外から見る日本、見られる日本人

バンクーバーの日本人社長ヒロが仕事、生活を通じて感じた経済、経営、社会、日本人観などを綴っています。

10年後の人との過ごし方4

時代の変化という観点で日本が立ち遅れていることがあります。それは家をより快適なものにするという発想とそこに人を招くこと、であります。

私がカナダで住宅開発を始める時、北米の人たちのライフスタイルをじっくり見ることからスタートしました。毎年のように近隣のコンドミニアムに引っ越し、高層階や低層階、最新のコンドミニアムの住み心地などを試し続けました。併せて、いろいろな方の家にも招かれながら居住空間をどのように使うのか研究し、自分たちの住宅開発の間取りやインテリアの発想を考え続けました。

その中で割と衝撃だったのはDENと称する部屋の使い道でありました。これは窓もない4畳半ぐらいのスペースで当時は個人用テレビルーム/書斎/パソコンルームという位置づけでガラクタ部屋的な感もありました。ではリビングですが、ゆったりとしたソファ越しに皆で歓談する社交場のようなところですっきりしたインテリアです。家族が団らんするのか、といえばコンドなら狭いのでそうなりますが、戸建ての場合、ファミリールームが別にあり、そこが家族の過ごす場所でありました。

また、台所は25年ぐらい前からオープンキッチンと称して、カウンター越しにキッチンを見える化し、食べる人が参加できる台所づくりが完全なる市場トレンドとなりました。それまでの「台所は奥様の城」という発想は北米にすらあったのですが完全に覆されたわけです。

その後、我々を含めたデベロッパーはキッチンの見せる化に於いて如何に美しく表現するか、ハイブランドのアプライアンス、ダブルオーブン、ワインクーラー、エスプレッソマシーン、更にキッチンキャビネットのサーフェスの処理などにこだわり抜きます。

では、その変化の背景とは何か、といえば自分のこだわりを徹底追及し、家を友人に見せるエンタテイメントセンターと位置付けているのではないか、と考えています。そういう意味では北米の住宅はどの家も家主の主張を感じます。

一方、日本。一般的に申し上げますと人を呼び込む発想が欠けていると思います。それはお客様をお客様として扱い、上げ膳据え膳を強いるからでありましょう。一緒にキッチンに立つ、などという考えは毛頭ありません。他人に冷蔵庫を開けられるのは最も恥ずかしいことだと考える奥様は多いでしょう。

訪れたお宅のソファーに座れば底が抜けていた(へたっているの意)ことも何度かあります。それよりも日本の住宅にはモノが多すぎます。狭い住宅なのに何年も触っていないであろう埃の積もったモノが狭しと置かれています。段ボールがそのまま置いてありませんか?正直、狭い家が余計狭く、そして醜く見えるのです。「狭いところですみません」というその挨拶言葉は家が狭いというより家主が狭くしている側面もあるのではないでしょうか?

日経にコーヒー市場の「第4の波」なる記事があります。読めば1台10万円もするような高級焙煎、ドリップマシーンに期待、という趣旨なのですが、それは家で旨いコーヒーを飲みたいという需要が高まったということなのでしょう。日本の家電は進化していてお釜だって電子レンジだって世界が驚く技術を持っています。これは台所をエンターテイメント化させるには十分なツールのはずです。

日本には飲食店が異様に多く、繁華街の飲み屋も健在です。なぜ、飲みに行くのか、といえば家飲みしにくい環境があるからでしょう。子供が寝ているとか勉強している、というのもあるでしょう。それ以上に「誰が準備して片付けるのよ!」という奥様の一撃があります。サラリーマン川柳100選の「妻いない この日は朝から プレミアム」に頷くご主人というのが現実であります。

客を上げ膳据え膳にさせないおもてなしの仕方というのもありだと思います。日本にその芽が出てくれば日本の住宅は人を呼んで楽しむ場所へと大変革すると思います。もちろん、消費も増えるでしょう。リノベして、古い家具を取り換えて…という需要が出るからです。AIの前にまずは食洗器です。

10万円のコーヒーマシーンを独り占めするのはもったいないと思いませんか?10年後、友人と自宅でワイン飲みながらワイワイやるのが主流、という時代に代わる可能性は私はアリだと思っています。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。

あこぎなシェアハウス業界の戦々恐々4

今日は週刊誌的ネタになってしまうので申し訳ないのですが、私もシェアハウス業界にいるものとしてどうしても書かせていただきたく思います。ちょっと前に朝日新聞も追加記事を掲載していてかなり公になりつつあるので業界だけのネタにしなくてもよいのかと思います。

「かぼちゃの馬車」というシェアハウス運営会社があります。600棟以上あるとされ、数だけ言えば業界ではNO1であります。この会社は2012年に設立ですからまさにシェアハウスが世に知られ、ブームになり始めた頃であります。破竹の勢いで成長したこの会社が今、倒産の危機にあるとされています。

実を申し上げると、私は2012年頃から東京である土地の買収交渉をしておりました。アパート兼複数の飲食店舗付物件で相続の絡みからオーナーさんがたくさんいて大変だったのですが、売却金額を含め同意していました。ただ、テナントが空になったらという買取り条件がついていました。ほとんど、きれいになったのですが、一店舗だけどうしても立ち退きに同意しません。挙句の果てにやくざでもそこまで要求しないだろうという退去精算金を突き付けられ、交渉が行き詰まり、一旦契約解除で「しばし放置」という作戦を取りました。

ところが2年ほどしてオーナーさんはテナントを出し、他の方に物件売却に成功します。色々調べたところ売却金額が私との同意金額より2割以上も高いようなのです。登記簿謄本を見ると短期間のうちにオーナー変更が2度、起きており、静岡のスルガ銀行が1億円近い融資を行っています。「はて、なんで東京の物件にスルガなのか?」やや不思議感がありました。

そのうち、建築が始まり、出来上がった「かぼちゃの馬車」の物件の間取りを見てびっくり。これはシェアハウスではなく、寄宿舎でもなく、単なる詰め込み宿だと。つまり、容積一杯に個室を作るだけ作って共有エリアは極小。トイレやふろ、洗濯はどう考えても長蛇の順番待ちになりそうなプランでした。

「かぼちゃの馬車」は家賃が高いとされています。私はそうではなくて共益費がめちゃくちゃ高いと指摘しておきます。一部屋2万円も取るのです。理由は分かっています。運営会社の懐にすとんと落ちるのはこの共益費に含まれるであろう見えない利益があるからでしょう。

「かぼちゃの馬車」の実質オーナーはかつてビデオ安売り王などで名をはせた佐藤太知氏で逮捕歴もある裏社会の著名人です。そのため、本人は表向き顔を出せないのでダミー社長としてレオパレス出身の大地則幸氏を起用します(氏は今年、解任されたと理解しています)。手法はかぼちゃが投資家を見つけた時点で物件を一旦かぼちゃが購入、それを投資家に転売し、かぼちゃがサブリースしてシェアハウスとして運営するという仕組みです。

この流れを見るとかぼちゃががっぽり儲けられる抜け穴だらけです。まず、土地の所有者が2度変わりますのでかぼちゃが投資家に売却する際になにがしか稼げます。次いでかぼちゃが建築を請け負います。これでまた儲けます。(その上、建築請負に伴う売り上げ増は銀行に急成長する会社のイメージを植え付けます。)次に投資家にサブリースすることで儲けますが前述のように投資家には家賃分に対して応分の分配金をするだけで共益費に対しては払っていないと思われます。ならば、かぼちゃはここでもかなり抜いているはずです。つまり、このスキームは投資家が丸損するようになっています。

そのかぼちゃは1月23日に全投資家に対して「サブリース料支払い停止」のお知らせをしています。つまり、投資家はシェアハウスとしての運営事業から一円もお金がリターンがなくなるのです。これでは多額のローンをスルガ銀行から組んだのに返済できないのです。しかも一部情報によれば投資家の銀行からの金利は3-4%とあります。この時代にこんな金利を払うこと自体が分かりません。私のシェアハウス事業の借り入れの金利は1%にほど遠いレートです。

個人的にズバリ申し上げるとこれは銀行をも巻き込んだ極めてグレーな裏社会にありそうなスキームです。バブルの時代の不動産事業と似た話でこんなバカ話が今でも存在したのか、という驚愕すら感じます。

ではなぜ、こんな事件が起きつつあるのか、といえば二つの視点があると思います。一つはスルガ銀行という地方銀行経営の背景があります。実は静岡といえば静岡銀行が仮想通貨/ビットコインを率先して扱う銀行として急速に知名度を上げたこともあり、同じ県内のスルガが焦った可能性はあります。そのためアパートローンのスルガとして「緩い貸し出し、高い金利」で圧倒的な業績を上げ、地銀の業務純利益は1.42%で二位の0.59%と比べてとんでもない高収益銀行ということになっているのです。

もう一つは投資家です。1億円ぐらいの融資を得られる投資家は結構いるものです。そしてシェアハウスがちょっとはやった時代です。経営もやってくれてリターンもあるとなればこんなおいしい話はありません。(世の中、おいしい話などまず、転がっていることはそうそうありません。)しかもスルガが融資までしてくれるパッケージだとしたらどうでしょうか?お手軽そのものです。ここに引っかかったということでしょう。

では最後にお前の「戦々恐々とは何か」であります。これはこの600棟ものシェアハウスが市場に安値で流れ出ると需給バランスを崩すということです。シェアハウスのポータルサイトでは満室にならない物件が山のように並びます。家賃1円と銘打っている広告すらあります。

投資家がデフォルトを起こし、スルガが担保物件を処分したいのなら私は半値なら買います。理由は物件をほぼ作り直さねばまともなシェアハウスにならないからです。もともと私の査定より2割ぐらい引き上げているのですから改装費を含めやはり半値ではないと業者取引としては成立しないのであります。失敗するとこれぐらい厳しいペナルティが来るということでしょう。そのうち、「かぼちゃ一山まとめていくら」という業者ディールが業界内で必ず出てくる気がします。

不動産のこんな暗い話、私はかなり前から知っていましたが、「あこぎ」という言葉が一番似合うようです。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。

トランプ氏のまいた種4

トランプ大統領が公約を果たし誇らしげな顔をしたのが税制改革であります。法人税を21%にする大幅減税と海外に滞留する米国企業の資金の本国回帰(レパトリエーション)促進策が昨年末に通過したのですが、それとともに異音を発したのが金融市場であります。

先ごろ、世界の株式市場が大変調を起こし、アメリカのダウ平均は史上最高の下げ幅となる1175ドルも下げ(下げ率は4.6%程度でブラックマンディに比べ大したことないとされます。)、その後も余震が続き、世界の市場参加者を不安に陥れました。

現在、そのショックも和らぎ、戻し歩調でありますが、過去の経験則からはこのような乱高下を繰り返す可能性はまだ否定できないでしょう。

一方、為替についても昨年晩秋までは安定していた円ドル相場がやはり税制改革法案が通ったのち、動き始めます。それはアメリカの長期金利の上昇が引き金となります。税制改革の財源の裏付けに乏しい、という市場の見方がアメリカ国債の値下がり(利回りは上昇)を促し、3%に届きそうな位置となってしまったのです。これはドルの相対的弱体化となり、ユーロや円が買われます。特に円が狙い撃ちされたように上昇をし、一時、105円台を付けたのは記憶に新しいところです。

一方、新興国を見るとドル資金流出が喫緊の課題として上がってきています。日経には半月で8000億円が新興国から流出したと報じられています。これはアメリカ国債の利回りが高くなり今後も政策金利の引き締めが見込まれ、ドル建てで資金を持ちたいと同時に、上述の米国企業のレパトリによる資金流出の戦々恐々が背景にあると思われます。

かつてバーナンキ氏がFRBの議長だった際、全く同じ問題を抱えました。氏がアメリカ金融政策において近いうちに出口政策を取ると発言した際、新興国からの深刻な資金流出が起き、その騒ぎを抑えるのに必死であったことがあります。いわゆるテーパータントラムであります。

このシナリオを現在に当てはめると、アメリカの悪い金利高⇒国債下落⇒ドル不信感⇒株式波乱⇒世界経済変調になります。前回はFRBがまいた種をFRBが刈り取ったわけですが、今回はトランプ大統領がまいた種を誰が刈り取るのか、そこの主役不在の不安感が見えてきます。なぜなら、FRBは最終的にドルの信認を維持することを絶対的使命としていますが、トランプ大統領は近隣窮乏化政策に近いものを持っているからです。

近隣窮乏化政策とは「自国の経済状態を改善するために他国の経済状態を悪化させるような経済政策をとること」(コトバンク)とあり、歴史的には貿易と為替がそのツールでありましたが、トランプ大統領のように政策的にそれを推し進めることももちろん可能であります。例えばNAFTAを混迷化させているのもアメリカへの回帰を標榜するからでしょうし、中国製品を対象とした関税報復策もあります。つまり、自分だけ良ければよい、という世界バランスを考えれば最悪の政策がぬくぬくと顔を出しており、海外資金のレパトリも「お前たち、もう海外でさまよわなくていい。本国にご帰還の時だ!」ぐらいなものなのでしょう。

ところが世界はまだ、これに対して一丸となって対決する姿勢は見せていません。それはトランプ大統領の政策遂行能力がそこまでない=口から出まかせだと疑心暗鬼になっているからであります。ただ、私はトランプ大統領が複雑な機械時計の世界経済をごく単純化することで「何気に」方向を誤らせてしまうリスクがもたげ始めた点は肝に銘じておくべきかと思っています。

では、北米で資金運用をしているお前はどうするのか、と聞かれればアメリカ株については配当が年間10-15%程度もあるような高配当銘柄やREITを除き、引き上げ戦略を考えています。一旦、資金をカナダに戻したうえで保守的な定期預金と金(ゴールド)関連(産金株)にもう少し資金を振り向け、方向性を探るのかと思います。また、資源の世界需要は高く、カナダの主要資源会社の業績は晴れマークとなっている点はプラスです。

アメリカが金利を上げるということは通貨防衛上、カナダも利上げせざるを得ないのです。勿論、他国も同じです。(日本は異次元というか、独立独歩、唯我独尊ですが。)先ほど世話になっている商業不動産業者と交信した際、会社としてバンクーバー商業不動産はピークアウトしたと判断したそうです。(世界的に著名な不動産会社です。)

なかなか判断は難しいところですが、当初の想定と違い、潮の変わり目を感じる今日この頃です。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。

バック トゥ ヒューマン4

AIにVR、ITにIoT…、日々のニュースからは先端の技術の話題が途切れることはありません。そして人々はそれに喜び、時の流れを感じ、自分が変わらねばならないと焦ります。それはまるで時代に押し流されるようなものです。

昔、手書きからワープロになった時、会社勤めの人たちはキーボードとにらめっこで人差し指でようやく探し当てたキーを押していました。「手書きの方がどれだけ早いか!」と心の中で思う人々の中で、要領のよい人は「悪いけど、これ打っておいて」と女子社員に丸投げし、本人はタバコをぷーっとふかしていたりしていませんでしたか?

世界の携帯がガラケーからスマホに代わりつつある中、日本だけはいまだにガラケー天国であります。先日も日本で電車などでそのあたりを観察していましたが男性はガラケーにこだわる人が多い様です。女性はスマホがないと困るチャットアプリなどがあるためか、ガラケーを使っている人は大分少なくなった気がします。その点では男性の方が何時の時代にも時代の変化に抵抗勢力になっているようです。

それにしても最近の変化の速さに皆さんが本当について行っているのか、という素朴な疑問はあります。人はそう変われないという前提があるとすればこの20年の間だけでも大変革で今後、もっと変わるよ、と言われてうんざりしている方もいらっしゃるのでしょう。

バック トゥ ヒューマンとは機械や便利さに頼らず、昔の楽しい人間関係を構築しながらハイテクのストレスを感じないで生きるスタイルがひょっとすると復活するのではないか、という気がしてならないのです。

先日、高齢者の脳の活性化を主テーマとするイベントのお手伝いをしていました。いろいろな方の話があり、大変参考になったのですが、ボケない老人になるにはあまり難しくないことを考え、繰り返す癖をつけることが重要とのことでした。

その中で「確かに!」と思わせたのが、家での料理であります。最近はおひとり様献立がスーパーなどに出回っているので家で料理をしないという高齢者の方は多いと思います。ところが料理は思った以上に頭を使い、要領よく準備しないとできないのです。それはおかずとご飯とみそ汁をほぼ同時に盛り付けないと冷めてしまうという問題が生じるからです。

つまり便利な社会に歯向かい、それを捨てて手間暇をかけるのは老化を防ぐ一つの方法なのだ、とすれば時代の変化に対する価値観は見直さねばなりません。

参加したそのイベントでは音楽を使って皆で歌ったり手拍子するシーンもあったのですが、会場に一体感が出来たのはあの昔懐かしい誰でも知っている歌で共鳴したからでしょう。そう考えるとかつて歌声喫茶なるものがありましたが、カラオケは一人がマイクを持って歌うもの、という発想を捨ててみんなで歌うという仕組みに変えるのも大いにありだろうと思います。

ある友人が「会社を定年したらみんなで芋の皮をむきながらワイワイやるような仕事もいいと思っている」といいます。この方は誰でも知っている一流企業に長年勤めている優秀な方です。コンピューターと対面し、カットアンドペーストの仕事から解放された時、過去のキャリアを忘れて男も女も元社長さんも元ヤンキーも一緒になって作業をすることは楽しいと思います。

便利になる社会に対して案外、それが全てではない、というボイスは必ず出てくるはずです。そして人の幸せとは便利になることだけではないということが実感として湧いてくる時が訪れそうな気がいたします。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。

若者が活躍できる舞台4

二人の羽生さんが話題になりました。フィギュアスケートで見事に66年振りとなるオリンピック2大会連続の金メダルを勝ち取った23歳の羽生さんと国民栄誉賞を受賞したばかりの将棋の羽生善治竜王であります。フィギュアと同じ日、将棋の羽生さんは15歳の藤井さんとの対局で敗北、藤井さんはその後、決勝に進み、そこでも勝利を奪い一般棋戦としては中学生初の優勝、おまけにわずか16日で6段に昇格するという史上初が並びました。

フィギュア男子のワンツーフィニッシュでメディアの報道はほとんどそれが占拠していますが、この羽生さんを破った藤井さんがその中できらりと光ります。お二人におめでとうと申し上げます。

さて、若者が活躍できる舞台と銘打ったのは日本の年功序列、歴史の積みあげ、老舗といった「長くやっている者の勝ち」というスタイルが少しずつ崩れてきているのかな、と感じ始めたからでしょうか?

明治維新の時、政府の主要メンバーは20代、30代という若い人が中心でした。それゆえに様々な問題もありましたが、今日の日本の礎を作ったのは若者ながら優秀で改革に燃え、新しい社会を生み出すために逞しい想像力とチャレンジ精神でぶつかっていった人々であります。

その中で割と印象深いのが西郷隆盛と島津藩の藩主を代行した島津久光との不仲であります。もともとあまり仲は良くなかったのですが、決定打の一つとなったのが廃藩置県であります。これにより島津藩の実質最高実力者としての権利や力は形式上、消えることになり、久光はそれを推し進めた隆盛を猛烈な勢いで恨んだとされます。つまり、既得権益を奪い取り、新しい日本の道筋を作ったという点であまり知られていないのかもしれませんが、私は隆盛のその判断に着目しています。

時代が変わるとき、岩盤の構造を改革していかねばなりません。ところが日本は失われた〇年でその構造改革に時間がかかっています。企業はそれでもだいぶ改革が進んだのかもしれませんが、政治や行政はまだまだですし、人々の考え方も時代の流れぐらいゆっくりしたペースでしか変化しません。

日本から太陽が沈み長い夜がなかなか明けなかったその理由は年功序列、出る杭は打つ、新参者が何を言うという古いスタイルにしがみつくその姿が理由でしょう。今、相撲界が揺れています。そこに青学の原監督が年寄と力士に講演を行ったと報じられています。「本当の厳しさだったらトライする強い精神を持った若者は多い。理不尽な厳しさを若者は求めていません。そこに理屈があるかが問題だと思う」(日刊スポーツ)と述べたそうですが、この「理不尽な厳しさ」とはまさに上から目線の「お前やれ」「先輩に歯向かうな」でありましょう。

若者ですから失敗はあります。その失敗をどう評価するか、日本の社会は厳しすぎるし、判断の見直しをしない点でどうかと思います。例えば堀江貴文氏のことを嫌いな人はずっと嫌いだと思います。では、彼を嫌う理由とは何故でしょうか?まさかライブドアの事件を今だ、恨んでいるなんて言わないでほしいのですが、案外、人は判断の見直しをしないことが往々にあります。それ以上に「なんか、いやっぽいし、みんないやっていうから私も嫌」という人は多いのです。全く根拠がありません。それが結果として若者が失敗を恐れず、のびのびとやる積極性の芽を摘み取っているのではないでしょうか?

もっとひどいのになると「わたし、この人嫌いだからみんなも嫌いになって!」と呼びかける大バカ者もいます。私の周りにもいます。こんな人とは私は断交です。付き合う価値がありません。

日本の大企業から世界をあっと言わせるような面白い話があまり聞かれなくなっています。一流企業は昔の名前の延長で確かに安定的に儲けているかもしれないけれどチャレンジがなさすぎます。私が新興企業を応援するのは「へぇ、そんなビジネスがあるの」と思わず、身を乗り出したくなるようなことをしている会社が多いからです。多くの方は「そんなの成就するわけないじゃん」と冷たく突き放しますが、新興企業の経営者が初めから勝ち馬に乗っていたわけではなく、悪戦苦闘、会社存続の危機を何度も乗り越えてビジネスを立ち上げた方が多い点を忘れてはいけません。

今だからこそ、若者に禅譲するという発想をもっと取り込んでもいいと思います。年寄りの失敗は晩節を汚すと言われますが、若者の失敗は糧になります。日本は高齢化社会の中で一定年齢の人たちの判断基準を若者に押し付けすぎてはいないか、もう一度、考えてもよいのではないかと思います。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。

今週のつぶやき4

確定申告の時期となりました。副収入のないサラリーマンの方には無縁ということも影響するのか、国税庁のシステムは正直、使いづらいです。税務署とか役所に特設される代行所に行って人がひしめき合う中での確定申告なんて1970年代の話かな、と思いますが、日本では未だその模様。カナダは民間の無料ソフトを使い、チャチャチャと終わるのは全員確定申告するために効率と使いやすさを追求しているからでしょう。国税に個人ネットアカウントがあり、やり取りも全部ネット上で完了です。非常にクリアです。

さて、今週のつぶやきです。

読みにくい市場展開と為替
NYは今週はリハビリの一週間で順調な回復を見せました。週間で約800ドルほど戻したのですが、市場と対面していると安定感がぐっと増しています。先週までの慌てふためいた地に足がつかない状況から明らかに落ち着きを取り戻した感があります。それと同じなのがビットコイン。週初めの8200ドル台から1万ドル台まで戻しています。以前申し上げましたがビットコインと株価はやっぱり同期しているように見えます。

一方、日本の方はどうもしっくりきません。木、金とようやく上げ基調で多分、週明け月曜日も上げるとみています。ただ、水曜日までは「いったいどうしちゃったの?」という朝高引け安を繰り返していました。理由の一つが今週のトピで取り上げた為替。これを書いている北米西部時間金曜日の昼で106円ちょうど絡み。

黒田さんが再任されようがリフレ派の若田部副総裁だろうが為替は日本の事情など知ったことはないという感じに見えます。当地の銀行のレポートには「今年の円は強気」とあります。「今年?」と思わず、見直してしまいました。

妥当な円の水準を見る一つに購買力平価がありますが、これには消費者物価ベース、企業物価ベース、輸出物価ベースの三つがあります。長期的にはどれも円高傾向は変わりません。そして消費者物価と輸出物価のレンジをボリンジャーバンドに見立てると今の為替相場はバンド上限一杯からほぼ真ん中を行く企業物価ベース(95円)に向かっています。ちなみに近年、バンドの上限となったのは80年代半ばと黒田総裁時代だけ。あとはバンドの下限である輸出物価に沿うようになっています。さて、黒田丸は再び、サプライズでも起こすことはできるのでしょうか?

銃に病むアメリカ
今さら、なんですが、そうとも言っていられない気がします。今回フロリダで起きた17人の犠牲者を出す高校での銃乱射事件の犯人は元生徒。ワシントン州でも同様の銃乱射計画をしていた孫の動きを事前察知し、未然に防いだという報道もありました。

最近の銃乱射事件の特徴が多数人が集まるところでテレビゲーム如く乱射するケースが多く、バーチャルを現実化させたケースと言ってもよいのではないかと思います。アメリカではその度に銃規制の話が持ち上がっては消えていきます。

個人的に思うのは銃が日常的でリアリティがある点が日本と違うのでしょう。バカな想像ですが、日本のゲームで刀を振り回すものが大流行りになったとすればそれをやってみたいと思う人間は確実に増えるでしょう。先日、そんな事件が富岡八幡宮でありましたが、それは刀がそばにあるからゆえの誘惑だった気がします。

つまり、人間社会はバーチャルな世界や夢の世界を実現化させようとする行動をしやすいと考えられなくもありません。武器をなくし、その手のバーチャルも無くすというのがベストなんですが、それは無理な話というものでしょう。いや、その前に精神的に病んでいる人のケアという視点も重要なのでしょう。日本でも銃こそなけれども似たような事件は数多く起きています。他人事ではありません。

強かった安倍首相
なにがって、文大統領との日韓首脳会談に於ける慰安婦問題です。最終的で不可逆的な解決として10億円を出した戦略とは地球上のすべての人のウィットネスの基で行ったという意味であります。それをひっくり返すのは愚の骨頂だと安倍首相は文大統領を諭したのでしょう。それを受けて慰安婦拠出金を返還もしないし、財団も解散しないし、日本に更なる謝罪表明も求めなかったとされます。

政治の世界に於いて内政はどうにでも変えられます。しかし、外交だけは自由にならないという基本中の基本を改めて強く打ち出した点において安倍首相は強かったと思います。オリンピックが終わった時、文大統領政権がどのような態度を示すのか、極めて注目すべき点ですが、私からみれば「あんこ」になってもがくという点において結局のところ朴槿恵さんと全く同じケースになるような気がしてなりません。

オリンピック一色
日本選手、頑張っていますね。スケートは小平さんも高木さんも惜しかったです。ほんと、もうちょっとでメダルの色は変わっていました。羽生さんのSP演技は圧巻でした。天才肌なのでしょうね。私は誰がメダルを取ろうが、その汗と努力をみて自分に転嫁出来たらよいと思っています。

オリンピックに出るには並大抵の努力では無理です。本人の高い素質とセンスが要求されます。しかし、それと共にコーチのレベルも最高水準でなくてはいけません。家族など周りの支えもあります。つまり、どれだけ才能がある選手でも一人で解決できるものはないのだ、と考えれば日本のチームワークが再度見直されてもよいのでしょう。

チームワークとはサッカーやホッケーといった水平型チームプレイと思われがちでしょうが、そうではなく、舞台芸術のようにステージに立つ人と裏方の総力戦だという垂直型チームプレイを考えています。この発想ができるようになれば2年後の東京オリンピックは期待できるのではないでしょうか?

とにもかくにもこれから数日間は日本に期待のかかる競技が続きます。楽しみです。

後記
今週末はテレビにくぎ付けになるのでしょうか?テレビを見なくなったこの時代、たまにスイッチをつけてみるのもよいかもしれません。私はうーん、正月以来かもしれませんね。ないならないで全然困らないのがテレビだとすればこれも時代の流れなのでしょう。あの黒くて巨大な物体がリビングの中心に座っているのは癪です!

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。

儲けるだけが目的ではないビジネス4

家計とビジネスは黒字に限る、と考える方が普通だと思いますが、赤字を気にしないようになることは可能でしょうか?

「あぁ、今月もまた、家計簿、赤字。ボーナスからの取り崩ししかない」と嘆く主婦の方もいらっしゃると思います。赤字とは何でしょうか?決算書の損益計算書で収入より支出が多いことを言います。しかし、仮に赤字でも今までの貯えが多くそれを取り崩せるとか、どこからから借りられるという方は多少の赤字ではパニックになりません。いわゆる働かないボンボンの家計はずっと赤字だけど親からの資金供与とか、遺産の貯金があるといったことなのでしょう。

会社でも同じです。私の会社は長らく赤字続きでした。でも全く困りませんでした。それは不動産所有会社は減価償却が大きいため、赤字=キャッシュの流出ではないのです。つまり、赤字なのにキャッシュは積みあがっていたのであります。

さて、今日のお題は「儲ける」ですが、稼ぐだけが仕事ではないということを考えたいと思います。

定年退職後、長い余生を年金だけに頼るのはどうも、という方もいらっしゃるでしょう。しかし、お金を稼ぐという以上にあと20-30年、どう健康的に生きるか、ということがより重要なテーマになってくると思います。退職後の起業者のモチベーションとはビジネスで一旗揚げるぞ、というよりも、サラリーマンのときには出来ななかったあれこれを自分の力で実現させる、ということがイメージとしてはより近いのではないでしょうか?

私の知る人にそば打ちを始めた方もいらっしゃいます。その蕎麦屋も週末だけ営業するといった趣味にプラスアルファという感じでしょうか?

ここでビジネスの定義をもう一度振り返ってみましょう。ウィキには「ビジネスとは営利や非営利を問わず、また、組織形態を問わず、その事業目的を実現するための活動の総体をいう。」とあります。一方、英語の辞書では important matters that you have to deal with (Collins Dictionary) とかthe things that you do or the matters that relate only to you (Cambridge Dictionary) という意味もあるのです。つまり、儲けることばかりがビジネスというわけではなく、「自分がこれと決めたことをやる」という定義もあるのです。

私の友人が群馬の「はっちゃんショップ」を引き合いに出して生き甲斐とは何か、と語っていました。このショップは80過ぎのおばあさまが経営する500円で食べ放題の食堂のことで、ビジネスは毎月、赤字そうです。ではなぜ、それでも続けるのか、ですが、友人曰く「赤字を年金で埋めてでも人と接していることに嬉しさを感じているのではないか?」と分析していました。なるほど、このおばあさんは画像を見る限りとても元気で日々張り合いが表情に現れています。

冒頭、家計の話をしました。ご主人や奥さんの趣味への支出が多くて赤字だとしたらどうでしょうか?「それだけは絶対に削れない」とおっしゃるでしょう。私ははっちゃんショップのおばあさんもそういう発想なのだろうと思っています。つまり人と接し、喜んでもらうことを自分の労力のみならずコストまでかけて得ているのです。損得計算だけがビジネスではないのだ、と。

私はNPO活動を長年やっています。講演も時々やっていますが、基本はボランティアです。しかし、ウィキの定義からはこれもビジネスにはいります。忙しい時でも私にとって「これだけはどうしてもやりたい」という活動は稼ぎがなかろうが、持ち出しがあろうが関係ないのです。

知り合いの奥さんが「うちに主人、定年を機にメキシコからカナダにかかるパシフィック クレスト トレイルに挑戦するから6か月家を空けてもいいかというんですよ。」と笑いながら言っていました。このトレイル(山道)のスルーハイキング(通しハイキング)は8500キロ余りあり、成功率6割とされます。これもご主人からすればビジネスなんでしょう。それこそ口を挟もうならば
That is none of your business! (余計なおせっかいしないで頂戴!)ということになるのでしょう。

ビジネスとは金勘定ではなく、生きがいであり、相手がそのサービスでもてなされ、どれだけ喜んでくれるか、それに快感を感じることが基本中の基本だと思っています。仮に持ち出しがあってもそれは趣味の世界、と割り切れるのであればそれは人生をもっと楽しくさせる良薬ではないでしょうか?

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。

どうにかならないのか、韓国人の罵詈雑言4

産経によるとオリンピックのショートトラック女子で韓国選手が失格となり、カナダ選手が銅メダルをゲットしたことにカナダ選手のSNSがひどくののしられたメッセージで大炎上、アカウントを非公開にしたと報じられています。同様の話は日本の方なら思いつくことはいくらでもあるでしょう。

日本ではK-POPが相変わらずの人気のようで、若者たちはせっせとコンサートに行き、歓声を上げています。韓国を訪れる日本人は年間二百数十万人もいます。そういう意味では世間がどれだけ何を言っても一定の交流はあります。

その韓国人は一人ひとりで見ると普通なのですが、集団を形成すると途端に変質する傾向が見て取れます。その態度は世の中のストレスを何かにぶつけるというより、ある一定方向に皆と同調しないと非国民にされるぐらいの感じなのでしょう。

例えばご記憶にあると思いますが、朴槿恵前大統領の弾劾の際には韓国国民はよくもこれだけの時間と熱意があるな、と感じさせるほどデモを繰り返しました。慰安婦問題が勃発するたびによくもこれだけ執拗に抵抗するな、と思います。人の話を全く聞き入れず、自分たちの考えを変えることもなく、一本調子のボイスを張り上げます。

日本人のみならず、中国人や他国の人が「韓国人は怖い」と考えるのはいったん火が付いたらどこまで暴走するのかさっぱりわからない点でありましょう。正直申し上げるとカナダでも韓国人はグループ化します。アメリカでも同じでしょう。そして自分が危機になれば周りが加勢して相手と対峙するというスタイルが見受けられます。その悪癖は国際社会の中ではある程度知られつつあり、韓国人を知っている白人は一定距離を置く姿勢を見せています。

白人にとって罵詈雑言や集中攻撃を受けるのは完全に自己否定をされたと受け止められ、最も侮蔑した形でしょう。正直申し上げると私も白人とはビジネスバトルを何度も繰り返してきました。特に血気盛んな頃は相当、ヒートアップし、やり過ぎたことはしばしばあります。その場合、相手は会社を辞め、目の前から消えていくのです。

話はやや変わりますが、かつて英国、ロンドンの街からロンドンっ子が消えたというニュースが流れたことがあります。不動産ブームで外国からの投資が増え、ロンドンの中心街が外国人に占拠されたような形となったのです。その時、英国人はすごすごと郊外やスペインあたりに退避してしまったことがあります。ここ、バンクーバーでも一時、同様のニュースが流れたことがありますが、白人はアジア人がよくわからないため、恐怖心は我々の常識観をはるかに超えるものがあるようです。

想像するに多分、宗教観の相違は大いに考えられます。宗教が生み出す常識観は白人ならばだいたい似たようなものがあります。この土台の認識とはとても重要です。(それゆえ、イスラム圏の人ともなかなか交流しにくいことがあります。)

こんな切り口もあります。昔、新宿歌舞伎町といえば怖いお兄様がいるところとしても有名でした。この怖いお兄さんは昔は日本人だったのですが、中国や東南アジア系の方々にとって代わりました。この時、日本の怖いお兄さんたちは「あいつらは仁義も何もない。嫌な奴はすぐにやられる」とおののいたのです。土台の違いとはこういうことであります。

平昌オリンピックを通じた韓国人のメンタリティは世界にどんな印象を与えることになるのでしょうか?他人の悪口を思ったほど面と向かって言わない白人社会ですから真の声は聞こえにくいのですが、正直、あきれ返っている人は多いと思います。

が、彼らの性格が変わることもないでしょう。韓国メディアあたりが「もう少し大人の行動をしましょう」と言っているようですが、そのメディアですら「ペンは剣よりも強し」ぐらいのトーンで記事を書きます。こんなことでは北朝鮮と共に朝鮮半島が世界からそっぽを向かれて誰も相手にしなくなる時が来てしまいます。実に残念なことであります。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。

日本の株式市場を悩ませる為替相場4

NYの株式相場は金曜日、月曜日と大きく反発したのに対して日本の株式市場では連休明けの火曜日に朝方こそ高かったもののずるずると値を消し、最後は137円も下げてしまいました。NYの戻し歩調を考えれば7-800円上げてもおかしくなかったのですが、先物も300円足らずの上昇でしかなく、市場に不信感が漂っていたようです。

その犯人は誰か、ですが、いくつかありそうなのですが、その一つに為替相場が考えられそうです。

これを書いている日本時間水曜日の早朝で107円台半ばと更に1円ほど円高に進んでいます。では世界的なドル安傾向かといえば日本円がやや独歩高の傾向が見られます。ドル安は昨年の11月ごろから強まったトレンドですが、ユーロ/ドルで見ると2月初めに付けた高値を更新していません。カナダドル/ドルで見ればカナダドルは月初の雇用統計が芳しくなかったこともあり、逆に大変安くなっています。

ドルインデックスもユーロ相場の動きと同様、2月1日が一旦の底打ちになっていてドル独歩安というほどではありません。

財務省が投機的動きかもしれないので注視する、というコメントを出したのもある程度うなずけるわけで円買いがやや強すぎるように思えます。短期的には中国の春節入りを前に手じまいで安全通貨の円を買うという見方もありますが、カナダの為替部門の最新情報でも「円は買い」と出ています。

相場をもう少し見ると金(ゴールド)が強含んだ状態が続いています。以前、金は安値に放置され過ぎていると申し上げました。本来であればアメリカが利上げするトレンドは金にとって芳しくない状態のはずですが、じりじり価格は上がっているのが現状です。

何が起きているのでしょうか?直接的引き金はアメリカ経済への不信感がありそうです。風向きが変わったのはトランプ大統領の減税法案が通ったころであります。本来であればトランプ大統領の思惑通り国内経済の更なる活性化を引き起こすカンフル剤となるところですが、財源は何処にある、というのが市場の痛烈な反論でした。そして12日には予算教書で今後10年で2000億ドル(22兆円)規模のインフラ投資を行うと発表しました。債務上限問題も併せて考えるとそんなのは絵に描いた餅、と言わんばかりなのです。

つまり、ほぼ完全雇用のアメリカにおいて海外に滞留していた米国企業の資金がレパトリ(本国回帰)し、民間部門の国内投資が期待される中で更なる強力なインフラ投資となれば、〆眄はより痛む⊃佑いないので人件費がかさみ、インフレになりやすいM上げのバイアスは変わらないす餾腸然覆呂気蕕鵬爾る、という嫌なシナリオを想定した可能性があります。

アメリカ株式市場発の乱高下もこのあたりの読み合いが大きく影響しているものと思われます。

為替のことは為替に聞け、という通り、予想するのは実に難しいものです。定石は利上げする米ドルは買いで円は安くなるはずです。ところがそれ以上にドルに対する輝きが失せているとすれば世界のマネーは久々に「安全通貨」「安全資産」に向かう傾向が出てその結果、円やゴールドが選好されるというとりあえずのつじつまは完成します。

ただ、こんな「継ぎはぎ話」はいつ、どうにでも書き換えられるわけで「昨日の話は昨日の話」という無責任話になるのもこの世界の常とう句。ちなみに私は以前、ドル高円安になると書いたと思いますが、その根拠はレパトリに伴うドルへの資金需要であります。これはどう説明するのだ、と聞かれれば「まだ本格的にレパトリが始まっていない」と答えておきます。多分、1-2年かかる話で即座に実需のドルがあるわけではないということでしょう。むしろ回帰するマネーは安いドルを虎視眈々と狙っているといった方がよいかもしれません。

ただ、これ以上円高が進めばせっかく好調を維持している日本経済に冷や水を浴びせることになります。一方で日銀は総裁が誰になるのか、今一つはっきりしません。日経は黒田氏の再任と報じましたが昨日の国会あたりでは「白紙」と総理が答弁しています。それが詭弁であったとしても市場は「日銀は今、思い切った対策をとれないから円は無抵抗だ」と捉えます。言い換えれば昨日の国会答弁が今日の円高を誘った可能性は否定できないのです。

海外の目とはこれぐらいシビアだと思います。マーケットで生きる人達はそんな発言すら金儲けのネタにするのです。普通の思考ではやっていられないというのが為替の世界なのでしょう。

日本の株式市場、それにしても腰が弱すぎますね。PER13倍を切るなんていくら何でもありえん水準です。復活近しだと思いますが。

では今日はこのぐらいで。

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街から店がなくなる?4

バンクーバーで私どもが入居しているシェアオフィスの受付嬢が会社を辞めると言います。「どこに行くの?」と聞けば「商業不動産会社でリース契約のアシスタントをやる」そうです。前から不動産業界に入るのが希望だったのでうれしいと言います。そこで私は一つ質問をします。「(バンクーバーの目抜き通りの)ロブソン通りは今、なぜ、空きスペースだらけなのでしょうか?」。残念ながら答えられませんでした。

かつてロブソン通りといえば次元の違う賃料を払ってでも店を出したいところとされました。ところが、儲かっている店はごくわずかで多くは「アンテナショップ」として広告宣伝のような形で進出するため、リース期間満了を待たずに辞めてしまう店もしばしばありました。それがここにきてアパレルを中心に急速に退店が進み、一部の場所では4-5軒続きで空っぽというさびれた状態を露呈しています。

この理由の一つは大家にあります。ロブソン通りに面している大家は個別オーナー主体。そうすると家賃設定は1ドルでも高くというグリーディー(貪欲)なケースが目立ちます。一方、郊外にあるショッピングモールはほとんど全部が大手の資本が注入されており、その運営会社も大手が牛耳ります。するとモール出展者に「今度あそこにもモールができるけれどどう?家賃、1年は半額でいいよ」と囁きます。つまり、大手が出店者の囲い込みを行うのです。そのため、ロブソン通りに個別に出店するよりはるかに良いディールが得られるというわけです。

アパレルや靴などファッション系の大手は苦境が続いています。GAPもロブソン通りから退店したのは洋服の値引き合戦で限界が来ていたのがありありとみて取れます。

ではモールなら人が集まるのか、といえばそれも怪しい状況であります。「どのモールに行っても同じナショナルブランドの店が入っている」という状況が消費をくすぐらなくなっているのです。では人々は何処でお金を使っているのか、といえば飲食かもしれません。ラーメン店は相変わらず行列をなしておしゃれに入るというスタイルです。月200万円の家賃を払ってもペイするほど終日、客足が途絶えないこの状況を説明せよ、と言われても難しいでしょう。

日本はどうか、といえば似たり寄ったりかもしれません。確かに人気店は行列なのですが、例えば「日本一のメロンパン」がなぜ、こんなにあちらこちらにあるのか、そしてそこまでしてなぜ皆メロンパンを求めるのか私は思わずうーんと首をかしげたくなるのであります。

グローサリーショッピングとは日用品や食料品の買い物のことですが、洋服やアクセサリーもグローサリーのような感覚になってきたのかもしれません。それは「面倒くさい」であります。だったらネットで買っちゃおう、であります。

ネットショッピング時代がもっと普及すると世の中から繁華街がなくなるか、繁華街=飲食店の集まるところに移り変わってしまいます。こんなことでよいのでしょうか?

先日、東京で100均のセリアに入ったところ、「おっ、これ、なかなかいいな」と思わせるものがあり、手に取って会計に向かったところ、信じられないほどの長蛇の列で買えずに帰りました。逆に言えばそれぐらい消費者のハートをくすぐる100均商品があるということでしょう。

消費者の懐が緩むと今までのコンサバな使い方から「評判の良い店」「ちょっと気になっていた店」など冒険をするようになります。その消費者の心理とは「失敗しても大丈夫」という余裕の気持ちがあるとも言えます。それがナショナルブランドから「ここだけの店」「隠れ家的店」ということにつながるのでしょう。

私はかつて、商店街を復活させたいと言い続けたのですが、方法がなくはありません。商店街全店舗のレベルが上がり、面白い「個店」が連なるようになると客は自然ときます。石を投げれば経営コンサルタントにあたる、というのは大げさですが、私は商店街こそ、経営コンサルと協業し、復活ののろしを上げるチャンスだと思うのです。想像力をたくましく、価格競争ではなく、ユニークでハッとするものを売る店が増えたらいいなぁ、と一消費者としても切に願っております。

では今日はこのぐらいで。

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宇宙開発にはやる気持ち4

子供のころに見た衛星の発射や宇宙に人が行くという数々のシーンは「すごいなぁ」という強い刺激と共に大いなる夢を与えてくれたと思います。その刺激がたたってか、高校の時には天体望遠鏡を2台買い、糸川英夫さんが初代代表幹事だった日本ロケット協会なるところにも一時期、会員として所属したことがあります。ロケット協会の内容はあまりにも高度で結局門戸外の私にはさっぱりわからず、参加することに意義があり、ぐらいでした。

その後、アメリカが月面着陸計画に対してひと段落させたこともあり、やや宇宙に対する興味も薄れていたのですが、最近、衛星を飛ばすビジネスが加速度的に進化してきた点にこれは次の次のビジネスの大きな担い手になるのだろうな、と感じています。

アメリカでは先日、イーロン マスク氏率いるスペースX社がファルコンヘビーの打ち上げに成功しました。この特徴はなんと64トンまでの荷物を地球の軌道上に飛ばすことができるというものです。これは今までの2倍の積載量であり、且つ、低価格での運用という点において画期的です。

イーロン マスク氏といえばテスラの創業者であり、ワシントンとNYの大深度移動システムのアイディアも披露してい ます。彼はそういう意味で天才型ビジネスマンの一人でしょう。ではその絶対的ライバルといえばアマゾンのジェフ ベゾス氏ですが、彼もまた「ブルーオリジン」社なるものを作り、宇宙観光を目的とするようなビジネスを標榜しているようです。

日本では堀江貴文氏がまだ留置場にいる頃から宇宙へのあこがれを口にしていて、昨年失敗こそしたものの初の打ち上げ実験にまでこぎつけています。三者似たような雰囲気があるとすれば三歩先を読み、先手先手の勝負に挑むという点でしょうか?堀江氏は違うのではないか、と異論はあるかと思いますが、それはライブドアで痛い失敗をしたからであり、あれでつまずいていなければイーロン マスクやジェフ ベゾス氏ほどまでとはいわないまでも面白い経営者になっていたと思っています。

では、近未来の宇宙開発で何が期待できるかですが、かつて宇宙移住計画なるものがありました。地球上に住めなくなるような異変が起きて宇宙に逃げるとか、人口爆発で住むところがなくなるといった話もあったと思います。

現時点では少なくとも地球の軌道上でのビジネスが面白くなりそうな気配が濃厚です。私はよく「俯瞰する」という言葉を使いますが、まさに上から見る地球は情報発信、制御のみならず、人体への影響や居住空間としての検証もあり得るでしょう。NASAで研究が進められている宇宙栽培の農産物が具現化したらすごいですね。

私が魅力に感じているのは地球の表面積に対して軌道上は極めて大きな面積を持っている点と軌道が地表から2000キロ程度の低軌道から36000キロの高軌道まで大きな幅があり、利用価値と利用エリアがほぼ無限にあると考えられるからです。

宇宙に行って何するねん、と言われたら私もぱっとは答えが浮かびません。しかし、軌道上に地球より快適で健康に良く、長生きできる環境が備わった住宅があるとしたらどうでしょうか?つまりここまでくると我々の知っている世界から常識観は全て捨て去らねばならないのでありますが、そういう時代がいつかは来るのだと思っています。

もしかしたら50年、100年後かもしれないその次のビジネスの一手に向かって企業が動き出したというのは素晴らしいことであります。では最後に日本です。宇宙開発を進めるならロケットの発射基地を民間で持ち、ビジネスロケットの発射環境を整えねばならないでしょう。日本にはメジャーな発射施設は種子島と鹿児島の内之浦の2か所しかなく、双方とも国が管理するところです。(ほかに秋田、北海道、新島にもあります。)民間ベースでロケットがポンポン飛ばせるようなインフラの整備は宇宙開発の第一歩目だと思います。

また、衛星軌道を通じたビジネスを立ち上げようという起業マインドをもった若者も育ってほしいと思います。天気予報や自動車のナビゲーションなど我々の生活に何気に入り込んでいる情報は衛星を介しているのだという認識は少ないでしょう。私にはもっとすごいことができる時代がやってくると信じています。

日本のロケットと宇宙開発能力に私は期待してます。

では今日はこのぐらいで。

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親は何故公立校に入れたがるのか?4

受験シーズンも終盤となっています。一方、塾では試験を終え、辞めていく生徒に対して新たに入ってくる生徒さんとの入れ替えシーズンでもあります。1年後に入試を控え「家では勉強しているのに効果が見られない」という理由で塾に通わせる親御さんもいらっしゃいます。

私どもの塾はもともとが「普通の生徒」を対象にしているのですが、「せめて高校までは」と懇願する母親が多いのも事実です。その「せめて」に条件がつく方が思った以上に多いのにびっくりします。「都立(公立)オンリー」という条件です。理由はお金。家庭の懐事情から私立は「絶対無理!」と断言される方もいらっしゃいます。

変な話ですが、ご家庭に金銭的余裕があれば高いお金を払って小学校4-5年ぐらいから中3まで塾通いという方はそれなりにいらっしゃいます。ところが懐事情が厳しいとどうしてもぎりぎりまで塾に通わせてあげられず、ラスト1年とか、場合により半年でどうにかしてくれ、という親御さんもいらっしゃいます。その場合、既になかなか頭が痛い状態に陥ってしまっている生徒さんという傾向は見て取れます。

いくら塾がビジネスとして「できる子」を作ろうとしてもそれまでにしみついた生活スタイルや勉強スタイルを突然変えるのは至難の業であります。中には塾を転々と移り変わる人もいますが、変われるほどの経済的余裕がない子弟もいらっしゃるのが実情で「藁にもすがる思い」を感じ取ることもあります。

日本の教育はとにかくカネがかかります。先日、受験生を持つ父親らと居酒屋で飲み交わしていた際、「いや、明日20万円捨てに行くんですよ!」と。よく聞けば第三志望の高校に受かったので明日までに入学金等を払わないとだめだというのです。次に第二志望が受かればそこにもお金を払い、最後、第一志望に受かれば、ようやく、身になるお金を払うことになるというのです。

実はまったく同じ経験を私自身が何十年か前にしました。5つ受けて初っ端の滑り止めは特待生扱いになったため、逆に絶対的保険となり、入学金を払います。第4、第3希望は合格したもののお金を払わず、第2は有名大学付属高校だったのでお金を払い、受からないだろうと期待していなかった第1希望も合格し、結局だいぶお金をばら撒く結果となりました。これも一人っ子故にできた技かもしれず、少子化の本当の理由はこんなところにもあるのかもしれません。

ところで最近のニュースで東京都中央区の公立小学校の制服がアルマーニ監修で一人当たり8-9万円の負担になるとか。(多分、夏冬物の合計金額だと思います。)それまでの制服から負担額は2.5倍に増えるというのですからたまったものではありません。だいたい、なぜ、公立小学校に制服が、と思うのですが、その小学校では強制ではないものの多くの生徒がそれを着ているとされます。想像ですが、制服にした方が私服代がかからなくてよいという見方もあります。それにしてもアルマーニにしなくても良いと思うのですが。(それと小学生の体格はどんどん変わるのですから卒業するまでに何着いるのだろうか、と思います。)

大学受験も同じ仕組みで多くの大学では「受験料稼ぎ」が横行しています。総合大学ですとこの受験料収入は大学側にとって億単位になりますからウハウハでしょう。学校経営側からみて「受験生の倍率」が経営指標になる一つの意味合いです。大学理事長が経理部長と赤ワインをくるくる回しながら高級ステーキ屋で「今年もがっぽり稼ぎましたねぇ」と祝杯を挙げるシーンが目に浮かぶようです。

親からすれば入学料に授業料、制服代、海外修学旅行積み立てに教科書から副教材までとにかくカネのかかる話ばかり。更に大学受験のための塾通いがプラスされれば家計が火の車になるのも当たり前です。先ほど居酒屋で飲んでいた話をしましたが、同席していたもう一人は年収が1000万円をゆうに超えるのに「最近カネがなくて…」といいます。子供3人、教育費にめちゃくちゃかかり、飲みに行く店のランクが下がったと。(ちなみにその日は3人が飲んで食べて合計1万円でした。学生コンパ並みです。)

高校や大学が全入時代と言われるのに人気校は高い倍率です。いくら全入とはいえ、何処でもいいわけではありません。希望を叶えるならそれなりに出費を覚悟しなくてはいけないのが日本の性、親の性、教育の性であります。

こんなのはおかしいと思いますが、少子化大臣様、なぜ、こういう現実にもっと目を向けないのでしょうか?教育事業をGDPの一つの柱としているのでしょうか?それは何か違います。アルマーニの制服にあの麻生大臣ですら違和感を示す国会答弁をしていました。こんな教育コストでは親は泣きます。改善が必然です。

では今日はこのぐらいで。

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今週のつぶやき4

友人らと飲んでいると話に夢中であとで何を食べたかあまり印象に残らないことがあります。話の中身が食事より勝っているのでしょう。度々注文するのも面倒なのでメガハイと枝豆があればそれで十分。ではお前はどこで旨いものを食べるのか、と言われると話が主体にならない相手の時や自分で調理する時のような気がします。日本はその点、おひとり様で入れる旨いものを食べさせる店が多いのに改めて気づきが入りました。「ひとり占めの世界」ですかね。

さて、今週のつぶやきです。

荒れる市場どこまで
月曜日のNY市場は1175ドル安、木曜日に再び1032ドル安、これを書いている金曜日は高く寄ってどんと下げてまた上げてと1000ドル幅の乱高下と大激震に見舞われています。しかし、金曜日の東京市場のボードを見ていて正直、「強い!」と感じたのが新興市場であります。ジャスダックは1.31%安、マザーズは1.75%安と日経平均の2.32%安に比べて明らかに下げ幅が小さいうえ、日中の動きでは日経平均が終日下値をさまよっていたのに対して新興市場は戻し歩調を辿っていました。

明らかに売り飽きているという言葉がぴったりくる状況になっています。日本の株式市場だけ見ればPERは14倍を切っており、ボリンジャーバンドでマイナス3シグマを超えています。マイナス3シグマとは標準偏差の99.73%の外側ということになり、天気予報でいう「何年に一度の〇〇」に近い状態にあります。

但し、私の主戦場である北米市場は疑心暗鬼になっています。一部の資金運用者は「株式市場からの脱出」を図ろうとしているのでしょう。こういう時こそパウエル新FRB議長のコメントが欲しいところですが就任第一声からハト派丸出しでも格好がつかないからか2月下旬のスピーチまで天の声は聞こえてこないかもしれません。市場がアメリカ10年国債の利回りだけを気にしているなら3月の利上げ予定を6月ぐらいまで先送りするというメッセージは強烈に有効になるのですが。さてさて。

平和と政治の祭典、いよいよ開始!
金曜日の早朝、バンクーバーのラジオのDJが「開会式でペンス副大統領が北朝鮮幹部から数段下のごく至近の席に座っていた」とサプライズのような声を張り上げていて目が覚めてしまいました。とにかく、スポーツの祭典というより政治の祭典で外交の話題がニュースのトップになっている今回の冬季オリンピックは異例とも言えそうです。

それにしてもこの中でほとんど報じられなかったのが中国。開会式に来たのは序列7位の韓正氏。随分冷たい仕打ちだと思いますが、中国にしてみれば「フン(文)!」というぐらいなのでしょうか。

数日前のブログに書いたように南北統一のきっかけにはなる可能性は私は否定しません。体制的には全く合わないものの「同じ民族」という点でそれが望ましいと考えている国民は多いのでしょう。北朝鮮もミサイル発射実験以外、他に手がないのでしょうか。それぐらい金銭的、技術的、能力的に世界水準に追い付いていないということかもしれません。案外、ひょっとしたきっかけから風向きはガラッと変わるのかもしれません。

アマゾンの好きにはさせない
日本の企業が立ち上がりました。ソフトバンク・ヤフー・イオン連合や楽天・ウォールマート連合、セブンアイ・アスクル連合などいろいろ立ちあがってきました。

先日、日本の某出版社で社長さんと仕事の話をしていたのですが、私が「アマゾンに勝つビジネスモデルの構築」と言ったところ、本気で受け止めてもらえませんでした。そのため、1時間の会談中、3回、手を変え品を変え説明したところ、ようやく感じ取ってもらえたらしく、「もう少し時間ありますか?」と逆に聞かれてしまいました。

出版業界でも取次を飛ばすどころか、印刷会社から直送させるビジネスモデルを作りつつあるアマゾンは確かに化け物です。小泉元首相ではないですが、「既存体制をぶっ壊せ!」でしょうか。ただ、私には限界があるようにも感じています。人間は一つのやり方に絶対に満足しないようになっており、新しいものを求めて変化を楽しんでいます。アマゾンのリスクとはその変化が訪れた時、巨大になりすぎて身動きが取れなくなる点でしょう。アマゾン包囲網、私は先鞭をつけた者の勝ちだと思います。

後記
TBSが記憶喪失になった若者の特番を放映していたのですが、出生が分かったようです。あの番組、恵俊彰さんが司会だったこともあり、なぜか、見入ってしまったのですが、番組の成果があって良かったです。昔、「みのもんた教」だった方もいらっしゃったと思いますが、私には恵さんの当たり障りのない心地よいしゃべりで見ちゃいけないと思いながら「ひるおび」をなぜか見てしまう魔力に引き込まれています。今の時代だからこそ、とげの無いしゃべりに快感を覚えるのかもしれません。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。

電気自動車時代がもたらす価値観の変化4

アップルのiPhoneXの売れ行きが芳しくありません。1-3月に4000万台売るはずを半分に下方修正するというのですから同社にとっては想定外なのかもしれません。私はカナダでiPhoneXを、日本でiPhone6を使っています。日本にいるときは両方使いになるのですが、どちらがどう違うか、といえば特に絶対にこっち、ということはありません。顔認証と指紋認証の違いなどは全然我慢できる範囲であります。

ではなぜ、お前は高い金額のiPhoneXを買ったのか、と聞かれれば古くなったから通常の買い替え時期だったということであります。そしてどうせ3-4年は使うのだったら最新モデルをゲットしておき、古くなったら日本で使うiPhone6と交換すればよいと考えたからであります。こうすれば一台のiPhoneの寿命は7-8年になり、十分使いまわした感があります。

さて、今日は電気自動車のお題なのになぜ、iPhoneの話を前振りしたか、といえば、コモディティ化とはハードだけではなく、ソフトにもじわりと浸透してきたかもしれない、という価値観の変化を見て取ったのです。ならば電気自動車の世界が普及した暁にはどんな判断基準の変化を引き起こすのか、考えてみたかったのです。(ずいぶん先回りの話だと思ってください。)

日経ビジネスに「ダイソンが見たEV大競争」という特集がありました。個人的にはダイソンのEVの話よりも雨後の筍のように増えてきたEVメーカーの大戦国時代の到来に顧客側がどのようなジャッジを下すのか、そちらに興味が湧いてしまいました。

EVについて様々な意見があるのはこのブログのコメント欄でさえ、何度もバトルが繰り広げられてきたのであえて言う必要はないでしょう。ただ、数年単位でEVに関するそのコメントの流れを俯瞰すればかつての「存在すら認めたくない」というスタンスは影を潜めてきた気はします。それはトヨタ自動車がEVへ舵を切ったことと豊田章男社長のトヨタ存続への危機感を募らせたころと時期が重なります。つまり、「あのトヨタでさえ…」というボイスはそれまでの安ど感を一気に吹き飛ばしたといえるのでしょう。

冒頭、iPhoneの例を挙げたのはかつて携帯の製造メーカーの歴史を振り返りたかったのです。世界ベースにおいて当初は日本が一定のシェアを持っていたのにいつの間にかソニー以外、ほとんど消え去りました。お隣中国では毎年、売れ筋ランキングが激しく移り変わる大戦国時代を経ています。その中でアップルのiPhoneだけは絶対的なポジションを築いており、顧客の囲い込みはまだ頑強なもののディバイスに対するアピールが難しくなったことはある転換点に差し掛かっているということでしょうか?

私の限られた知識の中だけで見ればEVは全個体電池を待っている、という感じがします。つまり、今、リチウム電池のEVを買い急ぐより5-6年すれば出てくるであろう新型電池搭載のEVが全世界で旋風を起こすのかな、と思っています。その頃には自動運転にも目途がついているでしょうから自動車は携帯電話創成期と同じ運命をたどるのだろうと思います。

そうすると大戦国時代で誰が勝ち残るのか、EVのアップルが生まれるのか、ここが最大の興味のポイントであります。では、EVの差別化とは何でしょうか?私も明白なるイメージがまだ浮かんでこないのですが、少なくともアップルのようなソフトによる囲い込みは必要なのだろうと思います。

それは自動車というカテゴリーから住宅や生活、安全や情報機能まで備えた肌身離さず持ちたくなるようなマシンにすることでしょうか?多くの皆さんがスマホから片時も離れられないのと同じ、マインドの囲みこみをするのだろうと思います。

私のイメージの中にEVは走りとしてのクルマはもはやないのです。以前も申し上げましたが自動運転と組み合わさればベルトコンベアとか空港のスーツケースの仕訳システムのように勝手に行先に届くようなものなのです。とすれば、車としての機能より秘書機能のようなものはありなのかな、と思います。今日は病院に行って、友達とどこどこで食事して、そのあと買い物して家に帰るという行動を車が勝手に連れて行ってくれる、という世界を想像しています。それこそ買い物した後、車から「卵は買い忘れていませんか?」と声をかけてくれるようなレベルです。未来の車とはこういう使い方なのだろうと思います。

その時、囲い込みはどうするのか、ですが、案外、感性に訴える手法はとれると思います。お気に入りのキャラクターが囁きかけるとすればどうでしょうか?最新のマシンに人間チックな愛情を注ぎこめるようなものに仕立て上げる、というのが私の勝手な想像力を膨らました未来の車であります。

もう一つはクルマの中をリビングに変えるという発想でしょうか?実は車の中の音場は極めて優れており、音響という点では高いレベルを持っています。ならば、家族でフロントガラスがスクリーンに代わって動画が見られるようにするなんていうのもありなんでしょう。日本の住宅は狭く、プライバシーが保てないとされますが、車が第二の応接室になるという考えだってあるのです。

アップルは技術一辺倒で囲い込んでいますが、案外、人はほっとする何かを最先端技術の中に求めている気も致します。大きく変わる近未来の社会を想像するとワクワクしてきますね。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。

本気に見える朝鮮半島統一への模索4

2018年の様々なびっくり大予想で「朝鮮半島統一」と掲げたものを私は見ていませんが、ひょっとすると起こりうるかもしれないという気がしてきました。

多くの関係国からして統一が一番しっくりくるシナリオだと思っている感があるのです。

その筆頭は中国。北朝鮮が崩壊し、国境を越えて難民が来ても面倒見切れないし、歴史的に冊封関係こそあれど中国が朝鮮半島を支配したことはありません。言い換えれば統一交渉なり喧嘩の仲裁こそ進んですれども、最後は自分たちで解決させてきました。併せて韓国に配備されているTHAADは邪魔で邪魔でしょうがないのであります。

次に、北朝鮮は経済制裁で資金的枯渇が進む中、金家の隠し財産も手を付けられるものが少なくなってきており、「城籠り」もそう長くできないと見ている節があります。北朝鮮側が今回のオリンピックを契機に突然、金正恩の妹、金与正氏を含む大幹部を韓国に送り込むのは何か思うところがあるのでしょう。政治的にごねて韓国とディールしようとしている節がありありと伝わってきます。文大統領はオリンピックそっちのけの忙しさになるはずです。

その韓国も統一を進めたいところです。中国に操られながら文大統領は実質的に傀儡のような動きで統一へのなりふり構わぬ演出に身を粉にして動き回っています。特に平昌オリンピックに絡む北朝鮮との友好の演出は想定を超えており、対国連決議に対しても「ムービングゴールポスト」を正々堂々と行っています。韓国に入港している万景峰号も例外であれば、それに燃料補給もついでにしてあげるのでしょう。「平和の式典、五輪だからこそ許される」という「何でもあり」は政治の臭いがプンプンします。

アメリカはどうでしょうか?かつては共産主義と資本主義の戦いの中で絶対に譲れないものがありましたが、北朝鮮は共産主義というより単なる独裁政権であってイデオロギー的にはかつてのほどの抵抗がない気がします。むしろこのブログで何度か指摘したようにアメリカとしては軍を撤収する理由が成り立ちます。

それ以上にトランプ大統領が就任前、「アジアの政治には興味がない」という趣旨の発言はしていましたが、これについては今でも変わらないと思います。理由はトランプ大統領にはアジア人の考えが読みにくく、やりにくいのだと思います。それゆえに安倍首相に解説してもらっているのではないでしょうか?

唯一、日本は微妙な立場に追いやられそうです。まず、統一韓国がどこを向くのか、でありますが、現状のままでは中国ではないでしょうか?ならば、一部の韓国人は反発し、日本やアメリカに流れるとみています。日韓の貿易と経済交流は落ち着くまでやや判断保留となれば、日本は一時的に中国と仮面の良好な関係を結ぶとみています。

かつて、朝鮮半島で政府崩壊を経ずに統一されたケースは少なかったと記憶していますので仮に両国が仲良く統一されるとなればどのような権力体制が生まれるのか、これは最大の注目になります。歴史的には「半島の根元」が上になりやすい(⇒中国に近い方が偉いのでしょう)ので金正恩大統領、文文在寅首相という形なのでしょうか?(こんなホラーのような陣容に書きながら私が思わず吹き出してしまいました!)

統一すれば対北朝鮮の制裁は案外、簡単に解かれる気がします。韓国側が目付け役となり、保証人となるという形です。欧州はもともと強い関心がなかったとされますので安倍首相が「まだわからないぞ!」と声を上げても厳しいかもしれません。AIIB設立の時のようななし崩し状態になるのでしょう。

もちろん、朝鮮統一などという仮定話そのものがまだほとんど存在しないため、歴史を紐解きながら想像していくしかないのですが、統一後はそう簡単にしっくりと二人三脚とはならないはずです。それはどちらかがフォロワーになるか、国民レベルまでのルールと認識が存在しないからです。あのドイツでさえ、統一後、長く苦しい時を過ごしました。それでも最後、踏ん張ってうまくやれればいいですが、統一朝鮮はどうなるのでしょうか?そういえばメルケル首相は東ドイツ出身でドイツを引っ張り上げました。朝鮮半島では「たすき掛け人事」などというものもありうるのでしょうか?

想像を膨らませすぎてはいけません。まずは明日から始まる平昌オリンピック、リング外も含めて要注目です。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。

富士フィルムによるゼロックス買収に感じること4

アメリカの名門企業、ゼロックスが富士フィルムに買収されることになりました。私が会社に入ったころ、上司が「おい、これゼロックスしてくれ」と言っていたのですが、コピーを取るという言葉の代名詞であったこともあります。

日本企業によるアメリカ名門企業の買収という意味では古森会長、さすがだね、と思わせる部分もありますが、アメリカが凋落をまた一つ重ねたという意味でも印象的であります。

冴えないアメリカ企業は数多く名が挙がります。私が初めてアメリカに行った19歳の時、「アメリカにセブンイレブンがある!」と思ったのですが、あの当時はアメリカの会社でした。アメリカの観光地ではコダックのインスタントカメラなるものが大流行していました。私が就職するころ、IBMといえば足元にも及ばない外資の名門でした。(今でももちろん名門ですが、パソコン事業を売った後も業績が長く冴えない時期が続きました。)リーマンショックの時にはGMもクライスラーも倒産しましたし、大手航空会社の多くは倒産経験があります。最近ではクルマが製造ラインから出てこないテスラもありますし、GEの大スランプというのもあります。一世を風靡したアパレルメーカーなども倒産や経営のかじ取りで苦労する会社は多いものです。

ゼロックスが経営のかじ取りで苦労したのは多角化で失敗したことがあげられるのかもしれません。これはGEも同じです。多角化とはリスクヘッジが本来の目的とするところですが、「あぶはち取らず」の経営になると悪循環に陥るという弱点があります。日本が80年代後半のバブル崩壊によって負った痛手が大きかった一つに企業の多角経営がありました。その多くは不動産投資が絡んでおり、不動産価格の下落と負債額が大きく経営にのしかかりました。

なぜ、企業経営者は多角経営するかと言えば株主へのアピールと経営者の経営能力の誇示であります。「俺はこういう業界にも参入した」「新風を吹き込み、風雲児となる」という気構えでしょう。もちろん、成功する経営者も多い反面、失敗した多角化経営において多く見られたのは「フォロワー型」であります。つまり、あの企業がやっているから俺もやる、というスタイルです。

これは経営者達の集まりやパーティーでの囁き合いで「お前、まだやらないの?早くやった方が勝ちだぜ」ぐらいのノリが案外きっかけだったりするものです。経営者のインタビューではいかにも格好いいことを述べていますが、第一歩は案外不埒な理由だったりします。

ゼロックスの買収で思うもう一つの印象は「時代の移り変わり」でしょうか?前述のコダックが写真フィルムにこだわり、脱却できなかったことで倒産しました。富士フィルムはその点、脱フィルム化経営を進めたことで生き残るどころか、今回のゼロックスの買収にまで繋がったわけです。

富士フィルムに課される課題は大きなものがあります。古森会長も年齢的に実務第一線で手腕を振るうには厳しくなってくるでしょう。ゼロックスをどう調理し、富士フィルムとの相乗効果を高めるのは容易ではありません。これは日経新聞あたりのトーンとも一致しますが、企業経営のかじ取りの難しさが一段と増し、センスを持った経営者がうまくそのバトンを引き継げるかが勝負となるでしょう。

日本企業は数多くの海外企業M&Aを行っています。かつては大枚をはたいて購入した海外企業も下手くそな経営で企業価値を遺棄することも多かったのですが、少しずつ改善してきています。あのNTTは大やけどを負った海外M&Aでしたが、最近は話題にならないもののかなり積極的に進めており、しっかりと骨や肉となり、業績に貢献するようになってきています。

アメリカで経営に行き詰った会社を日本企業が立て直すという方程式が今後、成り立つようになると日本的経営は再び、注目を浴びるかもしれません。そういう意味では富士フィルムには頑張ってもらわねばならないのでしょう。そういえばテスラを日本の自動車メーカーが買収するというとんでも大予想が年末にありましたが、まんざら笑ってばかりいられないのかもしれません。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。

株価の歴史的下げが向かうところ4

今日は違うブログネタを考えていたのですが、「歴史的下げ」を記録した市場を横目に他の話題ではちょっとかすれ気味かと思います。お前はどう考えるのか、と言われる方もいらっしゃるでしょう。思うところを記します。

まず、昨日のNYですが、寄り付きこそ安かったものの午前中は決して悪くありませんでした。じわじわ買い戻しが入っていたのに午後に入り、基調が逆になり、途中プログラム売りで市場はパニックになります。やや戻したものの、下げは幅は1175ドルと史上最高幅となりました。

ただ、お隣、カナダの株式指数TSXは下げ方のパタンはNYと似ていましたが幅は1.74%とNYダウの4.6%に比べてだいぶマイルドであります。また、一時、ドルが大幅安になったことを受け金(ゴールド)はしっかりしています。つまり、今日の相場つきには色合いのまだら感が残っています。

東京もつれ安するはずですが、急速に戻す展開を想定しています。今日戻すのか、明日以降になるかはわかりませんが、ボリンジャーバンドなどテクニカルチャートからはほとんど可能性のない領域まで下げておりこのまま下がり続けるとは考えずらいところにあります。

特に日本の株式は良好な決算もありPERからも14倍程度になり、申し分ない絶好の水準であることは間違いなく、これ以上の下げは心理的要素か信用の投げといったこと以外考えられません。その信用取引の評価損益率は買い残に対して-1.71%しかなく信用の投げは現時点では考えられません。(投げが出るなら十数%にならないと目立ちません。)

ではNYは何がトリガー(引き金)になっているかといえば急速に注目されたアメリカ10年物国債の利回りであります。朝方、1月のISM指数が想定外に良好な数値を示したため、利上げを促す格好となり10年物国債は2.86%を超えてきました。ここで株式もこの国債利回りもピークを付け、下げに転じています。このチャートはほぼ重なります。つまり、市場は2.86%という長期国債の利回りは受け入れられず、双方を冷やす相場つきになったとみています。事実、この国債相場も月曜日の終値で2.79%まで下げています。

この10年物国債の利回りはインフレ率に対してどこまで許容できるかという見方ができます。個人的にはせいぜい上乗せ幅が1%程度ではないかと思います。インフレ率が現状1.5%程度、今年上がりそうだとすれば今の国債の利率はほぼいっぱいという感じがします。

言い換えれば今日2月5日に就任したFRBの新議長、パウエル氏に「利上げのペースは上げるのではなく、下げるのだ」と催促している形だといってよいでしょう。市場を収めるにはパウエル氏が先行きの利上げペースについて慎重に検討する、ぐらいの発言をすれば安ど感は出ます。パウエル氏は市場改革者ではないので相場を意図的に壊すことはしないとみています。

とすれば、ここは慌てず、嵐が過ぎるのを待つしかないとみています。

ところで先週、株式市場のピークはビットコイン相場と心理的リンクがあるのではないか、と指摘させていただきました。株式相場とビットコインに代表される仮想通貨相場にはなんら連関性はないはずですが、唯一繋がるところは「強気」「バブル」「踊る相場」といったブルマーケットの単語群であります。

ビットコインは本稿記載時で2割近く下げ、7000ドルを割っています。ビットコイン相場に群がる人と株式相場でテクニカルに短期売買を繰り返している人は同じ空気を持った人ですので心理的要素は無視できないと考えています。

とすればマインドが明るくなれば良いわけで昨日のソニーの株価のように悪材料の中で異彩高を放つような銘柄が増えいけば自信が取り戻せるのではないでしょうか?

ずっと嵐はありません。ずっと降り続く雨もありません。ここは慌てず、というのが私のポジションであります。

では今日はこのぐらいで。

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沖縄名護市長選から感じること4

沖縄、名護市長選で新人で辺野古移転容認派が現職を破りました。現職は開票当日、当然勝てるものだと余裕をもって支持者のいる会場に到着したとたん相手方の「当確」がでて茫然自失となったと報じられています。

ここにきて辺野古最前線でなぜ逆転劇が起きたのでしょうか?

8年間の膠着に市民の疲れが出てきたのかもしれません。翁長雄志沖縄県知事と政権とのバトルは激しさの中で政権側がじりじりと押す形となっています。イデオロギーを掲げ兵糧戦を勝ち抜くより、現実問題が全面的に出てきたと言えばごく当たり前の見解になってしまいます。

私がふと思ったのは度重なる米軍のヘリコプターなどの事故が普天間のリスクをより鮮明にし、可及的速やかな安全対策としての移転が必要だ、という発想に繋がった可能性はあるのではないかと思います。

普天間は米軍と一般住宅が隣接し合う関係にあり、個人的にもよくここに住宅を作るなぁ、と思っています。私は普天間は画像でしか見たことがありませんが、アメリカ、ワシントン州やカリフォルニア州あたりの米軍のそばを通ると飛行機がひっきりなしに飛び交い、時として爆音も聞こえます。その周りは通常、軍に勤める人たちの敷地で民間の住宅はそれなりに離れたところにあります。

では普天間において米軍があったところになぜ、寄り添うように住宅地が生まれたか、といえば理由は二つ。一つは米軍の不発弾の処理が米軍の基地のそばから行われたため、基地のそばが安全だったこと。もう一つは米軍とのビジネスであります。

今でも相当の不発弾は残っているとされています。その処理は進めてもらわねばなりませんが、普天間は住宅地として全くふさわしくないところだという進歩的発想をすれば普天間と辺野古、どちらを取るかといえば移転はやむを得ない気は致します。勿論、沖縄県民からは異論は出るはずですが、沖縄そのものが二分されているといってよく、どちらの意見につくかでまるで違った判断になってしまいます。

なぜ、基地は沖縄なのか、という議論はよくあります。鳩山元首相が「県外に」と言った話はあまりにも有名ですが、沖縄になくてはいけない理由はいくつも思い当たります。その中で私が特に気にするのは対中国のポジショニングであります。

沖縄は米軍による軍備を借りてでも絶対的に強くなくてはいけない理由があります。それは琉球王国が中国と冊封関係を結んでいたため、中国が「沖縄はかつて、中国の一部であった」といつでも言い出しかねないためであります。つまり、沖縄が無防備な島であれば中国は確実に好き放題やりかねないのであります。それこそ、中国艦隊が太平洋に抜けるための格好のルートになることもあり得るでしょう。

もう一つは微妙な朝鮮半島の動向でしょうか?今はまだ米軍は韓国と共に戦う意思を持っていますが、仮に朝鮮半島統一があれば駐留米軍は無くなります。北との対峙という理由がないからです。(中国はTHAADを無くすために韓国を操り統一の方向にもっていっているのだろうと察しています。)とすれば、沖縄の米軍の意味するところは大きいのであります。

沖縄の県政は対米軍の話が主体でほかの話はなかなか伝わってきません。かつて中国主要都市、台湾、韓国からも近く、ビジネスの戦略的ロケーションになるとされたのにその話もその後、今一つ盛り上がってきません。

それは県民が一枚岩になれないことも理由になろうかと思います。とすれば、必要以上に米軍の扱いをテーマにし過ぎるよりも県民がより幸福に成長できるようなビジョンを掲げる方が重要ではないかとも感じます。

勿論、県外の人間が好き勝手なことを言って、と思われるかもしれませんが、今の沖縄の県政はやや偏り過ぎていると言わざるを得ません。良い産業、良い労働力を持っている沖縄が発展するための方策をもっと前面に打ち出すべき時期に来たと考えています。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。

お金の話はタブーではない4

清貧の日本人にとってお金を話をするのは良くないことである、という教育を受けた方は結構いらっしゃるかと思います。面と向かってお金の話をするな、ということです。

大阪弁で「儲かりまっか?」「ぼちぼちでんな」という掛け合いがよく知られていますが、「ぼちぼち」はけっこう儲かっているというニュアンスが強く、笑いが出るのを抑えているぐらいの感覚かと思います。ちょっとしか儲かっていない場合は「サッパリですわ」「あきまへん」だろうと思いますが、これでもまだ何とかやっていけるというレベルで本当に儲かっていない人にそんなこと言ったら「はよ、帰ってや!」と塩をまかれるかもしれません。(間違っていたらごめんなさい。)

商売の街、大阪でもお金の話ははぐらかすぐらいお金の話をしないのが日本の美徳であります。但し、これは何年も前から指摘している通り、お金の意味合いを小さい時からきちんと教えず、見ないふりをしているだけで、本当はお金が大好きというのも日本人の本性であります。

最近の仮想通貨に狂う日本の30-40代をやや俯瞰するとギャンブルそのものだという感があります。日本人のギャンブル好きは歴史的なものであり、江戸時代の中期には丁半博打が始まり、明治時代には花札が全盛期となり、あの任天堂の原型が生まれます。また、公営ギャンブルは競馬が1860年頃から始まりますが、戦後に一気に開花します。パチンコはしばしば社会問題を引き起こしたほど庶民の生活に溶け込んだものであります。更には宝くじも根強い人気があり、定期的に買っている人には買っている人の論理があり、熱弁を振るわれると思わず引き込まれることもあります。

ここにきてカジノ論議で紆余曲折したのはそんなギャンブル好きの日本人がどれだけ怖いものなのかを自己認識していたともいえるのでしょう。あぶく銭という言葉がありますが、福島の原発事故の補償金がずいぶんパチンコ代金に乗り替わった事実はあまり表立っていませんが、有名な話です。中には香港で上場した福島のパチンコ屋もありますが、目立ちたくないニュースなんでしょう。

一方で老後をどうするか、という切実な問題を抱えているのは60代ぐらいから上の方であります。退職金を貰ってしまい、「もうこれを少しずつ使って行くしかない」と思えば切り詰めざるを得ません。そこで沸き上がったのが「そうだ!アパート経営をしよう!」です。確かに不動産収入は旅行中でも病気で寝込んでいても確実に稼いでくれるという意味では便利な存在です。ですが、日本はいよいよ少子高齢化です。都心など人が集まるところはともかく、地方は厳しくなる一方です。

最近はメルカリやアマゾンに出店して中古製品を販売するなど工夫を凝らされる方も増えてきました。それはそれでビジネス感覚を養うという意味において大事だと思いますが、自分の中古品出店は一種のタコ足商売であります。それよりもお金の話は一朝一夕ではないのだ、ということを身に着けるべきだろうと思います。

言い換えれば高校生の時にアルバイトを始めた瞬間から稼ぐお金に意味を持たせるということでしょう。別にその頃から老後のために貯金をせよと言っているのではありません。お金をどこでどのように使うか、これを小さい時から学ばせることが重要ではないかと思っています。

例えば私は10数年前にカナダで老齢年金用に投資信託を購入しました。自分で株式運用できる私にとって投資信託に疑心暗鬼だったのですが、バリエーションを持たせる意味で購入したのです。結果としては資産の分散化としては正しい結果だったと思います。理由はプロはプロの運用を行い、所有する10数年の間、かなり安定的なリターンを生み出し、老後の資産形成としては満足しうる成果を出しているからです。

お金のなる木とは様々な成長の仕方を持つものを組み合わせて持つことかと思います。一か所にどんとお金を入れるのではなく、色々なところに分散させ、それぞれの果実が半年後、3年後、10年後に咲くのを待つ形でしょう。

一方で賢いお金の使い方も覚えるべきでしょう。カナダの人はまずは家を買うことを最初の目標とします。そこで人生設計の第一歩を形成し、そこで余剰が生まれれば次のステップに入るということです。カナダ人を見ているとお金に余裕があるという庶民はそう多いとは感じません。それぐらい、人生の中でお金の出入りがしっかり枠組みとして存在するからでしょう。

お金ぐらい好きに使わせろ、と文句を言われそうですが、好きに使うほど有り余っているならよいですが、枠組みを作ってしまうとなかなかそういうわけにもいかないのが現実なのでしょう。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。

今週のつぶやき4

東京では二週続けての雪がニュースのトップでしたが、雪国の人からすれば「あれは雪ではない」と思うレベルでしょう。私もスコップをもって雪かきをしようとしましたが、歩道には影も形もありませんでした。天気の話に強く反応するのは四季や自然と対面している日本人の性なのかもしれません。

さて今週のつぶやきです。

下落の始まり?
株式市場が大きく値下がりしました。金曜日のダウは665ドルも下げています。特段理由があったわけではありません。同日発表された雇用統計は事前予想をやや上回る20万人増で着地。賃金上昇率も前月比0.3%、年換算で2.9%増と満足できる水準でした。それなのに…という感は否めません。

実は下がり始めたのはこれが初めではなく1月29日がピークでその後、下げ基調に転じて、わずか1週間で1000ドル下げたことになります。これは日本も同様で1月23日をピークに約1000円下げています。その下げの原因は巷に言われる長期金利の上昇なのか、と言われるとややこじつけ感が無きにしも非ず、であります。

個人的には仮想通貨ブームの終焉がトリガーになった可能性を考えています。株式相場は心理的要素が非常に大きく、上がる仮想通貨に焚きつけられていたところはあります。カナダは今年7月から大麻が合法化されますが、その栽培会社の株式もビットコインまでとは言わずとも短期間で10倍ぐらいに暴騰していました。が、そのブームは去り、時を同じくしてピークを付け、今は半値ぐらいに下がってきているものもあります。

下落の始まりか、と言われれば「調整の始まり」としておきます。ファンダメンタルズからは下げる場面ではありません。円相場も110円台を回復しています。それでも日経先物は280円ぐらい安くなっています。マインドの変化を待ちましょう。

仮想通貨は終わり
日本の書店に行くとビジネス本コーナーはビットコインの本がずらっと並んでいます。勿論そのほとんどはビットコインがこれからどんどん上がるという前提のもので「仮想通貨は終わり」などといえばボコボコにされそうです。

しかし、ビットコインは米ドル建てで8000ドルを割り、私が当初想定していた今年は1000ドル、最終的にはゼロに着実に向かっています。皆様の完全なる勘違いとは相場が立つというのはその後ろに担保される資産があることをお忘れになっている点です。通常の通貨には国家の保証という担保があるのです。それがないのだからロシアンルーレット以外の何物でもないのであります。

また、流出したNEMに関して本来持ち主が特定できるのが仮想通貨の強み、とされていたのに何が何だか分からなくなってしまったところに「あの特徴は嘘だったのか?」という失望感を生んだこともあるでしょう。

書店は仮想通貨本をそろそろ引き上げて返本した方がいいかもしれません。

あぁ、貴乃花親方

理事選で見事に落選した貴乃花親方。それも獲得したのは2票だけだった、というのですからたまったものではありません。貴乃花親方は相撲を変える、という意気込みがあったのですが、土俵のように固めあげられた相撲の世界は岩盤で構造改革の「こ」の字にも達しなかったのは残念であります。

私は貴乃花親方の意図するところは分からないでもないのですが、何か、不満があるなら口にすべきだったと思います。つまり今回の顛末は貴乃花親方の戦略ミスであります。日本ではかつて「男は黙って〇〇ビール」というコマーシャルに代表されるようにしゃべらず、結論だけ端的に述べる、のが美徳とされてきました。親方はまさにそれを地でいっているわけです。

ところが今の世界、しゃべって、コミュニケーションして、意思表示してなんぼ、に変質しています。声がでかい奴が勝つ、というのはまんざら嘘ではなく、じっと我慢するのは格好良くもなんともない時代だということを認識すべきでしょう。親方の言動はある意味、今の日本社会の縮図でもある気がします。これでは変われないでしょう。

日本人は本当にクルマ好きなのか?

日経にあまり目立たない記事ですが、興味深いものがあります。「ベンツ・BMW販売 韓国が日本上回る 『富の象徴』 大型車が人気」であります。人口が半分しかいない韓国の方が欧州の高級車が売れるとはどういうことなのでしょうか?

日本にいると車がちぃっちゃいことに気が付きます。それでも昔は地方の特徴ぐらいで片づけていたのですが、近年は都心も軽や小型車のオンパレード。もちろん道路事情もありますが、私は駐車場事情もあるかもしれないと思っています。

いまだ都心には月ぎめ駐車場が数多くあります。時間貸駐車場でも一部では月ぎめも受け入れているところがあるわけですが、家と車の距離感が遠いと「愛車」になりにくくなります。駐車場には洗車の場所も設備もなく、やたら高い高級車は放置するには忍びないものもあります。これではクルマ好きになれといっても無理があるのかもしれません。

日本人っていったいどこでお金使っているのでしょうね?

後記

いよいよ来週の9日から平昌オリンピックが開幕します。北朝鮮の参加で一時、大きく話題になったのですが、ここにきてパタッとネタが尽きたように静かになってしまいました。日本人も大挙して応援に駆け付けるそうです。選手団の活躍に期待しましょう。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。
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