報道によれば、アルゼンチンが今月末にデフォルト(債務不履行)状態に陥るかもしれないようです。
同国は2001年に債務不履行を起こし、多くの債権者が債務減額に応じたのですが、その際アメリカの投資ファンドが安値で債権者から債務を買い集め(いわゆるハゲタカってやつですね)、その債権1200億円を買い戻すように要求し、アメリカの裁判所がそれを有効と判決しましたが、それが決着をしないままだからというのが原因です。

ところで国が債務不履行を起こすと何がどうなるのでしょう?
1.国債のうち海外に持たれている分は、外国通貨を集めることができなくて返済できませんから国債が暴落し、当分発行することができなくなります。
2.通貨も海外には通用しなくなりますので、海外からモノを買うことが難しくなります。
3.国外からお金を調達できないとすると、自国の通貨を大量に発行することになりますのでハイパー級のインフレが起こり、爆発的な物価高騰が起こると同時に国内の貨幣価値が激減します。
4.国内の預貯金などはほとんど「紙切れ状態」になるはずです。
5.一方通貨が外国通貨に対して激安になることで、輸出産業は徐々に元気になるはずです。
6.経済の大混乱=生活の大混乱を引き起こしながら、輸出産業を軸に少しずつ元気を取り戻します。
7.外国への借金は帳消しになったわけではなく、一部を放棄してもらったりしながらも返済や利払いは続けなければなりません。
8.国民生活は我慢に我慢を重ねながら、少しづつ対外信用を回復しつづけ再起を図るわけです。

こんな流れでしょうか。

日本の借金は世界でもトップクラスです。それでも日本のデフォルトリスクが騒がれないのは、日本国債のほとんどを持っているのが日本国内であり、対外債務不履行を起こす可能性がほぼないといわれているからです。
国内の債権者への不履行は、円を印刷して支払えば足りるので不履行は起こさないという理屈です。
決して借金の多さに問題ないということではありません。

政府は景気の下支えを目的に、来年度予算に成長戦略のための4兆円枠を作ると決めたようです。
これって間違いなく新たな借金なんですね。ほんとうにこれでいいのでしょうか?
アルゼンチンで起こりつつある問題は、決して他人事ではないのですけどね。