本日は台風も去り、電車も通常運転になり、なによりである。
昨日やりたかったことと、今日やろうと思ったことをコツコツと片付けてはいるのだが、これがやはり量が多い。
小さいときは台風が来ると学校が休校になると大喜びで、天気予報を見ながらよく台風の応援をしていたものだが、この年になると、そうでもないようだ。
こなすべき量は変わらず、こなす時間が少なくなるのはよろしくない。
しかし、昨日は思わぬ休日が出来たおかげで、少し前に買ったゲームをずいぶんとやることができた。
今までは、学校から帰ってから1、2時間程度のプレイを繰り返すという大学受験前の学生のような、ちまちましたやり方だったので、なんとも味気なかったのだ。
やはりまとまった時間をとってやった方が、その世界にどっぷり浸かることができてよい。
今やっているゲームは、名を’テイルズオブレジェンデイア’という。
このシリーズはなかなか息が長く、初作が出たのは私が中1の冬まで遡り、以来欠かさずやってきてる。
このゲーム、ジャンルはアクションRPGで戦闘を楽しむというのが、まあ目的ではあるのだが、前々作、前作、いやそれよりも前からストーリーもなかなか考えさせるようなものになってきた。
物語の根本に、2つの種族間争いがあり、それからよくあるような世界規模の問題に
発展していくというようなものだ。
昔のゲームっていうのは、所謂勧善懲悪の世界から成り立っていて、冒頭から絶対悪が存在し、それを退治するというものがほとんどであるが、最近はそうではなくなってきたようなのだ。
それぞれが、一人よがりでない理にかなった自分だけの正義を持ち、それを胸に自分の対抗勢と戦うようになってきている。そこには正義とか悪とか言った概念は存在しない。どちらか片方を我々プレイヤーが操作し、その視点から物事を見るので、便宜上悪があるだけ。もし操る人物が違えば、当然悪も違ってくるのだ。
それだけにやりがいがあるし、色々と考えさせられる面も多い。
こういったことは、容易に実生活での話に飛躍される。
自分が良かれとやったことを、良くは思わない人は必ずいるし、その逆もあり得る。価値観はあくまで相対的なもので、絶対的な尺度なんてものはないのだ。
近年の科学の発展で、時間だって相対的なものだというのだから、人の考えなんて曖昧で形の無いものが絶対的であるはずがない。
たまたま近い尺度を持ち合わせた者どうしが、徒党を組み、ともに行動し何かをやっているだけだ。
その尺度に合わないものを排斥するという行為、すなわち戦争は、やはり醜いし、やってはならぬと誰しもが思えることである。
が、今は客観的に見ているからそう思えるだけで、いざ自分が当事者になってみると、果たしてそんな他人事な口調で物事に立ち向かえるだろうか。
それはわからない。100%立ち向かえるとはもちろん言えない。
だから、ゲームをやる度考えるのだろう。答えを知っていれば悩むことなんてないは
ずだから。
その答えを探すべく、今日もゲームに勤しむために、早くやることをやってしまおうと決意する。
そんな1日。