
あるテレビで意識する前に人は判断しているという話
をしていた つまり考える前に答えが出ているということだ。
絵を描いても頭で想像しなくても手だけで描く事ができて
いることにきずく 大半の人が頭で考えず無意識に描いている
と僕は思う。完璧に頭で想像してそれが手先にそのまま表現
できる。そんなこともちろん僕もできない。
かなりの修練が必要とされる。多分子供の時から描いてないと
できないかもしれない。
そういえば川上未映子っていう一時期ブームだった小説家の本で
6人の学者と対談する むっつの星星 という本をよんだ時
ある学者との対談で人間は頭で考えてなく細胞ひとつひとつ
が考えているという話がかいてあった。
話はかわるが老人会に陶芸を教えにいったとき ほとんどの老人は
器に絵付けをすることをためらった。しかしその傍らひたすら
絵を描いてる一角に遭遇した その一角にいる老人は重度
の痴呆症だった。多分ぼくの推理では思考力を失ってしまった
結果思考の奥に隠されたものが解放されたのだと思う。
それが何かが僕にはわからないが何かがあることは
間違いないと思っている。

最近 稚拙に稚拙にと描いている。
まだまだ 改善点はかなりあるとおもう。
昔はかなり写実的な絵も描いていた。
ドローイングをひたすらやっていた時期もある
写実的な絵は実はというとたいして練習しなくても
初めからかなりのレベルで描けていた。
しかし 自分の性格的に影をつけたり正確に描く
集中力が欠けていたのでだんだん省略した絵を
かくようになってきた。
初めは単なる線の集合対 つまり落書きを
やっていた。計算をせずいきたいところに線を
運ばせる。
そして 完成まじかになると、なぜか線が止まって
しまう、なぜかというと 描いてて今が一番美しいと
脳が認識するとその構図をこわしたくないと命令し
ていたのだろう。
今ではそこまでそういう感覚にはならない。
あとこれはいいいい絵かどうかひたすら考える
これをずっとやっていると精神的にものすごく
疲れる。だって絵とか芸術は考えても答えなんか
でない 感じ取ることが大切。考えてる時点でアウト
右脳から左脳へと機能がシフトしてしまう。