心残りといえば、足元まで寄せたババイサキが、口切れによって反転、そのまま逃げた1バラし。それに、鈎に乗らなかった瀬の先の2枚。これらは、もう少し気を利かせれば獲得できた獲物。勿体ない。
タカベの群も活性が高い時間帯もあった。これにハゲが1。
高島のイサキ祭も、そろそろ終盤の様相。この上は灼熱の磯にあって、たいしたものが釣れない真夏に突入する。精々、マメヒラを釣って秋のヒラマサに備えるか。

高島の多彩な磯をそれぞれに攻略して獲物を釣りあげる醍醐味は承知。だが、元々、一つの釣り場や釣り座を繰り返して究める事を好むもので、タカイワ一本に集中する釣りもまた一考。同じ釣り場であっても、同じ潮は二度とは無いし、海況釣況によって趣が違う。そして、なによりもタカイワの隅々まで熟知してこそ、その磯を攻略した達成感も味わえる。
かくて、連続4回〜3週連続のタカイワへよじ登った。イサキが落ち着いてきた感覚もあって、この日は大潮。もとより西磯はサメの出没情報があって、初夏の終盤を釣るのは、やはりタカイワと狙いを定めて大浜へ向かった。3週連続の高島が4年ぶりなら、4回連続のタカイワは初めて。しかし夏の瀬を釣るイサキ釣りには絶好位と考えた。
恵翔丸は11名。浜田のイサキが噂になると高島は落ち着く。それでも梅雨前線の停滞で島表は風が落ちる日がなく、常にウネリが磯を洗っているらしく、この日は島義丸と二杯でコンクリからワレまでを埋め尽くした。
数年前のシーズン終盤のタカイワで30枚超えのイサキを釣った経験を思い起こし、まずは釣り座の仕度。生け簀や網などをセットして、底カゴ+6号3尋半、これにフカセヒラマサ鈎10号を結んで仕掛けを放り込んだ。結果的に今回の鍵は、この鈎にあった。

初手。潮はまったく動いておらず、正面40mほどに浮かんだウキは静止状態。それでもタカイワなら瀬で釣れる筈、と経験則から次の手を繰り出す。駆け上がり、深み、そして瀬の上。またタル固定などあらゆる手を尽くすが、最初のイサキがウキを引き込むまで半時間が経過していた。サイズは上々、しかし、ここからタカイワは沈黙した。サメだ。
あの黒くて細長いサメはなんという名か、奴らは1時間おきに2〜3尾で泳いできては邪魔をする。どうもアタリが遠のいてサシ餌が残るようになったと思うと、それから15分後に三画マークが海面を行く。サメの襲来があると、その前後30分はまったく釣りにならず、これが1時間おきに10時まで続いた。
潮は行かず、サメが現れ、なんとも釣りにくいタカイワだが、瀬に少々のイサキは居るらしい。サメの居ない間に丹念に仕掛けを打ち返すとタナ2本前後でウキが動く。
この日のイサキの特徴は、鈎の飲み込みが多いこと。閂を貫通した元気のよいアタリは3回程度で、あとはほとんどが居食い。釣り上げてみると、鈎はすべての喉の奥へ地獄掛かりしていた。つまり活性が低いという事だ。
前回のタカイワの釣りでも居食いが多かった事から、今回は6号ハリスと段々鈎の下鈎は、金龍のフカセヒラマサ。捻り鈎なので居食いに有効。この計画はジャズトフィットしていたようで、喉へ掛かったイサキのほとんどを取り込んだ。

終盤になって潮が変わり、まともな満ちが通し始めた。こうなるとイサキの活性が上がる。案の定、2〜3の入れ食いとなるが、このとき失策。潮が変わったことを受けて、段々鈎を入れ替えた。予備の段々鈎には捻り鈎ではなく、通常のイサキ鈎を結んである。そして瀬を流したところでゆっくりウキが入ったアタリを合わせるが、鈎に乗らず。これが2連続で起こった。
そのときは不甲斐なく思うだけだったが、後になって考えてみるに、あれが捻り鈎だったら鈎に乗っていた可能性はものすごく大きい。せっかく良いところに気付いて選んだ捻り鈎なのに、ここ一番の勝負処で使い忘れてしまうとは、まだまだ修行が足りん。

一方、釣況は、サメの襲来で餌が残り、サメが居ないときにイサキを拾い釣りというパターンが続く。まさしく、鬼の居ぬ間の洗濯。
タカイワの選択は間違っていなかったと思うが、この潮ではダメ。それでも大型のイサキが少なかったこれまでに比べると、少し上向いたか。12枚中ババイサキは6枚。中イサキが4枚。チビが2枚。
猛省すべきは、せっかく釣ったババイサキを生け簀から出して庖丁で絞めるとき、手が滑ってまさかの放流。ばんごはんのおかずを一枚、失ってしまった。心残りといえば、足元まで寄せたババイサキが、口切れによって反転、そのまま逃げた1バラし。それに、鈎に乗らなかった瀬の先の2枚。これらは、もう少し気を利かせれば獲得できた獲物。勿体ない。
タカベの群も活性が高い時間帯もあった。これにハゲが1。
高島のイサキ祭も、そろそろ終盤の様相。この上は灼熱の磯にあって、たいしたものが釣れない真夏に突入する。精々、マメヒラを釣って秋のヒラマサに備えるか。

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