2008年10月02日

投資は減るが・・・

大不況の到来となりそうですね。

IT投資も減ってきており、運用・保守案件はあるのですが、新規の開発案件が減っていると聞きます。。

また、不況になると当然、投資も減ってしまうので、なかなか困る状態ですね。

さて、私の仕事はというと、最近は、COBOL案件で忙しいです。私は都内にある○○○○ジニア協会の○○に所属しているのですが、私のようなある程度の年齢の高いエンジニアから、そうでない人までが幅広く働いています。

また、営業は、全て任せてしまえば、いいので、自分で営業もする必要はありません。

ここの良い部分は、経理や会計などの作業は、月額1万円で全て依頼を出せる点です。これがあるので、たとえ、個人事業主といっても安心して働くことができるんですね。

まさに、itエンジニアには、いいサービスです。

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シフトワークス

インディバルは10月1日、リクルートとヤフーが共同で運営する求人サイト「Yahoo!リクナビ」で、アルバイト専門の求人求職マッチングサービス「シフトワークス」を開始した。PC版のほか、モバイル版(http://shiftworks.mobile.yahoo.co.jp/)でも提供する。

 シフトワークスは、授業や子育てなどでフルタイムでの勤務が難しい学生や主婦(主夫)などの求職者を対象に、求人企業との間でアルバイトをマッチングするサービス。Yahoo! JAPAN IDで会員登録をすることにより、無料で利用できる。

 アルバイト検索の際、検索条件として、希望する勤務シフトを詳細に入力できるため、大量のアルバイト情報の中から、より適合度の高い求人情報を入手することができるという。

 また、求人企業に勤務シフトに関する希望条件を申告できる相談機能を搭載しており、勤務にあたっての疑問やコメント、メッセージなどを添えてエントリーできる。



コレって、ヤフーとリクナビの共同だからこそできるサービスですよね。
さすが、リクルートです。


 一方、求人企業にとっても、事前交渉のシステムで勤務条件に融通を利かせることで、さらに多くの応募者を集めることが可能になるとしている。

営業 転職

ITエンジニア 転職

Cobol

会計事務所 転職

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2008年01月08日

この国の行方

2005年〜2007年は、少し、景気が回復した。。。

トンネルから出たなどといわれていますが、

昨日のニュースでは、
中小企業を中心として、倒産件数がかなり多かったようです。

これも小泉さんの功績でしょうか・・・・



地方と東京都の格差は確実に広がっているようです。
つまり、景気の良いところはよく、悪いところはわるいという、
「格差社会」に向かいつつあるようです。

いや。

すでに日本はアメリカと同じような格差社会になってしまったのかもしれません。ネット難民のニュースや地方の雇用状況を見てみると、本当にそう思いますね。


地方と言っても、例えば、仙台の求人名古屋の求人、福岡の求人などは、東京に負けないほどの求人量があるのです。というのも、地方でも、大企業は少ないかもしれませんが、優良な中小企業はたくさんあるのです。では、なぜ、地方の求人が少ないかというと、地方には、求人広告の代理店が少ないのと、地方の人材獲得は比較的に容易にできるからです。


地方の求人情報、求人広告は、情報量が少なすぎると思った事はありませんか?

仕事を求めている人はいるのに、求人が少ないというのは、あまり良いことではありませんね。

反対に、東海の求人は、けっこう景気がよいようです。



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2007年03月23日

フリーエンジニアの起源

フリーエンジニアの起源?

という変なタイトルをつけてしまいしたが、フリーエンジニアというのは、元々、アメリカで生まれたコンセプトです。

少し前になりますが、「フリーエージェント社会の到来」という本が話題になりました。 以下はアマゾンからの引用です。

Amazon.co.jp
アメリカの労働人口の4人に1人が、本書で言う「フリーエージェント」という働き方を選んでいるという。フリーエージェントとは、「インターネットを使って、自宅でひとりで働き、組織の庇護を受けることなく自分の知恵だけを頼りに、独立していると同時に社会とつながっているビジネスを築き上げた」人々を指す。フリーエージェントたちが、そういった働き方を選んだ理由、そしてその生活と仕事の実態が詳細に描かれている。著者が1年かけて全米を旅し、大勢のフリーエージェントたちに直接会って調査しているため、机上で練られただけの社会論にはない説得力がある。

本書の著者は、米上院議員の経済政策担当補佐官、労働長官の補佐官、副大統領の首席スピーチライターを務めたのち、フリーエージェントになった経験の持ち主。フリーエージェントの実態調査をといったミクロな視点と、フリーエージェントが社会に与えるインパクトといったマクロな視点からの議論がほどよくミックスされ、社会の大きな潮流をとらえた論述となっている。

「いまの仕事が永続するなどと言える人はどこにもいない。誰もが『臨時』労働者なのだ」というとおり、現代の環境においては、企業に人生すべてを賭けることは難しい。しかし、日々問題にぶつかりながらも、自分らしい働き方を模索しているフリーエージェントたちの「証言」は、本書を生き生きと彩っている。また、成功しているフリーエージェントだけではなく、万年臨時社員として不当に搾取されている層についての論述も詳しい。

日本では、社会のフリーエージェント化に関しては、アメリカに大きく遅れをとっている。しかし、正社員にならない働き方に対する関心は高まりを見せており、一部の業界では、すでにフリーエージェント社会になっている。本書の第5部で描かれているような未来の社会が実現するのも、そう遠い話ではないのかもしれない。(朝倉真弓)

日経BP企画
フリーエージェント社会の到来 「雇われない生き方」は何を変えるか
フリーエージェントというと、プロ野球でお馴染みだが、米国では企業社会でも一般的になってきた。1つの企業に所属するのを嫌い、企業と自由に契約を結ぶ人のことだ。既に就業者の4人に1人の割合に達するという。彼らの多くは、情報技術(IT)を駆使して同時に数社の仕事をこなす。

 終身雇用で社員を雇うのは企業にとってリスクだが、逆に1つの会社に自分の人生を捧げるのは個人にとってもリスクである。とりわけ企業の平均寿命が短くなっている状況では、いくつもの企業と契約を結ぶリスクヘッジが不可欠と著者は書く。日本の多くの企業が「終身雇用」の暖簾を下ろし大幅な人員削減を厭わなくなった中で、日本でもフリーエージェント社会の到来は間近なのかもしれない。


このような現象は、アメリカだけの話ではありません。イタリアでも国民の大半が社長(個人事業主)という形で仕事をしています。

最近では、アメリカのシリコンバレーでも、プロジェクト毎に、仕事を変えると言うフリーエンジニアという働き方が増えてきました。 人材不足が叫ばれるIT業界では、今後フリーエンジニアの働き方がよりいっそう重要になってくると思います。

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2007年01月23日

フリーエンジニア・SOHO日記

フリーエンジニア・SOHO日記です。

こんにちは、フリーエンジニアの「フリフリフリーエンジニア」です。
フリーエンジニア?SOHOって何?方も多いと思いますので、簡単に説明しようと思います。


フリーエンジニアとは
読んで字のごとく。 フリーで働くエンジニアです。
フリーで働くエンジニア・・それだけだとわかりませんね。

では、フリーエンジニアとは一体どんな職業なのかを説明します。
昔風に言えば、フリーエンジニアとは、フリーランスのことを指し、個人事業主として1人で働いているフリーのエンジニアのことです。

ある調査によると、フリーランスや個人事業主として働くITエンジニアの割合は国内のITエンジニア全体の6%近くであり、今後フリーエンジニアを希望する割合も13%を超えていると言います。


フリーエンジニア


最近の「ITエンジニア不足」という状況のもと、正社員として働くという選択肢がありながらも、あえてフリーランスを望むITエンジニアが増えてきているのです。というのも、フリーエンジニアのほうが、正社員としての縛りがなく、気軽で、しかも案件ごとに移動ができるからです。さらに、IT化が進めば進むほど、会社に通う必要もなくなってきます。自宅で誰にも気をつかわずに、仕事ができるのです。

webデザイナーやITエンジニアなら、一度はあこがれる職業。
それが、フリーエンジニアなのです。

この傾向は日本だけではありません。すでにフリーエンジニアの時代が来るとは、アメリカでも数年前から言われており、シリコンバレーでは、フリーエンジニが多数いると言われています。 


フリーエンジニア


「フリーエンジニアのほうが、正社員としての縛りがなく、気軽で、しかも案件ごとに移動ができるからです。さらに、IT化が進めば進むほど、会社に通う必要もなくなってきます。」と前に書きましたが、フリーエンジニア志望の人が増えるのはそれだけではありません。正社員は思いどおりの仕事が選べないという現実もあります。プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーになってもマネジメント業務より雑務が多く、常駐先ではほかの開発案件のヘルプに回されるなど、理不尽な思いをすることもあります。 「社員として会社に拘束され、1つの仕事に縛られていると、 ITエンジニアとしての市場価値がどんどん下がっていくとの声もあります。プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャの経験があり、そのキャリアをもって転職し正社員として働くという選択肢もありますが、あえてフリーエンジニアを選ぶには、それなりの理由があるのです。

それは、収入面です。
フリーエンジニアというは、いわば経営者。
給料も自分で稼ぐ必要があります。自分に力がなければ、気軽にフリーエンジニアなどとはのんきなことは言っていられません。


フリーエンジニア


しかし、フリーエンジニアなった人の多くが
年収も20〜30%アップに成功しているようです。
やはり、フリーエンジニアでやっていけるという気持ち、自信、キャリア、人脈などがなくてはいけないでしょう。
しかし、一方では、「起業」するのと同じで、「フリーエンジニア」を選ぶ人も多いようです。

たしかに、リスクはありますが、「若いうちに、フリーエンジニアとして思い切って頑張ってみよう」と思い、あまり経験のないうちから、フリーエンジニアになる人もいるようです。

こういった風潮には、実は追い風があります。首都圏コンピュータ技術者協同組合の組合員というのがあるのです。この組合は ITエンジニアに仕事を紹介するほか、確定申告のための経理業務の代行、病気やけがで仕事ができなくなった場合の保障などのサービスを提供してくれます。いわば「フリーエンジニア支援組織」なのです。


フリーエンジニア


フリーエンジニアに限らず、SOHOなどで、仕事を見つけてくるのは、非常に大変です。実績のあるフリーエンジニアならば、良いのですが、まだフリーエンジニアなってから日が浅い人にとっては、営業というのは、大変です。そこで、この首都圏コンピュータ技術者協同組合というのが注目されているのです。

こういった環境で働けるならフリーエンジニアででやっていこうというきっかけになるのは、ー入 ⊆分の時間の確保 0堕蠹戮箸い順番のようです。  ´△魯リアできても、は、こういった組合やネットワークがなければなかなか成り立たないものなのですね。


フリーエンジニア




◆フリーエンジニアとして活躍
まずは大事なのは、主体的に仕事を選び、力を付けることです。フリーエンジニアとして始めたばかりの人は、将来の明確なビジョンは確立する必要があります。フリーエンジニアの仲間と一緒にフリーエンジニアのネットワークを作ることもよいでしょう。フリーエンジニアにもリスクはありますが、正社員にもリスクがあるのです。終身雇用という考え方はすでに崩壊し、受託開発中心の開発会社がずっと生き残っていける保証はどこにありません。 会社にいて正社員では、会社の看板で仕事をして、会社から出る給料で暮らすことはできます。しかし、いったん会社がなくなってしまえば、あなたの仕事はなくなってしまうのです。

その点、フリーエンジニアは大変ではありますが、仕事は全て自分の名前でするものです。うまくいけば、自分の評価が高くなり、それだけ自分のブランディングになります。フリーエンジニアだからこそ、味わえる醍醐味といえるでしょう。


フリーエンジニア



「フリーエンジニア」といえば、会社組織から独立したエンジニアのことを指す(完全独立型エンジニア)。営業から開発提案、開発、経理などをすべてマネジメントするフリーのエンジニアとは、究極のエンジニア像でもあろう。完全にフリーで活動するエンジニアというのは、昔から存在し、いまも活躍している。が、最近は不景気が影響しているのか、人材派遣会社(以下、派遣会社)などを利用することで、社員ではなく、実質的にフリーエンジニアとして働くエンジニアが増えている。完全独立型ではないがそれに近い部分的なフリーエンジニアとは、実際にどのような存在で、どのような雇用形態で働いているのだろうか。

■社員ではないということ

 10 年ほど前まであれば、「社員でない」と聞けば、パートやアルバイトを想像する人が多かっただろう。数年前ぐらいから、「派遣」という雇用形態が一般にも浸透して定着したが、それでも派遣といえばパートやアルバイトなどと同じように、補助業務を中心に行う存在で、事務の補佐をするような存在をイメージしがちだった。派遣社員にもメインの仕事を任すようになったのは、一部の例外を除き最近のことだ。

■社員と非社員が肩を並べる職場

 しかし、最近は社員という雇用条件で働かずに、派遣会社を利用することで、実質的にフリーエンジニアとして働くエンジニアが存在するようになった。この場合、社員でなくても、前述したように仕事の範囲が狭められるとは限らない。私も過去に経験があるが、プロジェクトの現場では、エンジニアの技量によって仕事が割り当てられることが当たり前だからだ。違いはあくまで「雇用条件」だけ。現場のメンバーはお互いの雇用条件などは知らず、黙々とプログラミングやデバッグをしてコードと格闘したり、一緒にシステム構成を真剣に議論することもある。

 ただし、同じような仕事をしていても雇用条件が違うことにより、当然ながら経済的な面での違いが出る。社員であること、また逆に社員でないこと、それぞれにメリットもデメリットもあるわけだ。

■柔軟で流動的な人材調達の便利さ

 フリーエンジニアと社員の相違点は、いうまでもなく「社員であるかどうか」ということである。フリーエンジニアは、会社に専属することによるあらゆる制約から放たれることになる。

 IT 業界の事情を考えてみよう。この業界では、開発のプロジェクト(案件)が仕事の単位となることが多い。プロジェクトごとにシステム構築環境は異なり、求められる言語やソフトウェアのスキルも異なる。プロジェクトに適したスキルを持つ人材を効率よくアサインすることは、人件費を考慮すると重要なことである。適した人材が社員にいないとなると、社員を育成することを考えるが、それには時間がかかる。そんなとき、特定プロジェクトの期間だけ外部からエンジニアを調達することがある。企業にとっては育成の費用も時間もかからず、素早く人材を調達できるというメリットがある。そこにフリーエンジニアの活躍の場がある。そしてフリーエンジニアは、そういう中から自分の興味や得意分野を生かせる仕事を選びながらキャリアを積んでいく。



フリーの概念が変わった
フリーエンジニアが注目される理由とは?

加山恵美
2002/2/15
II 社員との違い

■違いは雇用条件だけ

 雇用条件で企業と切り離されるとフリーエンジニアになると考えることができる。しかし、冒頭にも述べたが、完全に仕事を自分で獲得するフリーエンジニアもいれば、派遣会社などを通じて仕事をあっせんしてもらうフリーエンジニアもいる。完全独立型フリーエンジニアと社員との間に位置する中間的なフリーエンジニアには、いまではさまざまなタイプが考えられるし、事実存在する。そのタイプの違いは結局、社員が持っている雇用条件におけるメリットやデメリットを、どれだけ持っていないかということに帰着するのではないだろうか。

 逆にいうと、雇用条件以外の要素はまさに多種多様である。例えばスキル。完全独立型エンジニアともなれば、かなり高いスキルを要求されるはずだが、個人の営業力によって、それを賄うこともあるし、高いスキルがあっても、分野に偏りがあり、思うような仕事がないか条件が合わない場合もあるだろう。逆に社員だからといっても、スキルが高いとも低いともいえない。どの場合でも“ピンキリ”だ。仕事内容、給料の内訳や手取りの金額に関しても、フリーの度合いとは関連がない。関連があるのは、あくまで個人の実績と実力だ。

 それでは社員とフリーエンジニアは、どのような違いがあるのかを、具体的な項目を見ながら検証していこう。

○派遣の仕組み

 派遣エンジニアという形態で仕事を得るフリーエンジニアもいる。だが、一口に派遣といっても大きく分けて次の3通りが考えられる。

一般派遣
 通常「派遣」という場合は、この形態を指す。「一般登録派遣」や「登録型」ともいう。求職者が派遣会社に希望条件やスキルを登録するとそれに見合った仕事が紹介される。派遣先が決定した時点で派遣会社と雇用契約を結び、派遣期間終了と同時に雇用契約も終了する。

特定派遣
 求職者は派遣会社に社員として入社し、必要に応じて派遣される。一般派遣との大きな違いは、派遣元の社員となること。そのため、派遣先の仕事が終了しても派遣元の社員でいられる。派遣会社の関連企業に派遣されることもある。「出向」を前提とした派遣元の社員になるような感覚だ。

紹介予定派遣
 社員予備軍として、まずは派遣社員として働くのがこの紹介予定派遣だ。派遣先企業が認めれば、将来的には社員として就労できる可能性がある。あくまでも可能性であって保証はない。適性の見極めを採用後にするのではなく、派遣という条件下であらかじめ判断できるため、ミスマッチのリスクを防ぐことができる。

 一般派遣が原則自由化されたのは、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律」(労働者派遣事業法)が1999年に改正されてからだ。また、紹介予定派遣は2000年12月に解禁されたもの。それまでの派遣といえば、特定派遣が一般的だった。ソフトウェア開発は、 1999年以前から派遣できる26業務(これが特定派遣)に含まれており、IT業界では以前から特定派遣は利用されていた。

 さて、派遣と似ているようだが、まったく異なっている形式に、首都圏コンピュータ技術者協同組合のような組合形式でエンジニアに仕事をあっせんするところもある(後述)。

○経理面(保険/年金/税金)

 社員ではないとなると、経理面では企業が行ってくれた手続きなど(年金/税金/保険など)を、個人で処理することになる。社員ならば年末調整があるし、年金や保険なども毎月の給料から企業が処理してくれる。

 しかし、フリーエンジニアは個人事業主となり、毎年税務署で確定申告を行う必要がある。この確定申告によって収入や所得が確定し、翌年度の地方税額や国民健康保険料が決まる。それによって地方税(住民税)、国民健康保険、国民年金は後で個人あてに通知され、送付された振込用紙で振り込むか、指定した口座から引き落としてもらうことになる(表1)。
項目 社員 フリー
年金 源泉徴収 個人払い
地方税 源泉徴収 個人払い
所得税 源泉徴収 源泉徴収、確定申告で調整
健康保険 原則は企業の健康保険組合 国民健康保険
雇用保険 源泉徴収 なし(*)
各種控除 年末調整(控除によっては確定申告) 確定申告
表1 (*)小規模企業救済制度など、任意加入のものもある

 確定申告をするとなると書類作成に労力が割かれることになるが、経費などを漏らさず申告するように努力しないと、多くの地方税や健康保険料が課せられることになる(画面1)。
画面1 今年から書式が変更された新しい確定申告書の見本。現在は複写式のため、確定申告書をダウンロードして、それに書き込んで提出するようなことはできない。企業に勤めていても(正社員の場合)、年間の給与が2000万円を超える人、災害を受けた人や退職所得がある人で、一定の条件を満たしている場合などは、確定申告が必要となる

 これらの経理面での管理、派遣企業によっては社員でなくても「準社員」扱いとして、ある程度会社側がやってくれるところがある。

 ここで書いておかなければならないのは、派遣会社の事情、つまり、派遣会社がフリーエンジニアを採用する理由だ。簡単にいえば、高いスキルを持った派遣エンジニアであれば時給(単価)が高い。その場合、当然派遣会社の収入も高くなる。また、そうしたエンジニアを派遣会社が多く持てば、スキルを持ったエンジニアに合った仕事を個別で探してくることができるだろう。また、上級SEをプロジェクト開始前に派遣できれば、そのプロジェクトに関する情報を入手しやすく、そのエンジニア以外も派遣できる可能性がある。

 こうした理由があるため、高いスキルを持つエンジニア、フリー志向の強いエンジニアに対して、特別のメニューを用意する派遣会社もあるようだ。ただし、派遣は名目で、実際は請負契約を結ばされるケースもあるようだ。フリーエンジニアとして、分かっていて契約するのはいいが、知らないで契約させられることがないよう、その点注意したい。フリーになるということは、こうしたことからの防御も、自らが行う必要があるのだ。

○仕事のサイクル

 フリーエンジニアとなると、ある特定の企業の仕事にだけ従事することはない。仕事の依頼があれば、それを引き受けるかどうか選ぶことができる。企業に就職していれば上司が指示するが、フリーエンジニアは派遣会社(または知り合い)からまずオファーがあり、報酬や内容などの条件によって受けるか断るかを判断する。

 一般的に仕事のオファーは、開発ならプロジェクト単位、運用保守なら期間をめどに発生する。開発終了(納品して検収後)または契約期間が終了すると、ひとまず仕事は終了となる。ここで、機能追加などで開発が延長されたり、運用保守期間が延長されたりすれば、再度同じところで働くことになるが、そうでなければ新しい仕事に移ることになる。会社員なら次の仕事は上司が割り当てるが、フリーエンジニアは次の仕事がすぐ見つかるとは限らない。連続して仕事ができるかどうか、切実ないい方をすれば、連続して収入が得られるようになるかどうか、それが重要になる。

 広く人脈があり、次の仕事に困らないようであれば完全独立型のフリーエンジニアとなれるのだが、そういう「仕事の営業」というのは、エンジニアの技術中心の仕事とは別の能力を必要とする。エンジニアの仕事に専念するために派遣会社に登録しておき、仕事が終わったらまた次の仕事を得られるようにするのもフリーエンジニアをするうえでの選択肢の1つだ。

 フリーエンジニアのよいところは、その仕事を引き受けるかどうかを選ぶ権利があるということだが、オファーが自分にとって有利なものばかりとは限らない。理想としては、自分に適した仕事、技術的に興味を引く仕事で、かつ報酬もそれなりに高いものを選ぶことができればよいのだが、「背に腹はかえられない」からと、満足できない仕事を選ぶ羽目になる場合もある。常に理想的な仕事が選べるようになるまでには、本人の能力や実績が周囲から十分認められるまで、相当な努力が必要になるとの覚悟がいるだろう。

○就業スタイル

 フリーエンジニアの仕事のスタイルといっても、それは仕事内容による。開発の請負であれば、自宅や仕事場にて作業を行い、開発が完成すれば納品する。満員電車からは解放されるが、納期に拘束されることとなり、場合によっては朝昼晩と時間を問わず開発を続けることもある。開発の請負を行うフリーエンジニアは、自宅を使う人もいるし、家族との生活と仕事とを区別するために、仕事用の部屋を借りる人もいる。

 仕事場へ出勤する「常駐」の契約であれば、勤務時間の条件に従う。定時出勤/退社の場合もあれば、フレックス勤務の場合もある。開発が中心となると開発の請負に近いので、時間の拘束が少ない場合が多く、保守になると勤務時間が条件となる場合もある(緊急のトラブル発生時は別条件)。ただし、ここまで解説したことは、あくまでそうした傾向があるという話でしかないので、その時々によって変わる。そのため、よく条件を確認する必要がある。

○技術力開発

 エンジニアにとっての資本ともいえるのが技術力。特に最近では、最新の技術を吸収しているかどうかが重要な要素となる。そのため、仕事を続けながら自分に投資することも考えなくてはならない。社員であれば自己啓発のためや会社からの指示により、研修を受講することがある。社員なら研修費はたいてい会社が負担するので無料であることが多いだろう。その代わり、指示された講習以外なら申請する必要があるし、講習を受講できるかどうかは会社の判断による。

 フリーエンジニアであれば、自己能力開発も自分で行わなくてはならない。そうなると、研修費も基本的には個人負担になる。各種トレーニングを受講したり、セミナーに参加したりするのも有効な手段の1つだ。

 派遣企業の中には、エンジニアの技術者支援プログラムを用意しているところが多い。具体的には、セミナーのあっせんや受講料の負担(全額/一部)、資格試験料の負担(これは企業によって、また資格のレベルによっても異なる場合がある)などのメニューを用意している。こうしたエンジニア育成を援助しているのは、より優秀なエンジニアを確保しておくことが派遣企業にとって仕事を受注する可能性を高めることができるからだ。

■フリーエンジニアは選択肢の1つ

 エンジニアも含め求職者と雇用の関係は、近年になって非常に早い勢いで多様化してきている。従来は「社員」か、いわゆる脱サラした「完全独立型フリーエンジニア」に二極分化していた。しかし、派遣というスタイルが一般化するにつれ、その中間的な存在が目立つようになってきた。そのため「社員だから」または「派遣だから」という条件が、仕事の難易度や重要性と直結しなくなった。

 もちろん、フリーエンジニアとしてやっていくには、ある程度の実力と実績が必要だ。ただし、独立するということは、必ずしもエンジニアの到達目標や理想型になるとは限らない。また逆に企業に属していないからといって悲観することもない。

 それぞれのライフスタイルやキャリアプランに適した道を選ぶために割り切ることもある。例えば、実際に取材で聞いた話の中には、「家を建てる」「店を持つ」のが目標で、一時的に実績を無視したり過酷な労働を選ぶ人もいた。または「家庭の事情」「通学」のために、定時退社が可能な勤務先を選ぶ人もいる。どんな状況でも常に何が優先なのかを見極め、自分なりの志やビジョンを持ち、納得し自信を持って選択することが大切だ。

 フリーエンジニアになることは、個人の人生戦略における選択肢の1つなのだ。

■フリーエンジニアからの言葉「神髄を究める」

 社員でエンジニアをするにしても、フリーでエンジニアをするにしても、エンジニアはエンジニアに違いない。エンジニアにとって必要な技術力をいかに鍛えるか、いかに最新の動向についていけるようにするか、いかに技術に対する興味を失わずにいるか、こういったことは、どんなエンジニアでも共通に持つテーマだ。

 本記事の取材を通して、数人のエンジニアから「言語やソフトウェアごとの表面上の違いに惑わされることなく、システムの神髄を理解することが大事だ」という共通認識が見いだせた。ろくに技術を習得しないまま、新しい言語や新技術などの流行を追い求めるのではなく、何か1つでも言語やシステムを究めてみることが大事だという。システム構築に必要なことは何なのかを正しく理解すれば、今後新しいシステムに出合っても習得は早く済むし、問題の多いシステムを作ってしまうこともないというのだ。

 やはり、フリーエンジニアはフリーとして人生をかけてエンジニアとして生きているだけに、それぞれがシステムの神髄や哲学というものを持っていて、彼らの言葉に重みを感じた。






























「もし、今自分がやっている仕事をフリーで請け負ったらいくらもらえるんだろう」。自分と一緒に仕事している、隣のフリーエンジニアたちはどれだけの報酬を得ているのか。ちょっと気になるフリーエンジニアの稼ぎと生活。実際にフリーとして活躍しているエンジニアにその実情を聞いた。
(取材・文/広重隆樹 総研スタッフ/宮みゆき イラスト/kucci(クッチー) 撮影/加納拓也) 作成日:05.12.07

Part1私はこうして稼いでいます──フリーエンジニアの年収と生活

 会社を設立、派遣常駐、エージェント経由で受注などさまざまな形式で働く3人のフリーエンジニア。自分の技術への自信とタフな精神力には共通しているものがある。
Case1 昨年度の年収360万円 石田芳輝さん(31歳)の場合 一人会社の社長でフリー。アップダウンあったが、ようやく仕事も軌道に

【プロフィール】
1974年生まれ、大卒→Web制作会社に5年勤務後、独立。フリーエンジニア歴7年。PC・携帯向けWebサイトの構築。データベースと連動したWebシステム、ECサイト構築などが多い。独身。
デザイン会社と組んで、フリーエンジニアに

 今は、有限会社を作っていて、実質一人会社で社長をやっています。仕事場は、都心のデスク貸しの共同オフィス。月額6.6万円の家賃。そこにはライターやプランナーなどいろんな職種の人が来ていて、私は日中は営業や打合わせ、夕方から夜にかけて実際のコーディング作業をすることが多いですね。前職時代に Webデザインの会社と知り合いになり、そこはシステム・エンジニアがいないので、フリーの立場で一緒にやらないかと誘われたのが独立したきっかけ。技術的な自信があってフリーになったわけですが、実際に客を開拓して、納品して、代金を回収するところまでうまく回るのかどうかは不安でした。実際、最初のころは、代金回収が遅れたりして、かなりカツカツの状態でした。
夕方受注、翌朝納品。顧客ニーズにこまめに応える

 自分の技術は「人並み」程度だと思います。
 それ以上にフリーとして重要なのは、客のニーズをきめ細かく聞くことができること。私は夜中も仕事をすることが多いので、夕方に受注して次の朝にはなんらかのプログラムを書いて納めることができます。曖昧な仕様のところを、自分なりに工夫して実装しちゃうとか、仕事では柔軟な対応が必要です。フリーランスで常駐という仕事の仕方もあると思いますが、私はそれは受けないようにしている。複数のお客さんの仕事をしているので、一つの会社の一つの場所に拘束されると、仕事がうまく回らないんですよね。

 今年度は売上で2000万円は越えると思います。会社をつくったときの借金などがあるので、実収入は前年度の倍の700万円程度にはなるかな。仕事がオーバーフローしたときに手伝ってくれる外部のフリープログラマや営業をサポートしてくれる人とも、最近、MIXIで知り合いました。こういう緩やかなネットワークを活かしながら、将来は自分の会社の事業を拡大していきたいと思っています。
石田さんがフリーになってからの年収変化

Case2 昨年度の年収520万円 森本淳さん(35歳)の場合 目先のお金よりも、世の中にオープンソースを広めるための手伝いができればいい

【プロフィール】
1970年生まれ、自衛隊、製鉄会社、ITベンダーなどいくつかの職業を経て、02年より派遣エンジニアとして仕事をする。オープンソースのコミュニティでも積極的に活動。既婚、子どもあり。
上京後、派遣会社と契約

 私は三重県で自衛隊にいたり、名古屋の製鉄メーカーでコンピュータ制御のオペレーターをしていたりことがあります。上京したのが2000年のことで、そこからがIT人生。官公庁へのコンピュータの配備やSI会社でSEの補助みたいな仕事もしていました。基本的にはずっと契約社員が多かった。意識としては限りなく、フリーランスに近いですね。

 02年にエンジニア系の人材派遣会社に登録し、それからシステム関連の業務を派遣常駐の形でやるようになりました。今年夏からはネットワーク・インテグレーターでネットワーク製品のサポート業務を行っています。主にF5NetworksのBIG-IPやFirePassのプロダクトエンジニア(技術サポート)を行っています。

 以前、官公庁のネットワーク構築の仕事にかかわったことがあり、PKIなどセキュリティシステムの勉強をしました。だから、自分の得意分野はセキュリティで、いずれはその専門家になりたいと思っています。ボランティアベースですけれど、学生向けにITセミナーの講師をやったり、まだ書き上げていないけれど、一般向けのセキュリティの本を出版する予定もあります。オープンソースのコミュニティにも参加していて、XOOPSにPKIの機能をつけられないかなんて、日々考えていますね。
自由が何より。セキュリティ専門家で生きていきたい

 私にとっては自由に仕事ができるというのが生き方の最低条件。サラリーマンになって会社に縛られちゃうと自由がないもの。今の派遣の仕事は責任が明確なので、仕事はやりやすいです。逆にいえば、仕事範囲が限定されることもありますが、気分は自由です。派遣やフリーで仕事をして40歳頃には年収700万円ぐらいいっていたいとは思うけれど、それ以上は要らないですね。個人の年収をアップすることよりも、オープンソースやPKIのことを、もっと世の中に広めるような活動をしていきたい。そういう環境が広まれば、自ずから自分も食いっぱぐれることはないだろうという、まあ、そんな目算を立てています。奥さんもそんな私の生き方を、いまのところは(笑)肯定してくれていますね。
森本さんが派遣社員になってからの年収変化

Case3 昨年度の年収1140万円 K.優次郎さん(34歳)の場合 誰にも頼らず一人で自己完結できる人なら、フリーになっても成功するはず

【プロフィール】
1971年生まれ、大卒後、レコーディングスタジオで働いた後、受託開発の大手ソフトハウスに。2003年、独立。主にWebシステムの構築。客と直接折衝するSE的な仕事をすることもある。自宅そばの家賃4万円のアパートが仕事部屋。既婚、子ども2人。
のんびり自宅で仕事をのつもりで

 いまは東京と名古屋の二つのソフト会社と契約して、そこが受けた仕事の一部を外部のエンジニアリングパートナーとして受託する形で仕事をこなしています。客先に常駐するのではなく、100%持ち帰りの仕事。クライアントに直接営業して仕事を取れば収入はもっと増えるかもしれないけれど、営業コストやその時間も馬鹿にはならないですから。

 6年半勤めた会社を辞めてフリーになるわけですが、勢い込んでフリーを志したわけではなく、ちょうど子どもが生まれたときなので、のんびり家で仕事しながら子育てに参加しようかというぐらいの感じでした。

 今は自宅から徒歩5分のアパートを借りてそこを仕事部屋にしています。外出時もノートPCは持ち歩き、電車の中でプログラムを書いていることが多い。フリーはどこでも、どんなときでも仕事ができなくちゃいけませんから。
求められるのは安定した技術力と仕事ぶり

 これまで仕事が完全に途切れたことはないですね。2つのエージェントからの仕事が微妙にオーバーラップしている。ただ、両者の納期が重なることがあって、こういうときは辛いです。一端、晩ご飯を食べに自宅に帰っても、また仕事場に戻って朝まで仕事をするなんていうこともあります。原則的に我が家では「深夜 12時以降は働いてはいけない」というルールがあるんですけどね(笑)。

 フリーのプログラマに求められるのは、天才的な仕事ぶりじゃなくて、「ふつうに仕事ができること」。かつ、「安定した技術力」ですね。フリーは誰かに助けてもらうことが基本的できないので、一人で全部をやらないといけない。ですから、明らかにオーバーワークになりそうな仕事は最初から断る勇気も必要です。

 仕事のスタイルも労働時間もすべて自己裁量ですから、会社でまぬけな上司の尻ぬぐいをさせられるってことはないです。だから、自分で全部できる人はフリーになっても成功すると思うけれど、たんに会社に行くのが嫌だとか、客と会話が交わせないという人は、難しいでしょうね。
優次郎さんがフリーになってからの年収変化

一見、自由に見えるが…… フリーエンジニア、これだけのリスク

フリーは自由で楽しそうに見える。しかし、そうとばかりも言えない面もある。フリーで仕事をする場合のリスクを考えてみた。
仕事をどうやって取ってくるのか

 フリーになるうえで、最も重要なのは仕事探し。フリーランスは基本的に自分で営業し、顧客を見つけなくてならない。仕事仲間からの紹介という例も実際は多く、そのためにも仲間づきあいやネットワーク形成は欠かせない。最近は、MIXIやGREEなどのソーシャル・ネットワーキングサイトやさまざまなWeb 会議室で、SOHO事業者が仕事の情報をやりとりする例も増えてきた。

 また、営業エージェント機能を果たすソフト会社や人材関連会社に登録して、定期的な仕事を確保することも可能。一定の紹介手数料のようなものは引かれるが、営業コストの一部と割り切ればよい。さらに発展すれば自分で会社を起こし、自社の営業機能を高めるという方向に進むことになろう。

 フリーは自らの事業を自らで守らなければならない。個人事業主としての最低限の税務、法律の知識は必要。確定申告のテクニックはその最低限のものの一つ。企業との守秘義務契約、個人情報保護に関する契約なども、自らの責任で行わなければならない。
同年代サラリーマンの年収の1.5倍が目安

 一口にフリーランスといっても、仕事の形態は人それぞれ。一般的に時間が自由になるとはいっても、どんな仕事にも納期があり、そのために徹夜もせざるをえないというのは、一般の社員とあまり変わらない。しかも正社員、契約社員のような残業手当があるわけではない。たとえ働きすぎて体を壊しても、会社が補償してくれるわけではない。自己管理がたえず問われる。

 フリーエンジニアの場合、健保、年金などは個人で入るのが一般的。病気や怪我で仕事ができなくなったときの、休業補償をどうするかも頭の痛いところ。個人事業主を対象にしたさまざまな保険に入っているフリーエンジニアも少なくない。

 フリーの場合、作業に対する報酬は売上となる。ここから諸経費を差し引いて初めて収入になる。サラリーマンの収入の1.2から1.5倍を売り上げて初めて同程度の生活水準、という考え方もある。退職金、ボーナスもないので、見かけだけでサラリーマンより多く稼いでいるからといって、安心することはできない。将来の生活設計、事業資金の捻出のために、貯蓄や資産形成についてはサラリーマン以上に敏感になるべきだろう。

 もちろんスキルアップも自己責任でということは言うまでもない。本を買うのも、セミナーに参加するのもすべて自己負担。ただ、ここをケチると、いつの間にか、業界の技術水準から取り残されるということにもなりかねない。フリーには絶えざる自己投資が欠かせないのだ。
Part2個人事業主が組合をつくり、仕事を共同受注──首都圏コンピュータ技術者協同組合

 たった一人で仕事をみつけ、それを一人でこなすというのもフリーの働き方ではあるが、独立準備、仕事の受注や報酬の受け取り、日々の技術研鑽、万一の保障などの面では、なんらかの組織を介在させたほうがよい場合もある。個人事業者が集まって、さまざまなサービスを享受するために協同組合をつくる例もある。その一つ、首都圏コンピュータ技術者協同組合を取材した。
仕事を共同受注し、組合員に紹介

 首都圏コンピュータ技術者協同組合(本部:東京・港区高輪)は、個人事業主として活躍するIT業界のエンジニアを組合員として組織する支援団体。設立は1989年と古く、東京の本部のほか全国に6つの営業所を展開する。
「IT業界のフリーエンジニアは推定で全国に5〜6万人はいるとみています。当組合員数も1400名にまで伸びました。特にこの3〜5年の伸びが著しい。雇用形態の多様化の流れのなかで、フリーの働き方に注目が集まり、企業側の受け入れ体制も整ってきたからでは」というのは、首都圏コンピュータ技術者協同組合事業統括部企画広報課の内田幸一氏だ。

 組合加入の説明会にも月に100人以上が集まる。「ITエンジニアのなかにプロフェッショナル志向が高まり、その形態の一つとしてフリーランスを選ぶ人が増えている」という実感が、内田氏らにはある。「ただ、いざフリーになっても、客先とうまく交渉できないのでは仕事も受注できません。そのためにこそ、当組合のような支援組織が必要とされています」
首都圏コンピュータ技術者協同組合の仕組み

透明な報酬システム。30代の契約金平均が62万円

 同組合の事業の柱の一つが営業支援。システム開発や保守運用などの案件で350社を超える企業から組合が共同受注し、それらを組合員に紹介する。業務内容は個々の組合員が客先に常駐する形式がほとんどだが、なかには組合員がチームを編成してソフト開発を一括で請け負うケースもある。契約金額は開示され、そのうち93〜97%が支給される。組合員は他に入会時に一口5万円の出資金を支払うが、これは退会時には返還される。

 こうした報酬システムの透明性と、間に人材派遣会社を介在させないことによる相対的な契約金額の高さが、フリーエンジニアを惹きつける魅力の一つになっている。契約金ベースの平均報酬は、30代のエンジニアで月額62万円にも達する。「年収ベースで1000万円を超える人も、100人前後はいる」(内田氏)。

 組合では、技術講習会や確定申告のノウハウを教授するセミナーなどを随時開催している。資格試験受験料の補助、所得補償給付や事業資金無利子貸付の組合共済会など、スキルアップや福利厚生のための機能も見逃せない。
首都圏コンピュータ技術者協同組合 組合員の契約金平均金額

年齢別
平均年齢

平均月額

最高月額
50〜歳 856,652円 3,000,000円
40〜49歳 637699円 1,700,000円
30〜39歳 622576円 2,100,000円
20〜29歳 565,071円 1,200,000円

経験年数別
平均年齢

平均月額

最高月額
30〜年 787,500円 1,500,000円
26〜30年 713,800円 1,500,000円
21〜25年 637,857円 950,000円
16〜20年 626,719円 1,000,000円
11〜15年 651,482円 3,000,000円
6〜10年 624,500円 2,100,000円
〜5年 610,924円 1,000,000円
※2005年4月時点
フリーだからこそ日々のスキルアップが欠かせない

 ただ、組合に加入すればすべてが安泰というわけではない。一定程度の力があるからフリーを選んでいるわけだが、技術革新の激しい業界だけに、のんびりしていると個々の技術はすぐに陳腐化する。仕事を通してスキルをさらに磨いていくという意欲がその人になければ、継続的な仕事の紹介・受注は難しい。

「たとえ契約金額が安いケースでも、その仕事が自分の技術向上に繋がると思えば、積極的に受注するという姿勢が求められます。目先の報酬のことだけしか考えず、将来的に自分のキャリアをどう伸ばし、自分をどう売っていくかのという視点を見失ってしまうエンジニアもなかにはいる」と内田氏。

「正社員として評価されないエンジニアが、フリーとして評価されるはずはない」というのがあくまでも基本。市場分析、自己分析、そして将来ビジョンがフリーエンジニアにも欠かせない。

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