2008年02月26日

選択と集中

昨今、”選択と集中”という言葉をよく耳にする。
例えば三洋電機は携帯電話事業等の不採算事業は他社に売却して得意分野である電池や太陽電池に集中するといったものや、次世代DVDから手を引いた東芝の決断がそれに該当するであろう。いずれもマーケット的に見るとポジティブに受け入れられているようである。
我輩の会社でも研究テーマに関して社外的にこの言葉をよく使用していることは知っていたのであるが、自分が担当するテーマが上記スローガンの下に埋まろうとしている現実を知ってしまった。
選択されるべき領域のテーマとそうではない領域のテーマのそれぞれに社内外における立場の違いがあることは認めるが、その取り扱いの格差が大きすぎるんじゃないかと感じてしまう今日この頃である。
タイムイズマネーであるので、自社内で権利を保有したまま治験を進めないというのが最悪の流れである。自分で開発できない製品については他社へライセンスアウトすることを積極的に行って欲しいと思う。探索担当者にとっての最大の関心事は自分が関与した化合物が薬になるかどうかである。
探索段階で合成された化合物が製品になる確率が10000分の1未満であるという現実からすると、製薬企業の知財部員の出願業務のうち最終的に日の目を見る仕事は恐らく5%を切っているであろう。知財部員としても探索の担当者と気持ちは同じであり自己が特許手続で関与した化合物が上市されるということは非常にハッピーなことであるので、自己の担当するテーマに関しては全力で応援したいと思う。
アメリカの実務をやられている人はご存知のことであるが、日の目を見た化合物でそれなりに売れた化合物に関しては上市後にゾロメーカーから特許権の有効性に関して攻撃されることが多々あるのでその場合でも(その場合の方が?)担当者は後々大変なんだけどね・・・。


freddie261 at 23:53│Comments(2)TrackBack(0)この記事をクリップ!お仕事 

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この記事へのコメント

1. Posted by 青梅国際研究所   2008年02月27日 23:10
お世話になっております。当研究所では過去に10数テーマを動かし、3テーマを治験に進め1品目の商品化に成功しました。その際も特許のおかげでした。更に、某社と特許裁判の経験もし、その際の教訓は-----書けません。今回のURLは本文と無関係です。
2. Posted by マーキュリー   2008年02月29日 23:26
青梅様
10数打数で3回出塁して1点を取ったのですね。この業界で商品化に携わることができた人なんてそんなにいないですよね。
今の我輩の部署で商品化した物質特許を担当した人なんて・・・ですもん。
2010年問題なんてそんなの関係ないって言ってみたい所ですが、どうでしょうかね?

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