大阪府在住のオーナーさまからのご依頼です。ネットオークションで落札した電動レカロを 装着前にクリーニングを含めメンテナンスを実施したいとのご要望でご来店されました。

 ご来店されてシートを確認したところ何と医療用に特別に作製されたモデル:バリオメド でした。30年程度レカロを見てきていますが、現物は初めて拝見しました。 (勿論、メンテナンスも初めてです)

 本シートは90年代に日本で展開されいたメディカルRECAROの4モデルのシリーズ の一つで、側弯症(背骨が曲がる症状)など骨自体に問題がある場合、座面や背中の 標準のウレタンに追加のものが簡単に挿入できるように作製されたレカロです。  オーナーさまは特に側弯症や腰痛をお持ちの方ではありませんが、オークションでカラーリングに 魅かれて購入されたとのことです。(80年代後半にis81に多用されたグランセンター生地)

 今回のブログはメンテ関係を中心に解説褪せて頂き、本シートの専門的な解説は次回の ブログでご紹介します。

 お預かりのシートは全分解後、ウレタン関係の点検を実施右サイドおよび座面センター部の 補修補強を実施致しました。

 シート本体は基本的にCSモデルのモノコックフレームを採用しており、座面センター部の着圧 に関してはCSタイプのプルマフレックスではなく、A8Vse1等と同系上のシェルタイプです。 これに伴い座面全体の補強を実施し、均等な着圧の保持を図りました。

 表皮はサイドはナルド生地ですので加水分離が激しく、クリーニングにより内部スポンジを除去し ウレタンへのシート張り込みを実施することで表皮の張力回復を図りました。

 センター部のウレタン形状がとても複雑で表皮の固定方法が従来のレカロと根本的に異なって いましたので、モジュラーシリーズで展開しているファスナー形式の固定方法を採用し完璧な 固定方法を実施致しました。

 電動機能関しては電動リクライニングが採用されておりモーター単体作動テストも含めて 特に問題はありませんでした。分解確認でセンター部にヒーターが組み込まれていることが 判明し、導通確認を実施したところ正常に使用できましたので、こちらに関しては当社の ヒーター用作動SWおよび配線を組み込みして、通常にお使い頂けるように致しました。

 このように、当社は稀少なRECAROも含めて、すべてのレカロのメンテナンスを実施すること が可能です。作業実績のないレカロに関しても、豊富な経験や深い知識、多数のレカロ 関係のパーツや部品の在庫で対応することが可能です。

 本バリオメドも含めて腰痛対策等のメディカルRECAROは通常のドライビングにおいても 普通にご利用頂けますのでご安心ください。

 今回のオーナーさまは装着持ち帰えり後、レカロ製の3ポジションレールを使用してノーマルポジション で装着されるとのことです。

 完璧に仕上がった大変稀少なバリオメドで、快適なドライビングを満喫してくださいませ!!

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