February 28, 2014

【コンピ全曲紹介1】PILLS EMPIRE / Drowning In The Light(マコト)

FREE THROW COMPILATION Vol.3
DISC1-1
PILLS EMPIRE『Drowning In The Light』

pills


FREE THROWという、ある意味特殊なパーティーで八年近くDJをしていることもあって、
今まで何百本ライブを見てきたか分からないけれど、
これまでに見てきたライブで断トツに生涯No.1の体験だったと言い切れるライブがある。

それは新宿MARZで見た、まだバンドをリスタートさせて数回目のギグのPILLS EMPIREのライブだった。
平日の閑散としたフロアの中で行われたそれは、
新宿MARZという凶悪なサウンドシステムも相まって、
「音」という本質的に脳髄に作用するアンフェタミンとなって目撃した者の中で一つの事件となった。

当時ギターと共に弾いていたコクブの操るムーグの音塊は、分厚くうねりを上げ、
要素として機械的なその音楽性にフィジカルな能動をもたらしていたのが際立っていたが、
その日のPILLSは煽動を刻むドラムスのビート、不協を奏でるギターと、
過剰なまでにつんざく轟音はある種の狂暴性を保ったままに渾然一体のカオスであり、
その奔流に抗う術もなく、ライブの間狂ったように声を叫び続けたことを覚えている。

いや、もしかしたらそれは間違いで、実際は圧倒されてただその音の快楽に身を震わせていただけかもしれない。
そういう種類のライブだった。
しかしこれはPILLSのライブを見たことがある人ならば、誰しも身に覚えがあることだろう。
頭じゃない、感じろ、飛び込め、いつだって叫べ。
そう言えばナオヤがライブで暴走しだしたのってあの日が初めてだったな。

この楽曲は彼らの2009年の1stアルバム以来、実に4年半ぶりの新録音源である。
4年半って言ったらThe Stone Rosesが1stから2ndアルバム出したくらいの潜伏期間に相当するじゃないか。
全くいい加減にしやがれ、そう思っている僕のようなファンも多いと思う。
この4年半の間に彼らのライブではお馴染みのDemophobia2とも言える"101"やアコギから作った佳曲"Love Factor"、
また最近のライブではシューゲイズを通過したポップソングやBPMが遅めのファンキーな新曲なども披露しているが、
この"Drowning In The Light"はそれらとはまたテイストの異なる楽曲だ。
長いイントロから始まって疾走する、何か新しいことが始まるようなゾクゾクする感じ。
新しいPILLS EMPIREの幕開け、というと大袈裟かもしれないけど、「先」が見えるような楽曲だと思う。
そしてこの僕たちの思い入れがたっぷり詰まったコンピレーション・アルバムの幕開けを飾るのに最高の楽曲である。
(文:弦先誠人)  

March 01, 2014

【コンピ全曲紹介2】Christopher Allan Diadora / Hells To Go(マコト)

FREE THROW COMPILATION Vol.3
DISC1-2
Christopher Allan Diadora / Hells To Go

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昨年リリースされた待望の1stアルバム「Amanda」の冒頭を飾った傑曲。
僕の記憶が確かならこの曲は、YukihiroとDoonがカナダから帰ってきてバンドをリスタートさせた2010年にはすでに演奏されていた。
当時「FREE THROWみたいな曲」と言っていてくれた気がする。
そしてタイトルが"Hells To Go"。
なるほど、さながら我々のパーティは地獄ということですね?

と冗談はおいていて(笑)、
当時のディアドラはメンバーそれぞれのサイドプロジェクトだった初期の位置付けから、
バリバリのメインプロジェクトへと再構築する過程で、
急速にアイデンティティを練り上げていた時期であったと思う。

僕は彼らの楽曲の中で"(Can't Help)Killing Giants"というハードコアナンバーが一番好きだったのだけど、
この頃にがなり、放り投げるだけ(ではないのだけど)の即物的なアプローチではなく、
ある意味古典的と言っていいかもしれないメロディーへの回帰、よりタイムレスな音楽性に傾倒していった。
今では"Killing〜"をライブでやらないのは必然と思えるほどの音楽的充実は、
彼らの1stアルバム「Amanda」を手にした方はよくご存知だと思う。
ここにはKinksのUK60'sから00年代のStrokes、Mando Diao、
そしてストーナーである彼らのバックボーンである90年代US等々の音楽性が地肉となって散りばめられているが、そこに至った一つの契機がこの"Hells To Go"であったと思う。
ドッドッドスンと打ち付けられるMatsubaraとドラムから強烈にドライブするベース、
そして二本のギターと共に歌うDoonの雄々しいヴォーカルに、
ロックンロールを愛する者ならば羨望の眼差しを禁じえないが、
それは今が2010年だろうが2013年だろうが2050年だろうが変わらない音楽の本質的な快感とスピリットに溢れているからだ。
その快楽と興奮は、地獄に墜ちるほど音楽に強欲な僕たちを永遠に踊らせる。

もしかしたらディアドラの音楽は、音楽をファッションか何かと見るものの要素で捉えていたり、薄っぺらな音楽のバックボーンをまるで感じさせないドメスティックな日本語の歌謡に夢中だったりする人には届かない音楽かもしれない。
だからこそこのコンピレーションアルバムに収録できたことに幸せを感じている。
(文:弦先誠人)  

March 02, 2014

【コンピ全曲紹介3】Kidori Kidori / Watch Out!!!(タイラ)

FREE THROW COMPILATION Vol.3
DISC1-3
Kidori Kidori / Watch Out!!!

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FREE THROWのコンピに初めて参加してくれたKidori Kidori。

この曲は彼らの新境地であり、彼らのこの先が明るい事を痛感させてくれる曲だ。
The Clashやdead 60sを想起させるような、Kidori流のロッキンスカナンバー。
そのアレンジは良い意味でラフで隙間がある。

今までの彼らは3ピースで出来る限り隙間を埋めていくような、手数の多いアレンジが多くみられたけれど、
それを見事にこの曲で裏切って見せている。
そしてリズム。
この独特の跳ね感があるリズムも彼らの今後の試金石に必ずなるだろう。
(本人たちは「別に〜」って言うかもしれないけど)
自分はそこに彼らのこの先の未来を確かに感じることが出来たし、
これがあるのとないのとでは大違いだと、個人的には思う。

前になにかで書いたことがあるけれど、
Kidoriは過小評価され過ぎなバンド。
今のバンドの状況が悪いわけでは決してないけれど、
今やっている事、彼ら自身の目線の高さを考えたら、
もっともっと高い評価をされて良いバンドだと心から思う。
その一つのきっかけにこのコンピがなれば、本当に嬉しいし、
そんなバンドと一緒にこのCDを作れたことは自分にとって誇りでもある。

(文:タイラダイスケ)
  

March 03, 2014

【コンピ全曲紹介4】オワリカラ / 8と約1/2(タイラ)

FREE THROW COMPILATION Vol.3
DISC1-4
オワリカラ / 8と約1/2

owarikara


オワリカラの2ndアルバムに入っているこの曲は、
所謂「四つ打ち」な曲なんだけど、
そこはさすがのオワリカラ。
全く一筋縄ではいかない。

まずビートがこの手の曲ではあり得ないくらい「暴力的」。
カワノくん、ツダくんのリズム隊はインテリジェンスも勿論感じるけれども、
それよりもその凶暴性が前に出てくるのがとっても魅力的だ。
鈍器でぶん殴られるようなこのビート感は他のバンドでは持ち得ないオワリカラの武器。

そしてメロディ楽器であるカメダくんの鍵盤とヒョウリくんのギターはその上で縦横無尽、神出鬼没に飛び回る。
重心がくそ低いボトムとの対比で、そのアイディアとイメージの豊かさは一層浮き彫りに。
この曲はその特徴が顕著に表れている名曲。

歌詞の世界観も本当に独特。
町田康を思わせるようなサイケデリックで、こっちとあっちを行き来する世界観。
ヒョウリくんの頭のなかっていったいどうなってるんだろう??

例えばYoutubeとか。
あるバンドのPVを見てると、何となくそのバンドの事知ったような気になる。
でもそのバンドの曲ってもちろんその曲だけじゃないわけで。
そんな曲に改めて光が当たれば、って意味でも今回のコンピがある。
と、個人的には思っている。

この曲、改めてDJで流行らせたいな〜!
(文:タイラダイスケ)
  

March 04, 2014

【コンピ全曲紹介5】thatta / Pop Song(神)

FREE THROW COMPILATION Vol.3
DISC1-5
thatta / Pop Song

thatta




去年リリースされたセカンドアルバム『Boys Be Commercial』から

彼らのライブはフロアに何人いようがどの土地だろうがどのハコだろうがブレがない。
衝撃だったのは古賀スパイダーでみたニュージーランドツアーから帰国後一発目のライブ。
海外でのオープンマインドなオーディエンスから確信した、
ただただいいライブをすればオーディエンスがついてくる感覚をものにしてて、
なんかもう全部音で埋まってた。
いわゆる日本の音楽シーンでの流行、蔓延してるポップソングを皮肉ってやろうとブレイクスルーした瞬間だったのかなと。

HappyやThe fin.といった海外との同時代性で音を鳴らし始めるバンドが注目される中、そのシーンはthatta無しで語れないと思ってます。
そのニューカマーたちがthattaのファンで、これでいいんだと、日本どうこう関係なくやりたいことやっていいんだって道を開拓して影響与えた存在が彼らなんですから。

『Boys Be Commercial』のリリースと同時期にプライマルスクリームのアルバム『モアライト』から一曲目「2013」のMVが先行で公開されて視聴したとき、あっ、thattaみたいだなって思ったんです。
スクリーマデリカ意識してプライマルがプライマルやったからおきた現象なのかもしれないけど、、普通逆でしょ?

ピルズ→ディアドラ→キドリ→オワリカラ→ザッタ。こうみるとこのコンピあたまから濃すぎるな。
さいこー

(文:神啓文)  

March 05, 2014

【コンピ全曲紹介6】HOT HOT SEX / Everything Is Totally Up To Her(マコト)

FREE THROW COMPILATION Vol.3
DISC1-6
HOT HOT SEX / Everything Is Totally Up To Her

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これは冗談でもなんでもなく、自分がもし生まれ変わって次はバンドをやるなら、僕はHOT HOT SEXみたいなバンドをやりたいと思っている。
どうせならヴォーカルがいい。
あのテリーのステージングが好きなんだよね。
横に構えてクラップするあの感じ。
どう見ても変。
くにゃくにゃしてるし気持ち悪い。
でもそれがいい、輝いてる。
例えば連中の曲に昨年リリースされた傑作ミニアルバム「Hello Vegetables」に収録された"Seaside Girl"という名曲があるんだけど、イントロからもう素晴らしくアンセムチックでアッパーでワクワクする最高潮でテリーの歌が入るあの脱力感。
あのヌケ具合が最高に気持ちいいんだけど、それって結局のところ連中が変態なんだからと思っている。
ストレート、ではない快感。
そんなものはすべからく変態であるし、一個の個性として誇るものであるべきだ。
僕がHOT HOT SEXの音楽を聴いて最も素敵に思うところはその部分であって、それを音楽の力で連帯してしまえるところだと思っている。
バンド名さながら、言葉の意味でのダンスミュージック。
最高じゃん。
もし生まれ変わってバンドをやるならHOT HOT SEXみたいなバンドをやりたい。

という話をタイラにしたら、HOT HOT SEXだったら生まれ変わらなくても入れるんじゃないですか?ちょっと練習したら今すぐ入れますよ〜、と言われた。
てめーコラ、HHSを舐めてんのか、って勿論タイラは冗談で言ったんだけどね。笑
でもそういう身近さを感じれてしまいながらに変態である、というのはスペシャルなことだと思う。

そしてこの新曲"Everything Is Totally Up To Her"。
もう完璧。
ロマンチックなシンセにのっかってテリーの歌声はどこまでもヌケている。
メロディーが素晴らしい、とか音飾が軽くてねじれたフックがあって尚且つポップで最高とか、そういうことじゃない。
このファニーな個性を音として気持ちよく出していることが素晴らしいのだ。
例えばマイケル・ジャクソンだとかシザー・シスターズとかはたまたクイーンだとか、すべからく変態のポップミュージックだと思っているのだけど、音楽性は違えどHOT HOT SEXにも同じ匂いを感じてしまう。
ファニーなだけじゃない、音楽としても唯一無二。
どことなく背徳感を感じながら、気がつくと夢中になっている。

こんな音楽を好きになってしまってどうしよう?!
仕方がない、"それは全て彼女(バンド)のせいなんだから"。

(文:弦先誠人)  

March 06, 2014

【コンピ全曲紹介7】HALFBY / Line It Up(神)

FREE THROW COMPILATION Vol.3
DISC1-7
HALFBY / Line It Up

halfby


DJ/リミキサー/プロデューサー/アレンジャーとしても幅広く活躍、映画音楽や企業CMなど多数手がけるHALFBYの4枚目のアルバム
『Leaders Of The New School』から。

体にくるズブっとしたベースミュージックが特徴的で多彩なジャンルをHALFBYのフィルターを通してパッケージングされた『Leaders Of The New School』。
その中でも「Line It Up」はHALFBY流トロピカル感が全開のトラックに、
アメリカ西海岸のヒップホップ・グループ「Ugly Duckling」アンディーのラップがアッパーにはまったパーティーチューン。
チルっぽいダンスミュージックもいいけど、ドリンク片手にイェーイてのがパーティーですよね。
フロア映えしまくります。

高橋さんとは2012年くらいに大阪STOMPで初めてゲストDJとして出演して頂き一緒にパーティーしました。前回のリリースツアーだったかな?
ちょっと自分らかたい感じで空気つくれてないまま渡してしまったときにメジャーレイザーやどしっとBPMおさえてムーンバートンらへんからのBitch Attack!でピークタイムに。
サラッと空気かえて派手で華があるスタイルは憧れです。

川崎で開催されたBAY CAMPではHALFBYの曲かけたら
「俺の曲かけてくれてありがとう、ぜんぜん盛り上げれてなかったな!」と明るくダメ出し頂き意気消沈したことがあるんでコンピリリースを機にLine It Upかっこよくかけないとだ。
その為にも皆様聴きまくってねー!  

March 07, 2014

【コンピ全曲紹介8】Mop Of Head / superhuman(タイラ)

FREE THROW COMPILATION Vol.3
DISC1-8
Mop Of Head / superhuman

mop




2006年結成の4人組インストバンド、Mop Of Head。

とにかくここまで?というほどに「人力」にこだわり続ける彼ら。
この曲だけ聞いてもそのアイディアは随所にちりばめられている。
改めてじっくり聴いたら自分も新しい発見があったり。
是非ヘッドフォンや良い音響で聴いてみてくださいね。

インストながら歌心を感じさせるこの曲。
サビのシンセフレーズは一度聴いたら忘れられないくらいキャッチーだし、
そこからの「抜き」も気持ちいい。
このメロディセンスは絶対的に彼らの武器。
それに「ドーン!」というロック的なダイナミズムがあるのも魅力。
現場でDJでかけててもすごく気持ちいい曲。
サビのシンセでピョンピョンするの楽しいですよね。

結成当時の曲がこんなに今でも新鮮に響く事はとてもすごい事だし、
この曲の「強度」をその事実が証明していると思う。
しかも、今も更に彼らの音楽的な実検は続いている事が頼もしい。
ここを入り口に彼らの音楽にどっぷり浸かってくれる人がますます増えたら嬉しいなぁ。

(文:タイラダイスケ)


  

March 08, 2014

【コンピ全曲紹介9】NILE LONG / Rush To The Groove(マコト)

FREE THROW COMPILATION Vol.3
DISC1-9
NILE LONG / Rush To The Groove

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音楽性の話とは違うんだけど、NILE LONGを見ているとPrimal Screamみたいだなぁと思うことが多々ある。

それは言わずもがなThe Brixton Academy時代からの引き続きの印象なのだけど、
ご存知の通りプライマルはそもそもボビーがジザメリのドラムを叩いていたことは有名で、
その最初の作品はまるでローゼズの1stのスイートなところを抽出したようなThe Birdsチックなアルバムで、
続く2ndでは一転サイケでガレージなロックンロール、
そして大出世作でありマッドチェスター・ムーブメントど真ん中の傑作3rdではダンスミュージックを、
その後もベタベタコテコテなR&R、最先端のダヴ・サウンド等々、
アルバムを出すごとに「これからはこれだ!」というモードがガラッと変わりながら現在があって、
そういうところがNILE LONGのこれまでの音楽的変遷を見て重なるのだ。

ガレージ・ロックンロールからポスト・パンク/ノーウェーブで始まったTBAの楽曲は、
当時の時代の最先端をかぎ分けて80'sサウンドに行き着き、
そしてその先を見据えるようにNILE LONGに。

よく日本の音楽は海外から5年遅れて定着すると言われるけど、
連中に限っては全くそんなことはなくて、
いつでも海外の流行に同期しながらカッコいい音楽をやっていた。
海外の流行、を分かりやすく例にとると先月ダフトパンクがグラミー賞をとった訳だけど、
昨年いたるところで流れたヒット曲"Get Lucky"が分かりやすく、
あのエレクトロのダンスミュージックに、黒人っぽいR&Bテイストのファンキーな生音を取り入れてっていうサウンドは、
ダブステップを経た昨今のメインストリームのダンスミュージックの大きなトレンドの一つで、
それっていうのはNILE LONGの音楽のコンセプトにも限りなく近かったように思う。
この軽快でファンキーなギターのカッティングが印象的な、
グルーヴ溢れる名曲"Rush To The Groove"のシングルが出たあとにダフトパンクのアルバムが出て、
奇妙な親和性を感じたのは僕だけではなかったと思う。

2014年に入ってバンドからSimが脱退したことが発表された。
この曲は昨年個人的に最も数多くDJでプレイした曲でもあるし、
そして何より一人のヴォーカリストとしてのSimの歌声を高く評価していたので
(日本のシンガーであの太く、そして滴り落ちるようなロマンチシズムを感じさせてくれるヴォーカリストがどれだけいることか)、
本当に残念な気持ちがある一方で、彼らのこれからに関しては不思議と楽観視している自分がいる。

ほとんど完成しているというSimのソロは間違いなくいいだろうし、
そして女性ヴォーカルを探しているらしいKomeが率いるNILE LONGの次にも楽しみにしている。
それはとりもなおさず「これからはこれだ!」という感性にブレない彼らであることを知っているからだ。
この曲をライブで聴くことは恐らくもうないだろうけど、今は新しい音楽の到着を待とうと思う。

(文:弦先誠人)  

March 09, 2014

【コンピ全曲紹介10】The Flickers / winter long(神)

FREE THROW COMPILATION Vol.3
DISC1-10
The Flickers / winter long

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安島裕輔(Vo,G,Syn)、堀内祥太郎(B)、本吉“Nico”弘樹(Dr)の3人からなるスリーピースロックバンド、The Flickersから「winter long」

先日大阪、東京と彼らの自主企画「SUMMER OF LOVE」に参加させてもらった。
60分のロングセット。
「non-fiction」ブリブリの音圧の中ノイズかってくらい振り切れたテンションで叫び散らした後に、
「どーもーーザ フリッカーズでーす」と全身の力が抜けるような本吉くんのMC、
その後に安島くんのロマンチズムが前面に輝く今回コンピ収録の「winter long」

流れとしてはだいぶ歪な展開だったがそこが素晴らしかった。

彼らの素直さからくる不器用な面が極端な振り幅としてフロアの不意をつく空気は魅力。
あの空気がでたときは曲が一気に輝きはじめる。ビカーッと。

The Flickersの脳内で起こるフィクション、ストーリー、風景、人物、感情はフロアの誰かと、自分と繋がって存在し、うっすらカタチになってサッとまた消え去るさるんですよね。
消えたときに何が残るかってダンスビートで踊ってる自分。
何かいろいろあるけど踊ってて楽しいからいっかっていう現実が残る。
「winter long」魔法みたいだった。

コンピは3月にリリースですが
沢山の人にオールシーズン聴いてもらえるコンピになりますように。
「SUMMER OF LOVE」で会場限定配布されたのもらい逃した方も是非!

(文:神啓文)