東京都在住のオーナーさまからのご依頼です。大切にご使用になっていたSR3が
突然、リクライニングダイヤルが不動作となりロックも掛からない状態となりご相談を
受けました。
今回の状況は、is84シリーズのRECAROでは稀に発生する現象で、リクライニグギアー
が内部で破損している現象となり過去にも数件修理のご依頼をお受けしました。
修理内容に関しては、レカロ製全てのリクライニグギアー部は一部の電動モデルを
除き全て密閉タイプの一体型となるのでギアーのみの交換は不可なのでフレーム
交換での作業となります。
今回は当社でUSEDのフレーム在庫がありましたのでこちらを使用しての修理です。
また、分解作業も伴いますのでウレタン等の傷み状況も確認し、ご報告したところ
着座感に影響のある座面センターや傷みの進行が激しい座面右サイド部分の
補修補強を実施致しました。
本モデルはセンター表皮は上級モデルに使用されている351アルティスタ黒でサイドは
アブス生地となり非常に珍しい仕様です。時期的には1990年代の最終に近いSR3
モデルとなり、縦ストライプ187モデルや3色カラーの174アルティスタモデルの前に発売された
モデルだと考えます。この後のSRシリーズ351系はサイド:ナルド仕様SR4やサイド:レザー
仕様のSR3トップガンになります。SR3はモデル末期まで多種多様のバリエーションがあり
解説が難しくなりますが、それだけ内容が高品質で人気の長い素晴らしいスポーツモデルの
RECAROだと言えると思います。
このように素晴らしSR3の各モデルのオーナーさま、当社でメンテナンスを実施して今後も
末永く快適にご使用頂けると嬉しく思います。
8
6月