November 02, 200822:30Rachel Getting Married (2008)3
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監督:ジョナサン・デミ
脚本:ジェニー・ルメット
出演:アン・ハサウェイ、ローズマリー・デウィット、マザー・ジッケル、ビル・アーウィン、デブラ・ウィンガー、アンナ・ディーヴァー・スミス

休暇を中断して急遽帰米。現在両親のもとにいる主人とは毎日電話で話しているのですが、電話、メールがBlackBerryに入ってくる度にびくびくしてしまう・・・。精神的にはかなりマイりつつある毎日です。そういうわけなので、電話すると約束した人達、誕生日に電話やメールをくれた友人達・・・不義理しまくりでごめんなさい。また落ち着いたら必ず連絡します。

そういうわけなので、主人と離れてもうすぐ一月。彼がいないと夜も良く寝られず、ご飯を食べる気にもならない私は、仕事から帰って来てはワインをついでテレビでDr.Houseの再放送を観ながソファでらうとうとする・・・という毎日です。でもこの日はそれをみかねた友人達が映画に誘ってくれてその後はメチャウマーなイタめしに連れて行ってくれました。久しぶりに夕食も完食。映画館で映画を観るのも久しぶりでした。

さて、詐欺行為で元カレが逮捕されたりレッドカーペットでのドレスが注目されたりと、ゴシップ欄を賑わすことが多いアン・ハサウェイですが、今年は「ゲット・スマート」が大ヒットしたのに加え、本作品ではアカデミー賞主演女優賞の呼び声も高い・・・と、本職でも大活躍。タイトルの「レイチェル」は彼女の妹(ローズマリー・デウィット)。ハサウェイが演じるのは、元ジャンキーで現在リハビリ施設に入居中のキムです。レイチェルの結婚式のためにキムが一時的に退院を認められ、帰宅するところから映画が始まります。

キムは元ジャンキーというだけでなく、明らかな人格障害も抱えています。また、ドラッグ中毒が原因で起きた出来事のせいで、けして癒えない傷を心に負っているのです。そんな役なので、キムが銀幕上に登場する度にハラハラしますし、なんともいや〜んな気持ちになりました。ほら、誰でも知っているでしょう?どんな問題があっても「私が原因ではない」「私は犠牲者だ」って言いのける人達。キムってまさにそれなんですよ。途中から蹴飛ばしてやりたくなりました。

Rachel Getting Marriedまあ、普段は割と明るく快活でおきゃんなタイプを演じることが多いハサウェイが、こういった汚れ役を演じるということで注目を集めているのでしょうが、正直同じ「心に傷を持ちながら社会復帰を夢見る女性」ならハサウェイと同様現時点でアカデミー賞の主演女優賞ノミネートの筆頭に挙げられているI've Loved You So Longクリスティン・スコット・トーマスの方が数段上です(姉と妹との複雑な関係の描写もね)。ただ、タイプキャストされるようになる前にこうやって違ったタイプの役に取り組もうという姿勢はとても好印象。個人的には彼女は美人というよりファニーフェースだと思いますし、「プラダを着た悪魔」も最大の致命的欠点が、このアン・ハサウェイが「変身後」も全然垢抜けて見えなかったことだと思っているので、何で彼女がここまで注目されるのかわかりません。まあ若くて華やかということで、もし下馬評通りアカデミー賞主演女優賞レースをメリッサ・レオとかクリスティン・スコット・トーマスみたいな「職人女優」が率いることになるのであれば一人は彼女みたいなタイプがノミネートされないと地味すぎますからね、きっとノミネートはされるでしょう。

映画としては、異人種間の結婚とか似非インド風のテーマとか、エスニック系の音楽とかをあえて「さらり」と描いているところが逆に鼻につきました。あと、あまりに結婚式の音楽やダンスやスピーチに時間を割きすぎ。あと20分短かったらもうちょっと映画としての評価も高いのになーと思ってしまいました。でもお久しぶりのデブラ・ウィンガーは登場時間はたったの15分ですが、凄いインパクトですよ。もしかしたら彼女もノミネートされちゃうかも・・・とちょっと思いました。

ちなみに、本作品はシドニー・ルメット監督のお嬢さん、ジェニー・ルメットの処女作です。彼女にもお姉さんがいるのですが・・・もしやこのドロドロしまくりのブキャナン一家は・・・ルメット一家がベースになっているのでしょうか・・・。だとしたらシドニー・ルメットって・・・(汗)

公式サイトはこちら。トレーラーもそこでどうぞ。 

October 26, 200820:15生存報告!
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ご無沙汰しております。

9月末からこっち、朝も夜もダブルシフトで働いていた上、休暇に出たら主人の両親が病気になり、休暇を急遽中断しなくてはならなくなったりと、何だかゆっくりブログを更新する暇もありませんでした。映画だけは数作観ているので、いずれまたレビューをアップしますが・・・。Cary Elwes

本日はとりあえず「生きております」のご報告と、本日お誕生日らしいケアリー・エルウィスの今の姿(愕然としました・・・あのお耽美映画「アナザー・カントリー」のハーコート君でっせ〜!!!)を貼り付けてご挨拶に代えさせていただきます。

再浮上した際にはまたよろしくお願いいたします。m(__)m

September 14, 200823:00Goodfellas 「グッドフェローズ」 (1990)4
PermalinkComments(10)TrackBack(0)1990年代の映画 | Gで始まる映画
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:マーティン・スコセッシ、ニコラス・ピレッジ
出演:レイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ、ロレイン・ブラッコ、ポール・ソルヴィノ

私はギャング映画が嫌いです。

戦争映画の次に嫌いです。

理由は無作為の暴力と死がてんこもりなこと。ミステリー映画だったら暴力や殺人がくるぞくるぞというのがわかって心の準備もできるのですが、戦争映画とギャング映画は、「草むらから急襲!」とか「かっとなって発砲!」とか、こちらの心の準備が全然できないうちに血飛沫が飛び散るんですもの(涙目)。ギャング映画は戦争映画に比べるとまだ観ている方ですが(一応「ディパーテッド」も観たし「ゴッドファーザー」シリーズ、「アンタッチャブル」、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」、最近では「ロード・トゥ・パーディション」などもおさえてはいます)、積極的に観たくはないというのが本当のところ。本作品は、ビデオ化されてすぐに観たのですが、まだまだ初心だった私は(笑)「ひ〜;;;」とか「ひゃ〜〜〜;;;」とか言いつつ、身もだえしながら2時間26分が過ぎるのを待っていた記憶があります。

今回は旦那が未見、ということで、スペシャル・エディションも発売されたことだし、ここは一発旦那のために!と気持ちを引き締めて頑張ったのですが・・・(私のため「だけ」にロマコメとかミュージカルだって一応観ようと努力はしてくれる人なので、このぐらいの犠牲ははらわなくちゃね・・・。これも・・・愛よね・・・)。正直、「ザ・ソプラノズ 〜哀愁のマフィア〜」(←旦那が一番好きなテレビシリーズ)(とほほ;)を全シーズン観た後だからか、暴力描写にもちょっと免疫が出来た感じであまりガクガク(((゚д゚;))) ブルブル はしませんでした。それどころか、この世界へのマーティン・スコセッシ監督の憧憬が垣間見れて、微笑ましく思えたりもしました。

Goodfellas70年代のニューヨークで実際にマフィアの一員であり、後にウィットネス・プロテクション(証人保護)プログラムで他州に逃れたヘンリー・ヒル(リオッタ)とのインタビューを元に書かれたニコラス・ピレッジ作のノンフィクション「Witness」をベースにした映画です。マフィア仲間のジミーをロバート・デ・ニーロ、トミーをジョー・ペシ、ヘンリーの妻のカレンをロレイン・ブラッコ、そしてヘンリーのボス、ポーリーをポール・ソルヴィノが演じています。シチリア系イタリア移民の子としてリトル・イタリーでイタリアン・マフィアの生き様(死に様)を目の当たりにして育ったスコセッシは、子供の頃病弱で外で遊ぶことができず、映画の冒頭で少年時代のヘンリーがしていたように、部屋の窓からマフィアのメンバーが行き来するのを眺めていたそうですが、それを恐ろしいと思いながらも畏怖の念を抱いていたのも本作品のキャラクターの描写からも明らかです。1秒に平均2.04回「F@ck」という言葉を口にする、短気でコントロールがきかないジョー・ペシ演じるトミーも、生粋のイタリア人ではないため、正式にはマフィアのメンバーになれないコンプレックスを暴力と派手な人付き合いでまぎらわすロバート・デ・ニーロのジミーも、忌むべきキャラクターなのになぜか嫌いになれないんですもの。それどころか、彼らが殺されたり、警察につかまったりしたらがっかりしてしまうほど。悪人なのに、その悪人っぷりがあまりに見事でうっとりしてしまうんですよね。キャスティングと脚本と役者の組み合わせがばっちりだったせいでしょう。

本作品の登場人物の中である意味一番魅力がないのが、最後にマフィアの秘密をすべてばらして、米司法省保護のもと逃亡するヘンリー・ヒルだというのも偶然ではないのでしょう。レイ・リオッタは悪い役者さんだとは思いませんが、いかんせんロバート・デ・ニーロどころか、ジョー・ペシに比べても華がないし、第一声が悪い。40代の役を演じても、ティーンエージャーのような迫力のない声なんですよね。あえてそういう役者を主役に据えたあたりにも、スコセッシのマフィア社会への憧憬がうかがえるのです。

それにしても、改めて観ると「ザ・ソプラノズ」そっくりのキャラクターばっかりなのに大笑い!実際キャスト表を見てみると、トニー・シリコとかフランク・ビンセントとか、「ザ・ソプラノズ」のレギュラーがかなり出演しています。バーテンのスパイダーが登場した時には「(ソプラノズの)クリストファーそっくりなヤツもいるし〜」と笑ったのですが、良く見たら実際にクリストファー(マイケル・インペリオリ)!しかも、本作品ではいきなり激昂したトミーに足を撃たれるのですが、「ザ・ソプラノズ」ではクリストファー本人が似たようなことを他のヤツにやってました、はい。「ザ・ソプラノズ」を観ていた時は気づきませんでしたが、そういった楽屋落ち的なネタも盛り込まれていたんでしょうね。もちろん、カレン役のロレイン・ブラッコは「ザ・ソプラノズ」の精神科医役。今はかな〜り太めのおばちゃんになっちゃいましたが、18年前はボン、キュッ、ボンのええ女だったな〜と旦那と2人でしみじみしちゃいました。

でもやっぱりギャング映画は嫌いです。だからこの作品がどんなにスコセッシの代表作の一つに挙げられるような名作であっても、私はやっぱり好きにはなれません。旦那がわくわくしながら観ていたのだけが嬉しかったですね。愛のためなら・・・このぐらいの犠牲は喜んではらいますとも!

トレーラーはこちら

September 12, 200822:00The Band's Visit "Bikur Ha-Tizmoret" 「迷子の警察音楽隊」 (2007)4
PermalinkComments(4)TrackBack(0)2007年の映画 | Bで始まる映画
監督・脚本:エラン・コリリン
出演:サッソン・ガーベイ、ロニ・エルカベッツ、サーレフ・バクリ、カリファ・ナトゥール

新しく出来たアラブ文化センターでのコンサートに出演するためイスラエルにやってきたエジプト警察所属のアレキサンドリア警察音楽隊の面々。ところが、来るはずの迎えは来ておらず、案内所に問い合わせて行き着いた街は目的地とは名前だけ似ている全然別の街。街の食堂の女主人、ディナ(エルカベッツ)はそんな彼らを無償で泊まらせてくれることになるのですが・・・というお話。イスラエルの空港に音楽隊の面々が降り立つ瞬間から、最後のコンサートのシーンまで、1時間27分。ほとんどBGMもなく、今時の映画には珍しいほどまったりとした世界が繰り広げられます。

The Band's Visitこれは寓話です。敵対するムスリムに自ら手を差し出すイスラエル。でも保守的な高齢のムスリムはそれを快く思いながらもイスラエルの気持ちに応えられません。差し出された手を取るのは、若い世代なのです。勿論、現実はそんなに甘くないことは毎日のニュースを聞いてわかっています。でも二つの文化の邂逅は、寓話だとわかっていても希望をもたせてくれるものです。また、政治的な云々は抜きにしても、警察音楽隊の面々がイスラエルの小さな町の人々とたどたどしい英語で交流しようとする姿には胸打たれます。胸の奥に寂しさを隠したまま自信満々に振舞うディナ、自分の使命に忠実で、煙たがられることもある音楽隊の隊長のトゥフィーク(ガーベイ)、未完のクラリネット・コンチェルトをいつか完成させたいと思っている静かな副隊長のシモン(ナトゥール)、チェット・ベイカーの歌で国籍問わず女性を魅了するプレイボーイのカーレド(バクリ)・・・どのキャラも、長い台詞があるわけでもドラマチックなシーンがあるわけでもないのに、心に残ります。さらには、たっぷりとった「間」の妙!私は2杯飲んだ赤ワインのせいか、この「間」とまったり感が完璧にツボで、最初から最後までけらけら笑ったりうるうるしたりしていました。

寓話ということで、作為的な部分が鼻につかないでもないのですが、そんなことはすっかり許せてしまうぐらい私はこの世界に魅了されましたね。ハリウッドならラストで派手にどっかーんとクライマックスなのでしょうが、始まった時と同様、マターリと終わるのも○。朗々と歌い上げるトゥフィークの姿には清清しささえおぼえます。間違ってもハリウッドでリメイクなんてして欲しくない、珠玉の名作だと思います。

日本の公式サイトはこちら

それにしても「迷子の警察音楽隊」という邦題はいい!!!

September 11, 200822:00Hamlet 2 (2008)2
PermalinkComments(2)TrackBack(0)2008年の映画 | Hで始まる映画
監督:アンドリュー・フレミング
脚本:パム・ブレイディ、アンドリュー・フレミング
出演:スティーヴ・クーガン、キャサリン・キーナー、デヴィッド・アークエット、エリザベス・シュー、スカイラー・アスティン、フィービー・ストロール、ジョゼフ・ジュリアン・ソリア、メロニー・ディアス、エイミー・ポーラー

Hamlet 2大きな声では言えないのですが、私は「チームアメリカ/ワールドポリス」を観て呼吸困難に陥るほど笑いました。また、「わたしが美しくなった100の秘密」みたいな超お下品、おバカ映画も大好きです。そんなわけで「チームアメリカ」の脚本家が書いた新作で、「わたしが美しくなった・・・」のこのシーンの100倍悪趣味なミュージカルシーンが観られるっていうんでこのHamlet 2はかなーーーーーり楽しみにしていました。で、今日、アポとアポの間に、ちょうど2時間弱あいたので、その間に観られる作品は何か、とシネプレックスでざっと見渡したところ、ラッキーなことにこの作品がちょうど始まるところだったので慌てて飛び込んだのです。(こういう時は自営業で良かった!と心から思える私。)でも公開からまだ3週間だというのに、私の入った小さめの雛壇式のシアターに客は 私 一 人!いや、流石にそれは初めての経験でした。で、ど真ん中に堂々と座ったわけなんですが・・・

いやー、トレーラーが結構面白かったので、期待しすぎたのかも知れませんが・・・結論から言うと 全 然 駄 目 でした(涙)。1時間半の映画で、大声で笑ったのは3箇所ぐらい。売れない役者のデイナ・マーシュ(クーガン)は地元アリゾナ州ツーソンの高校で演劇を教えることになるのですが、上演する芝居はことごとく不評。教育委員会から演劇のクラスの打ち切りを言い渡されます。何とか演劇のクラスを救うために、と上演したのがマーシュの書いたオリジナルミュージカル、「ハムレット2」。演劇になど全く興味もないような生徒達を何とか奮い立たせて、校長からの妨害にもめげず、何とか上演にこぎつけるのですが・・・というお話なのですが、とにかくクライマックスの「ハムレット2」に至るまでがかったるいの何の。彼の妻役のキャサリン・キーナーとか同居人のデヴィッド・アークエットとか、弁護士役のエイミー・ポーラーとか、本人(!)役で登場するエリザベス・シューとか、一癖も二癖もあるキャスティングなのに、これがちーーーーっとも笑えないんです。

どんな役をやってもノイローゼ患者みたいなスティーヴ・クーガンが大丈夫な人には良いのかも知れません。私は彼のことはCurb Your Enthusiasm(ラリーのミッドライフ★クライシス)の精神科医役でしか見たことがなかったので事前に判断のしようがなかったのですが、大画面で観たら何だかどうも気持ち悪くって、生理的に受け付けませんでした(涙)。彼が出ずっぱりなので、それもあって印象が悪くなったのかも;;。でもそれ以外にも、ギャグはスベるし、「陽のあたる教室」や「いまを生きる」のパロディをやろうとしているのですが、生徒達がかなり真面目に取り組んでいる分、パロディとしても中途半端なんですよね(その点「わたしが美しくなった・・・」のミスコンの参加者達は、全員がかっとんでいて馬鹿馬鹿しさ倍増!)。

ただし、クライマックスの「ハムレット2」、特にスタッフがアカデミー賞の最優秀歌曲賞(!!!)を狙っているというRock Me Sexy Jesusは有無を言わさぬパワフルさです!演じている主役の2人は、昨年トニー賞を受賞した「春のめざめ」(Spring Awakening)のブロードウェイキャストのメンツなので、歌わせたら上手いしかっこいいったらありゃしない!セットや照明も完成度が高くて、それだけは観る価値ありです。でもそこしか観なくていいかも・・・。ここでRock Me Sexy Jesus Sing-along(下に歌詞が出て一緒に歌えるようになっている)(笑)が観られますので、是非!

数年前のアカデミー賞で「ハッスル&フロウ」のIt's Hard Out Here for a Pimp (3-6 Mafia)がいきなり歌曲賞を受賞しちゃった時はぶったまげましたが、今回もしこのRock Me Sexy Jesusがノミネートされてステージ上で歌われることになったら・・・衝撃はその時以上でしょうね。そのためには歌曲賞のカテゴリーでは頑張って欲しいなと考えてちょっとにやりとしてしまいました。

追記:IMDBを調べていて気づいたのですが、この作品の監督のアンドリュー・フレミングって・・・私も大好きな「スリーサム」を撮った人なのですね!!!↓のゲイ映画ベスト50に入っていないのが不思議な作品がもう一つ・・・。

September 10, 200818:00The Fifty Greatest Gay Movies! 「ゲイ映画ベスト50!」 by AfterElton.com
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ゲイ&バイセクシャルの男性向けサイトAfterElton.comで「ゲイ映画ベスト50!」という特集が組まれたのですが・・・。うーむー、何だかツッコミどころ満載ですぞ。

まずはベスト50をご覧下さい。

1. Brokeback Mountain 「ブロークバック・マウンテン」 (2005)
2. Beautiful Thing (1996)
3. Shelter (2007)
4. Latter Days (2003)
5. Maurice 「モーリス」 (1987)
6. Trick (1999)
7. Get Real 「同級生」 (1998)
8. Big Eden (2000)
9. The Broken Hearts Club ブロークン・ハーツ・クラブ (2000)
10. The Adventures of Priscilla, Queen of the Desert 「プリシラ」(1994)
11. Longtime Companion 「ロングタイム・コンパニオン」 (1990)
12. Torch Song Trilogy 「トーチソング・トリロジー」 (1988)
13. My Beautiful Laundrette 「マイ・ビューティフル・ランドレット」 (1985)
14. Parting Glances (1986)
15. Just a Question of Love (2000)
16. Mysterious Skin (2004)
17. Sommersturm (Summer Storm) (2004)
18. Rocky Horror Picture Show 「ロッキー・ホラー・ショー」 (1975)
19. The Birdcage 「バードケージ」 (1996)
20. Sordid Lives (2000)
21. Hedwig and the Angry Inch 「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」 (2001)
22. Shortbus 「ショートバス」 (2006)
23. All Over The Guy (2001)
24. Another Gay Movie (2006)
25. Boys in the Band 「真夜中のパーティー」(1970)
26. Philadelphia 「フィラデルフィア」 (1993)
27. To Wong Foo, Thanks for Everything! Julie Newmar  「3人のエンジェル」 (1995)
28. Boy Culture (2006)
29. The Wedding Banquet 「ウェディング・バンケット」 (1993)
30. C.R.A.Z.Y (2005)
31. My Own Private Idaho 「マイ・ブライベート・アイダホ」 (1991)
32. Jeffrey 「ジェフリー!」 1995)
33. The Trip (2002)
34. Edge of Seventeen (1998)
35. Priest 「司祭」 (1994)
36. In & Out 「イン&アウト」 (1997)
37. Eating Out (2004)
38. Velvet Goldmine 「ベルベット・ゴールドマイン」 (1998)
39. Angels in America 「エンジェルス・イン・アメリカ」 (2003)
40. Love! Valour! Compassion! (1997)
41. The Sum of Us 「人生は上々だ!」 (1994)
42. Burnt Money (2000)
43. Transamerica 「トランスアメリカ」 (2005)
44. Victor Victoria 「ビクター/ビクトリア」 (1982)
45. Bent 「ベント/堕ちた饗宴」 (1997)
46. Yossi and Jagger (2002)
47. Bad Education 「バッド・エデュケーション」 (2004)
48. Gods and Monsters 「ゴッド・アンド・モンスター」 (1998)
49. Making Love 「メーキング・ラブ」(1982)
50. RENT/レント (2005)

ちなみに、これは読者投票で選ばれたもので、「ゲイ」映画の基準は、少なくとも主人公の一人がゲイあるいはバイセクシャルであること、とあります。尚、「Great」の定義は、(ここでは)既存のものとは違う斬新さを持ち、草分け的存在となっていること、とあります。

私がこのリストを見てびっくりしたのは、そもそもその「Great」の定義が異なっているからかも知れません。いずれにせよ、かなりメジャーなゲイサイトが、こんなリストを発表してしまうなんてびっくりです。570本もの映画の中から選んだ・・・って書いてあるのに。

ちなみに、私は何故か上記50作品のうち37本(!!!)観ています(汗)。自分でもびっくりしました。Beautiful ThingとかLatter DaysとかSommerstrumとかEdge of Seventeenなんていう、日本上陸はおろか、アメリカでも公開されてないんじゃないの?っていう作品までなぜか観ています(汗汗)。だからある程度文句を言える立場にあると思うのですが・・・。以下雑感です。独り言ですので(途中吼えてますが)、まあさらっと受け流して下さいな。

  • アン・リーなら「ブロークバック・マウンテン」より「ウェディング・バンケット」の方が好き。前者は何だか中だるみがひどくて。原作が短編なのに、それを無理してフィーチャーフィルムの長さに引っ張ったのが明らかで、途中眠くなったもの。後者は、あの中国人のお父さんの台詞で必ず泣かされる・・・。
  • バードケージ」が入っていてオリジナルの「ラ・カージュ・オ・フォール」が入っていないとは、何事!!!
  • エンジェルズ・イン・アメリカ」が39位って!!!っていうか、映画じゃないし。ミニ・シリーズだし;;;。
  • 「斬新さ」が基準なのであれば、初めてメジャーなスタジオが、初めてごくごく普通の家庭人でありゲイである男性を主人公に、初めて男同士のラブシーンも堂々と描写した映画なのに・・・「メイキング・ラブ」が49位!!!
  • メジャースターのラッセル・クロウが頑張っている「人生は上々だ!」が入っているのに、アル・パチーノが潜入捜査を行い、徐々に「目覚めてゆく」「クルージング」は???超メジャーな主役+超メインストリームな監督(ウィリアム・フリードキン)ですぞ!(ゲイが犯罪者の役だから×だったのか?)当時は凄いスキャンダラスな出来事だったのに・・・。
  • フィラデルフィア」は差別と闘うエイズ患者の社会派ドラマ・・・という部分は○だけど、トム・ハンクスと恋人役のアントニオ・バンデラスの間のケミストリーが「皆無」だったので大減点。(バンデラスといえば、「インタビュー・ウィズ・バンパイヤ」のアルマンもイマイチ・・・。女性相手じゃないとセックスアピールが半減するのか???)
  • お・・・「狼たちの午後」は???あの犯罪の動機そのものがこのテーマばっちりなのに・・・。
  • 夜になる前に」はハビエル・バルデムがアカデミー賞主演男優賞にまでノミネートされた映画だというのに!!!
  • 同様に「クライング・ゲーム」は???社会現象にまでなったと言うのに・・・。
  • 伝記映画ならコール・ポーターの「五線譜のラブレター」は・・・コール・ポーターの遺族からクレームが来たというらしいから駄目だったのかしら???ミュージカルとしても良く出来ているのに・・・。
  • ゲイ映画の草分け的存在「真夜中のパーティ」が偏差値50って・・・;;;(涙)。
  • ロッキー・ホラー・ショー」のフランケン・フルター博士は・・・transvestiteではあるけれど、ゲイ・・・なんだろうか???
  • ヨーロッパのお耽美映画、「エドワードII世」、「カラヴァッジオ」(若かりしショーン・ビーンも頑張っているというのに・・・;;;)、「アナザー・カントリー」(若かりしコリン・ファースルパート・エヴェレット、そしてお笑いに走る前のケリー・エルウィスが[以下略])は???
  • ア・・・アジアが誇る「さらば、わが愛/覇王別姫」は????主役がガチだったから×なのか???
  • 太陽がいっぱい」と「リプリー」は「匂わせているだけ」だから駄目なのだろうか・・・。
  • ルキノ・ヴィスコンティの「ベニスに死す」の入っていないゲイ映画リストなんて・・・・;;;
  • 蜘蛛女のキス」の「く」の字も入っていないとは!!!映画の出来からしても(個人的には)「ブロークバック・マウンテン」より上。しかもウィリアム・ハートはアカデミー賞の主演男優賞まで受賞してるっていうのに!!!

それにしても、日本は「耽美映画」というジャンルがいち早く確立した不思議な国です。「マイ・プライベート・アイダホ」がアメリカよりも先に日本で公開された時に改めて凄いなーと確信しました。「太陽と月に背いて」とか「愛と野望のナイル」みたいな映画が、本国で以上に有名なのも日本だけです。そのかわり、ごくごく普通の高校生がごくごく普通に自分がゲイであることに気づいてごくごく普通に男の子と恋におちる・・・っていうゲイ映画は公開すらされないことが多いようですね。あとはエイズ関連の映画もあまりウケが良くないような・・・。あくまで「美少年」、「美青年」が主役で、うっとりできることが前提のようです。

いずれにせよ、前回の「EW誌が選ぶNew Classics:過去25年間の新名作リスト」も「はぁ?」な作品が多かったように(あれは読者投票じゃなくて、編集部がまとめたものだと言うのに!)、こういったリストが全員を納得させるのは不可能です。でも個人的に今回のこのリストは↑に挙げた最後の2点で、信用ガタ落ち。まあとりあえずネタとしてご紹介、ということで・・・。

あー、それにしてもこのリストを見て思いました。1974年に出版されたゲイ文学の金字塔、パトリシア・ネル・ウォーレンフロント・ランナーが予定通り70年代に映画化されていたらどれだけの名作が出来ただろう、って。一時はポール・ニューマンがプロデュース!という噂もあったのですよ!何年経っても色褪せない、素晴らしい原作だと思いますので、良いキャストとスタッフで日の目を見ることを祈っています。このリストは毎年更新されるそうなので、実際に制作された場合、リストの上位に食い込むことは必至。その日を楽しみに待っています。



September 07, 200821:30Vantage Point 「バンテージ・ポイント」 (2008)3
PermalinkComments(7)TrackBack(3)2008年の映画 | Vで始まる映画
監督:ピート・トラヴィス
脚本:バリー・レヴィ
出演:デニス・クエイド、マシュー・フォックス、フォレスト・ウィテカー、ウィリアム・ハート、シガーニー・ウィーバー、エドゥアルド・ノリエガ、エドガー・ラミレス

スペインのサラマンカ市。テロ撲滅サミットに出席したアメリカのアシュトン大統領(ハート)が何万人もの目の前で何者かに狙撃されます。警護にあたっていたのは、以前大統領の身代わりに銃弾を受けたこともあるシークレットサービスのバーンズ(クエイド)と同僚のテイラー(フォックス)。直後の大爆発とあわせて、何が起きたのかを8人の視点から浮き彫りにしてゆきます・・・というお話。山歩きの後、なかなか夜遅くまで起きていられなかったため、現在家に4枚あるNetflixのDVDの中で「一番短いものを」と選んだのが(上映時間1時間半の)これです。

Vantage Pointツッコミどころは山ほどあるのですが、1時間半があっという間に過ぎてしまうスピード感と「こんな視点もありか」と感心させるストーリー運びは○です。かなり太めなのに、必死で走る!フォレスト・ウィテカーもいいし、ヨーロッパ系のキャストも素敵。「ヒストリー・オブ・バイオレンス」以来脂が乗っている感じのウィリアム・ハートの適度な力の抜け方も好感度高し。最初は正統派二枚目のマシュー・フォックスデニス・クエイドがちょっとキャラカブってるなーと思ったのですが、フタをあけてみたらそれも○でした。ただ、ゾーイ・サルダナ演じるレポーターが、レポーターのくせに首をゆらゆら振る喋り方で、やっぱりプロのキャスターって凄いんだなーとヘンな風に感心させられてしまったのと、久々に「ワーキング・ガール」のキャサリン・パーカー役を彷彿させるビッチぶりを披露のシガーニー・ウィーバーが怒鳴りまくったかと思ったら、登場したのは最初の数分だけでこれまたありゃりゃと思わせられたことだけはいただけませんでしたが・・・。

しかし、この映画でわかったことが一つあります。それってデニス・クエイドショーン・ビーンとは対極の位置にある人なんだな、ということ。つまり、ショーン・ビーンがどんな善人役を演じても、いつか裏切るんじゃないかとハラハラさせられるのと同様に、デニス・クエイドが登場すると、必ず正義は勝つ!って思えてしまうということですね。彼が根っからの悪人役を演じている姿も記憶にありませんし、どうも想像がつきません。役者としてはそれって命取りかも知れませんが、こういうスーパーヒーロー系の映画ではそれが武器になっています。

これってスーパーヒーローものでしょ?はっきり言って。だってデニス・クエイド演じるトーマス・バーンズってタイツやマントを身につけた下手なスーパーヒーローよりよっぽどしぶとい!それこそ「太陽にほえろ!」のスニーカー刑事(古いよ;)みたいにいやというほど走る上に、その走る姿がまたかっこいいんです。ちょっとぐらい銃で撃たれたって死にやしませんとも。何度(猛スピードで運転している車が)ぶつけられたって、トラックと柱の間でぺちゃんこになったってまだ起き上がって走れちゃいます。そのしぶとさときたら笑ってしまうぐらいなのに、それが妙に似合っているのは、それが生まれながらの正義の味方、スーパーヒーローであるデニス・クエイドだからなのです。凄く納得してしまいましたよ。

ちなみに、もう一人の主役(?)であるマシュー・フォックスですが、私達にとっては彼はLostのジャック役以外には見えないんですよ(ちなみに、主人も私もジャックのキャラは大嫌い)。だから彼が何かする度に「おぅ、ジャックが走る!」とか「ジャックがスペイン語を話してる!」とか画面に向かって二人で叫んでいました(笑)一度演じた役の印象が強烈すぎて、その後役柄が固定されてしまうのは、役者としては恐ろしいことでしょうが、マシュー・フォックスの場合、既にそれが現実になってしまっているようです。(「スピード・レーサー」がコケたのもそのせい???)

Dennis Quaidとにかく、デニス・クエイドの超人的なしぶとさとかっこよさに尽きますね、この映画は。欲を言えば、最初のホテルのシーンで、ワイシャツを身につける前に、見事な腹筋を披露して欲しかった。だって・・・これ→ですよ、これ。どうして背中しか見せないかな〜と一人ツッコミを入れちゃいました。

日本語の公式サイトはこちら

September 07, 200813:45新規レビュー!
PermalinkComments(4)TrackBack(0)2008年の映画 | その他
昨日、南カリフォルニアで一番高いサン・ゴルゴニオ山(標高3505メートル)に登ってきたので(26キロ、標高差約2000メートル)、今日はどこにも行かず、家でまったりと過ごしています。

遅くなりましたが、お盆休みの頃に観たBottle Shockダークナイト(IMAX体験)、コーラスライン(舞台)の感想をやーーーっとアップしましたので、お暇な方はご覧下さいませ。

いよいよ夏のブロックバスターシーズンが終わり、今から年末までは、アカデミー賞狙いの上質なドラマが続々と上映されます。また感想をアップしますのでお楽しみに!

September 04, 200821:00Frozen River (2008)4
PermalinkComments(0)TrackBack(0)2008年の映画 | Fで始まる映画
監督・脚本:コートニー・ハント
出演:メリッサ・レオ、ミスティ・アップハム、マイケル・オキーフ、チャーリー・マクダーモット、ジェームズ・ライリー

Frozen Riverカナダに程近いニューヨークの小さな田舎町。オンボロの日産サニーの空っぽのグローブボックスの前で涙にくれるのは、安物スーパーでパートで働くレイ(メリッサ・レオ)。彼女は大きなトレーラーホームを購入するために微々たるお給料をせっせと貯めこんでいたのですが、何と賭博中毒の夫が頭金用に隠していたそのヘソクリを持ってアトランティック・シティにとんずらしてしまったのです。頭金が払えなければ大きなトレーラーホームは購入できません。ヘソクリをすべて持って行かれてしまった彼女は15歳のTJ(マクダーモット)と5歳のリッキー(ライリー)に食べさせるものにも困る始末。クリスマス直前だというのに、夕食の献立はポップコーンとインスタントオレンジジュースなのです。そんな彼女がふとしたことから知り合ったインディアンのモホーク族の女性、ライラ(アップハム)。ライラを通じてレイはカナダから凍った川を車で渡って外国人を不法入国させる裏の仕事に関わるようになるのですが・・・、というお話。コートニー・ハントの処女作である本作品は今年のサンダンス映画祭で見事グランプリを受賞しています。

たった先日アメリカの超富裕層(ビバリーヒルズの住民)のことをとりあげたばっかりですが、こちらはビバリーヒルズとはあらゆる意味で正反対の場所に位置しています。貧しく、産業がない街。気温は零下(華氏)19度!レイはその中でも極貧のカテゴリーに分類されます。子供にお昼代を持たせるのも精一杯の彼女が、違法とわかっていながら金になる外国人の密入国に手を染めたのもわからないではありません。ごくごく普通の中流階級の家庭に育ち、幸い食べるものに困ったことがない私は、さすがに100%レイの気持ちが理解できるわけでも共感できるわけでもないのですが、それでも彼女の必死さはわかりましたし、納得もできました。脚本とお芝居の絶妙の組み合わせのお陰ですね。

ライラも生きてゆくことに必死です。生んだばかりの息子を姑に盗られ、彼には窓越しにしか会えないでいます。しかも生活に支障が出るほどのド近眼。ライラもレイも、マスカラのにじみ方、顔中の皺とシミ、古ぼけたタトゥー、安物のトレーナーなど、全身で苦しい生活を体現しています。そしてその瞳はどちらも深い悲しみをたたえているのです。その部分が最高にリアルなため、2人の絆が強まっていく様子もとても説得力があります。友情、という言葉では陳腐すぎて言い表せないほど、生きることに必死な2人が(たとえ必要にせまられたからだとは言え)お互いにしがみついて生き抜いてゆく姿には、たとえ極貧生活をおくったことがない人でも必ずや胸打たれることでしょう。

2人に共通しているのは、生きてゆくことに必死なのともう一つ。子供(達)への無条件の愛です。犯罪に手を染めてでも、子供には幸福を与えてあげたい・・・。どんなに辛くても、子供の前では笑顔でいたい・・・。そんな思いが子供とのふれあいのシーンでは明白です。また、子供達が無条件で返してくる愛情・・・たとえばティーンエージャーのTJは、違法行為に手を出すのですが、それもまた母親を助けたい一心からなのです。私は子供がいないのですが、親子の間の無条件の愛情っていうのはきっとこういうものなんだろうなと思いました。しかもまた子役達がいい!レイの次男なんて、お芝居なんてしていないように感じられるぐらい自然で、やっぱりハリウッドって子役に関しては特に選択肢が限りないんだなーと感心しちゃいました。

水垢の溜まったバスタブとか、ジャンクで溢れた庭とか、安物のコスメとか、本当に細かいところでリアルな生活感が表現されています(コートニー・ハント・・・中流階級の出なのに、こんな世界がリアルに再現できるとは・・・タダ者じゃないぞ!)。彼女らが不法入国の移民をトランクに入れて超える凍った川・・・。その姿も、まるで極貧の生活に疲れきったレイの心の中のように冷たく、悲しく、厳しいのです。でも冬来たりなば春遠からじと言うように、ラストシーンはハッピーエンドじゃないものの、いつかはその凍った川も溶けるに違いない・・・とちょっと希望をもたせてくれるものでした。

来る1月、アカデミー賞のノミネーションが発表になった時にメリッサ・レオの名前が呼ばれたら、それが本当の雪解け。The Visitorリチャード・ジェンキンスと同様、こういうお芝居こそアカデミー賞できちんと評価されるべきだと思います。

トレーラーはこちら

September 02, 200823:32902103
PermalinkComments(4)TrackBack(0)テレビ | その他
1990年から2000年まで続いた「ビバリーヒルズ高校/青春白書」(原題はBeverly Hills, 90210)。番組終了から8年経って、新しくスピンオフのテレビシリーズが制作されました。新しいタイトルはシンプルに90210(90210はビバリーヒルズの郵便番号)。前作のプロデューサー、アーロン・スペリングは既に鬼籍におられ、ダレン・スター(後にメルローズ・プレイスセックス・アンド・ザ・シティなどをプロデュース)はプロデューサーとしては関わっておらず、一話目の脚本を手がけただけなのですが、売りはオリジナル・キャストの登場!そう、スキャンダル塗れで番組を降板させられたあのブレンダ・ウォルシュ(シャナン・ドハーティ)が戻って来るというのです!また、彼女の宿敵、ケリー・テイラー(ジェニー・ガース)も!!!

90210 Oldビバリーヒルズ高校白書」と言えば、私は当然ながらリアルタイムで観ていました。いわゆる「イベントTV」なので、私達は男女混合のバレーボールのリーグで一試合終えた後、必ず友達の家に寄って、ピザとビールを楽しみながら「ビバヒル」を観るのが毎週の楽しみだったのです。(こういうイベントTV番組は、黙って自宅で一人で観るようなものじゃないのよ。)でも個人的には、高校を卒業した頃(S3の最終回)からあまり面白く感じられなくなって、興味は当時「ビバヒル」の後に放映されていた「メルローズ・プレイス」に移ってしまいました。そうこうしているうちに、仲間も皆結婚したり引っ越したりして、毎週恒例の「ビバヒル」鑑賞会もお開きに・・・。

だから今回スピンオフが出来るということで、懐かしさで胸が一杯になりました。今日が放映初日。2時間のスペシャル版だったのですが、しっかり録画して観ましたとも!残念ながら今回は一人で。でもテレビは壁一面の大画面だし、HDだし、音声はサラウンドサウンドだし、飲んでいるのはビールじゃなくって白ワインだし、おつまみもチーズに生ハムだし・・・あー、私も大人(おばさん;)になったなー、などと画面を観ながら思ってしまったのでした。

90210今回の主人公はカンザスから引っ越してきたウィルソン一家。父親のハリー(「メルローズ・プレイス」のロブ・エステス!)はウェスト・ビバリー・ハイスクールの校長に就任。妻のデビー(「フルハウス」のローリー・ロックリン!)はカメラマン。娘のアニー(シェネー・グライムズ)と養子の息子、ディクソン(トリスタン・ワイルズ)はどちらも15歳。その他、クラスの大金持ちビッチキャラ、ナオミ(アナリン・マッコード)、ケリーの妹(!!!)でブログの女王、エリン・シルヴァー(ジェシカ・ストループ)、ラクロス部のスタープレーヤー、イーサン(ダスティン・ミリガン)、ジャーナリズム部のナヴィド(マイケル・スティーガー)、スターを夢見る貧乏キャラ、エイドリアーナ(ジェシカ・ロウンデス)、ケリーに気がある英語の先生、ライアン・マシューズ(ライアン・エッゴルド)ら、核となる登場人物はちょっと多すぎるぐらい。でもやっぱり時代を反映して、展開はスピーディだし、ビバリーヒルズの富裕層の生活の描写は、前作よりさらにゴージャスです。

気づいたことをいくつか挙げてみますと・・・

前作ではウォルシュ家は自分の力でビバリーヒルズの家を購入(?賃貸?)したせいか、彼らはビバリーヒルズでも最も安そうな家に住んでいました。が、今回ハリー・ウィルソンは、有名な女優を母親にもっており、今回はその母親と一家で同居するという設定のため、家はとってもゴージャス!勿論プールつき!高台にあって、毎朝朝食を外でとるのですが、いやー、絶景かな、なのです。

ケリーは「ビバヒル」終了後(確か最後はドナと一緒にファッションの仕事を始めたんだったか)、修士号(!!!)を取得して、ウェスト・ビバリー・ハイスクールの進路指導担当教師(!!!)として就職。しかもどうやらシングル・マザー(!!!)のよう・・・。4歳の息子、サミーがいます。顔は相変わらずの美人さんですが、あのサリーちゃん足は健在でした・・・。

「ピーチ・ピット」は今や「ピット」と名を変え(ロケーションも変わった?)、コーヒーショップとしてウェスト・ビバリー・ハイスクールの生徒達の溜まり場になっています。オーナーのナット(ジョー・E・タタ)も健在!

生徒は皆ラップトップを持ち歩き、黒板はインタラクティブホワイトボード。コミュニケーションのとり方も、ブログやテキストメッセージ経由。いや、時代の流れを感じます・・・。

今回は前作のスティーブやアンドレアみたいに20代後半の高校生は一人もいません。でも気づいたら何とまあ自分が親の世代とタメになっちゃっていて、かなりショックでした(涙)。でも、フタをあけてみると、話題になっているのはケリーとブレンダばっかりだし、今回は父親のハリーと母親のデビーもただの脇役ではなさそうです。というか、おばあちゃんのタビサ役のジェシカ・ウォルター(67歳!)までがかなり大きな役なんですよね。私の世代を取り込もうという必死さがうかがえます。

前作は、マイノリティがほとんどいないことで批判されていたためか、今回はメインキャラの一人(ウィルソン家の養子、ディクソン)が黒人という設定です。

それにしても女の子達は細くて綺麗!前作とは垢抜け方が段違いです。ゴージャス度は今回の方が上ですね。この二枚のキャストの画像を比べてみて下さいな。

今後毎週観るかどうかはわかりませんが、とりあえず数回は試してみたいと思います。本当はドナ(トリ・スペリング)もキャスティングされていたのですが、ギャラで揉めて降板(何とまあ世知辛い世の中だこと・・・;;;)。でも注目されているのがケリーやらブレンダばっかりなので、今後前作のキャラももっと登場してくれるのではないかと楽しみにしています(←すっかりプロデューサーの罠にハマっている私)。

レイバー・デイも終わり、季節はいよいよ本格的に秋。ということはテレビの新シーズンの開始も近いということです。その先陣を切っての本作品のデビュー。また面白くなったらレポートしますよ・・・。

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