【何ヶ月前だ】笠ヶ岳点の記 ~人が、山に来る理由

振り返って考えてみましょう。笠ヶ岳に上ってから実に6ヶ月が経過しているわけです。

さすがにそろそろ書かないと記憶が消し飛ぶっ……!そうなれば一貫の終わりっ……!
今覚えていることだけでもピャーッと書かねば……!

えーと、前回でようやく笠ヶ岳山荘に到着したところでしたか。


笠ヶ岳山荘到着が11時台と、ずいぶんゆとりのあるペースでした。
あたりはまた一面のガスにおおわれていますが、とりあえず小屋宿泊の手続きをば。ここも値段節約のため素泊まりです。
荷物を自分の領域において、乾燥室に汗でぐっしょりの服を干して、その後の笠ヶ岳山頂への道に不要な荷物を布団の下に置いておきます。
そして山荘前の、風がなんとか避けられるところでラーメンを作ります。うむ、一面のガスの中暖かい食べ物はそれだけでおいしいですな。
ラーメンを食べ終わって、即刻笠ヶ岳山頂に一人で行ってもいいのですが、せっかくなので山頂に行くであろう人に声をかけて一緒に行くことにしました。3~40歳くらいのお……姉さんです。

風吹きすさぶ山頂への道を進みます。登ってきたのと反対側、金木戸谷のほうはところどころガスが切れてますが、風が強いのかガスの動きはとても速い。
そして、一面のガスの中。12時ごろ。

岐阜県最高峰 笠ヶ岳 2898m 登頂!


一面のガスの中、瓦礫で構成された山頂はまるで空中浮遊しているかのような感覚。太陽は姿をはっきりと表さず、生暖かい感じ。

とりあえず雨具(防寒具)を着て、山頂で晴れるまでのんびり待つことに。その間に例のお姉さんとおしゃべり。

このお姉さんは岐阜生まれの富山在住らしく、なんと今回は立山からいろいろな山小屋に泊まりながらどんどん南下してここまでやってきたとのこと(立山から笠ヶ岳となると北アルプスの半分くらいは踏破してますねー)。最後は蒲田川はさんで対岸の穂高も考えたそうですが、やっぱり故郷の岐阜県の最高峰を踏みたいと(また穂高はもう行ったことがあるし、とも)、笠ヶ岳に来たそうです。

「山小屋泊りだったら食糧の心配もあまりいらないし、『今日はここで槍を眺めながらのんびりしよう!』みたいに、好きなように山の中で過ごせるからすごい好きなんですね。今回も1週間くらいいますけど、全然疲れたとかそろそろ帰りたい、とか思わないですから。」とは、そのお姉さんの弁。
中2で折立から北アルプスの最深部・雲ノ平&水晶岳を縦走したときに、真夏にもかかわらず水が凍りかける気温にビビり、吹きすさぶ夜明け前の風に震えながらご来光を待ち、登山道の道端でうとうとしてしまうほどに限界近くまで消耗し、その他にもいろんな衝撃の山上の世界を見たわけですが、その時の最終日なんかにはもう、早く降りたいとしか思わなかったんですけどね。やっぱり余裕があるとそういう気分にもなれるんでしょうか。

その間にもう一人、今度はおじいちゃんが登ってきた。60くらいの外見だったもののお年はじつに77とのこと。
山頂に着くとザックからごそごそと何かを取り出した。なにかと思えば、妻の写真だそう。二人で百名山制覇を目論んだものの、80近く登ったところで妻が病に倒れたそうで。それ以降の山には常に写真を持ってきているらしいです。

「一緒に上ってた頃には見えんかったものが一人で上るようになってからよく見えるようになって。ああ、家内の分もわしに見えるようにしてくれとるんやなあ思いますわ。それでもやっぱり、山頂からの景色は見せてあげんとなあ」と、元気そうに笑うおじいちゃん。

また、ものすごい重装備で登ってきたこれまたおじいちゃんもいました。聞けばこの人、今日は笠山荘に泊まって明日に降りるそうですが、今日は穂高から大キレット、槍ヶ岳を超えて一気にグーンと回ってきたとのこと。これ、はっきり言って驚異的どころの騒ぎじゃありません。タケコプターーでも使ってんのかってレベルの健脚です。
東京在住の彼は毎日高尾山を走って登っているらしく、「鍛え方が違いますわ。ケタケタ」と豪快に笑っていました。

その後も登ってくる人は増え、山頂付近は10人くらいのたまり場となりました。自分と同じくらいの歳の人が見えないのは少し残念。まあそういう人たちはもっとメジャールートに行くのかもしれません。対岸の穂高とか。
すると、1時間くらい経った頃に、金木戸谷川のガスが一斉にさあっと引いて行った。そちら側に広がる金木戸谷の一面の緑。
さらにさらに、谷にとどまらず北側を覆っていたガスがこれまた引いていくではありませんか。その奥から姿を現すのは、黒部五郎、薬師、水晶、野口五郎、鷲羽、三俣蓮華といった錚々たる北アルプスの重鎮たち。
例のお姉さんと写真を撮ったり撮ってもらったり。さらには穂高側も、完全にではありませんがだいぶんガスが引いています!!

ほぼ360度の視界が確保された、

天 空 の 城 笠 ヶ 岳 山 頂 !


これ、実に奇跡的でした。
天気予報では当日を含めその前後2日はほぼすべて「雨/時々くもり」でした。
ところが当日の午後のみ「晴れ」だったんですね。ぶっちゃけこの予報がなければ撤退してたかもしれません。
まさに、そこしかないというタイミングで上ることができたわけです!!


太陽も、夏としては少し穏やか目、快適な陽光を送ってきます。あまりに気持ちいいので山頂で10分ほど昼寝。
おそらく5時間目の平●氏の現代社会での睡眠に引けを取らない、気持ちいい贅沢な昼寝でした。

さて、時間は3時半ころ。後ろ髪をひかれる思いで山頂を後にします。
今日の晩御飯はお湯で3分牛丼。
せっかくなので西日を浴びながら小屋の前のテラスで食べます。
ちなみにその日は高校野球決勝戦。群馬と宮崎の大熱戦でしたね。
しかもタイミング的に9回裏、1点を追う宮崎が無死1,2塁の大チャンスを迎えていた場面でした。
とあるおじさんが持ち込んだラジオから歓声が響いていました。
ちなみにこれはたしかグンマーが勝ったんでしたっけ。

ちょうどそのころに、山荘への道を軽やかな足取りで駆け上ってくる人が。ん、どっかで見たことあるぞ?

そうです、行き(のぼり)ですれ違った島崎三歩(仮)さんです。背中には大きな荷物。
まあここまで書けばだいたいわかるでしょうが、この三歩さん、山荘の人でした。そりゃあんなタフなわけだ。
「岳」での三歩さんはどんなところでも、北アルプスを庭のごとく駆け回っていて、さすがにこの描写は漫画だよなぁなんて思ってましたが、実物を目の前にするとなるほど、納得がいきますね。
たぶんこの人は笠新道を降りて、下の平湯だか高山だかで用を済ませて、またその日のうちに駆け上ってきたんでしょうね。いやはやおみそれしました。

さて、明日降りるルートなのですが、本来はクリヤ谷という、笠ヶ岳の南面に走る谷そいルートを考えていましたが、明日が雨であれば増水して危険な可能性があります。登山道の整備で草刈りに行った小屋の方が戻ってこないところを見ると、避けたほうが賢明なのでしょう。
というわけで、翌日は笠新道ゲキ下り確定です。となると早く起きて行動せねばなりません。
小屋のお弁当を朝ごはんとしてゲットし、歯を磨いたりパッキングを済ませて、日没も見届けた後の19時、翌日の天気が少しでもマシなことを期待しつつ、布団にもぐりこんだのでした……

点の記は点の記でも

早くも2週間放置してしまいました!
前回更新が12月6日、ということは……

12/7.8(.9) 東京で野球、のち遼河さん宅にお世話になる
12/14 ポンポン山に登る

東京旅行でのことはいろいろあわただしかったので書くことは特にありません。帰りに立ち寄った大井川鉄道で京阪旧3000を見かけたくらいかな
もうちょっとゆっくりできたらよかった……
ただ、冬の夜の銭湯、アレの気持ちよさったらない。あれはやみつきになる

というわけで今日書くのはポンポン山点の記になります。



12月14日(sat) 天気:晴れ

えー、ポンポン山はご存じ(?)、高槻市の平地が終わったあたりにそびえる山です
京阪電車で出町柳方面に向かうとき、樟葉あたりから左手に見えるアレですね。
あの辺の山は標高たかだか700mなのでわりとさっさと登れてしまいます
しかも自転車でも行けんじゃないかってくらいの登山道が整備されているのであんまりおもしろくありません

しかし、広葉樹林に恵まれた山なので保水力が高く、その標高からは想像しがたい水量を持った谷があります
今回登った「不動谷」も、そのひとつ。


7:51 JR高槻駅南のバス停
始めは一人で行くつもりだった今回の登山ですが、急きょ大阪大学の人2名が同行することになりました
ひとりは同じ学部のM君、もう一人は基礎工のY君です。
M君とY君はともに中之島山岳部(医学部系山岳会)に入っているとのこと。中之島山岳会とはいいながらどこの学部でも入れるらしいですね。あ、ちなみに私は野球部が忙しいのと一人でフリーに上りたいのとで入ってません。
まあなんにせよ山の友達が増えるのはうれしいね!

バスは上流にホタルの生息する芥川などを持つ出灰川を遡り、亀岡のほうへ続く道を進んでいきます。


8:30ごろ  出灰のバス停
出灰とかいて「いずりは」と読みます。初見では絶対読めないねこれ
ここからバスは出灰川の支流の谷を進んでいきます。われわれはここで降りて出灰川本流の谷を進んでいきます。
道路わきに設置されている気温計によれば気温0℃の日陰の道を歩いていきます。こんな寒い日ですから谷で靴を濡らしたくはないですね

9:00 出灰不動尊
人気のない道を歩いて歩いて、前方に突然「cafe」の看板を出したレクリエーション施設?が現れます。
いつも思うんだけど、登山者がようやく目にするような立地にあるレクリエーション施設、立てる場所間違えてんだろ……!
この裏手に「→出灰不動尊」という看板があります。その案内に従い橋を渡ってすぐのところに、小さな祠と鳥居があります。
どうもこれが不動尊であるようですが、その割には小さすぎる気がしなくもありません。何か別にあるんでしょうか

この不動尊の左手に見える道から谷に降りていきます

冬なので谷は一面の落ち葉に埋められています。それだけならいいんですが大量の枯れ枝、倒木が……
夏と違って毛虫やヒルをさけられるのはいいんですけどねー。

見かけによらず水量の多い谷は小さな滝が連続します。沢登りをしに来たわけではないので高巻きつつ進むとやがて谷の分岐に至ります……

左手の谷は直接ポンポン山に突き上げるので傾斜が強く、途中滝が連続するゾーンがあるとのこと。
単独では少々心もとないですが同行者がいるので行ってみましょう!

なるほど、分岐から10分も歩けば滝が見えてきました。2,3段の10mくらいありそうな滝ですね。幸い傾斜はまだ登れる範囲なので右岸から高巻きます。ロープが張ってありますが正味ジャマです。
その高巻きを終え、まあこれほどの滝はもうないだろうと思っていたら……


keitaigazou 398

これはまたすごい滝が現れました
10mはゆうにあるでしょう
その雰囲気は比良の神璽滝に勝るとも及ばず、といったところでしょうか
ポンポン山とは思えない光景です。


かなりの急斜面となっていますがここは右岸から高巻ます。落ち葉が積もった土の斜面を一歩一歩登って行って……

この滝を超えたらもうあとは大きな滝はありません。


ここから上は植林地が点在する、流れの緩い谷へと変わります。

適当に谷を上がって行って、ここから先を詰めるのはしんどいというところから適当に尾根へと上がる(逃げる)わけですが……
日陰の谷筋には霜柱が多くできており、それをサクサク踏み潰していく遊びに熱中した大学生3人、なかなか尾根に上がれません


尾根に上がると太陽も出てきて、本当に「暖かい日差しの当たる広葉樹林の森を落ち葉を踏みしめつつ登る」という天国のようなシチュエーションになります。

そのうち主尾根上の一般登山道と合流し、あとは道なりに……


11:00 ポンポン山 山頂(678.9m) 一等三角点
はやい。じつにはやい。登り口から2時間でついたじゃねえか。さすがは低山。
山頂でラーメンを作って食べました が
冬の山頂、風が吹きすさび寒い!
同行者がいなければ山頂手前あたりで風をよけつつ飯にしたんですが。

さっさと撤退します。寒い寒い


ここからはぶっちゃけ特記事項特になしです。阪急水無瀬駅までひたすら歩いただけ。
バスの時間が悪いだとか、バス代をケチったとか諸説ありますが真偽は不明です()

最後に地図のせときますねポンポン山1
地図で見たら結構な距離歩いてるな……ポンポン山2

何回目?

ふと気が付くとなんと3か月以上もの間放置していることになっていました。申し訳なし
理由は特にありません。PCが壊れた(物理)ことくらいです

さて、どこまで書いてたっけと前回更新を見ると、 



……笠ヶ岳?!どんだけ前の話なんですか
もう笠ヶ岳には雪が積もってる頃でしょうねー

でも笠ヶ岳 点の記、途中まで書いてるのに打ち切るのはちょっとすっきりしないです
ちょうど下山後高山本線で書いてたメモが発見されたので次からは点の記再開します。


以上阪大図書館のPCから更新しました PCが壊れて(物理)るから仕方ないね

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