2006年06月
2006年06月30日
近所の風景 (何処の家でも出入りしていました)
近所の風景 (何処の家でも出入りしていました)
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私の家をＴ家としましょうか。
私は、近所では、［Ｔのねーちゃん、か、円ちゃん］でした。
Ｔ家は、かなりの八百屋でした。祖父の県庁勤めの給料が、安いです。それでＯ市２番の青果問屋であった実家から祖母は、青果を持ってきて、軒先に並べると売れ出した、そして、八百屋になったそうです。共働きです。祖母は、近所のニートを雇って仕事をします。
Ｔ家の左隣はおばあさん二人でした。子や孫が大人になって、都会・兵隊に行っています。時々、おこし、八つ橋など手のひらに入れてくれました。
その隣は文房品屋です。
女学校・中学校の子と私の一級下の男子の4人暮らしですが、大喧嘩があり、近所の人たちが、見物にいきます。本妻があばれにきて、文房品屋の人たちが防戦しています。
隣は酒屋です。ｋちゃんは一級上でした。
次は、？。２階には髪結いの道具があって、そこのＢちゃんとよく遊びます。
次。塩屋さん。お兄さんは今で言う「統合失調症」で、いつもおかあさんと一緒で、時々ニコニコと笑ってました。弟さんは、旧制高等学校生です。
道を挟んで角が、お菓子屋さんです。たまに、シュー・クリームが並べてあると、祖父を呼びに飛んで帰ります。祖父がおやつ係です。
Ｔ家の右側です。隣は小さい材木屋です。三人姉兄弟で大仲良しです。ｋｉさんと呼びましょう。
おかあさんのおかあさんも同居で、姓が二つありました。
その隣は婿取りで、おじいさん夫婦、お母さん夫婦です。娘さんも婿取りで、隣の県にいます。
次は、衣料品店で、優しいおかあさんは、ボーヤを可愛がって、幻灯機・写真機を与えていたので、よく遊びにいきます。私は、つい、最近ボーヤが「性同一障害」だったことを知りました。今、誰も行方を知りません。
その隣はｋｉさんの小さい製材所です。
次の角家は共働きで、おとうさんは腕の良い大工さんとして尊敬されていましたが、収入の殆どは飲んでしまいます。子どもは小さい時から「保育所」に行っているとの事。
Ｔ家の向かいは、時計屋さんです。２階に蓄音機があったので、ＹＹ叔母はよく行きました。ねいやさんがいました。三人の子は幼なじみです。
その右隣は古道具屋で売れないオルガンをＹＹ叔母は家へ借りて来て弾いていました。ｋちゃんは三人兄弟で、1941年から一緒に幼稚園に行くようになります。
時計屋さんの隣は前を空き地にした奥まった家です。棗の木がありました。
私は棗の実が好きなので、よく食べに行きました。そこもお婿さんで「婿らしくない」と好評のサラリーマンで、町内の世話役でした。三人兄弟は、良くできて。でも、おかあさんは｢放送局｣との陰のあだ名でした。
その次の角の家は、おかあさんが豆腐屋さんです。お父さんは樵です。４人の幼なじみ。Ｔ家の家作です。その裏にＴ家の納屋が２棟ありました。母の仕事場です。
子どもたちが何処の家でも、出入りしました、当たり前のことでした。
一人でも、集団ででも、何処ででも遊びました。近所の大人みんなが親でした。
お昼の「ドン」がなったら、それぞれの、家に帰って昼食をたべました。
忘れないために、思い出して書きました。
ただの町屋の女房が軒先に品物をおいて、内職に商売をしていたことが解ります。どの家も共働きでした。
近くで、日血用品・食品が殆ど揃ったこともわかります。町には、人が多くいました。何処ででも井戸端会議が見られ、日常会話や噂話も賑やかでした。
そこには、スーパーもありませんでした。
そこには、プライバシーもありませんでした。
そして、悪い噂が立たないよう、皆「世間体」を気にして、慎ましく暮らしていました。
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私の家をＴ家としましょうか。
私は、近所では、［Ｔのねーちゃん、か、円ちゃん］でした。
Ｔ家は、かなりの八百屋でした。祖父の県庁勤めの給料が、安いです。それでＯ市２番の青果問屋であった実家から祖母は、青果を持ってきて、軒先に並べると売れ出した、そして、八百屋になったそうです。共働きです。祖母は、近所のニートを雇って仕事をします。
Ｔ家の左隣はおばあさん二人でした。子や孫が大人になって、都会・兵隊に行っています。時々、おこし、八つ橋など手のひらに入れてくれました。
その隣は文房品屋です。
女学校・中学校の子と私の一級下の男子の4人暮らしですが、大喧嘩があり、近所の人たちが、見物にいきます。本妻があばれにきて、文房品屋の人たちが防戦しています。
隣は酒屋です。ｋちゃんは一級上でした。
次は、？。２階には髪結いの道具があって、そこのＢちゃんとよく遊びます。
次。塩屋さん。お兄さんは今で言う「統合失調症」で、いつもおかあさんと一緒で、時々ニコニコと笑ってました。弟さんは、旧制高等学校生です。
道を挟んで角が、お菓子屋さんです。たまに、シュー・クリームが並べてあると、祖父を呼びに飛んで帰ります。祖父がおやつ係です。
Ｔ家の右側です。隣は小さい材木屋です。三人姉兄弟で大仲良しです。ｋｉさんと呼びましょう。
おかあさんのおかあさんも同居で、姓が二つありました。
その隣は婿取りで、おじいさん夫婦、お母さん夫婦です。娘さんも婿取りで、隣の県にいます。
次は、衣料品店で、優しいおかあさんは、ボーヤを可愛がって、幻灯機・写真機を与えていたので、よく遊びにいきます。私は、つい、最近ボーヤが「性同一障害」だったことを知りました。今、誰も行方を知りません。
その隣はｋｉさんの小さい製材所です。
次の角家は共働きで、おとうさんは腕の良い大工さんとして尊敬されていましたが、収入の殆どは飲んでしまいます。子どもは小さい時から「保育所」に行っているとの事。
Ｔ家の向かいは、時計屋さんです。２階に蓄音機があったので、ＹＹ叔母はよく行きました。ねいやさんがいました。三人の子は幼なじみです。
その右隣は古道具屋で売れないオルガンをＹＹ叔母は家へ借りて来て弾いていました。ｋちゃんは三人兄弟で、1941年から一緒に幼稚園に行くようになります。
時計屋さんの隣は前を空き地にした奥まった家です。棗の木がありました。
私は棗の実が好きなので、よく食べに行きました。そこもお婿さんで「婿らしくない」と好評のサラリーマンで、町内の世話役でした。三人兄弟は、良くできて。でも、おかあさんは｢放送局｣との陰のあだ名でした。
その次の角の家は、おかあさんが豆腐屋さんです。お父さんは樵です。４人の幼なじみ。Ｔ家の家作です。その裏にＴ家の納屋が２棟ありました。母の仕事場です。
子どもたちが何処の家でも、出入りしました、当たり前のことでした。
一人でも、集団ででも、何処ででも遊びました。近所の大人みんなが親でした。
お昼の「ドン」がなったら、それぞれの、家に帰って昼食をたべました。
忘れないために、思い出して書きました。
ただの町屋の女房が軒先に品物をおいて、内職に商売をしていたことが解ります。どの家も共働きでした。
近くで、日血用品・食品が殆ど揃ったこともわかります。町には、人が多くいました。何処ででも井戸端会議が見られ、日常会話や噂話も賑やかでした。
そこには、スーパーもありませんでした。
そこには、プライバシーもありませんでした。
そして、悪い噂が立たないよう、皆「世間体」を気にして、慎ましく暮らしていました。
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2006年06月27日
母の居場所 (母の里帰り＝3日間眠り続ける母)
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私の生まれた１９３５年、母は、３つの不幸に見舞われました。
夫が、急逝したことは最大でした。
母の姉が男子と女子の二人を残して逝きました。
母の父も急逝です。
悲しみの中、亡姉の夫との再婚の話が浮上しました。
母の里、亡姉の夫、皆賛成でした。亡姉の夫は、裕福な不在地主でした。
家の姑(私の祖母)は、次男が家を継ぎ、母と私達姉妹が、亡姉の夫の家にいくのを望みました。
母と私達姉妹が邪魔になりました。
私の祖父は、私の亡父が長男であったことから、母の再婚に反対でした。
家を継ぐのは、亡父の嫁と、私達姉妹であるとの、明治民法そのままの考えでした。母も同じ考えでした。
母は苦しむ道を撰びました。
母は家長の祖父に「私をこの家に居さして下さい。二人の子を私が育てます。」
涙ながらにお願いしました。
私達姉妹は、家の跡取りとしての地位を不動のものになりました。
母は、私達姉妹を育てる事と、今まで通り働く事、それが、母の居場所です。
ここで、叔父・叔母に年の順に名前を付けます。
私の亡父は、Ｎ夫、Ｙ子、Ｄ夫、Ｋ夫、ＹＹ子、Ｊ夫（母が嫁に来たときは、幼稚園児）です。
祖母は、次男のＤ夫に継がせたいと思うのは、当たり前でした。
そこから、母は｢姑、小姑鬼千匹｣の目に遭います。
母は働き続きの毎日でした。
お盆、旧正月は母のお里がえりでした。
タクシーに乗って、大きなＪＩ川を渡ると○市の田園地帯が広がります。
そのＩｉ村に母のお里があります。
着いたトタン母は、3〜4日眠り続けます。
私は、「あんちゃん」(母の弟・長男)の膝に座って、頬すりされて、痛がって、喜んでいます。
母の弟(次男)の良夫叔父は、私が、高校生の頃、私に語りました。
姉ちゃんやおまえ達を送って、Ｓ橋にくると家が近い。
｢帰るのがイヤだ｣いつも橋の上で姉ちゃんが泣き出す。
お土産の「餅」が背中に食い込むし、可哀想だし、困った」
母にとって、他人の家が、自分の居場所だったのです。
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私の生まれた１９３５年、母は、３つの不幸に見舞われました。
夫が、急逝したことは最大でした。
母の姉が男子と女子の二人を残して逝きました。
母の父も急逝です。
悲しみの中、亡姉の夫との再婚の話が浮上しました。
母の里、亡姉の夫、皆賛成でした。亡姉の夫は、裕福な不在地主でした。
家の姑(私の祖母)は、次男が家を継ぎ、母と私達姉妹が、亡姉の夫の家にいくのを望みました。
母と私達姉妹が邪魔になりました。
私の祖父は、私の亡父が長男であったことから、母の再婚に反対でした。
家を継ぐのは、亡父の嫁と、私達姉妹であるとの、明治民法そのままの考えでした。母も同じ考えでした。
母は苦しむ道を撰びました。
母は家長の祖父に「私をこの家に居さして下さい。二人の子を私が育てます。」
涙ながらにお願いしました。
私達姉妹は、家の跡取りとしての地位を不動のものになりました。
母は、私達姉妹を育てる事と、今まで通り働く事、それが、母の居場所です。
ここで、叔父・叔母に年の順に名前を付けます。
私の亡父は、Ｎ夫、Ｙ子、Ｄ夫、Ｋ夫、ＹＹ子、Ｊ夫（母が嫁に来たときは、幼稚園児）です。
祖母は、次男のＤ夫に継がせたいと思うのは、当たり前でした。
そこから、母は｢姑、小姑鬼千匹｣の目に遭います。
母は働き続きの毎日でした。
お盆、旧正月は母のお里がえりでした。
タクシーに乗って、大きなＪＩ川を渡ると○市の田園地帯が広がります。
そのＩｉ村に母のお里があります。
着いたトタン母は、3〜4日眠り続けます。
私は、「あんちゃん」(母の弟・長男)の膝に座って、頬すりされて、痛がって、喜んでいます。
母の弟(次男)の良夫叔父は、私が、高校生の頃、私に語りました。
姉ちゃんやおまえ達を送って、Ｓ橋にくると家が近い。
｢帰るのがイヤだ｣いつも橋の上で姉ちゃんが泣き出す。
お土産の「餅」が背中に食い込むし、可哀想だし、困った」
母にとって、他人の家が、自分の居場所だったのです。
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2006年06月23日
厳しい祖父 （祖父の一日）
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厳しい祖父 （祖父の一日）
朝、2階の祖父の部屋から「ゴホン！」と大きな咳がしました。
家中に緊張がはしる。
5人の叔母、叔父たちは、割り当てられた掃除をすでに済ませています。
母も､朝食の用意をし、御膳を3つ並べます。
一つめは、祖父・祖母が正座します。同じ二つめの御膳に母・姉・私が。3つ目は大きな御膳で何人でも座れます。
祖父は、顔を洗ってから、６つのおぼおくさんを入れた箱を提げて2階の仏間でお経をあげます。
それから、降りてきて、祖父の座につきます。
みんな揃って手を合わせて「頂きます」。黙ってたべます。食事中の話は禁止です。
私は、「左利き」なので、左手は三尺で縛られています。
5人の叔母、叔父たちは、学校へいきます。
下の叔母はお洒落で、母の鏡台で、マントを着てボーズを作ってから
女学校へ。
母は朝の仕入れ、祖母は店。
祖父は。店の次の茶の間の練炭で鉄瓶がチンチン鳴る火鉢の前に正座で座ります。
祖父は、玉露を飲み、牛乳を火鉢で暖めます。それから、目がねをかけ直して、「本」を読み始めます。祖父が私におやつを呉れます.
祖父は、時々、町内会の用事や友人宅を訪れます。
祖父は、幼稚園前の私を連れていきます。大人しかったからでしょう。
私は、祖父が働いている姿をみたことは、ありません。
でも威厳がありました。
叔母・叔父達は外出するときは、祖父に行き先と帰宅時間を必ず言います。
祖母・孫以外は皆、祖父を畏れています。
夜、店が閉まってから、祖父が帳場にいきます。銭函の売り上げを金庫に納め、母は、祖父にお金を出してから、何かを報告します。
祖父は、ソロバンを出して、書いています。
それが、祖父の一日でした。
私が母の日記の「私は、給料なしの奉公人、給料なしの家政婦」の意味が解るようになるには、幼すぎました。
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厳しい祖父 （祖父の一日）
朝、2階の祖父の部屋から「ゴホン！」と大きな咳がしました。
家中に緊張がはしる。
5人の叔母、叔父たちは、割り当てられた掃除をすでに済ませています。
母も､朝食の用意をし、御膳を3つ並べます。
一つめは、祖父・祖母が正座します。同じ二つめの御膳に母・姉・私が。3つ目は大きな御膳で何人でも座れます。
祖父は、顔を洗ってから、６つのおぼおくさんを入れた箱を提げて2階の仏間でお経をあげます。
それから、降りてきて、祖父の座につきます。
みんな揃って手を合わせて「頂きます」。黙ってたべます。食事中の話は禁止です。
私は、「左利き」なので、左手は三尺で縛られています。
5人の叔母、叔父たちは、学校へいきます。
下の叔母はお洒落で、母の鏡台で、マントを着てボーズを作ってから
女学校へ。
母は朝の仕入れ、祖母は店。
祖父は。店の次の茶の間の練炭で鉄瓶がチンチン鳴る火鉢の前に正座で座ります。
祖父は、玉露を飲み、牛乳を火鉢で暖めます。それから、目がねをかけ直して、「本」を読み始めます。祖父が私におやつを呉れます.
祖父は、時々、町内会の用事や友人宅を訪れます。
祖父は、幼稚園前の私を連れていきます。大人しかったからでしょう。
私は、祖父が働いている姿をみたことは、ありません。
でも威厳がありました。
叔母・叔父達は外出するときは、祖父に行き先と帰宅時間を必ず言います。
祖母・孫以外は皆、祖父を畏れています。
夜、店が閉まってから、祖父が帳場にいきます。銭函の売り上げを金庫に納め、母は、祖父にお金を出してから、何かを報告します。
祖父は、ソロバンを出して、書いています。
それが、祖父の一日でした。
私が母の日記の「私は、給料なしの奉公人、給料なしの家政婦」の意味が解るようになるには、幼すぎました。
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2006年06月19日
記憶 （私の「嫁」の原風景）
記憶 （、私の「嫁」の原風景）
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1935年生まれの私の最初の記憶。
近所に廃せん地と言う埋め立て地の原っぱがありました。
母ではない、誰か二人がヨチヨチの私の両手を引いて原っぱを歩いています。私の頭には、今、見てきたものでいっぱいでした。
ロボットさんとお話したこと、あくちゅしたこと、飛行機を下から見上げたことなど。
私は3歳頃の事と、思っていました。大人になって調べたら、1936年の博覧会のことでした。
私1歳？・・・ウソ！？誰かが反復して私の記憶に刻みつけたのでしょうか。
母は私が生まれて２カ月目に夫(私の父)が心臓疾患で逝く不幸にあいました。
当時、家族は、母にとって、舅・姑・３人の夫の弟・２人の妹・２人の父無き子の１０人家族の中で、ただ一人の他人(嫁)でした。５人の叔父・叔母たちは、小学一人を除いて中学・女学校でした。
祖母と母は○○商店を経営していました。
仕入れのため、母が毎夜遅かったので、私は母を捜しては、よくワーワー泣きをしました。
祖父がきて、私の両頬を抓りました。その痛かったこと。
その後、私は絶対泣かなかったそうです。
仕入れのため、夜遅く帰った母は、ガランとした8畳間に、一人前の朱漆塗り高御膳で一人の夕飯を食べます。
大きな鉄鍋の底に実のない汁か少し残っていました。煮物の実は？
ただ、それを見ている私。
ただ、私が母の温もりに浸っています。
それが、私の「嫁」の原風景でした。
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1935年生まれの私の最初の記憶。
近所に廃せん地と言う埋め立て地の原っぱがありました。
母ではない、誰か二人がヨチヨチの私の両手を引いて原っぱを歩いています。私の頭には、今、見てきたものでいっぱいでした。
ロボットさんとお話したこと、あくちゅしたこと、飛行機を下から見上げたことなど。
私は3歳頃の事と、思っていました。大人になって調べたら、1936年の博覧会のことでした。
私1歳？・・・ウソ！？誰かが反復して私の記憶に刻みつけたのでしょうか。
母は私が生まれて２カ月目に夫(私の父)が心臓疾患で逝く不幸にあいました。
当時、家族は、母にとって、舅・姑・３人の夫の弟・２人の妹・２人の父無き子の１０人家族の中で、ただ一人の他人(嫁)でした。５人の叔父・叔母たちは、小学一人を除いて中学・女学校でした。
祖母と母は○○商店を経営していました。
仕入れのため、母が毎夜遅かったので、私は母を捜しては、よくワーワー泣きをしました。
祖父がきて、私の両頬を抓りました。その痛かったこと。
その後、私は絶対泣かなかったそうです。
仕入れのため、夜遅く帰った母は、ガランとした8畳間に、一人前の朱漆塗り高御膳で一人の夕飯を食べます。
大きな鉄鍋の底に実のない汁か少し残っていました。煮物の実は？
ただ、それを見ている私。
ただ、私が母の温もりに浸っています。
それが、私の「嫁」の原風景でした。
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2006年06月16日
結婚式 �供 �(式の最中逃げようとした私を母は・・・）
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結婚式 �供 �(式の最中逃げようとした私を母は・・・)
式までの10日間は慌ただしかった。○○神社で、持合い所帯＊＊の式を挙げる準備に追われていました。
お互い平服のつもりが、モーニングと打ち掛けに変わった。私達は式が決まった事でホットして、エネルギーも使い果たしたし、後は親のしたいようにと任せました。
○○神社で、月下氷人二人、親達、親戚30人ほどで式が進行、最後の「戚戚固めの盃」で、私と母はワナを知りました。
宮司が「新婦は新郎側の席に並んで下さい」と言ったトタン
式場が凍り付きました。
新婦側の親戚は「持合い所帯」と聞いて列席しました。
私は、一瞬の内に悟った。日延べはワナだったのです。
彼の父は、いつの間にか『嫁取り』＊＊で○○神社に申し込みをしたのだ。
わらびしい＊彼の父は、親戚に『嫁』を貰うと言っていたのでしょう。
『「嫁」ではない。屈辱！新郎側には行かない。6年の辛棒が無駄になっても仕方がない。逃げよう！』向きを変えた私に、母が囁いた。
『円、私が堪えるから、我慢して、彼の所へ並ばれ』
私は新郎側の席に並んだらしい。写真に写っていたから。
披露宴会場に行く私は、怒っていて、スタスタ大股で歩いていたらしい。
「ゆっくりと静かに」と彼の父が追いかけて来て囁きました。が、私の記憶は中断したまま・・・
式が済んで、彼の家の仏壇を拝んでから、私の家に帰って、服に着替えたら、ようやくホットして、我に返りました。
母のプレゼントの温泉2泊の新婚旅行の電車の時間まで休みました。
勿論、夫婦別姓で新しい生活が始まっていきました。
＊方言。人の目を気にして派手に振る舞うこと。見栄坊。
＊＊当時、○○神社の式の申し込み用紙は、「嫁取り」「婿取り」「持合い所帯」の3つから撰んだ。「
持合い所帯」は嫁でも婿でも無い場合、時々見られた。
○○神社は1947年民法改正を知らずに、明治31年の民法から作られてきた習慣に従ったらしい。
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結婚式 �供 �(式の最中逃げようとした私を母は・・・)
式までの10日間は慌ただしかった。○○神社で、持合い所帯＊＊の式を挙げる準備に追われていました。
お互い平服のつもりが、モーニングと打ち掛けに変わった。私達は式が決まった事でホットして、エネルギーも使い果たしたし、後は親のしたいようにと任せました。
○○神社で、月下氷人二人、親達、親戚30人ほどで式が進行、最後の「戚戚固めの盃」で、私と母はワナを知りました。
宮司が「新婦は新郎側の席に並んで下さい」と言ったトタン
式場が凍り付きました。
新婦側の親戚は「持合い所帯」と聞いて列席しました。
私は、一瞬の内に悟った。日延べはワナだったのです。
彼の父は、いつの間にか『嫁取り』＊＊で○○神社に申し込みをしたのだ。
わらびしい＊彼の父は、親戚に『嫁』を貰うと言っていたのでしょう。
『「嫁」ではない。屈辱！新郎側には行かない。6年の辛棒が無駄になっても仕方がない。逃げよう！』向きを変えた私に、母が囁いた。
『円、私が堪えるから、我慢して、彼の所へ並ばれ』
私は新郎側の席に並んだらしい。写真に写っていたから。
披露宴会場に行く私は、怒っていて、スタスタ大股で歩いていたらしい。
「ゆっくりと静かに」と彼の父が追いかけて来て囁きました。が、私の記憶は中断したまま・・・
式が済んで、彼の家の仏壇を拝んでから、私の家に帰って、服に着替えたら、ようやくホットして、我に返りました。
母のプレゼントの温泉2泊の新婚旅行の電車の時間まで休みました。
勿論、夫婦別姓で新しい生活が始まっていきました。
＊方言。人の目を気にして派手に振る舞うこと。見栄坊。
＊＊当時、○○神社の式の申し込み用紙は、「嫁取り」「婿取り」「持合い所帯」の3つから撰んだ。「
持合い所帯」は嫁でも婿でも無い場合、時々見られた。
○○神社は1947年民法改正を知らずに、明治31年の民法から作られてきた習慣に従ったらしい。
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2006年06月14日
結婚式 �機�(１９６０年のこと）
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結婚式 �機 �(１９６０年のこと)
日本には成人した者同士の結婚に親の許可が必要なのでしょうか？
外国での、二人が教会で式を挙げてから、親に紹介する場面が映画などで見ると「いいな」と思います。
私が結婚するまで、6年ほどの歳月が必要でした。親同士の話し合いが長引いたからです。「姓はどちらを名乗る」「嫁か、婿か」「結納を受ける、受けない」などなど。長男と一人娘の結婚だからその難しかったこと。
二人とも共働きで、なんとか生活が、できるので、親たちに通告しました。
「12/8日○○神社で、結婚式を挙げます。手続きをしました。」これだけのことで、二人とも３ｋｇも痩せました。(▼▼)
私の母（父は私が生まれて２カ月後逝去）は賛成しました。
彼の父は「12/14日にしてくれ」それがワナだったのに気付くのは、結婚式の最中でした。
１， 結納はなし。 ２，姓は二人に任せる＊＊
これが親たちの妥協点でした。
私も母も、こちらとあちら側の立てた二人の月下氷人も信じました。
結婚式が終われば、近県の温泉で２泊後、やっとアパートでの生活が始まる。(^。^)
彼の父は新たに、○○神社に申し込みをしたのを誰も知らなかった。
＊＊民法７５０条夫または妻の氏を称する＝現在、夫婦同姓規制(世界では夫婦別姓選択可能)は日本だけになりました。
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結婚式 �機 �(１９６０年のこと)
日本には成人した者同士の結婚に親の許可が必要なのでしょうか？
外国での、二人が教会で式を挙げてから、親に紹介する場面が映画などで見ると「いいな」と思います。
私が結婚するまで、6年ほどの歳月が必要でした。親同士の話し合いが長引いたからです。「姓はどちらを名乗る」「嫁か、婿か」「結納を受ける、受けない」などなど。長男と一人娘の結婚だからその難しかったこと。
二人とも共働きで、なんとか生活が、できるので、親たちに通告しました。
「12/8日○○神社で、結婚式を挙げます。手続きをしました。」これだけのことで、二人とも３ｋｇも痩せました。(▼▼)
私の母（父は私が生まれて２カ月後逝去）は賛成しました。
彼の父は「12/14日にしてくれ」それがワナだったのに気付くのは、結婚式の最中でした。
１， 結納はなし。 ２，姓は二人に任せる＊＊
これが親たちの妥協点でした。
私も母も、こちらとあちら側の立てた二人の月下氷人も信じました。
結婚式が終われば、近県の温泉で２泊後、やっとアパートでの生活が始まる。(^。^)
彼の父は新たに、○○神社に申し込みをしたのを誰も知らなかった。
＊＊民法７５０条夫または妻の氏を称する＝現在、夫婦同姓規制(世界では夫婦別姓選択可能)は日本だけになりました。
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2006年06月08日
月の砂漠
月の砂漠
夫の母が逝って２年たった。母は正月から脳の発作や肝性の昏睡などから意識が次第に失われていった。
ベットに横たわったまま、突然、謡や唱歌が響き出す。
私が見舞うと「月の砂漠」や「埴生の宿」などを次々と歌う。私も楽しく唱和した。義母にとって、女学生時代が人生で一番の華だったのだろう。
亡くなる２０程前に、昏睡状態になった。意識がないとヘルパーさんがいったけれど、私には信じられなかった。呼んでも、撫でても。握っても反応がなかったので、最後に耳元で「月の砂漠をはるばると・・・」と歌ってみた。するとオー、オー、胸の中から吠えるような叫びが起こった。届いている。
見舞うごとに、「月の砂漠をはるばると・・・」オー、オーのこえ。嬉しかった。意識不明の時でも、心に焼き付いているものは失われないことを知った。
二月末の深夜、危篤となる。義父は必死に人工呼吸をしている。私は、義父に言われて、耳に口をつけて「ツキノサバクヲ」「ハニューのヤドハ」の声を送った。夫は「かあちゃん かあちゃん」と呼び戻そうとする。三人に見守られて、未明、心電図は止まった。享年76歳。
最近、何となく娘と一緒に義父の前で「埴生の宿」を合唱した。義父は涙をためて聞きいっていた。そのとき、私は、二年前のあの思いを義父とともに心に描いていた。
私は、義母の死後、義父の窶れ方が酷いので、土曜ごとに、手作りのお総菜を2年以上持っていった。月の砂漠はこの時のもの。
義父は86歳で入院。1昨年暮れ、病院にの1人部屋で逝去。享年94歳。
45年程の長い付き合いのなかで、心が通じ合ったのは、この義母の死後、僅か2年余であった。
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夫の母が逝って２年たった。母は正月から脳の発作や肝性の昏睡などから意識が次第に失われていった。
ベットに横たわったまま、突然、謡や唱歌が響き出す。
私が見舞うと「月の砂漠」や「埴生の宿」などを次々と歌う。私も楽しく唱和した。義母にとって、女学生時代が人生で一番の華だったのだろう。
亡くなる２０程前に、昏睡状態になった。意識がないとヘルパーさんがいったけれど、私には信じられなかった。呼んでも、撫でても。握っても反応がなかったので、最後に耳元で「月の砂漠をはるばると・・・」と歌ってみた。するとオー、オー、胸の中から吠えるような叫びが起こった。届いている。
見舞うごとに、「月の砂漠をはるばると・・・」オー、オーのこえ。嬉しかった。意識不明の時でも、心に焼き付いているものは失われないことを知った。
二月末の深夜、危篤となる。義父は必死に人工呼吸をしている。私は、義父に言われて、耳に口をつけて「ツキノサバクヲ」「ハニューのヤドハ」の声を送った。夫は「かあちゃん かあちゃん」と呼び戻そうとする。三人に見守られて、未明、心電図は止まった。享年76歳。
最近、何となく娘と一緒に義父の前で「埴生の宿」を合唱した。義父は涙をためて聞きいっていた。そのとき、私は、二年前のあの思いを義父とともに心に描いていた。
私は、義母の死後、義父の窶れ方が酷いので、土曜ごとに、手作りのお総菜を2年以上持っていった。月の砂漠はこの時のもの。
義父は86歳で入院。1昨年暮れ、病院にの1人部屋で逝去。享年94歳。
45年程の長い付き合いのなかで、心が通じ合ったのは、この義母の死後、僅か2年余であった。
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2006年06月06日
同窓会名簿の姓（なまえ）を変えなくちゃ！
私の同窓会名簿は戸籍姓になっていた。一昨年中学校の名簿を同期会を機にＭ
にした。同期生はその理由を暗黙のうちに悟ってくれていたようだ。
次は小学校だ。６／１１・１２日の同窓会には、Ｍで出席のはがきを出して名簿の姓を変えた。
近所では、Ｍで通っている。が、近所の一人っ娘(６０才くらい）が婿（？）にきた夫の姓を名乗ったので、Ｍを道連れにしたく、わたしの戸籍姓を小学校の同窓や近所の人に吹聴してくれたので、後始末が必要・・・これを又夫婦別姓のＰＬの機会にしましょうか(^_-)
高校は好きでなかったので無視。
大学は名簿が仕上がった後でもう４年またなきゃならない。勤め先は？面倒になった。
とにかく、通称使用と戸籍名の使い分けは手数が掛かる。
この年になったら、本名のＭで逝けることが私の唯一の執着である 。
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にした。同期生はその理由を暗黙のうちに悟ってくれていたようだ。
次は小学校だ。６／１１・１２日の同窓会には、Ｍで出席のはがきを出して名簿の姓を変えた。
近所では、Ｍで通っている。が、近所の一人っ娘(６０才くらい）が婿（？）にきた夫の姓を名乗ったので、Ｍを道連れにしたく、わたしの戸籍姓を小学校の同窓や近所の人に吹聴してくれたので、後始末が必要・・・これを又夫婦別姓のＰＬの機会にしましょうか(^_-)
高校は好きでなかったので無視。
大学は名簿が仕上がった後でもう４年またなきゃならない。勤め先は？面倒になった。
とにかく、通称使用と戸籍名の使い分けは手数が掛かる。
この年になったら、本名のＭで逝けることが私の唯一の執着である 。
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2006年06月03日
お節介はごめんです
誰でも《氏名の変更を強制されないこと》と求める権利があるのに、私は１９６０年から、姓でスチャモチャしている。
君（夫）は出自の姓を変えなかった。私も変えなかったら良かった。夫婦別姓で結婚して１９７３年最後の婚姻届けを出して、私は、君の姓になった。婚姻届→ペーパー離婚し３人の子を授かった。私が姓を変えたのは、子どもの入籍と君の父・世間？のお節介に負けたのだ。当時、私の周りに別姓の人は居なかった。
君は次第に私を君の家の嫁として見るようになった。家が市電で１５分の距離、君の両親は共働きの私に家事の手伝いを頼んだ。私の家族に金はダサズに口をダシてお節介。私の母は金・労力をダシ口は出さなかった。
君の父は私の母の葬式にもお節介したが拒絶。君の母の介護は私が心を込めた。お互い弱い人間同士ではないか。
君の父の介護も定年後の君と私と、私の慢性病で体力半減など君を含めた、４入の妹弟には配慮外だったし、年に２度、１から２泊のお見舞い程度。
君の弟は、私が朝日新聞に投書する記事にも止めるようにとのお節介、それを平気で伝えれる君もお節介。
一昨年１２月君の父の危篤の介抱中に私は腰骨折の交通事故に遇った。それから３日後父は９４歳で逝った。
私は４ケ月寝ていた。君は毎日実家から、夜８・９時に帰り息子の用意した夕飯をただ食べた。
お盆に「相続会議」（遺言による分割相続で、長子単続相続ではなかった）が行われることになった。
７月末、君は「相続会議にくるな！葬式にも来ないくせに」と罵言雑言での精神的ＤＶ（初めてだ。酒乱には慣れていたが）。
君の家は私の善意と犠牲・給料のいらぬ家政婦とヘルパーだけを求めたのを漸く悟った。
女だけが苦しむ。私も君と私の母達と同じに見なされていたのだ。
この戦前の遺物の一族。１９４７年憲法２４条と民法７５０条で崩壊した、明治民法の「家父長制度」の怪物そのものでないか。これはある政党（一部）の理想の家族像ではないのか！
やっと長すぎた頭の上の「家」が無くなった。
私は君にペーバー離婚を求めた。
私は戸籍名ではなく私の本名で生き、死にたいだけである。
苦楽を共にしたとは云えないけど、幸せな５０年だったし、今も君に感謝している。ありがとう。
でも、姓への願いは君も知っている筈。私は別姓を願いながら本名と戸籍名との危ないバランスに慣れていたのも事実。危ないバランスと訣別できる？怯懦の心もある私。まず、選択的夫婦別姓制の実現を願う。
気長に待てるかな？だけど、姓は私が選ぶ。私の姓へのお節介はごめん！です。
君でも。国でも。
だから、君のペーパー離婚同意が必要であるが、返事なく。
いずれにしても、別姓の伴侶として、姓の葛藤のない僅かな余命を仲良く枯れるように終わりたい。生臭い話ではある。若い方には別世界かも知れない。
君（夫）は出自の姓を変えなかった。私も変えなかったら良かった。夫婦別姓で結婚して１９７３年最後の婚姻届けを出して、私は、君の姓になった。婚姻届→ペーパー離婚し３人の子を授かった。私が姓を変えたのは、子どもの入籍と君の父・世間？のお節介に負けたのだ。当時、私の周りに別姓の人は居なかった。
君は次第に私を君の家の嫁として見るようになった。家が市電で１５分の距離、君の両親は共働きの私に家事の手伝いを頼んだ。私の家族に金はダサズに口をダシてお節介。私の母は金・労力をダシ口は出さなかった。
君の父は私の母の葬式にもお節介したが拒絶。君の母の介護は私が心を込めた。お互い弱い人間同士ではないか。
君の父の介護も定年後の君と私と、私の慢性病で体力半減など君を含めた、４入の妹弟には配慮外だったし、年に２度、１から２泊のお見舞い程度。
君の弟は、私が朝日新聞に投書する記事にも止めるようにとのお節介、それを平気で伝えれる君もお節介。
一昨年１２月君の父の危篤の介抱中に私は腰骨折の交通事故に遇った。それから３日後父は９４歳で逝った。
私は４ケ月寝ていた。君は毎日実家から、夜８・９時に帰り息子の用意した夕飯をただ食べた。
お盆に「相続会議」（遺言による分割相続で、長子単続相続ではなかった）が行われることになった。
７月末、君は「相続会議にくるな！葬式にも来ないくせに」と罵言雑言での精神的ＤＶ（初めてだ。酒乱には慣れていたが）。
君の家は私の善意と犠牲・給料のいらぬ家政婦とヘルパーだけを求めたのを漸く悟った。
女だけが苦しむ。私も君と私の母達と同じに見なされていたのだ。
この戦前の遺物の一族。１９４７年憲法２４条と民法７５０条で崩壊した、明治民法の「家父長制度」の怪物そのものでないか。これはある政党（一部）の理想の家族像ではないのか！
やっと長すぎた頭の上の「家」が無くなった。
私は君にペーバー離婚を求めた。
私は戸籍名ではなく私の本名で生き、死にたいだけである。
苦楽を共にしたとは云えないけど、幸せな５０年だったし、今も君に感謝している。ありがとう。
でも、姓への願いは君も知っている筈。私は別姓を願いながら本名と戸籍名との危ないバランスに慣れていたのも事実。危ないバランスと訣別できる？怯懦の心もある私。まず、選択的夫婦別姓制の実現を願う。
気長に待てるかな？だけど、姓は私が選ぶ。私の姓へのお節介はごめん！です。
君でも。国でも。
だから、君のペーパー離婚同意が必要であるが、返事なく。
いずれにしても、別姓の伴侶として、姓の葛藤のない僅かな余命を仲良く枯れるように終わりたい。生臭い話ではある。若い方には別世界かも知れない。
