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 東京ステーションギャラリーで開催されている「ルート・ブリュック展」を見てきました。彼女の作品の美しさ、すばらしさは、とても僕が語って伝えることなどできません。是非とも多くの人に見てほしいと思います。SNSなどでこの展示について多くの情報が流されていることもあり、観客はどんどん増えるのではないでしょうか。
 なぜ、彼女のような「才能」が陶板、絵付けしたセラミックという手法で作品を作ることにしたのか、ということを考えました。もちろん生前の彼女の発言や著作などを探せば「正解」があるのでしょうが、あえて僕のかってな想像を書いてみたいと思います。
 ヨーロッパの伝統的な考え方、ギリシャ、ローマ時代まで遡る「芸術」のカテゴリーは、おそらく「建築」「絵画」「彫刻」「音楽」「演劇」だったと思います。 セラミック、陶は「工芸」の分野です。それは生活の為の道具を作る技術です。 彼女は、生活の中にあって「丈夫で、長く色褪せず、触れる」作品を作りたかったのではないでしょうか。 部屋の一部、建物の一部、生活の一部であり、そして美しい何か。 美しいと思うアート作品は世界に溢れていますが、僕にとって「欲しい」「身近に置いておきたい」と思わせる作品はそんなに多くはありません。 今回の展示作品の多くに「個人蔵」と記載されていることに、僕は強く納得しながら会場をあとにしました。