先日に引き続き993RUF CTRの内容になります。

 今回の装着ユニットの動作テストおよび図面が完成したので、RUFシートの分解に 取り掛かります。構造はレカロと大きく異なり手造り感が非常に強い形状です。 L鋼、平型鋼、丸パイプ鋼を巧みに使用してるとともに一部には木材も使用されています。 (レカロもCクラ系はバックパネル上部がバルサ系です) 構造的には、電動機能も充実しておりリクライニング、シートヒーター、機械式ランバーが装備 されています。この機械式ランバー装置は画像の通り非常に凝った造り(シュクラ製?)ですが 本体の固定方法や腰部付近への加圧プレート形状不良等があり、あまり腰部サポートへの 効果がありません。

 また、肝心の背中部バックパネルはレカロのように背骨曲線にようなメディカル的な構造ではありません 。仮にエアランバー方式に構造を変更しても、この形状ですと背圧の反発力がウレタンや着座している ドライバーには伝わり難いです。

 これ他の点を踏まえて、バックパネルの内部形状もレカロと同じタイプに加工し、メディカル的な要素を 持った構造へは変更致しました。

 次に電動部の装着ですが、機械式のモーターが設置されていた場所があるので、その場所に 電動ポンプを設置しました。既存のモーターと今回のポンプとでは構造や大きさが異なるので 固定方法やエアー配管の取り回しに苦労致しました。また、エアランバーシステムは、加圧時に 内圧が上がりすぎるとランバー部が破損致します。このため規定圧以上になると圧抜きをする リリーフバルブが装備されています。本装置はランバーシステムが快適に永くご使用頂くには 非常に重要な部分となり、構造上設置場所もシビアになります。今回は、新たに施工したバックパネル 内に取付けることで、分離した空間に設置できるため動作上の問題が発生しないように致しました。

 背中面の加工が完了したので、次は座面です。座面には電動ポンプ動作用ならびに減圧用の バルブを設置する必要があります。ポンプ用のSWが既設の機械式ランバーの物を使用したが 減圧用のSWは別途設置する必要があります。こちらに関しては、既存のリクライングおよびヒーター用の SW設置場所の構造を参考に新たに固定プレート等を作製し取付を実施致しました。

 減圧用SWのエア配管は非常にシビアな構造なので調整にはかなり苦労致しました。 また、993RUF CTRは2ドアクーペになりますのでシート後方にアクセスする場合はシートを前倒し 致します。この一連の動作時に背中と座面で連結されているエアー配管が若干収縮しますので こちらを見越しての調整も必要となります。

 この点に関しても、数回調整することでクリアー出来ました。

 これ全ての加工が完了し、シートの仮組を完成させ全ての動作確認をしましたが問題なしでした。 残るは背中ウレタン部の固定方法変更と装着、最終の車両への取付になります。

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