December 28, 200721:00Deliver Us from Evil (2006)4
Comments(0)TrackBack(0)2006年の映画 | Dで始まる映画
監督:エイミー・バーグ

9月から12/31までの間に泊まりがけのお客さん12名!出張3度!もう体力も時間も全く残っていない年末です(涙)

そんな中、12/23にシカゴ経由で主人の両親のいる東海岸に飛んだら、大雪でシカゴで足止め(涙)!やっとこさ主人の両親の家に着いたと思ったら、88歳の義母に認知症の症状がかな〜り出ており(号泣)、なかなかゆっくり映画を観る暇もありません。

で、今回Netflixで借りたビデオで主人の両親と一緒に観ようと持っていったのがこれ。カソリック教会の神父による幼児虐待をテーマに、実際に幼児虐待で免職になったオグレイディ神父と(今は成人した)犠牲者達を追うドキュメンタリーです。昨年アカデミー賞の最優秀ドキュメンタリー賞にノミネートされています(受賞したのは「不都合な真実」)。

カソリック聖職者による幼児虐待問題は、アメリカでも大きく報道され、巨額な賠償金の支払いや問題撲滅の委員会の設立など、ニュースを読んでいる人ならば概要は知っているでしょう。だから内容そのものはショッキングではなかったのですが、このオグレイディ神父のように、自分でも小児愛の問題があると認めている聖職者を、問題があった土地から別の教区に移動するだけで、カソリック教会がひたすら事件性の否認と揉み消しに奔走する様子にはびっくりしました。揉み消しの張本人で、バチカンでえらくなっている人もいるし!

Deliver Us from Evil娘が犠牲になった日系のジョウノ氏が、生涯ずっと敬虔なカソリック教徒だったにも関らず、問題の発覚後「神なんていない!人間の作った嘘っぱちに過ぎないんだ!」と涙を流しながら叫ぶシーンではこちらももらい泣き。でも何より恐ろしかったのは、カソリック教会から免職され、故郷のアイルランドで静かに暮らすオグレイディ神父の姿です。事の重大さが全然わかっていないのですよ。実際の虐待からン十年過ぎたのだから犠牲者に手紙を書いて許しを乞うと言うのです。「(これから友達になれるとは思っていないけど)許してもらえるとは思う」とも(勿論、犠牲者は「会って話したい」という彼のリクエストに誰一人として応えなかった)。その間、一度も口元の静かな笑みは揺るがないまま。これはもう心の底から邪悪なのか、善悪の判断が全くつかない病気なのかどちらかですね。

ちなみに、米国では、4万2千人の聖職者のうち、約3000人(!!!)が性的虐待で弾劾されているそうです。(最も有名なボストンのJohn Geoghan神父の場合は、刑務所で服役中に、受刑者によって殺害されました。)賠償金総額もここ5年ほどの間に$350M!!!(賠償金が払えないで破産に追い込まれた教区もあるのです!)犠牲者の数も、過去40年間で1万5000人という報告もあれば、25年間で10万人以上という報告もあります。

バチカンも重い腰をあげ、やっと解決に取り組み始めたこの問題・・・でも既に人生を狂わされてしまった人たちが何万人といるのですから悲しすぎます。「悪から我らを救い給へ」というタイトル通り、神頼みもしたくなるでしょうが、逆にその神の代理人が悪なんですからねえ・・・。 

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