三菱純正のレカロをUSEDでご購入されたお客さまから装着前のメンテナンスのご依頼を受けお預かりしました。
 クリーニングを含めたメンテなので、レカロを分解する作業から入りますがその際に、レールの取外しが必要となります。 本レカロはアフターマーケット用のモデルでいいますとAM19スポーツSP-JKになります。
 JKの最大特徴は、背中上部はAM19で座面が現行のIS05近い形状であり、座面圧力を受ける機構がピレリマットではなくプルマフレックス(RECARO史上最上級グレードのCSE等に採用されているもの)を採用し、上質な乗り心地を確保している点です。
 余談ですがスライドレールに関してもポルシェ996以降の純正品と同じ左右でロック溝位置が異なる微調整可能なレールを採用しています。私も今まで沢山の日本車のレールを見てきましたが、純正品でこれを採用しているのを見たことがないです。
 話はレカロの内容に戻りますが、純正レカロはすべてそうですがレール固定用のネジはすべてロックタイト(青色)で完璧に固定されているので緩めるのが大変です。本シートもスナップオンの工具を使用して丁重に取り外しました。画像の通り、レールを取外しと ロックレバーの機構がそのまま底面についているのでRECARO製のレールを装着することは不可能です。こちらをグラインダー等でカットして、過去に他メーカーの車両に取り付けた実績もございます。またネジ穴も異なるので一般の方には他車流用は不可だと考えます。
 シートの表皮に関してはサイドに本革+メッシュ生地、センター部にアルカンターラを使用するなど 車両のこだわりにあったシートの内容になっています。先日のスバルWRXのSR11改もそうですが、このレベルの車は各メーカーの開発陣がレカロへのこだわりをもってトータルで車を開発しているという熱い想いが感じられ、当社でメンテ作業をしていても大変嬉しくなります。 また次の機会にウレタンメンテ等が完了した内容をブログで紹介いたします!!

1

2