東京都のオーナーさまからのご依頼です。90年代の空冷ポルシェに採用されている専用品SP-Gの座面パーツが破損したとのご相談です。当社はポルシェ純正のレカロシートを空冷および水冷991時代までほぼ全てサンプル在庫を保有しています。ご相談を受けたパーツに関しても、現物の在庫や作製実績もあることをお仕えすると即オーダーを頂きました。

 以前にも九州方面のshopさまからのご依頼でSP-G本体をお送り頂き作製および装着作業を実施して納品さて頂きましたが、今回はパーツのみのご注文となりましたので作製商品のみの発送となります。

 作製に関しては、現状のマットで使用されているパーツも流用しますので破損したものをご送付頂き必要パーツを取り外した後に、作製パーツに組み込みを実施しました。
完成したパーツに関しては、当社在庫品のポルシェ純正品へ一旦仮組を実施し、フィッティングや取付の精度を確認後に送付致しました。

 通常、アフターマーケットでレカロが販売しているis81やis84、現行のis05に関しても同様のマットが採用され座面の着圧を受ける構造になっています。この部分が劣化すると乗り心地に影響が出ると共に、破断すると着座姿勢が保てないので、正常な運転姿勢を保持できません。その為、他のブログでもご紹介しています通り、当社オリジナルマットに交換することを実施しています。

 ポルシェ社はこのシステムをフルバケのSP-Gに採用するとは流石です!!SP-G製造時に本構造にするためには大変手間の掛かった内容となるので製造コストが上昇しますが、そのような点を無視して乗り心地重視を貫く姿勢が素晴らしいです。ちなみに1脚シート本体でファブリック仕様で40万円前後です。

 これも911製造に拘りがあった964時代までで、993になってからはマットの採用を中止してウレタンの嵩上げによる構造に変更しています。とても残念ですが時代の流れなので致し方ないです。

 ポルシェ純正採用レカロご使用の各オーナーさまはメンテナンスに関しては当社は大変実績が多いのでご安心頂けます。特に996GT3用は補修用のポルシェ純正生地も在庫で保有していますので完璧に作業が可能です。ポルシェ純正フルバケのメンテナンスに関して是非当社にご用命くださいませ!!
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画像A(サンプル画像)

 左右ともセンター生地を当社オリジナルアルカンターラで作製

 運転席:左用 ポルシェ993RS用純正SP-G黒レザー
 レールおよびサイドステー:ポルシェ純正品

 助手席:右用 A8Ver1 バッファローレザー
 レール:当社オリジナル品LOポジ品

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画像B

  ①センターウレタンおよび座面マット取外し状態
  ②背中背面上部 RECARO文字エンボス加工
  ③ポルシェ純正品番
  ④ポルシェ純正マット装着状態

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画像C
 
 ①ポルシェ純正マット破断状況
 ②当社オリジナルマット作製品
 ③右:純正フック、左:オリジナルマット用フック
 ④当社製 装着状態

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