当社で多数のレカロをオーダー頂いております京都府在住のオーナーさまからのご依頼です。

 お仕事の車両は勿論、ご趣味のサーキット走行用の車両も全て当社でレカロを装着頂いています。 今回は究極の趣味車をご購入され定番のサーキット走行用にSP-G+シートヒーターの装着で オーダー頂きました。 究極とお車とはロータース エリーゼ フィーズ1です。

 エアコン、パワーウインドーも含め、快適装備が一切なしで軽量化のためルーフも脱着式の 幌です。シートも軽量小型であるとともに、室内がフロアー剛性を増すためにサイドシールが 高い+幅広の為、前方向つまりペダル位置へ行くほど狭まる室内空間となります。

 この前側空間サイズでは、ノーマルのSP-Gは完璧に干渉するので取付が出来ません。 また、純正のシートレールの固定位置も前側の2か所はレカロ製レールの取付寸法より 進行方向で40mm程度短いので、固定することが出来ません。

 車両が小型で一般的に取付実績もない車なので事前に問題点が多数あることを御説明し 一度車両を持ち込んで頂きました。現車確認の結果、何とか装着出来そうな目途が経ちましたので 正式にオーダーです。今回は非常に手強いお車ですが毎回オーダー頂いているオーナーさま のご要望へお答えすべく、当社の英知を駆使してシートおよびレールの作製を実施致しました。

 先ずはシートの仮合わせで、SP-Gの先端部がコンソールおよびサイドシェル側にあたる部分を確認し テスト用のSP-Gを用いてその部分のカットを繰り返しながら最終的な形状を決定致しました。 次に装着用SP-Gシェルの部分的なカット加工に関しても表皮の張り込みの状況を確認しながらステップごとで 徐々加工し最終的な形状まで段階的にカットし、シェルの干渉がペダル位置を踏まえた位置の ギリギリな部分で納まるように仕上げました。

 次にレールですが、簡易的にシートを装着しない状態でフロアーに装着したところ、後方は問題なく 固定できましたが、前側はレール作動の延長線上にネジ穴があるとともに、前後長が40mm程度短い 位置に前側のネジ穴があります。こちらを固定するには別の位置に固定用のネジ穴を確保する 必要がありますが、車体に穴を開けることはできません。これを解消するのにパーツを作製し固定できる 方法を実施しました。また後方ネジ穴に関しても少しでもLOポジションにするため専用のステーを作製し ノーマルの固定位置より20mm程度下げて状態でSP-Gを装着出来る用意致しました。 言葉では簡潔に記載していますが、レールを作製するのに30回程度はSP-Gを装着しポジションや スライドレールの操作域の確認を実施致しました。

  完成したレールは物理的限界までLOポジションとしているので、おそらくエリーゼフェーズ1のレカロ 装着ではかなり低いカテゴリーに入ると考えます。ですが残念ながらここまで拘って作製してますが、 純正シート比では約10mm程度は高くなっています。この10mmUPはレカロ交換による シートの剛性UPや疲労の低減感から差し引きすると充分ご満足頂ける内容だとか考えます。

 後編はヒーター、4点シートベルト、SP-G装着について解説させて頂きます。

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