東座 FROM EAST 上映案内

映画コラムニスト合木こずえのオススメ映画上映会
信州のまんなか、葡萄の里"塩尻"で、ハートにしみる上映会を開いています。
地方ではなかなか上映されない単館・ミニシアター系の映画を期間限定で上映。
こちらでは、上映情報を簡単にお知らせしています。
www.fromeastcinema.com



★上映スケジュール★
5月21日(土)〜6月3日(金)
◆5/21-5/27→14:35/18:30
◆5/28-6/3→12:00/14:30

★作品情報★
☆☆ヴェネチア国際映画祭 審査員特別賞☆☆
☆アカデミー賞 国際長編映画賞ロシア代表☆
☆☆シカゴ国際映画祭監督賞☆☆

2020年製作/ロシア製作/ロシア語/モノクロ
上映時間:2時間01分
監督・脚本:アンドレイ・コンチャロフスキー(「暴走機関車」「映写技師は見ていた」)
出演:ユリヤ・ビソツカヤ、アンドレイ・グセフ、セルゲイ・アーリッシュほか

★ストーリー★
 ロシアを代表する映像作家アンドレイ・チャロフスキー84歳(父親は作家セルゲイ・ミハルコフ、弟は映画監督のニキータ・ミハルコフ)が、祖国への愛と憎悪を描き上げた最高傑作!

 1962年、ソビエト連邦南部の都市ノボチェルカッスク。フルシチョフ政権のもと物価は高騰し食料は不足して市民は生活に困窮していた。
第二次世界大戦時に看護師だったリューダは、熱心な愛国主義者の共産党員で、現在は市政委員会の生産部門で働いている。18歳になる娘をひとりで育て、老いた父親の面倒を見ているが、党の特権で贅沢品も入手でき生活には困らなかった。
そんな中、労働者たちは賃金カットや物価高騰に耐えきれず、大規模なストライキに踏み切った。モスクワのフルシチョフ政権はストの沈静化をはかるために高官を派遣するが、街の中心部に5,000人もの人々が集まり抗議は白熱、ロシア警察や軍はデモ隊や市民を狙って無差別に発砲し始める。群衆は逃げ惑い混乱を極めるさなか、リューダは喧嘩して飛び出したままの娘の身を案ずる。銃撃の犠牲になってしまったかもしれない!と無我夢中で娘を探しながら、彼女は市政委員会や共産党の方針や隠蔽工作に疑問を持ち始める。KGBも介入する厳しい監視体制の下、血まなこで娘の足跡を追うリューダは、どこに辿り着くのか。

共産党員であり娘を愛する母でもあるリューダの揺れ動く心のさまを緻密に映し出し、政府と軍の威圧的な隠蔽体質をも暴いた問題作。体当たりでリューダを演じているベテラン女優、ユリヤ・ビソツカヤはコンチャロフスキー監督の妻でもある。

★お問合せ先★
東座 FROM EAST上映会 主宰 合木こずえ TEL:0263-52-0515

最新情報は東座FROM EASTホームページもご覧ください。
www.fromeastcinema.com



★上映スケジュール★
5月7日(土)〜5月27日(金)
◆5/7-5/13→12:30/18:30
◆5/14-5/20→12:00/18:30
◆5/21-5/27→12:00

★作品情報★
2020年製作/ロシア製作/ロシア語
上映時間:2時間16分
製作:アレクサンドル・ロドニャンスキー(「裁かれるのは善人のみ」「ラブレス」)
監督:ダニーラ・コズロフスキー
脚本:アレクセイ・カザコフ、エレナ・イワノア
出演:ダニーラ・コズロフスキー、オクサナ・アキンシナ、フィリップ・アブデエフ、ニコライ・コザック、ラフシャナ・クルコワほか

★はじめに★
 1986年4月26日午前1時23分。ウクライナ/ソビエト連邦(現ウクライナ)プリピャチのチェルノブイリ(現チェルニヒウ)原子力発電所で爆発事故が発生した。
当時、ドキュメンタリー映画の監督だったプロデューサーのアレクサンドル・ロドニャンスキーは、事故の直後、現地に入り惨状を撮影し、その後3年をかけて取材を続けた。いずれ長編映画を製作しようと決意した彼のプロジェクトが本格的に動き出したのは数年前だ。
本作の監督で製作と主演も務めるダニーラ・コズロフスキーはロシア人だが、彼はインスタグラムで「戦争反対」の意を表明し、ウクライナ人であるアレクサンドル・ロドニャンスキーは、ロシア当局より、好ましからざる人物と認定され、彼がプロデュースした全作品がロシアでの公開禁止処分を受けた。製作スタッフは一丸となって平和を願い、日本の配給会社は、本作の収益の一部をユニセフなどの人道支援団体に寄付することを発表している。

★ストーリー★
 1986年、消防士のアレクセイは、10年前に別れた恋人オリガと再会し、彼女が自分の子どもを1人で育てていることを知る。それまで勝手気ままに生きてきたアレクセイは、自分と同じ名前をつけられた息子とオリガの3人で、キーウに移住し新しい生活を始めたいと異動願いを出す。彼の送別会が行われた翌朝、爆発事故が発生した。
 現場に駆けつけたアレクセイは、アスファルトまで燃えていく発電所で、仲間の消防士たちが阿鼻叫喚の苦しみに喘いでいるのを目撃し、火の中に飛び込む。
病院で手当を受けた彼は事故対策本部に呼ばれ、地下の貯水タンクの排水弁を手動で開ける任務を打診される。爆発した4号炉から溶け出した核燃料が貯水タンクに達すると水蒸気爆発が起こりヨーロッパ全土が汚染されるというのだ。
極めて危険な仕事だが、成功すれば、多額の報奨金の他にスイスの放射線専門病院で優先的に治療が受けられ、モスクワに住居も用意されるという。アレクセイは一旦は辞退するが、息子が被爆していることを知り、自分の代わりに息子をスイスの病院に送るならと交渉する。

★お問合せ先★
東座 FROM EAST上映会 主宰 合木こずえ TEL:0263-52-0515

最新情報は東座FROM EASTホームページもご覧ください。
www.fromeastcinema.com



★上映スケジュール★
4月29日(土)〜5月20日(金)
◆4/30-5/6→12:00/18:30
◆5/7-5/13→10:00/15:10
◆5/14-5/20→14:35

★作品情報★
☆☆☆第75回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞☆☆☆
☆☆第94回アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト☆☆
☆第79回ゴールデングルーブ賞 非英語映画賞ノミネート☆

2021年製作/イラン・フランス製作/ペルシャ語
上映時間:2時間07分
監督・脚本・製作:アスガー・ファルハディ
出演:アミル・ジャディディ、サハル・ゴルデュースト、モーセン・タナバンデ、サリナ・ファルハディほか

★ストーリー★
 イラン南西部の古都シラーズで生まれ育った元看板職人のラヒムは、3年前に借金を返済できない罪で投獄されていた。そのため妻とは離婚し、ひとり息子は姉に面倒を見てもらっている。しかし今は新しい恋人ファルコンデが彼の出所を待ち侘びていた。
服役中ながら2日間の休暇をもらったラヒムは、お金を借りた元妻の兄バーラムに和解を持ちかけるつもりでいた。ところが婚約者から金貨が17枚入ったバッグを拾ったと聞き、その金貨で借金を返そうと思い立つ。しかし、金貨を換算しても借金の半分にしかならず、バーラムに全額耳を揃えて返せと追い返される。翌日、ラヒムは正直に落とし主に金貨を返すべきだと心を改め、町中に張り紙をして刑務所の電話番号を記載した。数日後、刑務所のラヒムに落とし主の女性から電話が入る。姉夫婦の家にバッグを取りに来たその女性は丁重に礼を言いタクシーで帰って行った。
 ラヒムが拾った金貨を届け出て、落とし主に返したというニュースはたちまち広がり、彼はメディアによって一躍ヒーローに祭り上げられる。借金で投獄されながら正しい行いをした「正直な囚人」は、特別休暇をもらい、吃音の息子を伴いチャリティイベントに参加して、高額の寄付金まで受け取ることに。さらに出所してからの仕事も斡旋され、一転して恵まれた幸運にラヒムは笑顔を見せる。しかし、その陰でお金を貸したバーラムは極悪非道な人間として世間から陰口を言われ、ますますラヒムへの嫌悪感を募らせる。そんな中SNSで「ラヒムの英雄的な行動は作り話ではないか」と流れはじめ、状況はまたしても変わり、心ない噂話に翻弄された彼は追い詰められてつい嘘をついてしまう。

英雄視する者、利用しようとする者、疑惑の目を向ける者…ラヒムの行いに対する周りの人々の反応が興味深い。普遍的な人間の倫理観や正義感を、ファルハディ監督は、現代人が最も利用し振り回されるSNSの歪みを通して詳細に描き出す。
バーラムの娘を、「別離」で夫婦の子どもを演じたファルハディ監督の実の娘サリナが演じている。

★お問合せ先★
東座 FROM EAST上映会 主宰 合木こずえ TEL:0263-52-0515

最新情報は東座FROM EASTホームページもご覧ください。
www.fromeastcinema.com



★上映スケジュール★
5月14日(土)〜5月27日(金)
◆5/14〜5/20→10:00/21:00 ※5/14は8:00(一律一千円)あり
◆5/21〜5/27→10:00/20:40 ※5/21は8:00(一律一千円)あり
※20:30以降の回は電話予約なさると1,100円になります。

★作品情報★
☆第30回ストックホルム国際映画祭正式出品
☆第39回イスタンブール映画祭正式出品
☆第44回トロント国際映画祭正式出品
☆第37回トリノ映画祭正式出品
☆第23回上海国際映画祭正式出品

製作年度2019年 | 製作国: フランス・バングラデシュ・デンマーク・ポルトガル合作| 上映時間:1時間35分
ベンガル語 
■監督・脚本・製作: ルバイヤット・ホセイン
■出演:リキタ・ナンディニシム、ノベラ・ラフマン、バルビン・バルほか

★ストーリー★
 十代から労働闘争に関わってきたバングラディシュの女性ダリヤ・アクター・ドリの実話に基づく物語。

舞台は世界の大手有名アパレルメーカーの縫製工場がひしめくバングラディシュの首都ダッカ。
ここでは多くの女性たちが劣悪な労働条件で日々ミシンと向き合っている。
不甲斐ない夫に代わり生活費を稼がなければならないシムもそのひとり。工場の威圧的な男性幹部の命令で徹夜を強いられ縫製の作業に精を出していた。しかし給料の支払いは遅れ、抗議しても相手にされず、怒り心頭に発したシムは、偶然声をかけられた労働者権利団体の職員から労働組合の話を聞き、仲間に声をかける。渋る同僚を説得し、ようやく集まった数名で労働法を勉強して組合の発足に奔走するが、男性幹部の妨害や夫の反対、はたまた仲間の裏切りに合い、シムは孤立状態に陥る。

★Kozのお勧め!★
縫製工場で働く女性の平均年齢は25歳だという。GAPやユニクロ、ZARA、H &Mのセール品を身を粉にして縫い上げている彼女たちの月収は日本円にしてわずか4,000円足らず。そんな情報が頭をよぎる。
男性優位の国で、力のない女性が自分たちの権利を勝ち取るには、知恵や知識だけでは太刀打ちできない現実ではあるが、一つの情熱がなければゼロは一になり得ない。バングラディシュの喧騒と雑踏を背景に、生活感溢れる女性たちの姿に計り知れない勇気とパワーを感じ、彼女たちのために今、自分ができることは何かを考えている。

※7月29日で完全にクローズしてしまう岩波ホールと同時期上映になりました。
数々の優れた作品を紹介し、それはそれは丁寧に劇場プログラムを作成販売してくださった岩波ホールに、心より感謝し、永遠に尊敬し続けることをお伝えして、この作品を上映いたします。

★お問合せ先★
東座 FROM EAST上映会 主宰 合木こずえ TEL:0263-52-0515

最新情報は東座FROM EASTホームページもご覧ください。
www.fromeastcinema.com

このページのトップヘ