2年ほど前に当社でレカロを2脚フルオーバーホールしたオーナーさまから 運転席用で使用しているレカロの座面右サイドが手で触るとガタガタしているとの ご連絡を受けて確認のために入庫して頂きました。

 分解前に状態を確認したところ内部のフレームが破断しているようなので 分解を実施し修理すること致しました。

 当社でも過去にモジュラーシリーズの座面サイドフレームが破断し溶接により 修理した経験がありますが、今回も全く同じ状況でした。

 画像で赤色〇の部分でサイドフレームが見事に破断しています。 モジュラーシリーズのサイドフレームは現行のエルゴメドや80年代のis84や 2000年代のis84LX-VSやVFのフレームと比較すると約30mm程度 高くなっています。(画像 黄色〇部分 参照) こちらに応力が掛かり、後方フレームの内側が溶接されていないので 左右方向に降られていたようです。

 このことにより、乗降車時にサイドフレームに繰り返し応力が掛かり 破断に至るようです。モジュラーシリーズ以外のis84用フレームは 私の経験上、破断したフレームは見たことがありません。

 約30mmフレームが長いことがこのように影響が出ることは永年にわたる 金属疲労の怖さを物語っています。

 今回対策として、前方フレームには全長40mm外径8mmの丸鋼を 挿入し溶接すると共に、後方フレームは取付部分チャンネルの全周方向を 溶接することで強固に固定いたしました。

 後はシートの組み立てを実施し、ものとポジションに調整して完成致しました。

 完璧を誇るレカロですがやはり人間が造るもの!長年の使用で破損が 発生することを容易に予想することは困難です。

 レカロのメンテナスに長ける当社はこのような点を一つ一つ対策や 改良を実施して皆様のレカロライフを支えていければと考えます。

 レカロのことは新旧問わず当社にお任せくださいませ!!

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