東座 FROM EAST 上映案内

映画コラムニスト合木こずえのオススメ映画上映会
信州のまんなか、葡萄の里"塩尻"で、ハートにしみる上映会を開いています。
地方ではなかなか上映されない単館・ミニシアター系の映画を期間限定で上映。
こちらでは、上映情報を簡単にお知らせしています。
www.fromeastcinema.com



★上映スケジュール★
9月30日(土)〜 10月13日(金)
◆9/30〜10/6→10:00(〜11:28) 14:00(〜15:28) 18:30(〜19:58)
◆10/7〜10/13→ 12:15(〜13:43) 16:15(〜17:43)

★作品情報★
2021年/フランス製作/1時間22分/フランス語、ロシア語、ベンガル語
監督:エミリー・テロン
ナレーション:カリン・ヴィアール(「エール!」「しあわせの雨傘」)

★ストーリー★
 2012年に公開された「世界の果ての通学路」の製作チームが挑んだ世界の果ての教師たち。
西アフリカのブルキナファソ(ガーナ、ニジェール、マリに挟まれた国)の小さな村の学校に単身赴任した新人教師サンドリーヌは「自分の国の未来を確かなものにしたい」と小さなこどもたちに国語を教える。50人ほどの生徒たちは、ほとんどが公用語のフランス語を理解できず、教室には5つの言語が飛び交う。

バングラデシュのタスリマは、一家の中で唯一の自立した女性として、女性も男性と同じ権利を持つべきという強い信念のもと、人道支援団体が主催するボートスクールに赴任。女性に教育は必要ない、早く嫁いで家族の家計を支えよと授業を邪魔する生徒の親と闘い続ける。

シベリアのスヴェトラーナは、移動式の遊牧民学校にトナカイで教材や机を運び、1ヶ所につき10日間の授業を行う。ロシア連邦の義務教育に加え、伝統あるエヴェンキ族のアイデンティティや言語を教え、魚釣りやトナカイの捕まえ方も伝授する。

現地に相談相手はおらず、彼女たちを支えるのは子どもたちだけだが、日増しに教えたことを身につける生徒たちの中で、3人の教師は自信をつけ笑顔を見せるようになる。

★Kozのお勧め!★
 恵まれない環境の中で、教えながら教えられ、生徒と共に成長してゆく女性教師のたくましさと、子どもたちの未来のために生きる志の高さに深い感銘を受ける。「学業には人生を変える力がある」タスリマ先生の言葉を反芻して、学ぶべきことに挑みたい。

★お問合せ先★
東座 FROM EAST上映会 主宰 合木こずえ TEL:0263-52-0515

最新情報は東座FROM EASTホームページもご覧ください。
www.fromeastcinema.com



★上映スケジュール★
9月30日(土)〜 10月13日(金)
◆9/30〜10/6→11:45(〜13:45) 15:45(〜17:45)
◆10/7〜10/13→ 10:00(〜12:00) 14:00(〜16:00) 18:30(〜20:30)

★作品情報★
☆☆☆第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 最優秀演技賞
☆第95回アカデミー賞 国際長編映画賞 ショートリスト選出

2022年/オーストリア・ルクセンブルク・ドイツ・フランス製作/1時間54分/ドイツ語、フランス語、 英語、ハンガリー語
監督・脚本:マリー・クロイツァー
出演:ヴィッキー・クリープス(「ファントム・スレッド」「ベルイマン島にて」ほか) フロリアン・タイヒトマイスター、カタリーナ・ロレンツ、ジャンヌ・ヴェルナーほか

★ストーリー★
 ハプスブルク家最後の伝説的な皇妃エリザベートの史実に基づく物語。
「平民ならば寿命は40歳」と言われた時代。1877年。40歳を迎えたエリザベートは、容姿の衰えを異常なまでに気にしていた。コルセットで無理やり腰を締め付け、過度な食事制限を続けながら、乗馬やフェンシングで体重を維持する日々は、彼女の心を蝕んでゆく。身長172僉体重45キロ、ウエスト51僂箸いΦ楪邂譴離廛蹈檗璽轡腑鵑犯貌を崇められてきた彼女には、加齢による衰えは許しがたい現実だった。
そんな折、宮廷内で皇帝が若い女性アンナと楽しそうに散歩している姿を見かけ、エリザベートは女性の素性を調べさせ、街なかで後をつけるも、その若々しさにますます自信を無くして落ち込む。
さらに彼女は、女性は男性の引き立て役という立場に我慢ならず、かつての情熱が冷めた夫や、自分の態度をいさめる息子にもストレスを感じ苛立ちを募らせ、孤独の殻に閉じこもる。やがて過激な減量と精神的な疲弊で体調を崩したエリザベートに、医者は「無害だから」とヘロインを処方。ますます体力を消耗した彼女は公務も影武者を頼るほど衰弱してゆく。
1878年9月、エリザベートはアンナに皇帝の愛人になってほしいと頼み込む。そして翌年、イタリアのアンコーナに船で旅立った。

★Kozのお勧め!★
 まるで齢40を迎えたハリウッド女優が、加齢や映画界と闘っているようなエリザベートの私生活が痛々しい。皇帝や息子の愛を得るために、誤った価値観の美を追求する彼女に同情しつつ、かつての自分を思い出す。1977年生まれの女性監督が捉えたエリザベートの女心に、今を生きる多くの女性たちは共感を覚えるだろう。「若さと美貌とスリムな体型」に固執する女性たちの敵は、それらを求める男性たちだ。

★お問合せ先★
東座 FROM EAST上映会 主宰 合木こずえ TEL:0263-52-0515

最新情報は東座FROM EASTホームページもご覧ください。
www.fromeastcinema.com



★上映スケジュール★
9月16日(土)〜9月29日(金)
◆9/16〜9/22→13:45(〜15:30) 18:30(〜20:15)
◆9/23〜9/29→11:45(〜13:30) 15:30(〜17:15)

★作品情報★
2022年/フランス・アルジェリア製作/1時間39分/フランス語
監督・脚本:ムニア・メドゥール(「ハピチャ 未来へのランウェイ」)
製作総指揮:トロイ・コッツァー(「コーダあいのうた」)
出演:リナ・クードリ(「ハピチャ未来へのランウェイ」、サシダ・ブラクニ、ナディア・カシほか

★ストーリー★
 北アフリカ・アルジェリアの街が舞台。イスラム教に支配されるこの国には、いまだ家父長制が続き女性たちは自由を奪われ男たちの犠牲になって耐えながら生きている。さらに20年前に終結したはずの内戦の余波が残り、多くの若者が失業し、大挙して国外脱出を試みては命を落としている。     そんな社会環境で育ったフーリアは、王立バレエ団に入ることを夢見て稽古に励んでいた。数年前に父親を亡くした彼女はバレエ・コーチの母親と二人暮らしで、ホテルの清掃員をしながらレッスンに通う日々。母親に車を買ってあげたいと、友人の伝で賭博に参加する。しかし、大勝ちしたその夜、難癖をつけてきた若者に階段から突き落とされてしまう。骨折した上、声まで出なくなったフーリアは、バレリーナへの道を絶たれ絶望する。やがてリハビリ施設に通うまでに回復した彼女は、そこでろうの女性たちに出会う。皆、男たちの犠牲になり苦しめられた過去を持つが、それぞれ明るく前向きで、フーリアにダンスを教えてほしいという。フーリアは彼女たちによって閉ざした心を開き、言葉で伝えられない彼女たち胸の内を、ダンスで表現してゆく。

★Kozのお勧め!★
 アルジェリアのジェンダーギャップ指数は最下位から3番目の144位。コーランの教えに従っている以上、女性たちに自由は与えられないのだろうか。ムニア・メドゥール監督は、弱き女性でも団結すれば大きなオーラを発し、民衆の心を動かすことができると、この映画で証明する。フーリアの成長と女性たちの魂の叫びを全身で受け止めたい。

★お問合せ先★
東座 FROM EAST上映会 主宰 合木こずえ TEL:0263-52-0515

最新情報は東座FROM EASTホームページもご覧ください。
www.fromeastcinema.com



★上映スケジュール★
9月16日(土)〜 9月29日(金)
◆9/16〜9/22→12:00(〜13:31) 15:45(〜17:16)
◆9/23〜9/29→ 10:00(〜11:31) 13:45(〜15:16) 18:30(〜20:01)

★作品情報★
2022年/フランス製作/1時間25分/フランス語 ドイツ語
監督・脚本:フランソワ・オゾン(「まぼろし」「Summer of 85」「すべてうまくいきますように」)
出演:ドゥニ・メノーシェ(「ジュリアン」「理想郷」)、イザベル・アジャーニ(「アデルの恋の物語」)、ハビル・ガルビア、ステファン・クレポン、アマント・オディアール、ハンナ・シグラ(「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」)ほか

★ストーリー★
 ニュー・ジャーマン・シネマの伝説的な映画作家ライナー・ベルナー・ファスビンダーの名作「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」(1972年)を、フランソワ・オゾン監督が華麗にリメイク。

 1972年の西ドイツ・ケルン。著名な映画監督ピーター・フォン・カントは、瀟洒なレジデントをオフィス兼自宅として使っていた。無口で従順なアシスタントのカールは、今日も監督の顔色をうかがいつつ、あらゆる言いつけに従っている。ある日、ハリウッドで活躍中の友人で大物女優のシドニーがやってくる。監督が失恋したと聞いて慰めに来たのだ。シドニーが前の恋人の代わりにと、若い俳優志望のアミールを紹介するやいなや、監督はアミールを気に入り、自宅に住まわせてバックアップすると約束する。  9ヶ月後、アミールはピーターの献身的な尽力により、映画界の新星として活躍していた。
しかし、当初ピーターの熱愛に応えていたアミールは、すっかり態度を変え、ピーターを弄ぶかのように傍若無人に振る舞っては、ピーターをハラハラさせていた。自分にはお金の無心しかしなくなったアミールに絶望したピーターは、酒量が増え、生活は荒む一方で、変わらず従順なカールに当たり散らし、誕生日に駆けつけた死別した妻との娘や母親、シドニーにも暴言を吐く。そこへ1本の電話がかかる。

★Kozのお勧め!★
 オゾン監督一流の皮肉をこめたユーモア満載。恋する男の切なさを、しつこいほどに映し出し、彼を利用する若者の冷めた心理も繊細に描く。早く目を覚ましてと祈りつつ恋に溺れる様を傍観しながら、かつての愚かな自分を思い出す人も多いだろう。ピーターを演ずるドゥニ・メノーシュのうまさに感嘆。そして誰より、口をきかないカール役のステファン・クレポンの存在感の大きさと、無表情でいてその奥に潜む心理を伝えてしまう演技力に脱帽。

★お問合せ先★
東座 FROM EAST上映会 主宰 合木こずえ TEL:0263-52-0515

最新情報は東座FROM EASTホームページもご覧ください。
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